2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

B 0217-1:2013

ページ

序文 ··································································································································· 1

1 適用範囲························································································································· 1

2 引用規格························································································································· 1

3 用語及び定義 ··················································································································· 2

4 記号······························································································································· 2

5 公差方式の構成 ················································································································ 2

6 公差グレード ··················································································································· 2

7 公差位置························································································································· 3

8 はめあい長さ ··················································································································· 5

9 山の頂の直径及び谷の径の公差 ··························································································· 5

9.1 めねじ内径の公差TD1 ····································································································· 5

9.2 おねじ外径の公差Td ······································································································· 5

9.3 おねじ谷の径の公差Td3 ··································································································· 5

10 有効径の公差TD2,Td2 ····································································································· 5

11 推奨する公差域クラス ···································································································· 11

12 多条ねじ ······················································································································ 11

13 計算式 ························································································································· 11

13.1 基礎となる寸法許容差 ·································································································· 11

13.2 はめあい長さ ·············································································································· 12

13.3 山の頂の直径及び谷の径の公差 ······················································································ 12

13.3.1 めねじ内径の公差TD1 ································································································· 12

13.3.2 おねじ外径の公差Td ·································································································· 12

13.3.3 おねじ谷の径の公差Td3 ······························································································ 12

13.4 有効径の公差 ·············································································································· 12

13.4.1 めねじ有効径の公差TD2 ······························································································ 12

13.4.2 おねじ有効径の公差Td2 ······························································································ 12

13.5 数値の丸め方の基準 ····································································································· 13

14 ねじの表し方 ················································································································ 13

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 14

(1)

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B 0217-1:2013

まえがき

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本ねじ研究協会(JFRI)及び一般財団法人

日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業

標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

これによって,JIS B 0217:1980は廃止され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS B 0217の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS B 0217-1 第1部:原則及び基礎データ

JIS B 0217-2 第2部:おねじ及びめねじの許容限界寸法

(2)

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日本工業規格

JIS

B 0217-1:2013

メートル台形ねじ−公差−

第1部:原則及び基礎データ

ISO metric trapezoidal screw threads-Tolerances-

Part 1: Principles and basic data

序文

この規格は,1993年に第2版として発行されたISO 2903を基に,技術的内容を変更することなく作成

した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1

適用範囲

この規格は,JIS B 0216-2によるメートル台形ねじ(Tr)に対する公差方式について規定する。この公

差方式は,JIS B 0216-1による基準山形及び最大実体山形並びにJIS B 0216-3による基準寸法に関係する。

なお,この公差方式は,例えば,親ねじのような軸方向移動に対する特別な要求をもつ台形ねじには適

用しない。

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 2903:1993,ISO metric trapezoidal screw threads−Tolerances(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS B 0101 ねじ用語

注記 対応国際規格:ISO 1891:2009,Fasteners−Terminology,及びISO 5408:2009,Screw threads

−Vocabulary(全体評価:MOD)

JIS B 0209-1 一般用メートルねじ−公差−第1部:原則及び基礎データ

注記 対応国際規格:ISO 965-1:1980,ISO general purpose metric screw threads−Tolerances−Part 1:

Principles and basic data(IDT)

JIS B 0216-1 メートル台形ねじ−第1部:基準山形及び最大実体山形

注記 対応国際規格:ISO 2901:1993,ISO metric trapezoidal screw threads−Basic profile and maximum

material profiles(IDT)

JIS B 0216-2 メートル台形ねじ−第2部:全体系

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2

B 0217-1:2013

注記 対応国際規格:ISO 2902:1977,ISO metric trapezoidal screw threads−General plan(IDT)

JIS B 0216-3 メートル台形ねじ−第3部:基準寸法

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0101による。

4

記号

この規格で用いる記号は,次による(図1〜図4参照)。

D4

めねじ谷の径の基準寸法,mm

D1

めねじ内径の基準寸法,mm

D2

めねじ有効径の基準寸法,mm

d

おねじ外径の基準寸法,mm

d3

おねじ谷の径の基準寸法,mm

d2

おねじ有効径の基準寸法,mm

P

ピッチ,mm

Ph

リード,mm

N

はめあい長さ“並”の呼び方

L

はめあい長さ“長い”の呼び方

lN

はめあい長さ,mm

T

公差,μm

TD1

TD2

Td

D1,D2,d,d3,d2に対する公差(D4に対する公差は規定しない。),μm

Td3

Td2

5

ei,EI

下の寸法許容差(めねじのEIは,ゼロである。),μm

es,ES

上の寸法許容差,μm

公差方式の構成

公差方式は,呼び径6 mmを超える台形ねじに対して,JIS B 0209-1と同様に公差グレード,公差位置及

び公差域クラスの選択によって構成する。ただし,推奨する公差域クラスは,JIS B 0209-1で規定するメ

ートルねじに対するものと同じではない。

6

公差グレード

公差グレードは,次による。

公差グレード

めねじ内径 D1

4

おねじ外径 d

4

めねじ有効径 D2 :

7

8

9

: (6) 7

8

9

おねじ有効径 d2

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3

B 0217-1:2013

おねじ谷の径 d3

7

8

9

おねじ有効径d2に対する公差グレード6は,公差グレード7,8及び9の有効径の公差を設定するため

に使用する(13.4.1及び13.4.2参照)。

おねじ有効径d2の公差グレードとおねじ谷の径d3の公差グレードとは,常に同一とする。ただし,Td3

とTd2とは,Td3=1.25 Td2+|es|の関係をもち,同じ値でない。

7

公差位置

有効径の公差位置は,次による。

a) めねじに対して:基礎となる寸法許容差EIがゼロであるH(図2及び表1参照)

b) おねじに対して:基礎となる寸法許容差esが負の値をもつc及びe(図3及び表1参照)

めねじの内径D1及び谷の径D4に対する公差位置は,常に基礎となる下の寸法許容差EIをゼロとする。

おねじの外径d及び谷の径d3に対する公差位置は,全ての場合で基礎となる上の寸法許容差esをゼロ

とし,有効径の公差位置とは関係しない。

図1−基準線(基準寸法)に対する公差域の位置

注記 太い実線の山形は,設計山形を示す。

図2−有効径の公差位置Hのめねじ

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4

B 0217-1:2013

注記 太い実線の山形は,設計山形を示す。

図3−有効径の公差位置c及びeのおねじ

表1−めねじ及びおねじの有効径に対する基礎となる寸法許容差

ピッチ

基礎となる寸法許容差

めねじ

おねじ

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5

B 0217-1:2013

8

はめあい長さ

はめあい長さは,表2による二つの種類N及びLに区分する。

9

山の頂の直径及び谷の径の公差

9.1

めねじ内径の公差TD1

めねじ内径の公差グレード4に対する公差TD1の値を,表3に示す。

9.2

おねじ外径の公差Td

おねじ外径の公差グレード4に対する公差Tdの値を,表4に示す。

9.3

おねじ谷の径の公差Td3

おねじ谷の径の公差グレード7,8及び9に対する公差Td3の値を,それぞれ表5に示す。

10 有効径の公差TD2,Td2

めねじ有効径の公差グレード7,8及び9に対する公差TD2の値を,それぞれ表6に示す。おねじ有効径

の公差グレード6,7,8及び9に対する公差Td2の値を,それぞれ表7に示す。

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6

B 0217-1:2013

表2−はめあい長さ

単位 mm

呼び径

ピッチ

を超え

以下

はめあい長さの区分,lN

を超え

以下

を超え

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7

B 0217-1:2013

表3−めねじ内径の公差TD1

ピッチ

公差グレード

表4−おねじ外径の公差Td

公差グレード

公差 μm

ピッチ

公差 μm

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8

B 0217-1:2013

表5−おねじ谷の径の公差Td3

呼び径

ピッチ

有効径公差の公差位置c

有効径公差の公差位置e

公差グレード

公差グレード

を超え

以下

公差 μm

公差 μm

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9

B 0217-1:2013

表6−めねじ有効径の公差TD2

呼び径

ピッチ

公差グレード

を超え

以下

公差 μm

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10

B 0217-1:2013

表7−おねじ有効径の公差Td2

呼び径

ピッチ

公差グレード

を超え

以下

公差 μm

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11

B 0217-1:2013

11 推奨する公差域クラス

公差域クラスは,ゲージ及び工具の数を減らすために,できるだけ表8及び表9から選ぶのがよい。

はめあい区分の選択のために,次の一般的な基準を示す。

a) 中:一般用。

b) 粗:製造上困難が起こり得る場合。

実際のはめあい長さが不明な場合には,区分Nを推奨する。

表8−推奨するめねじの公差域クラス

はめあい区分

有効径の公差域クラス

表9−推奨するおねじの公差域クラス

はめあい区分

有効径の公差域クラス

12 多条ねじ

多条ねじ(図4参照)に対する公差は,有効径を除き一条ねじに対する公差と同じである。

多条ねじの有効径の公差は,表6及び表7に示す一条ねじに対するTD2及びTd2の公差の値に,表10に

よる割増し係数を乗じた値とする。

図4−多条ねじのリード及びピッチ

表10−多条ねじに対する割増し係数

条数

5以上

割増し係数

13 計算式

13.1 基礎となる寸法許容差

めねじ及びおねじに対する基礎となる寸法許容差の値は,次の計算式による。

H=

EI

0

es

c

= −

(

125

+

11

P

)

Pが2以下に対して

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12

B 0217-1:2013

(

es

c

= −

5

+

94 . 12 P

es

e

= −

(

50

+

11

)P

)

P=3からP=44に対して

Pが3以下に対して

es

e

= −

47

.

49 P P=4からP=44に対して

13.2 はめあい長さ

表2における並Nに対するはめあい長さlNの限界の値は,次の計算式による。この場合,表2における

呼び径の区分内のそれぞれのピッチに対するdの値は,表2の呼び径の区分の範囲内にある最小の呼び径

を用いる。

l

N

min

=

.2

24 P

d

2.0

l

N

max

=

7.6 P

d

2.0

13.3 山の頂の直径及び谷の径の公差

13.3.1 めねじ内径の公差TD1

めねじ内径の公差グレード4に対する公差TD1の値は,次の計算式による。

T=

0.63

(

230 P

0.7

)

D1

13.3.2 おねじ外径の公差Td

おねじ外径の公差グレード4に対する公差Tdの値は,次の計算式による。

T

d

=

0.63 180 P

2

.3

15

P

3

13.3.3 おねじ谷の径の公差Td3

おねじ谷の径の公差Td3の値は,Td2の値を基に,次の計算式による。

T

d3

=

1.25

T

d2

+

es

13.4 有効径の公差

13.4.1 めねじ有効径の公差TD2

めねじ有効径の公差TD2の値は,おねじ有効径の公差グレード6に対する公差Td2(6)の値(表7参照)を

基に,表11によって計算する。

表11−めねじ有効径の公差TD2

公差グレード

13.4.2 おねじ有効径の公差Td2

おねじ有効径の公差Td2の値は,次の計算式による。この場合,dの値は,表7においてそれぞれのピッ

チを含む呼び径の区分における直径範囲の限界の幾何平均の値に等しい。

T

d2

()

6

=

90 P

4.0

×

d

1.0

T

d2

()

7

=

.1

25 T

d 2

()6

T

d2

()

8

=

6.1 T

d 2

()6

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13

B 0217-1:2013

T

d2

()

9

=

2 T

d 2

()6

13.5 数値の丸め方の基準

有効径の公差,山の頂の直径の公差及び基礎となる寸法許容差の値は,上記の式で計算をした後,標準

数列R40に最も近い値に丸める。

おねじ谷の径の公差Td3の計算値は,丸めない。

14 ねじの表し方

ねじの表し方は,ねじの種類,ねじのサイズ及びねじの公差域クラスによって構成する。

ねじの種類及びねじのサイズの表し方は,JIS B 0216-2による。

ねじの公差域クラスの表示は,有効径に対する記号だけとする。

山の頂の直径に対する公差域クラスは,次の理由で省略する。

− 公差位置は,1種類だけである。

− めねじ径D1及びおねじ外径dに対して,規定している公差グレードはそれぞれ一つだけである。

ねじの公差域クラスの表示は,次による。

− 有効径の公差グレードを示す数字

− 有効径の公差位置を表す,めねじに対しては大文字,おねじに対しては小文字の英文字

めねじの場合:

Tr 40 × 7−7H

おねじの場合:

Tr 40 × 7−7e

二条,左巻きのおねじの場合:

Tr 40 × 14(P7) LH−7e

めねじとおねじとの組合せを示す場合には,めねじの公差域クラスに続けて,おねじの公差域クラスを

斜線で区切って表す。

Tr 40 × 7−7H / 7e

Tr 40 × 14(P7)−7H / 7e

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JIS B 0217-1:2013 メートル台形ねじ−公差−第1部:原則及び基礎データ

(I)JISの規定

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JISと国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇条ごと

の評価

追加

技術的差異はない。

箇条番号

及び題名

内容

1 適用範

メートル台形ねじに

対する公差方式につ

いて規定。

国際規格

番号

(III)国際規格の規定

箇条番号

内容

メートル台形ねじに対す

る公差方式について規

定。

2 引用規

3 用語及

び定義

JIS B 0101による。

3.用語及

び定義

ISO 5408による。

一致

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 2903:1993,MOD

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

− 一致……………… 技術的差異がない。

− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

− MOD…………… 国際規格を修正している。

技術的差異の内容

JISでは,一部引用規格を追加

して規定。

附属書JA

(参考)

JISと対応国際規格との対比表