2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

F 4801 : 1999

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,運輸大臣が改正した日本工

業規格である。これによって,JIS F 4801 : 1996は改正され,この規格に置き換えられる。

JIS F 4801には,次に示す附属書がある。

附属書1(規定) 識別記号

附属書2(参考) ISO 4566によらない船用小形プロペラ取付部

(1)

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

日本工業規格

JIS

F 4801 : 1999

船用小形プロペラ取付部

テーパ1 : 10

Fixing parts of ships' small propellers, Taper 1 : 10

序文 この規格は,1992年に第2版として発行されたISO 4566, Small craft with inboard engine−Propeller

shaft ends and bosses with 1 : 10 taperを元に,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格である

が,対応国際規格にない規定内容を追加している。また,この規格の附属書1は,この規格の本体による

製品であることを明確にするための刻印の規定とし,附属書2は,従来の日本工業規格JIS F 4801 : 1996

の内容を一部改正して参考としたものである。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所及び表中の斜体文字で示した箇所は,対応国際規格にはな

い事項である。

1. 適用範囲 この規格は,船内機関に装備される軸直径が20mm〜160mmまでの範囲で,かつ,テーパ

1 : 10のプロペラボス(ハブ)とプロペラ軸端の互換性のための寸法について規定する。

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 4566 : 1992, Small craft with inboard engine−Propeller shaft ends and bosses with 1 : 10 taper

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの規格は,その最新版を適用する。

JIS B 0614 円すい公差方式

ISO/R 773 Rectangular or square parallel keys and their corresponding keyways (Dimensions in millimeters)

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a) 呼び径 (nominal diameter) テーパ軸の大端部の直径。円箇軸の直径そのものであり,公差は含まな

い。

b) テーパ (taper) 全プロペラ軸トルクをプロペラに伝達し,キーを装備し,取り外しできるように設計

された軸端部への円すい形状。

4. 寸法 寸法は,図1及び表1に示すものとする。表で“参考寸法”と記されたものは,ガイダンスと

しての呼び寸法である。

図1に示した形状で,表1に規定されていないものは,互換性に重要ではないので,製造業者の決定事

項とする。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

2

F 4801 : 1999

括弧のない呼び寸法は推奨する寸法であり,括弧内の呼び寸法のものはなるべく使用しない。また,括

弧のないねじ径は同様に推奨する寸法であり,括弧内のものはなるべく使用しない。

5. 構造詳細 図1に示す詳細は,設計を制限するものではなく,また,寸法を規定するものでもない。

構造の形式及び方法,又はキー,キー溝及びそれらの隅半径,ねじ溝及びねじ端,並びに他の任意の詳細

(例えば,安全ピンの穴,中心点など)の機械加工は,組合せの形状及び独自の必要性を満足する個々の

方法が採れるように,規定していない。

ねじ部の長さl2は,ねじ部直径d2に等しくする。プロペラナットが取り付けられるねじ部は,ねじ部長

さl2の80%以上とする。

6. 公差

6.1

軸小端径,d1 公差は,表1による。偏差は,呼び径から計算する。

6.2

ボス大端径,D 公差は,表1による。

6.3

円すい部公差 直径d1及びDを基準として,公差は個々に6.1及び6.2で規定された公差範囲に等

しい範囲で,かつ,JIS B 0614の円すい部公差内になければならない。

6.4

キー溝及びキー 公差は,ISO/R 773の通常キーとして与えられたものとする。

7. ねじ プロペラナット及び軸端のねじは,メートル細目ねじとする。

8. 呼び方 この規格の要求に従って製造されたプロペラ軸及びプロペラボスの呼び方は,この規格の番

号及び呼び径mmとする。

例 プロペラボスJIS F 4801-35

備考 l2(ねじ長さ)=φd2

ナットの占めるねじ部≧0.8l2

5.参照

図1 詳細

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

表1 各部寸法

単位mm

呼び軸径

ボス

長さ

軸端テーパ

大端径

小端径

ねじ

参考寸法(1)

キー

直径

ピッチ

高さ

端部

最大

最小

最大

最小

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

軸端テーパ

小端径

直径

ねじ

ピッチ

キー

高さ

端部

参考寸法(1)

最小

最大

最大

最小

注(1) ガイダンス目的のものである。:4.参照

備考 斜体数字は,対応国際規格にはない数値である。

参考寸法のd3で,呼び軸径75〜95の斜体数字は,対応国際規格の数値が明らかに誤りであるため,正しい数値に修正したものである。

長さ

ボス

大端径

単位mm

呼び軸径

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

5

F 4801 : 1999

附属書1(規定) 識別記号

1. 適用範囲 この附属書は,本体に規定したプロペラ取付部の寸法を適用して製作したプロペラ及びプ

ロペラ軸であることを,明確にするために刻印する識別記号について規定する。

2. 記号 記号は,直径4mmの円の中に “J” マークを入れた附属書1図1のデザインとする。

附属書1図1 刻印のデザイン

3. 記号の刻印場所 プロペラ及びプロペラ軸の次の場所に刻印する。

a) プロペラ プロペラボスの適切な場所とする。

b) プロペラ軸 軸のプロペラナット側端面とする(附属書1図2参照)。

附属書1図2 プロペラ軸の刻印場所

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

6

F 4801 : 1999

附属書2(参考)

ISO 4566によらない船用小形プロペラ取付部

この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を記述するもので,規定の一部ではない。

序文 この附属書は,従来のJIS F 4801 : 1996(船用小型プロペラ取付部)の内容を一部見直し,参考と

したものであるが,使用については,現存船の修理などの特殊な場合に限定することが望ましい。

1. 適用範囲 この附属書は,船のプロペラ軸径20〜200mmのプロペラ取付部(以下,取付部という。)

及びそれに関連する部分で,海水潤滑のものについて記述する。ただし,特殊高速艇用を除く。

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この附属書に引用されることで,この附属書の一部を構成する。これ

らの規格は,その最新版を適用する。

JIS B 0205 メートル並目ねじ

JIS B 0207 メートル細目ねじ

JIS B 0401-1 寸法公差及びはめあいの方式−第1部:公差,寸法差及びはめあいの基礎

JIS G 3201 炭素鋼鍛鋼品

JIS G 4303 ステンレス鋼棒

JIS H 3250 銅及び銅合金棒

JIS H 5120 銅及び銅合金鋳物

JIS H 5121 銅合金連続鋳造鋳物

3. 形状及び寸法 取付部の形状及び寸法は,附属書2付図1〜7によるほか,次に適合しなければならな

い。

なお,組立形状は,原則として附属書2付図8による。

a) プロペラキャップ 鋼製プロペラの場合には,軸の先端に水の浸入を防ぐ適当なキャップを取り付け

なければならない(附属書2付図8のB形,C形及びD形参照)。

b) キー及びキー溝

1) プロペラ軸キーの形状は,附属書2付図4〜6による。

2) キーとキー溝の側面のはめあいは,JIS B 0401-1のH7/m6による。

c) スリーブ

1) 鋼製プロペラ軸には,スリーブを必要とする。

2) スリーブは,軸に焼きばめ又は圧入しなければならない。

3) 鋼製プロペラ軸の場合,スリーブとプロペラボス前端との間には,水の浸入を防止する適当なガス

ケットを挿入する。

d) テーパ部 プロペラ軸及びプロペラボスのテーパ部の仕上げは,原則としてコーンゲージによる。

e) シール 鋼製プロペラ軸の場合,ガスケット押さえ方式とし,ガスケット押さえの形状は附属書2付

図7による。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

7

F 4801 : 1999

4. 材料 取付部の材料は,次の附属書2表1に示す材料又は品質がこれと同等以上のものとする。

附属書2表1 材料

部品名称

プロペラ軸

軸径20〜150mm

JIS H 3250のC3712BD,C3771BD,C3712BE,C3771BE,C6782BD,

軸径100〜200mm

軸径20〜150mm

JIS G 3201のSF390A〜SF590A

JIS G 4303のSUS304

JIS H 5120のCAC301,CAC302又はCAC702,CAC703

JIS H 5120のCAC301〜CAC303,CAC701〜CAC703

又はCAC402〜CAC407

JIS H 5121のCAC301C〜CAC303C,CAC701C〜CAC703C

又はCAC402C〜CAC407C

JIS G 3201のSF390A〜SF590A

プロペラ

キャップ(D形)

プロペラナッ

材料

キャップがあるとき(D

形)

キャップがないとき(A

形)

キャップを兼ねるとき

(B形,C形)

黄銅製プロペラ軸のと

鋼製プロペラ軸のとき

ステンレス鋼製プロペ

ラ軸のとき

スリーブ

ガスケット

ガスケット押さえ

JIS H 3250のC3712BD,C3771BD,C3712BE,C3771BE,C6782BD,

JIS H 5120のCAC301〜CAC303,CAC701〜CAC703

又はCAC402〜CAC407

JIS H 5121のCAC301C〜CAC303C,CAC701C〜CAC703C

又はCAC402C〜CAC407C

JIS H 3250のC3712BD,C3771BD,C3712BE,C3771BE,C6782BD,

JIS G 3201のSF390A〜SF590A

JIS G 4303のSUS304又はJIS H 3250のC3712BD,C3771BD,

JIS H 5120のCAC402〜CAC407

JIS H 5121のCAC402C〜CAC407C

JIS H 5120のCAC402+0.5%Ni

JIS H 5121のCAC402C+0.5%Ni

ゴム

JIS H 5120のCAC301〜CAC303,CAC701〜CAC703

又はCAC402〜CAC407

JIS H 5121のCAC301C〜CAC303C,CAC701C〜CAC703C

又はCAC402C〜CAC407C

備考 A形,B形,C形及びD形は,附属書2付図8参照

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

8

F 4801 : 1999

単位mm

呼び

寸法

プロペラ軸

附属書2付図1 黄銅製及びステンレス鋼製の場合

プロペラボス

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

9

F 4801 : 1999

単位mm

プロペラ軸

呼び

寸法

プロペラボス

備考1. D2のねじは,呼び寸法30以下はJIS B 0205,32以上はJIS B 0207による。ただし,ねじの方向は,プロペラ

の前進回転方向と逆とする。

2. プロペラの取付けは,押込みを十分に行う。

3. ナットキャップは,呼び寸法52までは附属書2付図8のA形,55〜95までは附属書2付図8のB形,100

以上は附属書2付図8のC形a)とする。

4. ボス穴肉ぬすみを設ける場合,※印寸法は次の式によって,キーの有効せん断応力を19.61N/mm2以下とな

るように定める。

せん断応力=

ここに,

6118286×

8. p

2

π

rNl

e

b

p: 連続最大出力における伝達動力 (kW)

D+

D

r: モーメントの腕の長さ (mm) =

4

1

N: プロペラの回転速度(毎分回転数) (min-1)

le: キーの有効長さ (mm)

b: キーの幅 (mm)

附属書2付図1 黄銅製の場合及びステンレス鋼製の場合(続き)

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

10

F 4801 : 1999

単位mm

呼び寸法

附属書2付図2 鋼製の場合(呼び寸法100〜150)

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

11

F 4801 : 1999

単位mm

呼び寸法

ねじ穴

深さ

備考1. D2のねじは,JIS B 0207による。ただし,ねじの方向は,プロペラの前進回転方向と逆とする。

2. プロペラの取付けは,押込みを十分に行う。

3. ボス穴肉ぬすみを設ける場合,※印寸法は次の式によって,キーの有効せん断応力を19.61N/mm2

以下となるように定める。

せん断応力=

ここに,

6118286×

8. p

π

2 rNl

e

b

p: 連続最大出力における伝達動力 (kW)

r:: モーメントの腕の長さ (mm) =

D+

D

1

4

N: プロペラの回転速度(毎分回転数) (min-1)

le: キーの有効長さ (mm)

b: キーの幅 (mm)

4. 組立図は,附属書2付図8による。

5. キャップは,附属書2付図8のC形b)とする。

附属書2付図2 鋼製の場合(呼び寸法100〜150)(続き)

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

12

F 4801 : 1999

単位mm

呼び

寸法

ねじ穴

深さ

附属書2付図3 鋼製の場合(呼び寸法160〜200)

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

13

F 4801 : 1999

単位mm

呼び寸法

ねじ穴

深さ

備考1. D2のねじは,JIS B 0207による。ただし,ねじの方向は,プロペラの前進回転方向と逆とする。

2. プロペラの取付けは,押込みを十分に行う。

3. ボス穴肉ぬすみを設ける場合,※印寸法は次の式によって,キーの有効せん断応力を19.61N/mm2以下

となるように定める。

せん断応力=

ここに,

6118286×

8. p

π

2 rNl

e

b

p: 連続最大出力における伝達動力 (kW)

r: モーメントの腕の長さ (mm) =

D+

D

1

4

N: プロペラの回転速度(毎分回転数) (min-1)

le: キーの有効長さ (mm)

b: キーの幅 (mm)

4. 呼び寸法200のテーパは,121としてもよい。

5. 組立図は,附属書2付図8による。

6. キャップは,附属書2付図8のD形とする。

附属書2付図3 鋼製の場合(呼び寸法160〜200)(続き)

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

14

F 4801 : 1999

単位mm

呼び寸法

呼び寸法

附属書2付図4 黄銅製プロペラ軸用及びステンレス鋼製プロペラ軸用のキー

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

15

F 4801 : 1999

単位mm

呼び寸法

附属書2付図5 鋼製プロペラ軸用(呼び寸法100〜150)のキー

単位mm

呼び寸法

附属書2付図6 鋼製プロペラ軸用(呼び寸法160〜200)のキー

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

16

F 4801 : 1999

単位mm

呼び寸法

ガスケット押さえ

Oリング

備考 組立図は,附属書2付図8による。

附属書2付図7 鋼製プロペラ軸用(呼び寸法100〜200)のガスケット押さえ及びOリング

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

17

F 4801 : 1999

備考 溝ナットは,溝付きナットを使用してもよい。

附属書2付8図 組立図

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

18

F 4801 : 1999

プロペラ取付部専門分科会 構成表

(専門分科会長)

(委員)

(事務局)

氏名

所属

吉 井 弘

穂 森 繁 弘

矢 崎 敦 生

鈴 木 博 信

中 島 稔

小田切 崇

西 山 茂 樹

土 本 寛 治

本 田 哲 郎

上飯坂 傑

芦 谷 昭 英

藤 野 宏

杉 田 英 二

鹿 股 信 幸

橋 本 繁 晴

小 郷 一 郎

仁 平 一 幸

NKK総合エンジニアリング事業部

財団法人日本海事協会

学識経験者

社団法人日本舶用工業会

ナカシマプロペラ株式会社

かもめプロペラ株式会社

ミカドプロペラ株式会社

ヤマハ発動機株式会社

ヤンマー造船株式会社

アイ・エイチ・アイ・クラフト株式会社

株式会社高澤製作所

株式会社リプロ

株式会社アイ・イー・エム

運輸省海上技術安全局

財団法人日本規格協会

財団法人日本船舶標準協会

財団法人日本船舶標準協会