2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
D 0107:2011
目
次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 分類······························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
D 0107:2011
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人自動車技
術会(JSAE)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS D 0107:2005は改正さ
れ,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
D 0107:2011
自動車−ブレーキ用語−部品
Road vehicles-Braking equipments-Vocabulary
序文
この規格は,1975年に制定され,その後3回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2005年に
行われたが,その後の技術の進展に応じた新規用語の追加に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は,現時点で制定されていない。
1
適用範囲
この規格は,自動車に用いられるブレーキ部品に関する用語について規定する。
注記 この規格は,自動車以外に用いるブレーキ部品の用語を規制しない。
2
分類
この規格で用いる用語の分類は,次による。
a) 常用ブレーキ
1) ブレーキペダル装置
2) アクチュエーション
2.1) ブレーキマスタシリンダ
2.2) ブレーキブースタ
2.3) エアブレーキバルブ
2.4) エアオーバハイドロリックブースタ
3) ファウンデーション
3.1) ディスクブレーキ
3.2) ドラムブレーキ
4) パワーソース
5) パイピング
5.1) 液圧ブレーキ用パイピング
5.2) エアブレーキ用パイピング
6) メカニカル制御バルブ
6.1) 液圧制御バルブ
6.2) エア制御バルブ
6.3) 連結車両用バルブ
7) ブレーキ警報装置
注記 “アクチュエーション”は,入力に応じた出力を得る装置に関する用語分類であり,また“フ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2
D 0107:2011
ァウンデーション”は,“アクチュエーション”からの出力を制動力に変換する足回り装置に関
する用語分類である。
b) 補助ブレーキ
1) 機関の内部抵抗を利用するタイプ
2) 回転抵抗を利用するタイプ
c) パーキングブレーキ
d) 作業用補助制動装置
e) 自動制御装置
1) ABS
2) ブレーキアシストシステム
3) 電子制御ブレーキ装置
4) 横滑り防止装置
5) EVSC
6) 坂道発進補助装置
3
用語及び定義
用語及び定義は,次による。
注記1 用語に対して複数の分類分野での定義がある場合,又は特定の分類分野での定義を示す場合
は,該当する用語を“−”で示し,用語の後に丸括弧“( )”を用いて記載する。
注記2 参考のために,用語に対応する慣用語及び対応英語を示す。
注記3 この規格に掲載した全ての図は,概念説明用のもので,一例を示す。
a) 常用ブレーキ
1) ブレーキペダル装置
番号
用語
定義
ブレーキペダル
装置
運転者が制動を行うため,足で操作する装置
(図1参照)。
参考
慣用語
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3
D 0107:2011
図1−ブレーキペダル装置
2) アクチュエーション
2.1) ブレーキマスタシリンダ
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
ブレーキマスタ
シリンダ
ブレーキペダルに加えられた力を機構を介し
て液圧に変換する構成部品。
プライマリカッ
プ
ピストンの作動によって,液圧を発生するゴム
シール。
セカンダリカッ
プ
ピストンに装着され,ブレーキ液の外部への漏
れを防止するゴムシール。
ダイアフラムガ
スケット
リザーバの内部を大気から遮断するダイアフ
ラム。
リリーフポート
液圧を解除するポート
インレットバル
ブ(ブレーキマ
スタシリンダ
の−)
ピストンの作動によって,リザーバとの通路を
開閉するバルブ。
センタバルブ
タンデムマスタ
シリンダ(コン
ベンショナル
−コンベンシ
ョナル形)
二系統のブレーキに液圧を与えるため,バルブ
構造をもたない液圧室を二つもつブレーキマ
スタシリンダ(図2参照)。
スプリットマス
タシリンダ
プライマリピス
トン
プッシュロッド側のピストン。
主ブレーキシリ
ンダ
モイスチャシー
ル
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4
D 0107:2011
番号
用語
定義
参考
セカンダリピス
トン
シリンダの先端側に位置するピストン。
プレッシャカッ
プ
セカンダリピストンに装着され,プライマリピ
ストン側の液圧,又は両圧力室の液圧を保持す
るゴムシール。
リザーバグロメ
ット
シリンダボデーに装着され,リザーバを保持
し,ブレーキ液の外部への漏れを防止するシー
ル。
タンデムマスタ
シリンダ(ポー
トレス−ポー
トレス形)
二系統のブレーキに液圧を与えるため,バルブ
構造をもつ液圧室を二つもつブレーキマスタ
シリンダ(図3参照)。
タンデムマスタ
シリンダ(プラ
ンジャ−プラ
ンジャ形)
二系統のブレーキに液圧を与えるため,プライ
マリカップの内径をしゅう(摺)動する2個の
ピストンをもつ構造のブレーキマスタシリン
ダ(図4及び図7参照)。
ミニマスタ
スペーサ
液圧によるカップの損傷を防止する部品。
カッププロテク
タ
プッシュロッド
(ブレーキマ
スタシリンダ
の−)
ブレーキペダルからの力を,ピストンに伝える
ロッド。
フローティング
カップ
セカンダリピストンに装着され,大気室からプ
ライマリ側の圧力室への液移動を防止するカ
ップ。
慣用語
リザーバシール
対応英語
フリーカップ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5
D 0107:2011
2.2) ブレーキブースタ
番号
用語
定義
参考
慣用語
ブースタ,
倍力装置,
マスターバック
対応英語
サーボユニット
ブレーキで,負圧又は圧縮空気によって,人力
を軽減する装置の総称。
ダイレクトアク
ティングバキ
ュームサーボ
ブレーキペダルに加えられた人力を,負圧を利
ブースタ,
用して増加する構成部品(図5及び図7参照)。 サーボ
プッシュロッド
(ブレーキブ
ースタの−)
増加された力を,ブレーキマスタシリンダに伝
えるロッド。
リアクションデ
ィスク
人力とサーボ力とを受け,人力に応じたサーボ
力を制御する部品。
コントロールバ
ルブ(ブレーキ
ブースタの−)
負圧と大気との流入を制御するバルブ。
バルブプランジ
ャ
踏力に応じた反力を受けて,負圧を制御する部
品。
パワーダイアフ
ラム
負圧と大気との差圧によって,力を発生する部
品。
ベアリング
パワーピストンを案内する軸受。
タンデムダイレ
クトアクティ
ングバキュー
ムサーボ
ペダルに伝えられた人力を,負圧を二つのパワ
ーピストンに利用して増加する構成部品(図6
参照)。
センタプレート
二つのパワーピストン室を区切る壁板。
エアバルブ
タンデムブース
タ,
タンデムサーボ
図2−タンデムマスタシリンダ(コンベンショナル−コンベンショナル形)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6
D 0107:2011
図3−タンデムマスタシリンダ(ポートレス−ポートレス形)
図4−タンデムマスタシリンダ(プランジャ−プランジャ形)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7
D 0107:2011
図5−ダイレクトアクティングバキュームサーボ
図6−タンデムダイレクトアクティングバキュームサーボ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
8
D 0107:2011
図7−タンデムマスタシリンダ(プランジャ−プランジャ形)及び
ダイレクトアクティングバキュームサーボ(BAS機能付き)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
9
D 0107:2011
2.3) エアブレーキバルブ
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
メインエアバル
ブ
エアブレーキ系の主となるバルブ。
エアブレーキバ
ルブ
ブレーキペダルを踏むことによって,空気圧力
を制御するバルブ。
プランジャ
ペダルの動きをピストンに伝える部品。
ピストン(エアブ
レーキバルブ
の−)
プランジャによって作動し,フィードバルブを
開閉する部品。
フィードバルブ
ブレーキペダルの踏込み又は緩めることによ
って,空気圧力を供給又は排気するバルブ。
デュアルエアブ
レーキバルブ
ブレーキペダルを踏むことによって,それぞれ
独立した二系統の空気圧力を制御するバルブ
(図8参照)。
アッパフィード
バルブ
ブレーキペダルの踏込み又は緩めることによ
って,アッパ側出口への空気圧力を供給又は排
気するバルブ。
リレーピストン
(エアブレー
キバルブの−)
アッパ側吐出圧力によって,ロアーフィードバ
ルブを開閉するピストン。
ロアーフィード
バルブ
ブレーキペダルの踏込み又は緩めることによ
って,ロアー側出口への空気圧力を供給又は排
気するバルブ。
図8−デュアルエアブレーキバルブ
ブレーキバルブ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
10
D 0107:2011
2.4) エアオーバハイドロリックブースタ
番号
用語
定義
参考
慣用語
エアオーバハイ
ドロリックブ
ースタ
エアブレーキバルブの吐き出した空気圧力に
応じて,ブレーキ液圧を増加する構成部品(図
9参照)。
エアマスタ
図9−エアオーバハイドロリックブースタ
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
11
D 0107:2011
3) ファウンデーション
3.1) ディスクブレーキ
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
ディスクブレー
キ
ディスクの両面に摩擦材を押し付けて制動す
る摩擦ブレーキ(JIS D 0106参照)。
ディスク
制動作用をさせるために,ブレーキパッドが押
し付けられる円板状の部品。
注記 ソリッド(図10参照)及びベンチレー
テッド(図11参照)がある。
キャリパアッセ
ンブリ
ディスク両面に摩擦材を押し付ける機能をも
つ部品。
注記 液圧式及びエア式がある。
液圧式には,フローティング(図12
参照)及び対向ピストン(図13参照)
がある。また,パーキングブレーキ機能
付き(図65参照)もある。
キャリパプレー
ト
フローティングキャリパで,加圧力をシリンダ
の反対側のパッドに伝える部品。
ヨーク
マウンティング
ブラケット
車体に取り付けて,シリンダボデー及びパッド
を支持する部品。
マウンティング
サポート,
トルクメンバ,
トルクブラケッ
ト,
キャリア
パッド
ディスクに押し付けて,制動力を発生する摩擦
材。
スプラッシュガ
ード
泥水などが,ディスクブレーキ内に浸入するの
を防ぐ部品。
ディスクカバー,
ダストカバー,
ダストシールド
オペレーティン
グレバー
パーキングコントロールからの力をパッドに
伝えるレバー。
ハンドブレーキ
レバー,
パーキングレバ
ー
アジャスタ(ディ
スクブレーキ
の−)
パッドの摩耗に対して,オペレーティングレバ
ーの位置を一定に保つ部品。
スライドピン
シリンダボデーをマウンティングブラケット
に支持し,スライドさせるための部品。
パッドピン
パッドをキャリパに支持し,スライドさせる部
品。
アンチラトルス
プリング
ばね下の振動によるパッドのラトル音を防止
する部品。
ベンチレーテッ
ドディスク
空胴を設け,冷却機能を向上させたディスク
(図11参照)。
パワーチャンバ
空気圧を機械的な力に換えて,ブレーキを作動
させる構成部品。
ロータ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
12
D 0107:2011
番号
用語
定義
参考
ブレーキチャン
バ
空気が流入するとダイアフラム又はピストン
に圧力を受け,その圧力に応じた力でプッシュ
ロッドを押し,ブレーキを作動させる構成部品
(図16参照)。
スプリングブレ
ーキチャンバ
スプリングブレーキは,圧縮空気で押し付けら
れており,通常は作動しないが,ブレーキ系統
に故障が起きたり,空気圧が低下すると,内蔵
されたばねの力によってブレーキを自動的に
作動させるほか,手動で作用させることもでき
る構成部品(図67参照)。
慣用語
注記 エア用ディスクブレーキの代表的な構造を,図14及び図15に示す。
図10−ソリッドディスク
図11−ベンチレーテッドディスク
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
13
D 0107:2011
図12−フローティングキャリパ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
14
D 0107:2011
図13−対向ピストンキャリパ
図14−エア用ディスクブレーキ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
15
D 0107:2011
図15−エア用キャリパアッセンブリ
図16−ブレーキチャンバ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
16
D 0107:2011
3.2) ドラムブレーキ
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
ドラムブレーキ
ドラムの内面又は外面に摩擦材を押し付けて
制動する摩擦ブレーキ(JIS D 0106参照)。
ドラム
制動作用をさせるために,ブレーキシューが押
し付けられる円筒状の部品(図17参照)。
ドラムブレーキ
アッセンブリ
ドラムの内面又は外面に,摩擦材を押し付ける
機能をもつ構成部品。
注記 液圧用(図18参照)及びエア用がある。
エア式にはSカム式(図19参照)及び
ウェッジ式(図20参照)がある。
エキスパンダア
ッセンブリ
ブレーキチャンバで発生した空気圧,又はスプ
リングチャンバで発生した力を受け,ブレーキ
シューを押し広げる力に変換する構成部品(図
21参照)。
ダストカバー
泥水などが,ドラムブレーキ内に浸入するのを
防ぐ部品。
ブレーキシュー
ブレーキライニングを保持する部品。
ブレーキライニ
ング
ドラムに押し付けられて,制動力を発生する摩
擦材。
ブレーキシュー
アッセンブリ
ブレーキシューとブレーキライニングとで構
成された部品。
アジャスタ(ドラ
ムブレーキの
ブレーキライニングの摩耗に対して,ライニン
グとドラムとの隙間を調整する部品。
シューホールド
スプリング
ブレーキシューアッセンブリをバックプレー
トに押し付けているばね。
シューセットス
プリング,
シュークリップ
スプリング,
アンチラトルス
プリング
アンカ
ブレーキシューを支持し,制動トルクを受ける
部品。
アンカープレー
ト,
アンカーブラケ
ット
パーキングレバ
ー(ドラムブレ
ーキの−)
パーキングコントロールからの力をブレーキ
シューアッセンブリに伝えるレバー。
パーキングブレ
ーキシューレ
バー,
ハンドブレーキ
レバー
ホイールシリン
ダ
ブレーキマスタシリンダで発生した液圧を受
け,ブレーキシューを押し広げる力に変換する
構成部品(図22及び図23参照)。
ベビーシリンダ
注記 ドラムブレーキ用チャンバは,図16及び図67参照。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
17
D 0107:2011
図17−ドラム
図18−液圧用ドラムブレーキアッセンブリ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
18
D 0107:2011
図19−Sカム式ドラムブレーキアッセンブリ
図20−ウェッジ式ドラムブレーキアッセンブリ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
19
D 0107:2011
図21−エキスパンダアッセンブリ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
20
D 0107:2011
a) ツーピストンタイプ
b) ワンピストンタイプ
図22−ホイールシリンダ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
21
D 0107:2011
図23−ホイールパーキング付きホイールシリンダ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
22
D 0107:2011
4) パワーソース
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
パワーソース
負圧又は正圧の生成及び蓄圧に関する装置。
バキュームポン
プ
機関などによって駆動され,サーボユニットに
必要な負圧を生成する構成部品(図24参照)。
バキュームタン
ク,
エアタンク
負圧又は圧縮空気を蓄積するタンク(図25参
照)。
コンプレッサ
機関などによって駆動され,サーボユニットに
必要な圧縮空気を生成する構成部品(図26参
照)。
プレッシャガバ
ナ
圧縮空気圧を感知して規定圧力範囲に保つた
め,コンプレッサの作動を調節する構成部品
(図27及び図28参照)。
バキュームチェ
ックバルブ,
エアチェックバ
ルブ
負圧又は圧縮空気を保持するバルブ(図29及
び図30参照)。
図24−バキュームポンプ
図25−バキュームタンク,エアタンク
図26−コンプレッサ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
23
D 0107:2011
図27−プレッシャガバナ(ピストン式)
図28−プレッシャガバナ(ダイアフラム式)
図29−バキュームチェックバルブ,エアチェックバルブ(継手式)
図30−バキュームチェックバルブ,エアチェックバルブ(ホース内蔵式)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
24
D 0107:2011
5) パイピング
5.1) 液圧ブレーキ用パイピング
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
パイピング
(液圧ブレー
キの−)
ブレーキで,ブレーキ作動圧を伝達するための
圧力配管系統の総称(図31参照)。
ブレーキライン
ブレーキチュー
ブ
ブレーキの圧力配管系統に用いる圧力管で,管
端に継手用部品が組み込まれている部品。
ブレーキパイプ
ブリッジチュー
ブ
ツーリーディングシューブレーキなどで,2個
のホイールシリンダの間をつなぐブレーキチ
ューブ。
ブリッジパイプ
フレアナット
管の端を口広げに成形して行う管継手で,管の
端に組み込まれた継手用ナット。
チューブナット
チューブシート
機器類の継手部に圧入され,チューブのフレア
部の座となる部品。
ブレーキホース
ブレーキの作動液圧を伝達するため,両端に継
手部品をもつたわみ性があるホース。
フレキシブルホ
ース,
プレッシャホー
ス
ホースクリップ
ブレーキホースを取り付けるために用いる金
具で,一般的にふたまたの板ばね。
ブレーキホース
ロックスプリ
ング
コネクタ
管と主に機器類との結合において,機器側に取
り付けられる継手部品。
継手,
ユニオン
ブリーダ
パイピング中の空気を抜くバルブ。
ブリーダスクリ
ュ
25
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図31−パイピング
D 0107:2011
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
26
D 0107:2011
5.2) エアブレーキ用パイピング
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
パイピング
(エアブレー
キの−)
エアブレーキに使用されるブレーキ作動空気
圧を伝達するための圧力配管系統の総称。
エアホース
ブレーキの作動空気圧を伝達するための両端
に継手部品をもつたわみ性があるホース(図
32参照)。
ユニオンボデー
エアホースを主に機器類に結合するためのエ
アホースの端部にある継手部品。それ自体では
締結機能をもたない。
ユニオンフィッ
ティング
エアホースと主に機器類とを結合するときに,
両者の間に入れる継手部品。
ユニオンナット
ユニオンボデーをもつエアホースに取り付け
られている継手用ナット。
ユニオンガスケ
ット
ユニオンボデーと継手との間に挟み込む作動
空気漏れ防止のための薄板。
ニップル
エアホースを主に機器類に結合するためのエ
アホースの端部にある継手で,それ自体で締結
機能をもつ部品。
ホースクランプ
ユニオンボデー又はニップルのエアホースか
らの抜け防止に,上からかしめる金具。
ジャンパホース
トラクタからトレーラへ空気圧を伝達するた
め,両端に継手部品をもつホース(図33参照)。
ホースカップリ
ング
トレーラとトラクタのエアパイピングとの接
続に用いる部品。
図32−エアホース
図33−ジャンパホース
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
27
D 0107:2011
6) メカニカル制御バルブ
6.1) 液圧制御バルブ
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
液圧制御バルブ
制動時の車輪ロックを防止するため,ブレーキ
マスタシリンダで発生した液圧を減圧し,ホイ
ールシリンダへ作用させるバルブ類。
プロポーショニ
ングバルブ
インレット圧力に対し,アウトレット圧力を一
定の比率で減圧するバルブ(図34参照)。
コントロールス
プリング
プロポーショニングバルブの作動液圧を設定
するばね。
プロポーショニ
ングアンドバ
イパスバルブ
一系統失陥時に,アウトレット液圧をインレッ
ト液圧と同圧にするプロポーショニングバル
ブ(図35参照)。
ダブルプロポー
ショニングバ
ルブ
二系統のブレーキ配管の各々の液圧を減圧す
るプロポーショニングバルブ(図36参照)。
デュアルプロポ
ーショニング
バルブ
ブレンドプロポ
ーショニング
バルブ
減圧されたアウトレット液圧の比率が,途中で
変化するプロポーショニングバルブ(図37参
照)。
ウェイバルブ
チェックバルブ
インレット液圧に対し,アウトレット液圧を一
定の差に減圧するバルブ。
減速度検知式プ
ロポーショニ
ングバルブ
車両質量に対応して生じる減速度に応答して,
アウトレット液圧が変化するプロポーショニ
Gバルブ
ングバルブ(図38参照)。
コントロールピ
ストン
プロポーショニングバルブの作動液圧を設定
するピストン。
ボールバルブ
設定減速度によって作動し,液圧通路を遮断す
るバルブ。
カットバルブ,
慣性ボールバル
ブ
ロードセンシン
グプロポーシ
ョニングバル
ブ
車両質量に対応する車高変化に応答して,アウ
トレット液圧が変化するプロポーショニング
バルブ(図39参照)。
ロードコンシャ
スバルブ
ロードセンシン
グスプリング
車高変位に対応してプロポーショニングバル
ブの作動液圧を設定するばね。
Pバルブ,
レデューシング
バルブ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
28
D 0107:2011
図34−プロポーショニングバルブ
図35−プロポーショニングアンドバイパスバルブ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
29
D 0107:2011
図36−ダブルプロポーショニングバルブ
図37−ブレンドプロポーショニングバルブ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
30
D 0107:2011
図38−減速度検知式プロポーショニングバルブ
図39−ロードセンシングプロポーショニングバルブ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
31
D 0107:2011
6.2) エア制御バルブ
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
リレーバルブ
エアブレーキバルブによって制御された空気
圧に応じて,エアタンクの空気圧をチャンバに
供給する構成部品(図40参照)。
リレーピストン
(エア制御バ
ルブの−)
エアブレーキバルブからの空気圧を受けて,エ
キゾーストバルブ及びフィードバルブを作動
させる部品。
インレットバル
ブ(エア制御バ
ルブの−)
圧縮空気をチャンバに供給,排出するバルブ。
クイックリリー
スバルブ
チャンバに供給された空気圧を作業終了後速
やかに逃がす構成部品(図41参照)。
補助エアバルブ
エアブレーキ系の安全性を高めるために用い
るバルブ。
マルチサーキッ
トプロテクシ
ョンバルブ
エア系統失陥時に作動して残存系統を守るバ
ルブ(図42参照)。
セーフティバル
ブ
設定圧力以上になった場合,圧縮空気を大気中
に放出するバルブ(図43参照)。
スリーウェイバ
ルブ
入口,出口,排気孔があり,入口で圧縮空気を
止める場合,入口から出口へ通じる場合,及び
入口で圧縮空気を止め,出口と排気孔とが通じ
る場合の三つの操作を行うバルブ(図44参
照)。
ダブルチェック
バルブ
両端に入口,中央に出口をもち,入口のいずれ
から圧縮空気を流入させても反対側の入口を
封鎖して,中央の出口から圧縮空気が供給され
るようにしたバルブ(図45参照)。
リリーフバルブ
常用ブレーキ用空気を別用途に使用するとき, プレッシャプロ
規定圧力以上の場合にはその管路を開き,規定
テクションバ
ルブ
圧力以下の場合には閉じて常用ブレーキ用空
気圧の低下を防止するバルブ(図46参照)。
エアリミッティ
ングバルブ
制動時の車輪のロックを防止するために,空気
圧を減圧するバルブ(図47参照)。
クイックバルブ
三方バルブ
リミッタ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
32
D 0107:2011
図40−リレーバルブ
図41−クイックリリースバルブ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
33
D 0107:2011
図42−マルチサーキットプロテクションバルブ
図43−セーフティバルブ
図44−スリーウェイバルブ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
34
D 0107:2011
図45−ダブルチェックバルブ
図46−リリーフバルブ
図47−エアリミッティングバルブ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
35
D 0107:2011
6.3) 連結車両用バルブ
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
連結車両用バル
ブ
連結車両用として用いるバルブ。
リレーエマージ
ェンシバルブ
トレーラのブレーキ作用の迅速化及びトラク
タとの間の連結ホースが破損した場合,トレー
ラに自動的に二次ブレーキをかけるためのバ
ルブ(図48参照)。
トラクタプロテ
クションバル
ブ
連結車が分離するとき,トラクタの空気だめ管
とサービス管とを締め切って,トラクタのブレ
ーキ系統を保護するバルブ(図49参照)。
ハイドロリック
リレーバルブ
ブレーキマスタシリンダの液圧に応じて,空気
圧を調節するバルブ。
ハンドブレーキ
バルブ
トラクタに装着され,手動でトレーラ側の空気
圧を調節するバルブ(図50参照)。
図48−リレーエマージェンシバルブ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
36
D 0107:2011
図49−トラクタプロテクションバルブ
図50−ハンドブレーキバルブ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
37
D 0107:2011
7) ブレーキ警報装置
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
ブレーキ警報装
置
ブレーキ系の,ある状態が危険又は整備が必要
になったとき,運転者に警報する光学的又は聴
覚的装置(JIS D 0106参照)。
負圧警報スイッ
チ
負圧の低下を感知する部品(図51参照)。
低圧警報スイッ
チ
圧縮空気圧の低下を検知する部品(図52参
照)。
液面警報スイッ
チ
リザーバ内のブレーキ液の減少を感知する部
品。
注記 リードスイッチ式(図53参照)及びマ
グネット式(図54参照)がある。
電気式パッド摩
耗警報
ブレーキパッドの摩耗を検知する部品。
図51−負圧警報スイッチ
レベルセンサ
図52−低圧警報スイッチ
図53−リードスイッチ式液面警報スイッチ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
38
D 0107:2011
図54−マグネット式液面警報スイッチ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
39
D 0107:2011
b) 補助ブレーキ
1) 機関の内部抵抗を利用するタイプ
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
エキゾーストリ
ターダ
排気ガスの流れを阻止することによって機関
の内部抵抗を増して,自動車を減速する機構
(JIS D 0106参照)。
排気ブレーキ
エンジンリター
ダ
バルブタイミングを変えることによって,機関
の内部抵抗を増して,自動車を減速する機構
(JIS D 0106参照)。
圧縮開放ブレー
キ
インテークサイ
レンサ
エキゾーストリターダ作動時の吸気管から生
じる騒音を防止するため,吸気管に設ける構成
部品。
インテークシャ
ッタ
エキゾーストシ
ャッタ
排気管内において,排気ガスの流れを阻止する
バルブ。
バタフライバル
ブ
コントロールシ
リンダ
エキゾーストシャッタを開閉するシリンダ。
エアシリンダ,
パワーチャンバ
電磁バルブ
圧縮空気又はバキュームを,コントロールシリ
ンダへ送るバルブ(図58参照)。
注記 代表的な概念図及び構造を,図55〜図57に示す。
図55−エキゾーストリターダシステム図
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
40
D 0107:2011
図56−エア式エキゾーストリターダ
図57−バキューム式エキゾーストリターダ
図58−電磁バルブ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
41
D 0107:2011
2) 回転抵抗を利用するタイプ
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
流体式リターダ
流体中で羽根が回転するときに発生する抵抗
によって,自動車を減速する装置。
電磁式リターダ
電磁コイルによって生じた磁場で,回転するリ エディーカレン
トリターダ
ターダドラムに発生する渦電流抵抗によって,
自動車を減速する装置(図60参照)。
発電機式リター
ダ
発電機の回転抵抗によって,自動車を減速する
装置。
永久磁石式リタ
ーダ
永久磁石によって生じた磁場で,回転する金属
円盤に発生する渦電流抵抗によって,自動車を
減速する装置。
ハイドロリター
ダ
注記 代表的な概念図を,図59に示す。
図59−ドライブラインリターダシステム図
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
42
D 0107:2011
図60−電磁式リターダ
c) パーキングブレーキ
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
パーキングコン
トロール
パーキングブレーキにおいて,操作装置から作
動装置まで機械的手段で力を伝達する装置。
注記 機械式及びエア式がある。
機械式の入力には,サイド方式(図61
参照),ステッキ方式,ペダル方式(図
62参照)がある。
パーキングペダ
ル
パーキングブレーキを働かせるために,人力を
加えるペダル。
フットパーキン
グペダル
リリースノブ,
リリースボタン
パーキングブレーキを解除するために,人力を
加えるノブ。
グリップ
リリースロッド
パーキングブレーキを解除するために,力を伝
えるロッド。
リリースレバー
パーキングブレーキを解除するために,ラチェ
ットポールを作動させるレバー。
コントロールケ
ーブル
ケーブルとそれを案内するアウターケーシン
グとで構成され,力を伝達する部品。
パーキングケー
ブル
パーキングステ
ッキ
パーキングブレーキを働かせるために,人力を
加えるステッキ。
ステム,
ステッキ,
プランジャ
イコライザ
操作力を左右の車輪に均等に振り分ける部品。 バランスレバー,
コンペンセイタ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
43
D 0107:2011
番号
用語
定義
パーキングレバ
ー(パーキング
ブレーキの−)
パーキングブレーキを働かせるために,人力を
加えるレバー。
参考
慣用語
ハンドブレーキ
レバー,
サイドレバー
注記 代表的な概念図及び構造を,図63〜図67に示す。
図61−機械式パーキングコントロール(サイド方式)
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
44
D 0107:2011
図62−機械式パーキングコントロール(ペダル方式)
図63−ドラムインパーキングブレーキ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
45
D 0107:2011
図64−ビルトインパーキングブレーキ
図65−エア式パーキングシステム図
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
46
D 0107:2011
図66−ハンドブレーキバルブ
図67−エア用パーキングブレーキ(スプリングブレーキ)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
47
D 0107:2011
d) 作業用補助制動装置
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
作業用補助制動
装置
常用ブレーキの作動流体を配管内に封じ込め
て,一時的にパーキングブレーキの補助として
使用する装置。
ブレーキロック
操作力センサ
パーキングレバーの操作力を検出し,作業用補
助制動装置を作動準備状態にする検出装置。
センサ
作動準備スイッ
チ
パーキングレバーの作動状態を検出し,作業用
補助制動装置を作動準備状態にするスイッチ。
コントロールバ
ルブ(作業用補
助制動装置の
作業用補助制動装置の作動中,配管内の作動流
体を封じ込め,その圧力を保持する機能をもつ
バルブ。
作動準備ランプ
作業用補助制動装置が作動準備状態になった
ときに点灯し,知らせるためのランプ。
圧力保持ランプ
コントロールバルブが,配管内の作動流体の圧
力が設定圧力に保持している間点灯し,作業用
補助制動装置が作動していることを知らせる
ためのランプ。
圧力低下警報ブ
ザー
コントロールバルブで保持されている作動流
体の圧力が,設定圧力より低下したときに知ら
せるためのブザー。
注記 代表的な概念図を,図68に示す。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
48
D 0107:2011
図68−作業用補助制動装置
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
49
D 0107:2011
e) 自動制御装置
1) ABS
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
車輪の制動力を発生しているブレーキ圧を自
動的に調整し,車輪スリップを抑制する装置
(JIS D 0106参照)。
保持バルブ
マスタシリンダから各車輪のブレーキ装置へ
つなぐ管路を開閉するバルブ。
インレットバル
ブ
減圧バルブ
各車輪のブレーキ装置への管路から,リザーバ
へつなぐ管路を開閉するバルブ。
アウトレットバ
ルブ
ABSモジュレー
タバルブ
給気及び排気ソレノイドバルブをもち,ECU
の制御によってブレーキ圧の吸気及び保持制
御を行うバルブ(フルエア用)。
トラクションコ
ントロールバ
ルブ
運転者がブレーキペダルを操作していないと
きに制動力を発生させるために作動させるバ
ルブ(フルエア用,トラクションコントロール
機能付きの場合)。
注記 代表的な概念図及び構造を,図69〜図71に示す。
図69−液圧式ABSシステム図
ASRバルブ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
50
D 0107:2011
図70−液圧用ABSユニット
図71−フルエア式ABSシステム図(トラクションコントロール機能付き)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
51
D 0107:2011
2) ブレーキアシストシステム
番号
用語
定義
参考
慣用語
ブレーキアシス
トシステム,
対応英語
ブレーキ操作の速さ及び/又は強さによって
制動力を自動的に助勢する機構・装置。助勢し
ない場合に比べ,同じブレーキ操作での制動力
は増加する(JIS D 0106参照)。
注記 メカ式(図7参照)及びESCを利用し
た電子制御式(図73参照)がある。
3) 電子制御ブレーキ装置
番号
用語
定義
参考
電子制御ブレー
キ装置,
制動力を発生させる装置を電気信号によって
制御するブレーキ装置(JIS D 0106参照)。
ブレーキシグナ
ルトランスミ
ッタ
2個の内蔵ストロークセンサとスイッチとで
構成される要求減速度検知回路,及び空気制御
回路があるブレーキバルブ。
電子制御ブレーキの制御装置で,ブレーキシグ
ナルトランスミッタからの要求減速度となる
ように,制動力を制御するユニット。
セントラルコン
トロールユニ
ット
プロポーショナ
ルリレーバル
ブ
内蔵圧力センサ,ソレノイドバルブ及びリレー
バルブをもち,EBS-ECUの制御によってアク
スルのブレーキ圧を調整するバルブ。
アクスルモジュ
レータ
制御装置並びに2個の独立した給気及び排気
ソレノイドバルブをもつ,EBS-ECUと通信し
ながら,アクスル又は各輪のブレーキ圧を調整
するバルブ。
トレーラコント
ロールバルブ
内蔵圧力センサ,ソレノイドバルブ及びリレー
バルブをもち,EBS-ECUの制御によってトレ
ーラのカップリングヘッド圧を調整するバル
ブ。
バックアップバ
ルブ
電子制御ブレーキ装置の故障時に,空気制御に
よってブレーキ圧を調整するために,空気制御
ブレーキラインを開くバルブ。
慣用語
注記 代表的な概念図を,図72に示す。
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
52
D 0107:2011
図72−フルエア式EBSシステム図
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
53
D 0107:2011
4) 横滑り防止装置
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
横滑り防止装置,
操だ(舵)角及び操だ方向に応じて,自動車又
は連結車の操縦性を自動的に補助する装置・機
構(JIS D 0106参照)。
注記 自動車の動的状態を加速度センサ及び
/又はヨーレートセンサによって検出
し制御する。
差圧制御バルブ
マスタシリンダと各ブレーキ系統との差圧を
制御するバルブ。
サクションバル
ブ
マスタシリンダから各系統のポンプ装置へつ
なぐ管路を開閉するバルブ。
注記 代表的な概念図を,図73に示す。
図73−液圧式ESCシステム図
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
54
D 0107:2011
5) EVSC
番号
用語
定義
参考
慣用語
大型車における車両の安定性を向上させる装
置・機能であり,次のいずれか一方又は両方を
含むもの(JIS D 0106参照)。
a) 方向制御
b) 転覆制御
注記 自動車の動的状態を加速度センサ及び
/又はヨーレートセンサによって検出
し制御する。
注記 代表的な概念図を,図74及び図75に示す。
図74−EBSベースEVSCシステム図
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
55
D 0107:2011
図75−ABSベースEVSCシステム図
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
56
D 0107:2011
6) 坂道発進補助装置
番号
用語
定義
参考
慣用語
坂道発進補助装
置
ブレーキ系の作用が自動的に継続され,運転者
が自動車を動かそうとする信号が示されたと
きにブレーキを解除する装置(JIS D 0106参
照)。
注記 エア式及び液圧式がある。
エア式は,ブレーキバルブとエアマス
タの配管途中に設けられたコントロー
ルバルブとをコントロールユニットに
よって駆動し,ブレーキエア圧の保持及
び解除を行う。
液圧式は,マスタシリンダとホイール
シリンダ間の配管途中に設けられたコ
ントロールバルブをコントロールユニ
ットによって駆動し,ブレーキ液圧の保
持及び解除を行う。また,ESCを使用し
たシステムもある。
注記 代表的な概念図及び構造を,図76〜図78に示す。
図76−フルエア式坂道発進補助装置システム図
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
57
D 0107:2011
図77−液圧式坂道発進補助装置システム図
図78−エア用コントロールバルブ
参考文献 JIS D 0106 自動車−ブレーキ用語−種類,力学及び現象