2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
G 3311:2016
目
次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 種類及び記号 ··················································································································· 1
4 製造方法························································································································· 2
5 化学成分························································································································· 2
5.1 溶鋼分析値 ··················································································································· 2
5.2 製品分析値 ··················································································································· 2
6 硬さ······························································································································· 5
7 鋼質······························································································································· 5
7.1 顕微鏡組織 ··················································································································· 5
7.2 脱炭 ···························································································································· 5
8 外観······························································································································· 5
9 寸法及び寸法の許容差 ······································································································· 6
9.1 寸法の表し方 ················································································································ 6
9.2 厚さの許容差 ················································································································ 6
9.3 幅の許容差 ··················································································································· 6
9.4 長さの許容差 ················································································································ 7
10 横曲がり ······················································································································· 7
11 試験 ····························································································································· 7
11.1 分析試験 ····················································································································· 7
11.2 硬さ試験 ····················································································································· 8
11.3 顕微鏡組織試験 ············································································································ 8
11.4 脱炭層深さの測定 ········································································································· 8
12 検査及び再検査 ·············································································································· 8
12.1 検査 ··························································································································· 8
12.2 再検査 ························································································································ 8
13 表示 ····························································································································· 8
14 報告 ····························································································································· 9
附属書A(参考)冷間圧延のままの帯鋼及び切板の硬さの範囲····················································· 10
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
G 3311:2016
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
鉄鋼連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。
これによって,JIS G 3311:2010は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成29年2月21日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS G 3311:2010によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
G 3311:2016
みがき特殊帯鋼
Cold rolled special steel strip
1
適用範囲
この規格は,みがき特殊帯鋼(以下,帯鋼という。)及び帯鋼からせん断した鋼板(以下,切板という。)
について規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0320 鋼材の溶鋼分析方法
JIS G 0321 鋼材の製品分析方法及びその許容変動値
JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
JIS G 0558 鋼の脱炭層深さ測定方法
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
3
種類及び記号
帯鋼及び切板の種類は,38種類とし,種類の記号は,表1による。
表1−種類の記号
区分
炭素鋼
種類の記号
区分
クロム鋼
炭素工具鋼
種類の記号
種類の記号
ニッケルクロム
モリブデン鋼
クロムモリブデン鋼
ニッケルクロム鋼
マンガン鋼
合金工具鋼
区分
ばね鋼
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2
G 3311:2016
4
製造方法
帯鋼の製造方法は,熱間圧延後に冷間圧延を行い,冷間圧延のままとするか,又は冷間圧延後に焼なま
しを行う。
5
化学成分
5.1
溶鋼分析値
帯鋼及び切板は,11.1によって試験を行い,その溶鋼分析値は,表2〜表6による。
なお,表2〜表6にない元素は,受渡当事者間の協定がない限り,溶鋼を仕上げる目的1) 以外に意図的
に添加してはならない。
注1) 溶鋼を仕上げる目的とは脱酸,鋳造の安定化などをいう。
5.2
製品分析値
注文者が製品分析を要求する場合,11.1によって試験を行い,製品分析値は,表2〜表6にJIS G 0321
の表3[炭素鋼鋼材の製品分析の許容変動値(2)]又はJIS G 0321の表4(合金鋼鋼材の製品分析の許容
変動値)を適用した値による。この場合,JIS G 0321の表3は,炭素鋼及び炭素工具鋼に適用し,JIS G 0321
の表4は,合金工具鋼,クロム鋼,ニッケルクロム鋼,ニッケルクロムモリブデン鋼,クロムモリブデン
鋼,ばね鋼及びマンガン鋼に適用する。
表2−化学成分(炭素鋼)
単位 %
区分
炭素鋼
種類の記号
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3
G 3311:2016
表3−化学成分(炭素工具鋼,クロム鋼,ニッケルクロム鋼及びマンガン鋼)
単位 %
区分
種類の記号
炭素工具
鋼
クロム鋼
ニッケル
クロム鋼
マンガン
鋼
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
表4−化学成分(合金工具鋼)
単位 %
区分
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
注a) SKS2M及びSKS7Mは,0.20 %以下のVを添加してもよい。
以下
以下
合金工具
鋼
種類の記号
b) 意図的に添加してはならない。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4
G 3311:2016
表5−化学成分(ニッケルクロムモリブデン鋼及びクロムモリブデン鋼)
単位 %
区分
種類の記号
ニッケル
クロムモ
リブデン
鋼
以下
以下
以下
以下
以下
以下
クロムモ
リブデン
鋼
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
以下
表6−化学成分(ばね鋼)
単位 %
区分
以下
以下
以下
以下
以下
以下
注a) 意図的に添加してはならない。
以下
以下
以下
ばね鋼
種類の記号
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5
G 3311:2016
6
硬さ
焼なましを行った帯鋼及び切板は,11.2によって試験を行い,その硬さは表7による。冷間圧延のまま
の帯鋼及び切板の硬さについては,受渡当事者間の協定による。
注記 冷間圧延のままの帯鋼及び切板の硬さを,参考として附属書Aに示す。
表7−焼なまし状態の帯鋼及び切板の硬さ
区分
炭素鋼
炭素工具鋼
クロム鋼
ニッケルクロ
ム鋼
7
鋼質
7.1
顕微鏡組織
種類の記号
ビッカース硬さ
160以下
170以下
170以下
区分
マンガン鋼
種類の記号
ビッカース硬さ
200以下
200以下
230以下
180以下
200以下
180以下
200以下
190以下
250以下
190以下
220以下
190以下
200以下
200以下
180以下
220以下
ニッケルクロムモ
リブデン鋼
170以下
220以下
170以下
210以下
クロムモリブデン
鋼
180以下
200以下
190以下
190以下
200以下
190以下
210以下
180以下
200以下
190以下
200以下
200以下
170以下
180以下
190以下
合金工具鋼
ばね鋼
焼なましを行った帯鋼及び切板は,11.3によって試験を行い,網目状炭化物の残留があってはならない。
顕微鏡組織の評価基準は,必要な場合,受渡当事者間の協定による。
注記 評価基準の例として,JIS G 3507-2の付図1(球状化組織の程度)などがある。
7.2
脱炭
帯鋼及び切板は,11.4によって試験を行い,使用上有害となる程度の脱炭があってはならない。
8
外観
帯鋼及び切板は,表面が滑らかで,使用上有害となる程度の欠点があってはならない。ただし,帯鋼は,
一般に検査によって全長にわたっての欠点の検出は困難であり,また欠点を除去する機会がないため,若
干の欠点を含むことがある。
注記 欠点には,孔,ラミネーション,ひずみ,さび,きず,耳割れ,酸化皮膜などがある。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6
G 3311:2016
9
寸法及び寸法の許容差
9.1
寸法の表し方
帯鋼及び切板の寸法の表し方は,次による。
a) 帯鋼の寸法は,厚さ及び幅をミリメートルで表す。
b) 切板の寸法は,厚さ,幅及び長さをミリメートルで表す。
9.2
厚さの許容差
幅600 mm未満の帯鋼及び切板の厚さの許容差は,A及びBに区分し,表8による。注文者は,いずれ
の許容差を適用するかを指定しなければならない。幅600 mm以上の場合,帯鋼及び切板の厚さの許容差
は,受渡当事者間の協定による。
厚さを測定する位置は,縁(幅方向端部)から10 mm以上内側の任意の点とし,幅が20 mm以下の場
合は幅の中央部とする。
表8−厚さの許容差
単位 mm
厚さの許容差A
厚さ
9.3
厚さの許容差B
幅200未満
幅200以上
600未満
幅200未満
幅200以上
600未満
0.10未満
0.10以上
0.15未満
0.15以上
0.25未満
0.25以上
0.40未満
0.40以上
0.60未満
0.60以上
0.90未満
0.90以上
1.20未満
1.20以上
1.60未満
1.60以上
2.10未満
2.10以上
3.00未満
3.00以上
4.00未満
4.00以上
6.00未満
6.00以上
8.00以下
幅の許容差
帯鋼及び切板の幅の許容差は,表9による。厚さ0.25 mm未満の場合又は幅600 mm以上の場合,帯鋼
及び切板の幅の許容差は,受渡当事者間の協定による。
表9−幅の許容差
単位 mm
幅の許容差
厚さ
幅200未満
幅200以上
600未満
0.25以上
0.60未満
0.60以上
1.20未満
1.20以上
4.00未満
4.00以上
8.00以下
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7
G 3311:2016
9.4
長さの許容差
切板の長さの許容差は,表10による。
表10−長さの許容差
単位 mm
長さの許容差
長さ
2 000未満
2 000以上
10
幅200未満
幅200以上
横曲がり
帯鋼及び切板の横曲がりは,注文者の要求のある場合に適用する。
横曲がりは,任意の長さ2 000 mmにつき4 mm以下とし,帯鋼の両端1 000 mmには適用しない。ただ
し,幅80 mm未満の場合,横曲がりは受渡当事者間の協定による。
なお,長さが2 000 mm未満の切板の横曲がりは,次の式による。
2
C
2
≦
(
l
2
/ l
1
)
×
C
1
ここに,
C2: 横曲がり(mm)
C1: 4 mm
l2: 切板の長さ(mm)
l1: 2 000 mm
横曲がりの測定は,図1による。
図1−横曲がり
11
試験
11.1
分析試験
11.1.1
一般事項
帯鋼及び切板の化学成分は,溶鋼分析による。ただし,注文者の要求がある場合は,製品分析による。
分析試験の一般事項はJIS G 0404の箇条8(化学成分)による。
11.1.2
分析用試料の採り方
分析用試料の採り方は,次による。
a) 溶鋼分析 溶鋼分析用試料の採り方は,JIS G 0404の箇条8(化学成分)による。
b) 製品分析 製品分析用試料の採り方は,JIS G 0321の箇条4(分析用試料採取方法)による。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
8
G 3311:2016
11.1.3
分析方法
溶鋼分析は,JIS G 0320によって行い,製品分析は,JIS G 0321によって行う。
11.2
硬さ試験
11.2.1
供試材の採り方及び試験片の数
硬さ試験の供試材は,同一溶鋼,同一熱処理ロット及び同一寸法ごとに1個採り,供試材1個から試験
片1個を採取する。
11.2.2
試験方法
試験方法は,JIS Z 2244による。
11.3
顕微鏡組織試験
11.3.1
供試材の採り方及び試験片の数
顕微鏡組織試験の供試材の採り方及び試験片の数は,11.2.1による。
11.3.2
試験方法
被検面を倍率400倍の顕微鏡で観察する。
11.4
脱炭層深さの測定
11.4.1
供試材の採り方及び試験片の数
脱炭層深さ測定用の供試材の採り方及び試験片の数は,11.2.1による。
11.4.2
測定方法
測定方法は,JIS G 0558の6.1(顕微鏡による測定方法)による。
なお,受渡当事者間の協定によって,脱炭層深さの測定を省略してもよい。
12
検査及び再検査
12.1
検査
検査は,次による。
a) 検査の一般事項は,JIS G 0404による。
b) 化学成分は,箇条5に適合しなければならない。
c) 硬さは,箇条6に適合しなければならない。
d) 鋼質は,箇条7に適合しなければならない。
e) 外観は,箇条8に適合しなければならない。
f)
寸法は,箇条9に適合しなければならない。
g) 形状は,箇条10に適合しなければならない。
12.2
再検査
硬さ試験で合格とならなかった帯鋼及び切板は,JIS G 0404の9.8(再試験)によって再試験を行い,合
否を決定してもよい。
13
表示
検査に合格した帯鋼及び切板は,1包装ごとに次の事項を表示する。ただし,受渡当事者間の協定によ
って,識別が可能な範囲でその一部を省略してもよい。
なお,質量については出荷ロットごとに表示してもよい。
a) 種類の記号
b) 寸法(帯鋼の場合は,厚さ及び幅。切板の場合は厚さ,幅及び長さ。)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
9
G 3311:2016
c) 厚さ許容差の区分
d) 製造番号又は検査番号
e) 質量
f)
製造業者名又はその略号
14
報告
あらかじめ注文者の要求のある場合には,製造業者は,検査文書を注文者に提出しなければならない。
この場合,報告は,JIS G 0404の箇条13(報告)による。検査文書の種類は,特に指定のない場合,JIS G
0415の5.1(検査証明書3.1)とする。
なお,表4の注a) によった場合は,成績表にバナジウム(V)の含有率を付記する。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
10
G 3311:2016
附属書A
(参考)
冷間圧延のままの帯鋼及び切板の硬さの範囲
表A.1−冷間圧延のままの帯鋼及び切板の硬さの範囲
区分
炭素鋼
炭素工具鋼
クロム鋼
ニッケルクロ
ム鋼
種類の記号
ビッカース硬さ
区分
マンガン鋼
種類の記号
ビッカース硬さ
ニッケルクロムモ
リブデン鋼
クロムモリブデン
鋼
合金工具鋼
ばね鋼
参考文献 JIS G 3507-2 冷間圧造用炭素鋼−第2部:線