2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
D 0106:2011
目
次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 分類······························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 29
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
D 0106:2011
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人自動車技
術会(JSAE)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS D 0106:2005は改正さ
れ,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
D 0106:2011
自動車−ブレーキ用語−種類,力学及び現象
Road vehicles-Brake types,
braking mechanics and brake operation-Vocabulary
序文
この規格は,2003年に第4版として発行されたISO 611を基に,対応する用語については対応国際規格
を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格であるが,2005年以降の最新化を織り込むため,
対応国際規格に規定されていない用語を日本工業規格として追加している。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している,又は対応国
際規格にない事項である。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,自動車に用いるブレーキの種類,力学及び現象に関する用語について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 611:2003,Road vehicles−Braking of automotive vehicles and their trailers−Vocabulary(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
分類
用語の分類は,次による。
a) 種類に関する用語
1) ブレーキ系
2) ブレーキ装置
2.1) 全般
2.2) 用途による分類
2.3) エネルギー源による分類
2.4) 制御方式による分類
2.5) 伝達媒体による分類
2.6) 接続方式による分類
2.7) 取付位置による分類
3) ブレーキ機構及び要素
3.1) ブレーキ機構
3.2) 摩擦ブレーキ
3.3) ドラムブレーキ
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2
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3.4) ディスクブレーキ
3.5) その他のブレーキ機構
3.6) 制動力配分に関する装置
3.7) 摩擦ブレーキコンポーネント
4) ブレーキ系の構成要素
4.1) 自動制御装置全般
4.2) ABS
4.3) 車両の安定性を向上させる装置・機能
4.4) BAS
4.5) その他の自動制御装置・機能
4.6) センサ
4.7) 連結車のブレーキシステムに関するもの
4.8) リターダに関するもの
4.9) 警報装置に関するもの
b) 力学及び現象に関する用語
1) 動作及び車両性能に関するもの
2) 力学及び圧力に関するもの
3) 時間に関するもの
4) 距離に関するもの
5) 速度及び加速度に関するもの
6) 仕事に関するもの
7) 性能に関するもの
8) 一般的な現象に関するもの
9) 摩擦材,ドラム及びディスクの表面の現象に関するもの
10) 摩擦材の試験に関するもの
11) 自動車の運動に関するもの
3
用語及び定義
用語及び定義は,次による。
注記1 用語の一部に,丸括弧“( )”を付けてあるものは,この丸括弧の中の用字を含めた用語と,
丸括弧の中の用字を省略した用語との二通りの用語を用いてよいことを示しているが,丸括
弧の中の用字を含めた用語を優先する。
注記2 参考のために,用語に対応する慣用語及び対応英語を示す。また,対応英語の中で太字で示
したものは,ISO 611に規定してある用語である。
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a) 種類に関する用語
1) ブレーキ系
番号
用語
定義
参考
慣用語
ブレーキ系
自動車に装備するブレーキ装置及びリターダの
総称。
ブレーキシ
ステム
対応英語
2) ブレーキ装置
2.1) 全般
番号
用語
定義
参考
慣用語
ブレーキ装置
エネルギー供給装置 制動に必要なエネルギーを供給,調節する装置。
エネルギーソース
エネルギー供給装置のエネルギーを発生させる
部分。
注記 例えば,トレーラのエアブレーキ系のよう
に自動車から離れて配置してあってもよ
く,また,力であってもよい。
制御装置
ブレーキ系の作動を開始し,かつ,出力を制御
する装置。
伝達装置
制御装置によって分配されたエネルギーを伝達
する装置。
ブレーキ回路
制動力を発生させるエネルギーを,全体又は部
分的に伝達又は制御するブレーキ系の伝達部
分。
アクチュエーション
機構
ブレーキ動作部品を結ぶ伝達装置の全ての機構
部品。
自動車の車速を制御(通常は減速),停止,又は
ある位置に保持するために使用する一連の機
構。
ブレーキ,
制動装置
対応英語
2.2) 用途による分類
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
常用ブレーキ
自動車を減速及び停止するために,通常使用す
る主要なブレーキ装置。
フットブレ
ーキ,
主ブレー
キ,
サービスブ
レーキ
二次ブレーキ
常用ブレーキの一部故障状態のとき自動車を減
速及び停止するために使用するブレーキ装置,
又は非常用として特に備えたブレーキ装置。
非常ブレー
キ
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番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
サイドブレ
ーキ
パーキングブレーキ 自動車を停止の状態に機械的に保持するために
使用するブレーキ装置。坂路でも,運転者が不
在でも能力を発揮する。
注記 制御方式として,手動式,足動式及び電動
式がある。ブレーキ装置の取付位置とし
て,ホイールパーキング式とセンタブレー
キ式とがある。
補助ブレーキ
摩擦ブレーキを使用せずに,自動車を減速又は
長い下り坂を安定した速度で走行するために,
使用するブレーキ装置。リターダを含む。
独立形補助ブレーキ
(の制御装置)
常用ブレーキから独立して制御される補助ブレ
ーキの制御装置。
統合形補助ブレーキ
(の制御装置)
常用ブレーキと同時又は適切な位相で作動する
補助ブレーキの制御装置。
2.3) エネルギー源による分類
番号
用語
定義
参考
人力ブレーキ
運転者の力だけで制動力を発生させる装置。
非人力エネルギーブ
レーキ
制動力を発生させるのに必要なエネルギーが,
運転者の力以外の一つ以上のエネルギー供給装
置によって供給されるブレーキ装置。
フルエアブレーキ
エアタンクに蓄えられた圧縮空気によって作動
する非人力エネルギーブレーキ。
フルパワーハイドロ
リックブレーキ
アキュムレータに蓄えられた液圧,又は循環す
る液の流れを制限することによって作動する非
人力エネルギーブレーキ。
エネルギーアシステ
ッドブレーキ
制動力を発生させるのに必要なエネルギーが,
運転者の力及び一つ以上のエネルギー供給装置
によって供給されるブレーキ装置。
バキュームアシステ
ッドブレーキ
負圧によって,制動時の人力を軽減するエネル
ギーアシステッドブレーキ。
真空倍力ブ
レーキ
エアアシステッドブ
レーキ
エアタンクに蓄えられた圧縮空気によって,制
動時の人力を軽減するエネルギーアシステッド
ブレーキ。
空気倍力ブ
レーキ
慣用語
空気ブレー
キ
対応英語
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番号
用語
定義
参考
ハイドロリックアシ
ステッドブレーキ
アキュムレータに蓄えられた液圧,又は循環す
る液の流れを制限することによって発生する液
圧で,制動時の人力を軽減するエネルギーアシ
ステッドブレーキ。
スプリングブレーキ 制動力を発生させるのに必要なエネルギーが,
エネルギーアキュムレータのように働く一つ以
上のばねによって供給されるブレーキ装置。
電気ブレーキ
慣用語
対応英語
電気的エネルギーによって作動するブレーキ。
2.4) 制御方式による分類
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
可調ブレーキ
運転者が制御装置を操作することによって,制
動力を十分に細かく,増加又は減少できるブレ
ーキ装置。
フットブレーキ
運転者が足で操作するブレーキ装置。
ハンドブレーキ
運転者が手で操作するブレーキ装置。
慣性ブレーキ
連結中のトレーラが,トラクタに接近すること
によって生じた推力によって,制動力を発生さ
せるブレーキ装置。
電子制御ブレーキ装
置,
制動力を発生させる装置を電気信号によって制
御するブレーキ装置。
イナーシャ
ブレーキ
2.5) 伝達媒体による分類
番号
用語
定義
参考
慣用語
メカニカルブレー
キ
作動力の伝達が,レバー,ロッド,ケーブルな
どの機械的部品によって行われるブレーキ装
置。
ハイドロリックブ
レーキ
作動力の伝達が,液圧によって行われるブレー
キ装置。
エアブレーキ
作動力の伝達が,空気圧によって行われるブレ
ーキ装置。
注記 圧縮空気式ブレーキ及び真空式ブレーキ
がある。
エアオーバハイド
ロリックブレー
キ
作動力の伝達が,空気圧から倍力装置を介して
液圧に変換され,その液圧によって制動するブ
レーキ装置。
対応英語
オイルブレ
ーキ
複合ブレー
キ
2.6) 接続方式による分類
番号
用語
定義
参考
慣用語
シングルサーキッ
トブレーキ
作動力が1系統の伝達装置を介して伝達される
ブレーキ装置。
対応英語
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番号
用語
定義
デュアルサーキッ
トブレーキ
ブレーキ装置が二つの系統に分割され,作動力
が2系統だけの伝達装置で,各々の系統に伝達
されるブレーキ装置。
マルチサーキット
ブレーキ
ブレーキ装置が二つ以上の系統に分割され,作
動力が2系統以上の伝達装置で,各々の系統に
伝達されるブレーキ装置。
参考
慣用語
対応英語
スプリット
システム
2.7) 取付位置による分類
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
フロントブレーキ
前車輪に取り付けたブレーキ装置。
リヤブレーキ
後車輪に取り付けたブレーキ装置。
センタブレーキ
トランスミッション又は推進軸に取り付けたブ
レーキ装置。
インボードブレー
キ
差動装置の両側に取り付けてあり,車軸を介し
て制動力を働かせるブレーキ装置。
ホイールブレーキ
車輪の付近に取り付けたブレーキ装置。
3) ブレーキ機構及び要素
3.1) ブレーキ機構
番号
用語
定義
参考
慣用語
ブレーキ機構
対応英語
自動車が動いている,又は動き出そうとするの
と反対方向に力を働かせて制動する機構。
3.2) 摩擦ブレーキ
番号
用語
摩擦ブレーキ
定義
参考
慣用語
摩擦力によって制動するブレーキ機構。
注記 作動力の効果が摩擦力によって増大され
る摩擦ブレーキを“セルフサーボブレー
キ”という。
対応英語
3.3) ドラムブレーキ
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
ドラムブレーキ
ドラムの内面又は外面に摩擦材を押し付けて制
動する摩擦ブレーキ。
内拡式ドラムブレー
キ
ドラムの内面に摩擦材を押し付けて制動するド
ラムブレーキ。
ドラムブレ
ーキ
ツーリーディングシ
ューブレーキ
ドラムの回転によって,食い込むシューを2個
組み合わせた内拡式ドラムブレーキ。
2Lブレー
キ,
ツーリーデ
ィングブ
レーキ
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番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
デュオツーリーディ
ングシューブレー
キ
正逆両方の回転に対して,ツーリーディングシ
ューブレーキとして働く内拡式ドラムブレー
キ。
D2Lブレー
キ,
デュアルツ
ーリーデ
ィングブ
レーキ
ツートレーリングシ
ューブレーキ
ドラムの回転によって,押し戻されるシューを2
個組み合わせた内拡式ドラムブレーキ。
2Tブレー
キ,
ツートレー
リングブ
レーキ
デュオツートレーリ
ングシューブレー
キ
正逆両方の回転に対して,ツートレーリングシ
ューブレーキとして働く内拡式ドラムブレー
キ。
D2Tブレー
キ,
デュアルツ
ートレー
リングブ
レーキ
リーディングトレー
リングシューブレ
ーキ
ドラムの回転によって,食い込むシューと押し
戻されるシューとを,各々一つずつ組み合わせ
た内拡式ドラムブレーキ。
LTブレーキ
ユニサーボブレーキ
一方向の回転に対してだけ隣接するシューによ
って,他のシューの,ドラム内面への押付け力
を増大させる作用を行う内拡式ドラムブレー
キ。
USブレーキ uni-servo brake
デュオサーボブレー
キ
正逆両方の回転に対して,隣接するシューによ
って,他のシューの,ドラム内面への押付け力
を増大させる作用を行う内拡式ドラムブレー
キ。
DSブレーキ duo-servo brake
外部収縮式ドラムブ
レーキ
ドラムの外面に摩擦材を押し付けて制動するド
ラムブレーキ。
バンドブレーキ
摩擦材を張り付けたバンドを,ドラムの外面に
押し付けて制動する外部収縮式ドラムブレー
キ。
3.4) ディスクブレーキ
番号
用語
定義
参考
慣用語
ディスクブレーキ
ディスクの両面に摩擦材を押し付けて制動する
摩擦ブレーキ。
フィクストキャリパ
ディスクブレーキ
ディスクの両側に加圧機構をもつキャリパが,
固定した状態で制動するディスクブレーキ。
対応英語
対向ピスト
ンキャリ
パディス
クブレー
キ
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番号
用語
定義
フローティングキャ
リパディスクブレ
ーキ
ディスクの片側だけに加圧機構をもつキャリパ
が,浮動して加圧力を反対側にも働かせて制動
するディスクブレーキ。
フローティングディ
スクブレーキ
浮動するディスクによって,その片側にだけ加
圧機構をもち,キャリパの加圧力を反対側にも
働かせて制動するディスクブレーキ。
参考
慣用語
対応英語
浮動キャリ
パディス
クブレー
キ
3.5) その他のブレーキ機構
番号
用語
定義
参考
ウェッジブレーキ
くさびの働きで,ドラム内面に摩擦材を押し付
けて制動するドラムブレーキ。
カムブレーキ
カムの働きで,ドラム内面に摩擦材を押し付け
て制動するドラムブレーキ。
注記 例えば,S字形カムブレーキ。
ポジティブエンゲー
ジメントブレーキ
自動車の非回転部分と車輪又は車輪装置とを,
歯車などでかみ合わせて移動を防止するブレー
キ機構。
注記 通常は自動車が停止しているときだけ作
動させる。
(スプリングブレー
キアクチュエータ
の)補助解除装置
液圧又は空気圧が,失陥によって作動開始圧以
下に落ちたときに,スプリングブレーキによる
制動力を解除することができる装置。
ブレーキアジャスタ
非制動時の,摩擦材とドラム又はディスクとの
隙間を,自動的又はその他の方法で調整する装
置。
例 オートアジャスタ,マニュアルアジャスタ
慣用語
対応英語
3.6) 制動力配分に関する装置
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
制動力配分装置
制動力を荷重,液圧,減速度などのような,あ
るパラメータの関数として自動的,又はその他
の方法で制動力配分を変える装置。
荷重検知式制動力配
分装置
車両の各車輪又は車軸における動的な荷重又は
変位値を検知し,自動的に1又はそれ以上の車
輪の制動力を調整する装置。
例 ロードセンシングプロポーショニングバル
ブ
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番号
用語
定義
参考
圧力検知式制動力配
分装置
設定された入力圧力との関係によって,自動的
に1又はそれ以上の車輪の制動力を調整する装
置。
例 プロポーショニングバルブ
減速度検知式制動力
配分装置
車両の減速度を検知し,自動的に1又はそれ以
上の車輪の制動力を調整する装置。
例 減速度検知式プロポーショニングバルブ
慣用語
対応英語
3.7) 摩擦ブレーキコンポーネント
番号
用語
定義
参考
摩擦ブレーキコンポ
ーネント
摩擦材をドラム又はディスクに押し付けること
によって,制動力を得るブレーキの構成要素の
総称。
ブレーキライニング
アッセンブリ
ドラム又はディスクに押し付け摩擦力を得るド
ラムブレーキ若しくはディスクブレーキの構成
要素。
シューアッセンブリ
ドラムブレーキ用のブレーキライニングアッセ
ンブリ。
リーディングシュー
アッセンブリ
回転するドラムとブレーキライニングとの間で
発生する摩擦力によって,効きが増加する側の
シューアッセンブリ。
トレーリングシュー
アッセンブリ
回転するドラムとブレーキライニングとの間で
発生する摩擦力によって,効きが減少する側の
シューアッセンブリ。
パッドアッセンブリ
ディスクブレーキのライニングアッセンブリ。
アタッチメント
ブレーキライニングを固定しているブレーキラ
イニングアッセンブリの構成要素。
シュー
シューアッセンブリにおけるアタッチメント。
バックプレート
パッドアッセンブリにおけるアタッチメント。
ブレーキライニング
ブレーキライニングアッセンブリの摩擦材部
分。
ライニングプロフィ
ール
ブレーキライニングがドラム又はディスクに接
触する面の輪郭。
レジンモールド
熱硬化性樹脂を結合剤として熱成形される摩擦
材。現在のブレーキライニングはほとんどがレ
ジンモールドである。
NAO材
フェノール樹脂を結合材として,アスベスト材
の代替材の耐熱性有機繊維又は無機繊維を配合
した摩擦材。
ロースチール材
スチール成分を補強繊維として10〜30 %程度含
む摩擦材。
メタル材
100 %金属(鉄,銅)を主成分とした摩擦材。
慣用語
対応英語
キャリア
ノンアスベ
スト材
焼結材
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番号
用語
セミメタル材
定義
参考
慣用語
スチール成分を補強繊維として30〜50 %程度含
む摩擦材。
対応英語
4) ブレーキ系の構成要素
4.1) 自動制御装置全般
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
自動制御ブレーキ
センサから受けた信号によって,コントローラ
が判断して自動的にブレーキ又はブレーキシス
テムを制御するブレーキ装置又はブレーキの機
能。
センサ
車両動的状態又は車両構成部品の作動状態を検
出し,コントローラにその情報を伝達する要素。
コントローラ
センサからの情報を評価し,モジュレータに制
御信号を伝達する要素。
モジュレータ
コントローラからの制御信号に応じ,直接制動
トルクを調節する要素。
ブレーキングモジュ
レーション
ドライバーがブレーキペダルなどによって制動
力を調整するとき,車両状態又は個々の車輪の
ブレーキ変動及びギヤ位置を検知し,制動力を
自動的に低減又は増加するシステム制御。
選択ブレーキ
姿勢制御を目的として,減速時に個々の制動力
を自動で変更させるシステム。
自動ブレーキ
減速を目的として,ブレーキ装置の中で不具合
があるときなどに,自動的に作動するブレーキ
システム。
アクチュエ
ータ
4.2) ABS
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
車輪の制動力を発生しているブレーキ圧を自動
的に調節し,車輪スリップを抑制する装置。
各輪独立制御
制動力を発生する圧力を,各車輪ごとに調節す
る制御方法。
複数輪制御
制動力を発生する圧力を,1グループの車輪につ
いて共通の命令で調節する制御方法。
アクスル制御
1軸上の全車輪を,共通の命令で制御する複数輪
制御方法。
サイド制御
車両の片側の車輪を,共通の命令で制御する複
数輪制御方法。
ダイアゴナル制御
互いに斜めに相対している車輪を,共通の命令
で制御する複数輪制御方法。
複数軸制御
複数軸の全車輪を,共通の命令で制御する複数
輪制御方法。
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番号
用語
定義
参考
拡張形アクスル及び
サイド制御
動的に変更されるセンサ信号によって決定され
る共通の命令に従って,アクスル制御とサイド
制御との組合せで行う複数輪制御方法。
拡張形各輪独立制御
圧力制御が反対側の車輪のデータも考慮して決
定されている各輪独立制御方法。
注記 制動力を徐々に増加させることによって,
左右不均一摩擦路面における横方向への
偏向を低減するのが目的である。
セレクトロー
グループの共通の命令を決定するための信号
が,速度の最も低い車輪から与えられる複数輪
制御方法。
セレクトハイ
グループの共通の命令を決定するための信号
が,速度の最も高い車輪から与えられる複数輪
制御方法。
車輪選択
あらかじめ定められた車輪の信号で,グループ
の全車輪を制御する複数輪制御方法。
平均選択
数個の車輪の瞬間的速度を平均化した信号で,
グループの全車輪を制御する複数輪制御方法。
直接制御輪
少なくともその車輪自身のセンサによって得ら
れたデータをもとに,制動力が調節される車輪。
間接制御輪
他の車輪のセンサ(複数でもよい。)によって得
られたデータをもとに,制動力が調節される車
輪。
注記 セレクトハイ制御のABSでは直接制御輪
と間接制御輪との両方を含み,セレクトロ
ー制御のABSでは全て直接制御輪と考え
られる。
最低制御速度
その速度以下ではABSが作動しなくなる自動車
の速度。
センサシグナル
センサが供給する信号。
車輪速センサ分解能
車輪1回転当たりにセンサが供給するインパル
スの数。
制御サイクル
ある車輪ロックから次の車輪ロックまでに,
ABSがブレーキ液圧を調節するサイクル。
制御周波数
1秒間当たりに発生する制御サイクルの数。
慣用語
対応英語
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4.3) 車両の安定性を向上させる装置・機能
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
横滑り防止装置,
操だ(舵)角及び操だ方向に応じて,自動車又
は連結車の操縦性を自動的に補助する装置・機
能。
注記 自動車の動的状態を加速度センサ及び/
又はヨーレートセンサによって検出し制
御する。詳細はUN-ECE R13H参照。
大型車における車両の安定性を向上させる装
置・機能であり,次のいずれか一方又は両方を
含むもの。
a) 方向制御
b) 転覆制御
なお,“方向制御”とは,動力駆動車両の場合
には,アンダステア及びオーバステアの状態の
ときに,車両の物理的限界内で,運転者が意図
する方向を保持するために運転者を支援し,ま
た,トレーラの場合には,トレーラの方向をト
ラクタのそれに合わせて保持するのを支援す
る,車両安定性機能に含まれる機能を指す。
“転覆制御”とは,車両の物理的限界内で,動
的操縦における動力駆動車両又はトラクタとト
レーラとの組合せ若しくはトレーラの安定化を
図るために,差し迫った転覆に対して反応する,
車両安定性機能に含まれる機能を指す。
注記 自動車の動的状態を加速度センサ及び/
又はヨーレートセンサによって検出し制
御する。詳細はUN-ECE R13参照。
トレーラスウェイコ
ントロール
連結車において,トレーラが連結点を中心に横
揺れする事象を検出し,必要に応じてエンジン
トルク低減及び/又はブレーキを介入すること
で,トレーラの横揺れを抑制し,車両安定性を
高める装置・機能。
4.4) BAS
番号
用語
定義
参考
慣用語
ブレーキアシストシ
ステム,
ブレーキ操作の速さ及び/又は強さによって制
動力を自動的に助勢する装置・機能。助勢しな
い場合に比べ同じブレーキ操作での制動力は増
加する。
注記 メカ式と電子制御式とがある。
詳細はUN-ECE R13及びR13H参照。
対応英語
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D 0106:2011
4.5) その他の自動制御装置・機能
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
トラクションコント
ロール
駆動輪の過度の車輪スリップを抑制することに
よって,トラクション及び/又は安定性を向上
する装置・機能。
例 エンジントルク制御,ブレーキ介入,ディ
ファレンシャルギヤ制御,又はそれらの組
合せ
坂道発進補助,
ヒルホールダ
ブレーキ系の作用が自動的に継続され,運転者
が自動車を動かそうとする信号が示されたとき
にブレーキを解除する装置・機能。
電子制御制動力配
分,
電子制御によって自動的に制動力配分を調節す
る装置・機能。
例 ABSの液圧保持動作を利用した制動力配分
制御
アダプティブクルー
ズコントロール
エンジン及び/又は駆動系及び/又は可能なら
ブレーキを制御することによって,適切な距離
で前車に追従することを可能とした装置・機能。
衝突緩和ブレーキ
障害物への衝突予測に基づき,制動力の作用及
び/又は制動力の付加を自動的に行うことで衝
突によるダメージを緩和する装置・機能。
回生協調ブレーキ
摩擦ブレーキと回生ブレーキとの協調によっ
て,常用ブレーキの機能を達成する装置・機能。
注記 詳細はUN-ECE R13及びR13H参照。
4.6) センサ
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
車輪速センサ
車輪の回転速度を検出するセンサ。
注記 電磁式,磁気式などがある。
加速度センサ
自動車に加わる前後・左右・上下方向の加速度
を検出するセンサ。
注記 半導体式,ひずみゲージ式,振り子式など
がある。
ヨーレートセンサ
自動車に加わる水平方向の角速度を検出するセ
ンサ。
注記 各種のジャイロを用いて検出している。
ステアリング角セン
サ
ステアリングホイールの操作角度を検出するセ
ンサ。
注記 光学式,ポテンショメータ式,磁気式など
がある。
ハンドル角
センサ
ブレーキ液圧センサ
ブレーキ液圧を検出するセンサ。
油圧センサ
Gセンサ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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D 0106:2011
番号
用語
定義
参考
ブレーキ空気圧セン
サ
ブレーキの空気圧を検出するセンサ。
ブレーキストローク
センサ
ブレーキペダルの踏込み量を検出するセンサ。
負圧センサ
エネルギー源である負圧を検出するセンサ。
慣用語
対応英語
4.7) 連結車のブレーキシステムに関するもの
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
カップリングフォー
スコントロール
連結車で,トラクタ及びトレーラの制動割合を
自動的に調整する装置。
単列配管ブレーキ
トレーラのブレーキ装置の作動と,エアタンク
への圧縮空気の充塡とを,1本のホースで行うブ
レーキ装置。
複列配管ブレーキ
トレーラのブレーキ装置の作動と,エアタンク
への圧縮空気の充塡とを,同時に2本以上のホ
ースで行うブレーキ装置。
コンティニュアスブ
レーキ
連結車を構成する自動車のブレーキ装置の組合
せで,次の特徴をもつもの。
a) 運転者が運転席から,トラクタに直接作動
する制御装置と,トレーラに間接作動する
制御装置とを,単一操作で可調的に作動さ
せることができる。
b) 連結車を構成する各車両のブレーキに使用
するエネルギーを,同一エネルギー源が供
給する(運転者の人力であってもよい。)。
c) 連結車を構成する各車両を,同時又はほぼ
同時に制動できる。
セミコンティニュア
スブレーキ
連結車を構成する自動車のブレーキ装置の組合
せで,次の特徴をもつもの。
a) 運転者が運転席から,トラクタに直接作動
する制御装置と,トレーラに間接作動する
制御装置とを,単一操作で可調的に作動さ
せることができる。
b) 連結車を構成する各車両のブレーキに使用
するエネルギーを,二つ以上の異なったエ
ネルギー源が供給する(そのうち一つは,
運転者の人力であってもよい。)。
c) 連結車を構成する各車両を,同時又はほぼ
同時に制動できる。
ノンコンティニュア
スブレーキ
連結車を構成する自動車のブレーキ装置の組合
せで,コンティニュアスブレーキでも,セミコ
ンティニュアスブレーキでもないもの。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
フィードライン
エネルギー源又はエネルギーの流れを制御する
装置(例えば,ブレーキバルブ)を連結してい
る配管。ただし,連結車の二つの車両を連結し
ている配管は除く。
アクチュエーティン
グライン
エネルギーの流れを制御する装置(例えば,ブ
レーキバルブ)と,エネルギーを機械的エネル
ギーに変換する装置(例えば,ブレーキシリン
ダ)とを連結している配管。
パイロットライン
制御装置(例えば,ブレーキバルブ)と,他の
制御装置(例えば,リレーバルブ)とを連結し
ている配管。エネルギーの流れは,第二制御装
置を制御するためだけに用いる。ただし,連結
車の二つの車両を連結している配管は除く。
供給ライン
トラクタからトレーラのエネルギーリザーバ
へ,エネルギーを伝達しているフィードライン。
制御ライン
制御に必要な信号をトラクタからトレーラへ伝
達するパイロットライン。
共用ライン
単列配管ブレーキで,供給ライン及び制御ライ
ンとして共用する配管。
セカンダリライン
トレーラの非常ブレーキに必要なエネルギー
を,トラクタからトレーラへ伝達するアクチュ
エーティングライン。
(トレーラの)自動
ブレーキシステム
必要によって,又は事故で連結車両が分離した
トレーラに,自動的にブレーキがかかる装置。
追加装置
連結車のブレーキ系の一部で,トラクタからト
レーラのブレーキ系へのエネルギー供給及び制
御をするための装置。トラクタのエネルギー供
給装置と供給ライン(連結器を含む。)及び伝達
装置と制御ライン(連結器を含む。)とから構成
される。
4.8) リターダに関するもの
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
リターダ
ブレーキ装置の補助として,自動車の速度を減
少又は制限するために,連続的に使用する装置。
内燃機関式リターダ
駆動輪に連結した内燃機関の内部抵抗(例えば,
燃料供給の減少,空気の絞り,排気ガスの排出
の絞り,バルブタイミングの変更など)によっ
て,自動車を減速する装置。
エンジンブレーキ
内燃機関の燃料供給の減少及び空気の絞りによ
って,自動車を減速する作用。
エンジンリターダ
バルブタイミングを変えることによって機関の
内部抵抗を増して,自動車を減速する装置。
圧縮開放ブ
レーキ
エキゾーストリター
ダ
排気ガスの流れを阻止することによって機関の
内部抵抗を増して,自動車を減速する装置。
排気ブレー
キ
発電機式リターダ
発電機の回転抵抗によって,自動車を減速する
装置。
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番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
流体式リターダ
駆動軸に連結された装置で,制限された回路中
に液体をくみ上げることによって,自動車を減
速する装置。
注記 例として,流体中で羽根が回転するときに
発生する抵抗によって自動車を減速する
装置がある。
摩擦リターダ
自動車の動力伝達部品に連結された部品間の摩
擦によって,自動車を減速する装置。
電磁式リターダ
駆動輪に連結した装置で,電磁コイルによって
生じた磁場を利用し,回転するリターダドラム
に発生する渦電流抵抗によって,自動車を減速
する装置。
永久磁石式リターダ
駆動輪に連結した装置で,永久磁石によって生
じた磁場を利用し,回転する金属円板に発生す
る渦電流抵抗によって,自動車を減速する装置。
(電気式)回生ブレ
ーキ
制動トルクの発生を通して,自動車の運動エネ
ルギーを電気エネルギーに変換し,バッテリに
蓄積することによって,自動車を減速する装置。
機械式回生ブレーキ
制動トルクの発生を通して,自動車の運動エネ
ルギーを機械的にエネルギー蓄積装置に蓄積す
ることによって,自動車を減速する装置。
空気式リターダ
走行中の自動車の車体及び/又は車体に連結さ
せた装置の空気抵抗を増して,自動車を減速す
る装置。
ハイドロリ
ターダ
エディーカ
レントリ
ターダ
エアロリタ
ーダ
4.9) 警報装置に関するもの
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
保護圧力
ブレーキ装置の一部又はその付属装置が失陥し
た後に,失陥した系統以外の系統に持続してい
る圧力。
ブレーキ警報圧力
警報装置が作動するエネルギー貯蔵圧力。
ブレーキ警報装置
ブレーキ系の,ある作動状態が危険又は整備が
必要となったときに,運転者に警報する光学的
又は聴覚的装置。
摩耗警報装置
摩擦ブレーキ(ドラムブレーキ又はディスクブ
レーキ)の場合に,摩擦材の使用限界を運転者
に光学的,聴覚的,機械的な方法などで警報す
る装置。
b) 力学及び現象に関する用語
1) 動作及び車両性能に関するもの
番号
用語
ブレーキ力学
定義
参考
慣用語
制御装置の作動開始から制動作用の終わりまで
の間に起こる力学現象。
対応英語
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D 0106:2011
番号
用語
定義
参考
ブレーキ作用
運転者によってブレーキ系が操作され,作動し
ている働き。
ブレーキ作動
伝達手段の出力によってブレーキが作動してい
る働き。
ブレーキ解除
ブレーキ系が非作動状態に戻っている働き。
作用しきい(閾)値 制動トルクが発生し始めるブレーキ作動点。
クランピング
作用しきい値より上で,ブレーキ動作の増加に
よって制動トルクが発生又は増加する働き。
ブレーキ解除位置
ブレーキ非作動状態となる制御装置の終端位
置。
ブレーキ性能
自動車の制動初速度に対する制動距離及び/又
は制動中の平均飽和減速度及び/又は坂路勾配
での停車保持能力として測定されるブレーキ系
の性能。
注記 耐久性能は,長い坂道を下る状態で一定
速度を保つ能力によって計測される。
規定ブレーキ性能
法規要件としての最低限のブレーキ性能。
残余ブレーキ性能
伝達回路の一つが故障した後の常用ブレーキ性
能。最低限のブレーキ性能値が規定されている。
(トレーラの)自動
ブレーキシステム
性能
供給ライン内を通り,トレーラに供給されてい
る空気が完全に失われたときの,トレーラのブ
レーキ系の最低性能(トレーラが分離した場合
の保護)。
慣用語
対応英語
2) 力学及び圧力に関するもの
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
ブレーキ力
制動力
制動システムの効果によって生じる自動車の動
作又は動作方向と反対方向に,車輪と地面との
間の接触面に働く力。
総制動力
自動車の全車輪に働く制動力の総和。
制動力変動
一定のブレーキ入力における車輪一回転中のブ
レーキ出力の瞬間的な変動幅で,ブレーキの平
均出力に対する百分率で表した値。
車軸内制動力不均衡 車軸上のブレーキ間の制動力の差異のうち,最
も高い制動力差を百分率で表した値。
制動トルク
ブレーキの作動力によって生じる摩擦力と,そ
の摩擦力の作用点から回転軸までの距離との
積。
ブレーキト
ルク
制動力配分
全車軸の制動力に対する各車軸の制動力の比を
各車軸ごとの割合で表した値。
例 前軸:60 %,後軸:40 %
ブレーキ力
配分
トルク変動
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D 0106:2011
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
操作力
制御装置にかけられる力。
注記 量記号FCで表す。
作動力
摩擦ブレーキで摩擦効果によって制動力を発生
させるため1個の摩擦材に加えられる総力。
注記 量記号FSで表す。
ブレーキシステムヒ
ステリシス
同一制動トルクに対する作動時と解除時との操
作力の差。
注記 図に示す∆FCである。
ブレーキヒステリシ
ス
同一制動トルクに対する作動時と解除時との作
動力の差。
注記 図に示す∆FSである。
ライン圧力
制動トルクを発生させるために必要な圧力。
制動開始圧力
制動トルクの発生を開始させるために必要な圧
力。
制動解除圧力
制動トルクの減少を開始させるために必要な圧
力。
注記1 圧力の増加によって制動トルクを増加
させるブレーキ系(例 常用ブレーキ)
において,この点から圧力の減少によっ
て制動トルクが減少する位置が分かる。
注記2 圧力の減少によって制動トルクを増加
させるブレーキ系(例 スプリングブレ
ーキ)において,この点から圧力の増加
によって制動トルクが減少する位置が
分かる。
安定圧力
制御装置が完全に作用した後の安定した圧力。
注記 5秒間圧力がほとんど変化しなければ,安
定圧力に到達したとみなす。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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D 0106:2011
番号
用語
定義
参考
ホールド解除圧力
スプリングブレーキアクチュエータの場合,制
動トルクを発生させるために必要なアクチュエ
ータの圧力。
解放開始圧力
スプリングブレーキアクチュエータの場合,制
動トルクの減少を開始するために必要なアクチ
ュエータの圧力。
完全解放圧力
スプリングブレーキアクチュエータの場合,制
動トルクがゼロに達するときのスプリング圧縮
室の圧力。
フルスプリング圧縮
圧力
スプリングブレーキアクチュエータの場合,ば
ねを終点まで押すのに必要なスプリング圧縮室
の圧力。
プレドミナンス
車両のアクスル間又はトラクタ及びトレーラに
おいて,ブレーキのかけ始めに影響する圧力差。
慣用語
対応英語
3) 時間に関するもの
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
反応時間
運転者が,制動の必要を認めてから,アクセル
ペダル又は床面から足を離すまでの時間。
踏替時間
運転者が,アクセルペダル又は床面から足を離
してから,ブレーキペダルに触れるまでの時間。
踏込時間
ブレーキペダルに足を乗せ,ペダルストローク
が出始めてから,指定された位置に到達するま
での時間。
注記 図に示す (t3−t0) である。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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D 0106:2011
番号
用語
定義
参考
効き遅れ時間
ブレーキペダルに足を乗せ,ペダルストローク
が出始めてから,ライン圧力が発生し始めるま
での時間。
注記 図に示す (t1−t0) である。
立上がり時間
ライン圧力が発生し始めてから,安定値に達す
るまでの時間。
注記 図に示す (t5−t1) である。
主制動時間
減速度が安定値を保っている時間。
解除時間
制御装置に作用する操作力の解除の始まりか
ら,制動力が失われるまでの時間。
空走時間
運転者が制動の必要を認めてから,減速度が発
生するまでの時間。
実制動時間
減速度が発生し始めてから,自動車が停止する
までの時間。
注記 図に示す (t7−t2) である。
慣用語
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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D 0106:2011
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
制動時間
運転者がブレーキペダルに足を乗せ,ペダルス
トロークが出始めてから,自動車が停止するま
での時間。
注記 図に示す (t7−t0) である。
停止時間
運転者が制動の必要を認めてから,自動車が停
止するまでの時間。
4) 距離に関するもの
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
空走距離
空走時間に自動車が走行した距離。
制動距離
実制動時間に自動車が走行した距離。
注記 量記号S1で表す。
停止距離
制動時間に自動車が走行した距離。
注記 量記号S0で表す。
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D 0106:2011
5) 速度及び加速度に関するもの
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
制動初速度
ブレーキ系の作動によって,自動車が減速を開
始するときの走行速度。
制動終速度
ブレーキ系の作動によって,自動車が減速を終
了するときの走行速度。
制動減速度
ブレーキ系の作動による自動車の速度の時間的
変化の割合。
瞬間減速度
自動車の瞬間速度を微少時間で除した減速度。
注記 計算式は,次のとおりである。
ここに, a :瞬間減速度(m/s2)
dv :瞬間速度(m/s)
dt :微少時間(s)
移動距離内の平均
減速度
制動中のある2地点,SBとSEとの間の平均減速
度。
注記 計算式は,次のとおりである。
結果として,次のとおりになる。
時間平均減速度
ここに,VB :距離点SBにおける自動車
の速度(m/s)
VE :距離点SEにおける自動車
の速度(m/s)
制動中のある期間,tBとtEとの間の平均減速度。
注記 計算式は,次のとおりである。
結果として,次のとおりになる。
ここに,VB :時刻tBにおける自動車の
瞬間速度(m/s)
VE :時刻tEにおける自動車の
瞬間速度(m/s)
停止距離内の平均
減速度
ある停止距離で減速したときの平均減速度。
注記 計算式は,次のとおりである。
これは,VB=V0における停止時の特別な
ケースである。
ここに, V0:時刻t0における瞬間速度
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D 0106:2011
番号
用語
定義
参考
慣用語
平均飽和減速度
対応英語
減速度の大きさがほぼ一定になり,安定してい
るときの平均減速度。
注記 計算式は,次のとおりである。
ここに, VB=0.8×V0(m/s)
平均飽和減速度はブレーキ性能測定手
段としてUN-ECE R13で利用されている。
6) 仕事に関するもの
番号
用語
定義
参考
慣用語
制動仕事
ブレーキ機構又はリターダが制動中に果たす仕
事量。
注記 計算式は,次のとおりである。
吸収エネル
ギー
対応英語
ここに, W :制動仕事(N・m)
Ff :総制動力(N)
S :制動した距離(m)
瞬間ブレーキパワ
ー
総制動力と自動車の速度との積。
注記 計算式は,次のとおりである。
ここに, P :瞬間ブレーキパワー(W)
Ff :総制動力(N)
V :自動車の速度(m/s)
ブレーキライニン
グのエナジーロ
ーディング
単位面積の摩擦材に負荷される単位時間当たり
の平均制動仕事量。
7) 性能に関するもの
番号
用語
定義
参考
(制動)効力
ブレーキ装置又は機構の,入力と出力とを関連付
けた効きの程度。
ブレーキ効
力
制動(内部)効力係
数
ブレーキが作用している半径での接線力と,作動
力との比。
注記 ブレーキ機構による力の増幅率を示す。
ブレーキ係
数,
B.E.F.効力
係数
制動(外部)効力係
数
ブレーキ出力トルク/出力と入力トルク/入力
との比。
シュー係数
ドラムブレーキのシューアッセンブリの円周力
と作動力との比。
注記 シューの効きを示す。
平均シュー係数
1個のブレーキのシュー係数の和とシューの数
との比。
慣用語
対応英語
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D 0106:2011
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
制動比
(セミトレーラを除く場合)
瞬間減速度a(m/s2)と重力加速度g(m/s2)と
の比。
(セミトレーラの場合)
総制動力Ff(N)と自動車の車軸にかかる静的総
質量に相当する力GS(N)との比。
注記 計算式は,次のとおりである。
(セミトレーラを除く場合)
(セミトレーラの場合)
スピードスプレッ
ド
制動初速度の違いによる効力の差。
ペダルストローク
ブレーキペダルが踏み込まれて移動する距離。
ペダル余裕
ブレーキペダルを踏み込んだときのペダル位置
から,ブレーキペダルの可動最大位置までの距
離。
注記 ペダルの踏込み余裕量を示す。
ペダル踏力
足による操作力で,ブレーキペダルを踏み込むの
に要する力。
注記 例えば,制動減速度5.9 m/s2を得るのに必
要なペダル踏力を0.6 G踏力という。
ペダルストローク
速度
ブレーキペダルが踏み込まれて移動する速度。
ブレーキスリップ
車輪面方向への車輪中心速度VCと,車輪周速度
率
VWとの差をVCで除したもの。
注記 計算式は,次のとおりである。
踏みしろ,
踏み残りし
ろ,
余裕ストロ
ーク
ここに,VW=ωW×r
ωW :車輪の角速度
r :運転中の車両に取り付け
られた負荷がかかった状
態のタイヤの,軸から地
面への理論的半径。
摩擦力係数
二つの物体の接触面で発生している接線力FT
と,そこに作用している垂直抗力FNとの比。
注記 摩擦ブレーキの場合,摩擦力は摩擦係数μ
で特性付けられる。一方,タイヤと路面間
では,粘着係数κ によって特性付けられ
る。
摩擦係数
(摩擦ブレーキにおいて)摩擦材とドラム又はデ
ィスクとの間に作用している接線力FTBと垂直
抗力FNとの比。
注記 計算式は,次のとおりである。
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番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
ピーク摩擦係数
制動トルクを増加していく過程で,標準試験タイ
ヤに車輪ロックが発生するときの最大制動力と
垂直抗力との比。
注記 試験手順は,ASTM E1337-90参照。
粘着係数
タイヤによって路面に伝達される接線力FTRと,
垂直抗力FNとの比。
注記 計算式は,次のとおりである。
主要なパラメータであるブレーキスリ
ップ,スリップ角及びキャンバー角のう
ち,ブレーキスリップだけ最大粘着係数と
ホイールロック粘着係数とが考慮される。
最大粘着係数
制動中の回転する車輪が路面に伝達できる最大
接線力FTmaxRと,垂直抗力FNとの比。
注記 計算式は,次のとおりである。
κmaxは,UN-ECE R13において使用され
ているκpeakと同じ。
ホイールロック粘
着係数
ロックした車輪が路面に伝達する接線力FLWR
と,垂直抗力FNとの比。
注記 計算式は,次のとおりである。
粘着利用率
制動比zと最大粘着係数κmaxとの比。
注記 計算式は,次のとおりである。
粘着利用曲線
指定の負荷条件で,各アクスルiが利用する車両
の粘着力fiを車両の制動比zに対してグラフ化し
た曲線。
注記 計算式は,次のとおりである。
ここに, Ti :路面での通常の制動条件
下のブレーキによってア
クスルiにかかる力
Ni :制動時のアクスルiの路
面からの垂直反力
Pi :静止状態におけるアクス
ルiの路面からの垂直反
力
P :車両重量
h :重心高
g :重力加速度
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D 0106:2011
番号
用語
定義
コンパチビリティ
トラクタ及びトレーラにおいて,各々が同じ粘着
利用率となるようにブレーキの効きが調整され
る状態。
注記 通常の誤差によって,一般的に完全なコン
パチビリティは達成されない。許容可能な
不均衡の限度によって規則で定められて
いる範囲で,ほぼコンパチビリティが達成
されていればよい。
空転クリアランス
非制動時のドラムブレーキのドラムとライニン
グとの隙間,及びディスクブレーキのディスクと
パッドとの隙間。
参考
慣用語
対応英語
パッドクリ
アランス,
シュークリ
アランス
8) 一般的な現象に関するもの
番号
用語
定義
参考
ブレーキフェード
一定の制動作動において,温度及び/又は速度に
よって制動トルクが減少する現象。
フェード
摩擦熱によって効力が一時的に低下する現象。
メカニカルフェー
ド
制動による発熱がドラムの径拡大方向の熱変形
を招き,ストロークが長くなる現象。
ウォータフェード
摩擦面に浸水して効力が一時的に低下する現象。
リカバリ
熱又は水の影響で低下した効力が回復する現象。 回復
オーバーリカバリ
熱又は水の影響で低下した効力が回復する過程
で大きくなり過ぎる現象。
ビルドアップ
効力が立ち上がる現象。
モーニングシック
ネス
早朝又は長時間休止していて,冷えたブレーキ
が,異常な効力を示す現象。
引きずり
ブレーキ機構の解放が不完全なため,普通走行時
に制動力を発生する現象。
ベーパロック
ハイドロリックブレーキの過熱した部分の液中
に気泡が発生し,ペダルストロークが急激に増加
する現象。
ノックバック
走行中にディスクの振れ,変位によって,パッド
が戻される現象。
シェイクバック
走行中にキャリパが車軸方向に振れることによ
って,ピストンが戻される現象。
ブレーキジャダ
制動時にブレーキ機構又はその付近から発生す
る振動。
ブレーキ鳴き
ブレーキ機構又はその付近から発生する不快な
制動時の異音。
グラッビング
必ずしも聞こえない不規則な制動力変動。
スキール
一定の高周波で澄んだ制動時の異音。
チャープ
振幅変調した中周波数及び/又は高周波数の制
動時の異音。
グレーティング
中及び/又は高い複雑な周波数の入り交じった
制動時の異音。
慣用語
対応英語
朝効き
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
27
D 0106:2011
番号
用語
定義
参考
慣用語
グローン
対応英語
比較的低い複雑な周波数の入り交じった制動時
の異音。
9) 摩擦材,ドラム及びディスクの表面の現象に関するもの
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
グレイジング
軽負荷制動の繰り返しによって摩擦材の表面が
摩擦係数の低い堅い光沢がある状態になる現象。
クラック
摩擦材を破損又は2個以上に破砕させるには不
十分な,表面の深くて狭い割れ。
表面クラック
摩擦材の表面の浅い割れ。
フレーキング
摩擦材表面の薄い破片が分離する現象。
対面損傷
摩擦によってドラム又はディスクの,摩擦面に付
いたきず。
スコーリング
対面損傷のうち,しゅう(摺)動方向に平行に付
いたきず。
ヒートクラック
対面損傷のうち,摩擦熱によって発生する亀裂。
剝離
比較的大きな摩擦材部分の脱落。
ディスクロータの摩擦面における厚さの偏差。
10) 摩擦材の試験に関するもの
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
すり合わせ
摩擦材とドラム又はディスクとの間に,物理的及
び化学的に十分な接触面を得るための予備制動
操作。
常温効力試験
設計温度より比較的低温での摩擦材の効力を,一
定の手順で調べる試験。
高温効力試験
設計温度を超えて設定最高温度までの間の摩擦
材の効力を,一定の手順で調べる試験。
フェード試験
数回の連続した制動,又は連続した引きずり制動
によって変化する摩擦材の効力を,一定の手順で
調べる試験。
注記 温度上昇に伴う効力変化,又は低温効力と
高温効力とを比較することによって性能
を調べる。
回復試験
フェード試験後に試験の熱によって変化した摩
擦材の効力の回復程度を,一定の手順で調べる試
験。
フェード回復試験
後の効力試験
高温効力試験,フェード試験,及び回復試験の後
に常温での摩擦材の効力を,一定の手順で調べる
試験。
摩耗試験
摩擦材の耐摩耗性の評価をするために,一定の手
順で調べる試験。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
28
D 0106:2011
11) 自動車の運動に関するもの
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
ホイールロック
走行中に,自動車の車輪が,制動トルクによって
回転運動を停止する現象。
スキッド
制動時に,タイヤが路面を滑る現象。
片効き
制動時に,自動車の進路を変えようとする力がブ
レーキ装置に働く現象。
しり振り
制動時に,後輪がロックして横滑りを起こし,自
動車の後部が進路を外れる現象。
ジャックナイフ
連結車の制動時に,慣性力によってトレーラがト
ラクタと,くの字形になる現象。
ノーズダイブ
制動時に,自動車の前部が一時的に沈む現象。
ブレーキホップ
制動時に,車輪がはね上がる振動現象。
不均一制動
ドライバーが感じたり,又は車両姿勢の安定性に
影響するような不規則な制動。
注記 数回の連続した制動によって,直進してい
た自動車が右又は左に方向が外れる傾向,
若しくは1回の制動中に同様の傾向を示す
現象。
ブレーキペダルフ
ィーリング
制動時に,反力又はストロークをブレーキペダル
から感じる現象。
スリップ
操作フィー
リング
参考文献 JIS D 0107 自動車−ブレーキ用語−部品
SAE J 656g,Automotive Brake Definitions and Nomenclature
UN-ECE Regulation No.13,Uniform provisions concerning the approval of vehicles of categories M,
N and O with regard to braking
UN-ECE Regulation No.13H,Uniform provisions concerning the approval of passenger cars with
regard to braking
ASTM E1337-90,Standard Test Method for Determining Longitudinal Peak Braking Coefficient of
Paved Surfaces Using a STD Reference Test Tire
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS D 0106:2011 自動車−ブレーキ用語−種類,力学及び現象
(I)JISの規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容
箇条ごと
技術的差異の内容
の評価
変更
ISO規格では自動車,トレーラ
とその組合せと表現。
JISでは力学及び現象と表現。
箇条番号
及び題名
内容
1 適用範
囲
自動車に用いるブ
レーキの種類,力学
及び現象に関する
用語。
国際規格
番号
(III)国際規格の規定
箇条番号
自動車,トレーラ及びそ
の組合せにおけるブレー
キ及びブレーキ装置に関
する用語で,制動動作及
び動作を特徴付ける値を
含む。
2 分類
3 用語及
び定義
内容
削除
JISではISO規格の引用規格を
削除した。
追加
JISでは,用語の分類を追加し
た。
変更
(V)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
JISの自動車はトレーラ及びその
組合せを含む意で用いている。ISO
規格の“制動動作及び動作を特徴
付ける値を含む用語”とは,力学
及び現象を表す用語と意味の上で
はほぼ同等である。
技術的差異はない。
JISではISO規格を基に対応する
よう,用語を規定しているので,
ISO規格の引用規格を直接JISの
引用規格とはせず,参考文献とし
た。
JISでは,規格利用者の利便を図る
ため,分類の項目を追加した。
ISOに提案を検討する。
JISでは,四つの用語を変更し, JISとして必要な定義の変更を行
94の用語を追加。
い,かつ,用語を追加した。
全ての変更及び追加は,ISOに提
案を検討する。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差
異の箇条ごとの評価及びその内
容
箇条ごと
技術的差異の内容
の評価
変更
JISではブレーキ装
置の定義を,ISO規
格のブレーキ系の定
義を用いた(ブレー
キ系とブレーキ装置
の定義とを入れ替え
た。)。
変更
(V)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
2203 フルエアブレーキ
2204 フルパワーハイドロリック
ブレーキ
2206 バキュームアシステッドブ
レーキ
2207 エアアシステッドブレーキ
2208 ハイドロリックアシステッ
ドブレーキ
2210 電気ブレーキ
追加
追加
2) ブレーキ装置2.3) エネルギー源
による分類として追加。
2302 フットブレーキ
2303 ハンドブレーキ
2601 フロントブレーキ
2602 リヤブレーキ
追加
追加
追加
追加
2603 センタブレーキ
2604 インボードブレーキ
2605 ホイールブレーキ
追加
追加
追加
箇条番号
及び題名
内容
箇条番号
3 用語及
び定義
(続き)
a) 種類に関する用語
1) ブレーキ系
自動車に装備するブレーキ装置
及びリターダの総称。
2) ブレーキ装置
自動車の車速を制御(通常は減
速),停止又はある位置に保持す
るために使用する一連の機構。
内容
車両速度を制御(通
常は減速),停止又
はそれを保持する
機能をもつ部品の
組合せ。
車両に搭載される
全てのブレーキ系。
ブレーキ系が,ブレーキ装置も含む
最も広義の用語として定着している
こと,また,装置という語から部品
又は機構が連想されることから,ブ
レーキ装置はそれらの語を用いて定
義するべきであるとの理由で,旧JIS
同様の定義とした。
追加
追加
追加
追加
2) ブレーキ装置2.4) 制御方式によ
る分類として追加。
2) ブレーキ装置2.7) 取付位置によ
る分類として追加。
国際規
格番号
(I)JISの規定
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
国際規
格番号
箇条番号
及び題名
内容
3 用語及
び定義
(続き)
3201 内拡式ドラムブレーキ
3202 ツーリーディングシューブ
レーキ
3203 デュオツーリーディングシ
ューブレーキ
3204 ツートレーリングシューブ
レーキ
3205 デュオツートレーリングシ
ューブレーキ
(III)国際規格の規定
箇条番号
内容
(IV)JISと国際規格との技術的差
異の箇条ごとの評価及びその内
容
箇条ごと
技術的差異の内容
の評価
追加
追加
(V)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
3) ブレーキ機構及び要素3.3) ドラ
ムブレーキとして追加。
追加
追加
追加
3206 リーディングトレーリング
シューブレーキ
3207 ユニサーボブレーキ
3208 デュオサーボブレーキ
追加
3209 外部収縮式ドラムブレーキ
3210 バンドブレーキ
3301 フィクストキャリパディス
クブレーキ
3302 フローティングキャリパデ
ィスクブレーキ
3303 フローティングディスクブ
レーキ
3401 ウェッジブレーキ
追加
追加
追加
3402 カムブレーキ
3611 レジンモールド
3612 NAO材
3613 ロースチール材
追加
追加
追加
追加
3614 メタル材
3615 セミメタル材
追加
追加
追加
追加
3) ブレーキ機構及び要素3.4) ディ
スクブレーキとして追加。
追加
追加
追加
3) ブレーキ機構及び要素3.5) その
他のブレーキ機構として追加。
3) ブレーキ機構及び要素3.7) 摩擦
ブレーキコンポーネントとして追
加。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(V)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
3 用語及
び定義
(続き)
追加
UN-ECE R13において大型車の車両
姿勢制御装置として用語規定された
ため,4) ブレーキ系の構成要素4.3)
車両の安定性を向上させる装置・機
能として追加。
4203 トレーラスウェイコントロ
ール
追加
4300 ブレーキアシストシステ
ム,BAS
追加
4) ブレーキ系の構成要素4.3) 車両
の安定性を向上させる装置・機能と
して追加。
UN-ECE R13及びR13Hに規定され
たため,4) ブレーキ系の構成要素
4.4) BASとして追加。
4403 電子制御制動力配分,EBD
追加
内容
4201 横滑り防止装置,ESC
4404 アダプティブクルーズコン
トロール
(III)国際規格の規定
箇条番号
内容
変更
4405 衝突緩和ブレーキ
4406 回生協調ブレーキ
4501 車輪速センサ
追加
追加
追加
4502 加速度センサ
4503 ヨーレートセンサ
4504 ステアリング角センサ
4505 ブレーキ液圧センサ
追加
追加
追加
追加
UN-ECE R13Hにおいて定義され,
国内でも乗用車の制動装置の技術基
準になっている用語とした。
4) ブレーキ系の構成要素4.5) その
他の自動制御装置・機能として追加。
技術的差異はなし
日本で広く使われている用語とし
た。
4) ブレーキ系の構成要素4.5) その
他の自動制御装置・機能として追加。
4) ブレーキ系の構成要素4.6) セン
サとして追加。
(IV)JISと国際規格との技術的差
異の箇条ごとの評価及びその内
容
箇条ごと
技術的差異の内容
の評価
変更
技術的差異はなし
箇条番号
及び題名
国際規
格番号
(I)JISの規定
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
国際規
格番号
箇条番号
及び題名
内容
3 用語及
び定義
(続き)
4506 ブレーキ空気圧センサ
4507 ブレーキストロークセンサ
4508 負圧センサ
4606 ノンコンティニュアスブレ
ーキ
4613 セカンダリライン
4614 (トレーラの)自動ブレー
キシステム
(III)国際規格の規定
箇条番号
内容
(IV)JISと国際規格との技術的差
異の箇条ごとの評価及びその内
容
箇条ごと
技術的差異の内容
の評価
追加
追加
追加
追加
追加
追加
6111 ライン圧力
追加
6116 解放開始圧力
追加
6201 反応時間
6202 踏替時間
追加
追加
6206 主制動時間
6207 解除時間
6208 空走時間
6211 停止時間
追加
追加
追加
追加
6301 空走距離
追加
6401 制動初速度
6402 制動終速度
追加
追加
6503 ブレーキライニングのエナ
ジーローディング
追加
4) ブレーキ系の構成要素4.8) リタ
ーダに関するものとして追加。
4) ブレーキ系の構成要素 4.9) 警報
装置に関するものとして追加。
b) 力学及び現象に関する用語2) 力
学及び圧力に関するものとして追
加。
b) 力学及び現象に関する用語3) 時
間に関するものとして追加。
b) 力学及び現象に関する用語4) 距
離に関するものとして追加。
b) 力学及び現象に関する用語5) 速
度及び加速度に関するものとして追
加。
b) 力学及び現象に関する用語6) 仕
事に関するものとして追加。
追加
追加
追加
4) ブレーキ系の構成要素4.7) 連結
車のブレーキシステムに関するもの
として追加。
4701 内燃機関式リターダ
4707 摩擦リターダ
4804 摩耗警報装置
(V)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3 用語及
び定義
(続き)
6601 (制動)効力
6607 スピードスプレッド
6608 ペダルストローク
6609 ペダル余裕
(IV)JISと国際規格との技術的差
異の箇条ごとの評価及びその内
容
箇条ごと
技術的差異の内容
の評価
追加
追加
追加
追加
6610 ペダル踏力
6611 ペダルストローク速度
6620 粘着利用曲線
6702 フェード
追加
追加
追加
追加
6703 メカニカルフェード
6704 ウォータフェード
6705 リカバリ
6706 オーバーリカバリ
追加
追加
追加
追加
6707 ビルドアップ
6708 モーニングシックネス
6709 引きずり
6710 ベーパロック
追加
追加
追加
追加
6711 ノックバック
6712 シェイクバック
6714 ブレーキ鳴き
6725 対面損傷
追加
追加
追加
追加
6727 ヒートクラック
6801 ホイールロック
6802 スキッド
追加
追加
追加
追加
6804 しり振り
6805 ジャックナイフ
6806 ノーズダイブ
6807 ブレーキホップ
追加
追加
追加
追加
内容
(III)国際規格の規定
箇条番号
内容
(V)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
b) 力学及び現象に関する用語7) 性
能に関するものとして追加。
b) 力学及び現象に関する用語8) 一
般的な現象に関するものとして追
加。
b) 力学及び現象に関する用語9) 摩
擦材,ドラム及びディスクの表面の
現象に関するものとして追加。
b) 力学及び現象に関する用語11)
自動車の運動に関するものとして追
加。
箇条番号
及び題名
国際規
格番号
(I)JISの規定
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
(I)JISの規定
国際規
格番号
箇条番号
及び題名
内容
3 用語及
び定義
(続き)
6809 ブレーキペダルフィーリン
グ
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差
異の箇条ごとの評価及びその内
容
箇条ごと
技術的差異の内容
の評価
追加
(V)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
削除
削除
用語の使用頻度が少ないと判断し,
規定せず。
削除
ISO規格では伝達媒体による分類で
記載されているが,内容からa) 2)
2.3) エネルギー源による分類2210
電気ブレーキに含まれると判断し,
規定せず。
削除
3405 ブレーキアジャスタにまとめ
て規定。
削除
削除
削除
削除
削除
削除
削除
削除
削除
削除
箇条番号
内容
削除
用語の使用頻度が少ないと判断し,
規定せず。
JIS D 0107にブレーキチューブとし
て規定。
用語の使用頻度が少ないと判断し,
規定せず。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
内容
(III)国際規格の規定
箇条番号
内容
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 611:2003,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD…………… 国際規格を修正している。
(IV)JISと国際規格との技術的差
異の箇条ごとの評価及びその内
容
箇条ごと
技術的差異の内容
の評価
削除
削除
(V)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策
Annex Aは,“用語”ではなく,
“Symbols”でありISO規格のあり
方が好ましくないため,JISでは削
除した。
Annex Bは,評価の計算法であり,
“用語”ではない。単なる計算式で
あり,用語規格としては不要のため
JISでは削除した。
箇条番号
及び題名
国際規
格番号
(I)JISの規定