2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
B 1358-1990
ねじ付きテーパピン
Taper Pins with Thread
1. 適用範囲 この規格は,一般に用いるテーパ501の鋼製めねじ付きテーパピン及び鋼製おねじ付きテー
パピンについて規定する。
なお,鋼製めねじ付きテーパピン及び鋼製おねじ付きテーパピンを総称する場合は,単にピンという。
備考 この規格で規定するピンは,あみかけ (
) を施した部分を除きISO 8736-1986 (Taper
pins with internal thread, unhardened) 及びISO 8737-1986 (Taper pins with external thread,
unhardened) によっている。
引用規格及び対応国際規格:3ページに示す。
2. 種類 ピンの種類は,ねじの種類及びテーパ部の表面粗さによって区分し,表1の3種類とする。
表1
ねじの種類 テーパ部の表面
粗さ(1)
種類
めねじ付きテーパピン
A種
めねじ
B種
おねじ付きテーパピン
おねじ
備考
ISO 8736のType Aによるもの。
ISO 8736のType Bによるもの。
ISO 8737によるもの。
注(1) Raは,JIS B 0601(表面粗さの定義と表示)に規定する中心線平均粗さによる。
なお,Ra=0.8μmは,主として研削によるもの,Ra=3.2μmは,主として旋削によるも
のである。
3. 硬さ ピンの硬さは,表2による。
表2
種類
硬さ
熱処理
ビッカース硬さ
ロックウェル硬さ
めねじ付きテーパピン(A種,B種)
施さないもの。
おねじ付きテーパピン
焼入焼戻しを施したもの。
4. 形状・寸法 ピンの形状・寸法は,表3による。
表3
種類
形状・寸法
めねじ付きテーパピン(A種,B種) 付表1による。
おねじ付きテーパピン
付表2による。
呼び径の範囲
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B 1358-1990
5. ねじ ピンのねじは,表4による。
表4
ねじ
種類
種類
等級
JIS B 0209(メートル並目ねじの許
容限界寸法及び公差)本体の6H。
めねじ付きテーパピン(A種,B種) JIS B 0205(メートル
並目ねじ)本体のめねじ
ただし,当分の間JIS B 0209附属
書1の2級を用いてもよい。
JIS B 0205 本体のお
ねじ
おねじ付きテーパピン
JIS B 0209本体の6g。
ただし,当分の間,JIS B 0209附
属書1の2級を用いてもよい。
6. 外観 ピンの外観は,テーパ部の表面粗さが表1に適合するほか,焼割れ,かえり及び使用上有害な
きず,打こん,さびなどの欠陥があってはならない。
7. 熱処理及び材料 ピンの熱処理及び材料は,原則として表5による。
表5
種類
熱処理
材料
JIS G 4804(硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材)のSUM 22〜SUM
めねじ付きテーパピン
(A種,B種)
施さない。
おねじ付きテーパピン
焼入焼戻し(3)
24 L 若しくは
JIS G 3123(みがき棒鋼)のSGD 41-D 又は
JIS G 4051(機械構造用炭素鋼鋼材)のS 43 C(2)〜S 45 C(2)
JIS G 4051のS 43 C〜S 50 C
注(2) この材料は,焼ならしを施したものとする。
(3) 調質鋼を用いた場合は,焼入焼戻しを省略してよい。
8. 表面処理 ピンの表面処理は,一般に施さない。ただし,供給時にはさび止め油を塗布する。ピンに
めっきその他の表面処理を必要とする場合は,注文者が指定する。
なお,ピンに電気めっきを施した場合は,必要に応じてもろさ除去の処理を行う。
9. 検査
9.1
硬さ検査 ピンの硬さ検査は,JIS Z 2244(ビッカース硬さ試験方法)又はJIS Z 2245(ロックウェ
ル硬さ試験方法)に規定する試験方法によって行い,ピンの端部又はテーパ部の硬さが3.の規定に適合し
なければならない。
なお,ピンの硬さは,ビッカース硬さ又はロックウェル硬さのいずれによってもよいが,硬さの測定値
に疑義が生じた場合は,ビッカース硬さによって良・不良を決める。
9.2
形状及び寸法検査 ピンの形状及び寸法検査は,直接測定,限界ゲージその他の方法によって行い,
4.の規定に適合しなければならない。
9.3
ねじ検査 めねじ付きテーパピンのねじ検査はJIS B 1071(ねじ部品の精度測定方法)に規定する
めねじの精度測定方法又はこれに代わる方法によって,おねじ付きテーパピンのねじ検査はJIS B 1071に
規定するおねじの精度測定方法又はこれに代わる方法によって行い,5.の規定に適合しなければならない。
なお,電気めっきを施したおねじ付きテーパピンに対する通りねじリングゲージは,4h用(2級ねじに
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は1級用)のものを用いる。
9.4
外観検査 外観検査は,目視によって行い,6.の規定に適合しなければならない。ただし,テーパ部
の表面粗さは,JIS B 1071に規定する表面粗さの測定方法又はこれに代わる方法によって行う。
9.5
受渡検査 受渡し時のロットに対する抜取検査方式は,受渡当事者間の協定による。
10. 製品の呼び方 ピンの呼び方は,規格番号(4),種類,呼び径×呼び長さ,材料(5)及び指定事項(6)によ
る。
注(4) 規格番号は,必要がなければ省略してもよい。
(5) 材料は,日本工業規格で規定する材料記号による。ただし,熱処理しないピンの材料は,Stの
記号で表してもよい。
なお,焼入焼戻しを施したピンの材料は,その記号の後にQの記号を付ける。
また,調質鋼を用いた場合もこれに準じる。
(6) 推定事項としては,表面処理の種類,小端径 (d1) の許容差(h10以外の許容差を適用した場合),
ねじの等級(2級を適用した場合)などを必要に応じて示す。ただし,d1にh10以外の許容差
を適用した場合は,呼び径の後にそれを示す(例:呼び径10mm,呼び長さ85mmのピンにf 8
の許容差を適用した場合は,10 f 8×85とする。)。
例:
11. 包装の表示 ピンの包装には,次の事項を表示する。
(1) 種類
(2) 呼び径×呼び長さ
(3) 材料(7)
(4) 数量
(5) 指定事項(8)
(6) 製造業者名又はその略号(9)
注(7) 材料の表示は,注(5)のように扱う。ただし,焼入焼戻しを施した鋼ピンの材料は,Qの記号の
代わりに(焼入れ)としてもよい[例:S 45 C(焼入れ)]。
(8) 小端径 (d1) にh10以外の許容差を適用した場合は,注(6)のように扱う。
(9) 略号には,なるべく登録商標を用いる。
引用規格:
JIS B 0205 メートル並目ねじ
JIS B 0209 メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差
JIS B 0401 寸法公差及びはめあい
JIS B 0601 表面粗さの定義と表示
JIS B 1071 ねじ部品の精度測定方法
JIS G 3123 みがき棒鋼
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B 1358-1990
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 4804 硫黄及び硫黄複合快削鋼鋼材
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験方法
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験方法
対応国際規格:
ISO 8736-1986 Taper pins with internal thread, unhardened
ISO 8737-1986 Taper pins with external thread, unhardened
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B 1358-1990
付表1 めねじ付きテーパピン(A種及びB種)の形状・寸法
単位 mm
呼び径
ねじの呼び (d)
ねじのピッチ (P)
基準寸法
約
約
最小
約
最大
許容差 (h10) (11)
呼び長さ
最小
最大
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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B 1358-1990
単位 mm
呼び径
ねじの呼び (d)
ねじのピッチ (P)
注(10)
は,基準円すいのテーパ比が501であることを示す。
(11) h10に対する数値は,JIS B 0401(寸法公差及びはめあい)による。
備考1. ピンの呼び径に対して推奨する長さ (l) は,太線の枠内とする。ただし,この表以外のlを必要とする場合
は,注文者が指定する。
なお,200mmを超える呼び長さは,20mmとびとするのがよい。
2. 小端径 (d1) に対して,h10以外の許容差を必要とする場合は,注文者が指定する。ただし,その許容差は,
JIS B 0401による。
3. テーパ部の許容限界は,d1に与えた許容差とテーパ501の基準円すい及び長さ (l') によって決まる幾何学的
に正しい二つの円すいによる(下図参照)。
図(dの公差位置がhの場合)
4. この表の許容差は,表面処理を施す前のものに適用する。
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B 1358-1990
付表2 おねじ付きテーパピンの形状・寸法
単位 mm
呼び径
ねじの呼び (d)
ねじのピッチ (P)
基準寸法
許容差 (h10) (11)
最大
最大
最小
最大
最小
最大
最小
呼び長さ
最小
最大
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B 1358-1990
単位 mm
呼び径
ねじの呼び (d)
ねじのピッチ (P)
注(10) 付表1の注(10)と同じ。
(11) h10に対する数値は,JISB0401による。
備考1. ピンの呼び径に対して推奨する長さ(l)は,太線の枠内とする。ただし,この表以外のlを必要とする場合は,
注文者が指定する。
なお,400mmを超える呼び長さは,40mmとびとするのがよい。
2. 小端径(d1)に対して,h10以外の許容差を必要とする場合は,注文者が指定する。ただし,その許容差は,
JISB0401によるものとする。
3. テーパ部の許容限界は,d1に与えた許容差及びテーパ501の基準円すい並びに長さ(l')によって決まる幾何学
的に正しい二つの円すいによる(下図参照)。
図(dの公差位置がhの場合)
4. この表の許容差は,表面処理を施す前のものに適用する。
JIS制定原案作成委員会 構成表
氏名
(委員長)
(事務局)
益 田 亮
桑 原 茂 樹
吉 田 藤 夫
池 田 順 一
宇田川 鉦 作
小 原 健 一
小 林 正 彦
辻 健 次
大 槻 俊 彦
岡 田 弘 之
敦 賀 敏 夫
佐 藤 敬 一
中 村 智 男
所属
相模工業大学名誉教授
通商産業省機械情報産業局
工業技術院標準部
財団法人日本規格協会
日本ねじ研究協会
三菱電機株式会社技術管理部
社団法人日本工作機械工業会
ダイキン工業株式会社
株式会社大塚工場
日東精工株式会社
株式会社姫野精工所
ボルト・サトウナベ株式会社
日本ねじ研究協会