G 3446:2017
目
次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 種類及び記号 ··················································································································· 1
4 製造方法························································································································· 2
5 化学成分························································································································· 3
6 機械的性質 ······················································································································ 6
6.1 引張強さ,耐力及び伸び ································································································· 6
6.2 硬さ ···························································································································· 7
6.3 へん平性 ······················································································································ 8
7 寸法及び寸法許容差 ·········································································································· 8
7.1 寸法及び単位質量 ·········································································································· 8
7.2 寸法許容差 ··················································································································· 9
7.3 溶接ビード高さ ············································································································ 10
8 外観······························································································································ 11
9 試験······························································································································ 11
9.1 分析試験 ····················································································································· 11
9.2 機械試験 ····················································································································· 11
9.3 その他の試験 ··············································································································· 13
10 検査及び再検査 ············································································································· 13
10.1 検査 ·························································································································· 13
10.2 再検査 ······················································································································· 13
11 表示 ···························································································································· 13
12 報告 ···························································································································· 14
(1)
G 3446:2017
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
鉄鋼連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS G 3446:2012は改
正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成30年8月20日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS G 3446:2012によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。
種類の記号
発明の名称
特許番号
SUS821L1TKA 溶接熱影響部の耐食性と靭性が良好な 第5345070号
設定の登録の年月日
2013年8月23日
省合金二相ステンレス鋼
上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施
の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対
しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。
この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ
る。
この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本工業標
準調査会は,このような特許権等に関わる確認について,責任はもたない。
なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権をいう。
(2)
日本工業規格
JIS
G 3446:2017
機械構造用ステンレス鋼鋼管
Stainless steel tubes for machine and structural purposes
1
適用範囲
この規格は,機械,自動車,自転車,家具,器具,その他の機械部品及び構造物に使用するステンレス
鋼鋼管(以下,管という。)について規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0320 鋼材の溶鋼分析方法
JIS G 0321 鋼材の製品分析方法及びその許容変動値
JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 2243 ブリネル硬さ試験−試験方法
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
3
種類及び記号
管の種類は,32種類とし,種類の記号及び製造方法を表す記号は,表1による。
表1−種類の記号及び製造方法を表す記号
分類
オーステナイト系
種類の記号
製造方法を表す記号
製管方法
仕上方法
表示
継目無し:S
自動アーク溶接:A
レーザ溶接:L
電気抵抗溶接:E
熱間仕上げ:H
冷間仕上げ:C
電気抵抗溶接のまま:G
溶接部加工仕上げ:B
製造方法を表す
記号の表示は,箇
条11 b)による。
2
G 3446:2017
表1−種類の記号及び製造方法を表す記号(続き)
分類
種類の記号
オーステナイト・フ
ェライト系
フェライト系
マルテンサイト系
製造方法を表す記号
製管方法
仕上方法
表示
継目無し:S
自動アーク溶接:A
レーザ溶接:L
電気抵抗溶接:E
熱間仕上げ:H
冷間仕上げ:C
電気抵抗溶接のまま:G
溶接部加工仕上げ:B
製造方法を表す
記号の表示は,箇
条11 b)による。
析出硬化系
注a) SUS304TKC,SUS316TKC,SUS430TKC,SUS430LXTKC,SUS430J1LTKC,SUS436LTKC,SUS445J1TKC
及びSUS410TKCの製管方法は,電気抵抗溶接,自動アーク溶接又はレーザ溶接とする。
4
製造方法
製造方法は,次による。
a) 管は,表1に示す製管方法及び仕上方法の組合せによって製造する。
b) 管の熱処理は,表2による。ただし,受渡当事者間の協定によって,表2以外の熱処理を行ってもよ
い。
c) 管端形状は,特に指定のない場合はプレンエンドとする。
d) 管を電気抵抗溶接によって製造する場合,外面の溶接ビードは,管の形状に滑らかに沿うように除去
する。内面の溶接ビードの除去は,特に指定のない場合,製造業者の判断による。
表2−熱処理
分類
オーステナイト系a)
種類の記号
熱処理の種類
熱処理条件
1 010以上,急冷
固溶化熱処理
920以上,急冷
980以上,急冷
3
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表2−熱処理(続き)
分類
種類の記号
オーステナイト系a)
オーステナイト・
フェライト系
フェライト系
マルテンサイト系
析出硬化系
熱処理の種類
製造のままb)
熱処理条件
940以上,急冷
固溶化熱処理
焼なまし
製造のままc)
焼なまし
製造のままc)
950以上,急冷
700以上,空冷又は徐冷
700以上,空冷又は徐冷
1 020以上,急冷
固溶化熱処理
1 000以上,急冷
注a) オーステナイト系ステンレス鋼の熱間仕上継目無鋼管の固溶化熱処理は,特に注文者の指定の
ない限り,この表の温度にて熱間加工した後に急冷した場合,省略してもよい。
b) 必要な場合,製造業者は,固溶化熱処理を行ってもよい。
c) 必要な場合,製造業者は,焼なましを行ってもよい。
5
化学成分
管は,9.1によって試験を行い,その溶鋼分析値は,表3による。注文者の要求がある場合は,管の製品
分析を行う。製品分析は,9.1によって試験を行い,表3の値に,JIS G 0321の表5(ステンレス鋼及び耐
熱鋼鋼材の製品分析の許容変動値)を適用する。
4
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種類の記号
単位 %
その他の元素a)
0.15以下
1.00以下
2.00以下
0.20以下
0.15以上
0.08以下
1.00以下
2.00以下 0.045以下 0.030以下 8.00〜10.50 18.00〜20.00
8.00〜10.00 17.00〜19.00 0.60以下
0.08以下
1.00以下
2.00以下 0.045以下 0.030以下 8.00〜10.50 18.00〜20.00
0.030以下 1.00以下
2.00以下 0.045以下 0.030以下 9.00〜13.00 18.00〜20.00
0.08以下
1.00以下
2.00以下 0.045以下 0.030以下 10.00〜14.00 16.00〜18.00 2.00〜3.00
0.08以下
1.00以下
2.00以下 0.045以下 0.030以下 10.00〜14.00 16.00〜18.00 2.00〜3.00
0.030以下 1.00以下
2.00以下 0.045以下 0.030以下 12.00〜16.00 16.00〜18.00 2.00〜3.00
オーステナイ
ト系
0.08以下
1.00以下
2.00以下 0.045以下 0.030以下 9.00〜13.00 17.00〜19.00
0.08以下
1.00以下
2.00以下 0.045以下 0.030以下 9.00〜13.00 17.00〜19.00
Ti:5×C %以上
Nb:10×C %以上
オーステナイ
ト・フェライ
ト系
0.030以下 0.75以下 2.00〜4.00 0.040以下 0.020以下
20.50〜21.50 0.60以下 Cu:0.50〜1.50
0.030以下 1.00以下
2.50以下 0.040以下 0.030以下
0.08以下 1.00以下
SUS329J3LTKA c) 0.030以下 1.00以下
1.50以下 0.040以下 0.030以下
1.50以下 0.040以下 0.030以下
SUS329J4LTKA c) 0.030以下 1.00以下
1.50以下 0.040以下 0.030以下
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.60以下
フェライト系 SUS405TKA
0.08以下
1.00以下
0.12以下
0.75以下
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.60以下
0.12以下
0.75以下
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.60以下
Ti又はNb:0.10〜1.00
N:0.025以下
Ti,Nb,Zr又はそれらの組合
せ:8×(C %+N %)〜0.80
0.030以下 0.75以下
SUS430J1LTKC d) 0.025以下 1.00以下
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.60以下
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.60以下
0.025以下 1.00以下
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.60以下
16.00〜19.00 0.75〜1.25 N:0.025以下
Ti,Nb,Zr又はそれらの組合
せ:8×(C %+N %)〜0.80
0.025以下 1.00以下
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.60以下
17.00〜20.00 1.75〜2.50 N:0.025以下
Ti,Nb,Zr又はそれらの組合
せ:8×(C %+N %)〜0.80
0.025以下 1.00以下
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.60以下
21.00〜24.00 0.70〜1.50 N:0.025以下
分類
表3−化学成分
5
G 3446:2017
表3−化学成分(続き)
分類
種類の記号
マルテンサイ
ト系
0.15以下
0.50以下
0.15以下
1.00以下
単位 %
その他の元素a)
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.60以下
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.60以下
0.15以下
1.00以下
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.60以下
0.15以下
1.00以下
1.25以下 0.060以下 0.15以上
0.60以下
12.00〜14.00 0.60以下
0.16〜0.25 1.00以下
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.60以下
0.26〜0.40 1.00以下
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.60以下
0.20以下
1.00以下
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.95〜1.20 1.00以下
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.60以下
16.00〜18.00 0.75以下
0.07以下
1.00以下 0.040以下 0.030以下
0.09以下 1.00以下 1.00以下 0.040以下 0.030以下 6.50〜7.75 16.00〜18.00
注a) 必要に応じて添加する場合,当該種類が他の種類の規定値を満たして種類の区別ができなくなるほど添加してはならない。
析出硬化系
1.00以下
b) 必要に応じてCu,W及びNのうち一つ又は複数の元素を添加する場合は,その含有率を報告しなければならない。
c) 必要に応じてCu及び/又はWを添加する場合は,その含有率を報告しなければならない。
d) 必要に応じてVを添加する場合は,その含有率を報告しなければならない。
e) 必要に応じてCu,V,Ti及びNbのうち一つ又は複数の元素を添加する場合は,その含有率を報告しなければならない。
6
G 3446:2017
6
機械的性質
6.1
引張強さ,耐力及び伸び
オーステナイト系,オーステナイト・フェライト系及びフェライト系,並びにマルテンサイト系の
SUS410TKA,SUS410TKC,SUS420J1TKA及びSUS420J2TKAの管は,9.2.3によって試験を行い,引張強
さ,耐力及び伸びは,表4による。ただし,厚さ8 mm未満の管で,12号試験片を用いて引張試験を行う
場合の伸びは,表5による。
表4−引張強さ,耐力及び伸び
分類
オーステナイ
ト系
オーステナイ
ト・フェライト
系
フェライト系
マルテンサイ
ト系
引張強さ
耐力
種類の記号
11号試験片
12号試験片
伸びa)
4号試験片b)
管軸方向
管軸方向
管軸直角方向
520以上
205以上
35以上
30以上
22以上
520以上
205以上
35以上
30以上
22以上
520以上
205以上
35以上
30以上
22以上
480以上
175以上
35以上
30以上
22以上
520以上
205以上
35以上
30以上
22以上
520以上
205以上
35以上
30以上
22以上
480以上
175以上
35以上
30以上
22以上
520以上
205以上
35以上
30以上
22以上
520以上
205以上
35以上
30以上
22以上
600以上
400以上
20以上
16以上
11以上
600以上
400以上
20以上
16以上
11以上
590以上
390以上
18以上
14以上
10以上
620以上
450以上
18以上
14以上
10以上
620以上
450以上
18以上
14以上
10以上
410以上
205以上
20以上
16以上
11以上
410以上
245以上
20以上
17以上
13以上
410以上
245以上
20以上
17以上
13以上
360以上
175以上
20以上
16以上
11以上
390以上
205以上
20以上
16以上
11以上
410以上
245以上
20以上
16以上
11以上
410以上
245以上
20以上
16以上
11以上
410以上
245以上
20以上
16以上
11以上
410以上
205以上
20以上
17以上
13以上
410以上
205以上
20以上
17以上
13以上
470以上
215以上
19以上
16以上
12以上
540以上
225以上
18以上
15以上
11以上
注記 1 N/mm2=1 MPa
注a) 外径10 mm以下及び/又は厚さ1 mm以下の管については,この表の伸びの規定は適用しないが,
試験の結果は記録する。ただし,受渡当事者間の協定によって,伸びを規定してもよい。
b) 引張方向は管軸方向とする。ただし,管軸直角方向から試験片を採取できる場合は,管軸方向に
代えて管軸直角方向としてもよい。
c) SUS304TKA,SUS316TKA,SUS321TKA,SUS347TKA及びSUS430TKAは,必要な場合,注文者
は,引張強さの上限を指定してもよい。この場合,引張強さの上限値は,この表の値に200 N/mm2
を加えた値とする。
7
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表5−厚さ8 mm未満の管の12号試験片(管軸方向)の場合の伸び
単位 %
厚さ
分類
を超え
2 mm以下
を超え
3 mm以下
を超え
4 mm以下
を超え
5 mm以下
を超え
6 mm以下
を超え
7 mm以下
を超え
8 mm未満
26以上
28以上
29以上
30以上
32以上
34以上
35以上
11以上
12以上
14以上
16以上
17以上
18以上
20以上
9以上
10以上
12以上
14以上
15以上
16以上
18以上
11以上
12以上
14以上
16以上
17以上
18以上
20以上
11以上
12以上
14以上
16以上
17以上
18以上
20以上
10以上
12以上
13以上
14以上
16以上
18以上
19以上
9以上
10以上
12以上
14以上
15以上
16以上
18以上
種類の記号
オーステ
ナイト系
オーステ
ナイト・フ
ェライト
系
フェライ
ト系
マルテン
サイト系
注記 この表の伸びの値は,厚さ8 mmから1 mm減じるごとに表4の伸びの値から1.5を減じた値を,JIS Z 8401
の規則Aによって整数値に丸めた値である。
6.2
硬さ
マルテンサイト系のSUS403TKA,SUS416TKA,SUS431TKA及びSUS440CTKA並びに析出硬化系の管
は,9.2.4によって試験を行い,その硬さは表6のいずれかの硬さによる。いずれの硬さを適用するかは,
特に指定のない場合,製造業者の選択による。
8
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表6−硬さ
分類
種類の記号
HRBS又は
マルテンサイ
ト系
200以下
93以下
210以下
200以下
93以下
210以下
302以下
32以下
320以下
269以下
28以下
284以下
363以下
38以下
383以下
析出硬化系
229以下
98以下
241以下
注a) 測定は,HRBS又はHRBWのいずれかでよい。ただし,疑義が生じた場合は,HRBSによる。
6.3
へん平性
管は,9.2.5によって試験を行い,表7による平板間の距離になるまで試験片に割れを生じてはならない。
ただし,マルテンサイト系のSUS431TKA及びSUS440CTKA並びに析出硬化系の管には,へん平性を適用
しない。
注記 へん平性の試験の実施については,9.2.5を参照。
表7−へん平性
分類
オーステナイト系
種類の記号
オーステナイト・フェラ
イト系
フェライト系
マルテンサイト系
平板間の距離(H)
(Dは管の外径)
厚さが外径の10 %以上の管の場合には,へん平試験における平板間の距離(H)は,受渡当事者間の
協定による。
7
寸法及び寸法許容差
7.1
寸法及び単位質量
寸法は,受渡当事者間の協定による。単位質量は,表8の算出式によって計算し,JIS Z 8401の規則A
によって有効数字3桁に丸める。ただし,単位質量が1 000 kg/mを超える場合には,整数値に丸める。
9
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表8−管の単位質量の算出式
基本質量a)
算出式b)
オーステナ
イト・フェラ
イト系
フェライト
系
注a) 基本質量は,1 cm3の鋼の質量とする。
分類
オーステナ
イト系
マルテンサ
イト系
析出硬化系
種類の記号
b) 算出式に用いる記号は,次による。
W:管の単位質量(kg/m),t:管の厚さ(mm),D:管の外径(mm)
それぞれの算出式に用いている係数は,単位の変換係数である。
7.2
寸法許容差
寸法許容差は,次による。
a) 管の外径及び厚さの許容差は,それぞれ表9及び表10による。ただし,熱間仕上継目無鋼管は,表9
及び表10の区分の1号を適用し,その他の管の場合,いずれの区分を適用するかは受渡当事者間の協
定による。
なお,溶接部の厚さの許容差は,受渡当事者間の協定によって適用する表10の厚さの許容差の区分
と同じ区分の厚さの許容差を適用し,その適用方法は次による。
1) 管をレーザ溶接又は電気抵抗溶接によって製造し,外面及び内面の溶接ビードを切削する場合には,
プラス側の許容差(上限値)及びマイナス側の許容差(下限値)を適用する。
2) 管をレーザ溶接又は電気抵抗溶接によって製造し,外面溶接ビードを切削し内面溶接ビードを切削
しない場合には,マイナス側の許容差(下限値)を適用し,プラス側の許容差(上限値)は適用し
ない。
3) 管を自動アーク溶接によって製造する場合には,マイナス側の許容差(下限値)を適用し,プラス
側の許容差(上限値)は7.3による。
b) 管の長さの許容差は,受渡当事者間の協定のない限り
50
mmとする。
+
0
10
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表9−外径の許容差a)
区分
外径
1号b)
2号
外径の許容差
50未満
50以上
50未満
50以上
25未満
3号
25以上
40未満
40以上
50未満
50以上
60未満
60以上
70未満
70以上
80未満
80以上
90未満
90以上
100未満
100以上
区分
厚さ
4未満
4以上
3未満
3以上
2未満
2以上
1号
2号
3号
厚さの許容差
13未満
4号c)
表10−厚さの許容差
13以上
25未満
25以上
40未満
40以上
65未満
65以上
90未満
90以上
140未満
140以上
注a) 局所的な手入部については,この表の外径の許
容差を適用しない。
b) 冷間仕上げ以外の自動アーク溶接鋼管,レーザ
溶接鋼管及び電気抵抗溶接鋼管の外径の許容
差は,通常,1号を適用する。
c) 固溶化熱処理を行った管の外径の許容差は,通
常,4号を適用する。
d) 4号の外径140 mm以上の許容差は,受渡当事
者間の協定による。
7.3
溶接ビード高さ
管を自動アーク溶接によって製造した場合の外面及び内面の溶接ビード高さは,隣接する鋼管表面から
の高さとし,溶接ビード高さは,3.0 mm以下とする。ただし,鋼帯又は鋼板のエッジのオフセットがある
場合の溶接ビード高さは,図1による。
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1 外面オフセット
2 外面溶接ビードの高さ
3 内面溶接ビードの高さ
4 内面オフセット
図1−溶接ビード高さ
8
外観
外観は,次による。
a) 管は,実用的に真っすぐ,かつ,その両端が管軸に対して実用的に直角でなければならない。
b) 管の内外面は,仕上げが良好で,使用上有害な欠点があってはならない。
c) 表面手入れを実施する場合は,グラインダ,機械加工などによってもよいが,手入れ後の厚さは,厚
さの許容差内でなければならない。
d) 手入れ跡は,管の形状に滑らかに沿わなければならない。
e) 管の表面仕上げについて要求がある場合は,受渡当事者間の協定による。
9
試験
9.1
分析試験
9.1.1
分析試験の一般事項及び分析用試料の採り方
分析試験の一般事項及び分析用試料の採り方は,JIS G 0404の箇条8(化学成分)による。注文者が製
品分析を要求した場合の分析用試料の採り方は,JIS G 0321の箇条4(製品分析用試料)による。
9.1.2
分析方法
溶鋼の分析方法は,JIS G 0320による。製品分析の方法は,JIS G 0321による。
9.2
9.2.1
機械試験
機械試験の一般事項
機械試験の一般事項は,JIS G 0404の箇条7(一般要求)及び箇条9(機械的性質)による。ただし,機
械試験に供される供試材の採り方は,JIS G 0404の7.6(試験片採取条件及び試験片)のA類とする。
9.2.2
供試材の採り方及び試験片の数
供試材の採り方及び試験片の数は,表11による。
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表11−供試材の採り方及び試験片の数
外径の区分
供試材の採り方
同一寸法a),同時熱処理b)
c)を行った
外径100 mm以下
管1 000 mごと及びその端数から1
本の供試材を採取する。
外径100 mmを超え200 mm以下 同一寸法a),同時熱処理b) c)を行った
管500 mごと及びその端数から1本
の供試材を採取する。
同一寸法a),同時熱処理b) c)を行った
外径200 mmを超えるもの
管250 mごと及びその端数から1本
の供試材を採取する。
注a) 同一寸法とは,同一外径及び同一厚さをいう。
試験片の数
それぞれの供試材から採取する試験
片は次による。ただし,適用する試
験片は箇条6による。
引張試験片:1個
硬さ試験片:1個
へん平試験片:1個
b) 連続炉を用いる場合の同時熱処理とは,同一熱処理条件での連続した熱処理をいい,連続炉停止の場合
は,同時熱処理に含まない。
c) 同一溶鋼単位で供試材を採取する場合には,同時熱処理ではなく,同一熱処理条件としてもよい。
9.2.3
引張試験
引張試験の試験片及び試験方法は,次による。
a) 試験片 試験片は,JIS Z 2241の11号,12号(12A号,12B号又は12C号)又は4号試験片のいず
れかとする。電気抵抗溶接鋼管,自動アーク溶接鋼管及びレーザ溶接鋼管から引張試験片を採取する
場合,4号試験片及び12号試験片は,溶接部を含まない部分から採取する。
b) 試験方法 試験方法は,JIS Z 2241による。
9.2.4
硬さ試験
硬さ試験の試験片及び試験方法は,次による。
a) 試験片 試験片は,供試材から適切な長さを切り取り,試験片とする。電気抵抗溶接鋼管,自動アー
ク溶接鋼管及びレーザ溶接鋼管から硬さ試験片を採取する場合は,供試材の溶接部を含まない部分か
ら採取する。
b) 試験方法 試験方法は,JIS Z 2243,JIS Z 2244又はJIS Z 2245による。
9.2.5
へん平試験
へん平試験の試験片及び試験方法は,次による。
a) 試験片 試験片の長さは,50 mm以上とする。ただし,厚さが外径の15 %以上の管では,環状試験片
の円周の一部を取り除いたC形試験片としてもよい。
b) 試験方法 試験温度は,常温(5〜35 ℃)とする。試験片を2枚の平板間に挟み,平板間の距離Hが
表7の値以下になるまで圧縮し,へん平にしたとき,試験片に割れが生じたかどうかを調べる。ただ
し,電気抵抗溶接鋼管,自動アーク溶接鋼管,及びレーザ溶接鋼管は,環状試験片の場合,溶接部を
図2のように,管の中心と溶接部とを結ぶ線が圧縮方向に対し直角になるように置く。C形試験片の
場合は,図3のように置く。
なお,継目無鋼管のへん平試験は,特に注文者の指定がない限り省略してもよい1)。
注1) 試験は,製造業者の判断によって省略してもよいが,へん平性は規定を満足しなければなら
ないことを意味する。
13
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9.3
図2−へん平試験
図3−へん平試験
(環状試験片の場合)
(C形試験片の場合)
その他の試験
注文者は,押し広げ試験及び/又は水圧試験を指定してもよい。この場合,試験項目,供試材の採り方,
試験方法及び合否判定基準は,あらかじめ受渡当事者間で協定しなければならない。
10
検査及び再検査
10.1
検査
検査は,次による。
a) 検査の一般事項は,JIS G 0404による。
b) 化学成分は,箇条5に適合しなければならない。
c) 機械的性質は,箇条6に適合しなければならない。
d) 寸法は,箇条7に適合しなければならない。
e) 外観は,箇条8に適合しなければならない。
f)
その他の検査として9.3に規定する試験のいずれかを実施した場合は,受渡当事者間の協定によって
合意した合否判定基準に適合しなければならない。
10.2
再検査
機械試験で合格にならなかった管は,JIS G 0404の9.8(再試験)によって再試験を行い,合否を決定し
てもよい。
11
表示
検査に合格した管は,管ごとに次の項目を表示する。ただし,外径が小さく管ごとの表示が困難な場合
又は注文者の要求がある場合には,これを結束して一束ごとに適切な方法で表示してもよい。表示の順序
は,指定しない。また,受渡当事者間の協定によって,製品識別が可能な範囲で項目の一部を省略しても
よい。
a) 種類の記号
b) 製造方法を表す記号
製造方法を表す記号は,次による。ただし,−は空白でもよい。
1) 熱間仕上継目無鋼管
:−S−H
2) 冷間仕上継目無鋼管
:−S−C
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3) 自動アーク溶接鋼管
:−A
4) 冷間仕上自動アーク溶接鋼管
:−A−C
5) 溶接部加工仕上自動アーク溶接鋼管
:−A−B
6) レーザ溶接鋼管
:−L
7) 冷間仕上レーザ溶接鋼管
:−L−C
8) 溶接部加工仕上レーザ溶接鋼管
:−L−B
9) 電気抵抗溶接まま鋼管
:−E−G
10) 冷間仕上電気抵抗溶接鋼管
:−E−C
c) 寸法。寸法は,外径及び厚さを表示する。
d) 製造業者名又はその略号
12
報告
製造業者は,特に指定のない限り,検査文書を注文者に提出しなければならない。報告は,JIS G 0404
の箇条13(報告)による。検査文書の種類は,注文時に特に指定がない場合,JIS G 0415の5.1(検査証
明書3.1)による。