2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

L 0122:2003

まえがき

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本アパレル工業

技術研究会(JATRA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS L 0122:1987は改正され,この規格に置き換えられる。

JIS L 0122には,次に示す附属書がある。

附属書(規定)和服の縫製用語

(1)

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L 0122:2003

ページ

1. 適用範囲 ························································································································ 1

2. 引用規格 ························································································································ 1

3. 分類 ······························································································································ 1

4. 用語の定義 ····················································································································· 2

附属書(規定)和服の縫製用語 ······························································································ 20

(2)

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

日本工業規格

JIS

L 0122:2003

縫製用語

Glossary of terms used in sewing

1. 適用範囲 この規格は,衣料の縫製に関する主な用語について規定する。ただし,機械及び器具に関

する用語は除く。

備考 和服の縫製に関する用語は,附属書(規定)による。

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。こ

れらの規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS L 0120 ステッチ形式の分類と表示記号

JIS L 0121 シームの分類と表示記号

3. 分類 分類は,次による。

a) パターン

1) 種類

2) 作図

b) 縫製準備工程

1) 生地の受入れ

2) 型入れ

3) 延反

4) 裁断

c) ステッチ

1) ステッチ形式

2) その他

d) シーム

1) 目的による縫い

2) 裁ち目の始末

3) まつり・刺しなど

4) その他

e) プレス

f)

縫製システム

g) 欠点

h) 副資材関連

1) 裏

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2

L 0122:2003

2) しん

3) ボタン・ファスナなど

4) テープ

5) その他

4. 用語の定義 用語及び定義は,次による。

なお,参考として対応英語を示す。

a) パターン

1) 種類

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

パターン

裁断縫製用の図形。

原型

衣服を作るときの基本となるパターン。

スローパ

原型から転換したアイテム,デザイン別に応用する基

本となるパターン。

上り型パターン

縫い代の付いていない仕上り状態のパターン。

工業用パターン

そのまま裁断縫製できる縫い代付きパターン。工場設

備などに対応し,品質維持,生産効率などに配慮した

もの。

マスターパターン

デザインの展開やグレーディングの元になるデザイ

ンを表現した基本サイズのパターン。

グレードパターン

グレーディングしたパターン。

型紙

パターンを紙などに原寸大に表したもの。

縮小パターン

縮小したパターン。

グレーディング

サイズに合わせてマスターパターンを拡大・縮小する

こと。

マニプレーション

デザイン及び体型に合わせて型紙を操作すること。パ

ターン展開ともいう。

パターンメーキング

パターンを作ること。

2) 作図

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

縫い代

縫い目から布端までの部分又はその寸法。

折り代

布地の折り目から布端までの部分又はその寸法。ヘム

ともいう。

縫い込み

仕立てる際,必要な縫い代以外のゆとり分の布地を縫

い込んでおくこと又はその部分。

わなどり

わ(輪)に構成されるように型紙をつくること。

わな裁ち線

わ(輪)に裁つ位置を表す線。

裁ち出し

デザインの関係で,ある部分を本体に続けてパターン

を作ること。

持ち出し

あきの部分に付ける重ね分のこと。

切替え

1枚のパターンで構成する部分をデザインや他の目的

で切り離し,複数のパターンで構成すること。

縫い目

縫い合わせる線。

仕上り線

パターンの仕上りを表す線。上り線ともいう。

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3

L 0122:2003

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

裁ち切り線

仕上り線に縫い代などを加えた線。

裁ち切り寸法

仕上り寸法に縫い代などを加えた寸法。

ゆとり

衣服に必要な機能性をもたせるために身体寸法に加

える量(機能量)。

ゆるみ

ゆとりのほかに,衣服のデザインによって加える量(デ

ザイン量)。

合印

縫い合わせのとき,合致させる点を示す印。ノッチと

もいう。

折り返し線

折り返す位置,又は折り目を付ける位置を表す線。

ステッチ線

飾り縫いの位置を表す線。

地の目線

布地の縦方向を表す線。

基礎線

目的の線を描くための基礎となる線。基準線,基線と

もいう。

グレーディングポイ

ント

パターン及び型紙を拡大・縮小したりする基準点。

人台

人体に似せた形状をもち,外側を布などで覆ったも

の。ダミーともいう。

定義

対応英語 (参考)

b) 縫製準備工程

1) 生地の受入れ

番号

用語

チューブ反

丸編地で切り開かれていない状態の生地。丸反ともい

う。

開き反

丸編地で切り開かれた状態の生地。

巻き反

筒状の支管に巻かれた状態の生地。

たたみ反

折り畳まれた状態の生地。

板巻き反

板状の支管に巻かれた状態の生地。

中表巻き

巻き反で生地の表が内側に巻かれている状態。

外表巻き

巻き反で生地の表が外側に巻かれている状態。

ダブル幅

127 cm(50 インチ)以上の幅。

シングル幅

127 cm(50 インチ)未満の幅。

ロット

編織や染色加工などの同一品の加工単位。

総長

生地全体の長さ。

予尺(余尺)

生地の長さの計測誤差やロス分として加えられる生

地の長さ。

S引き

きずなどで使用できない部分に対応した長さ。

純長

総長から予尺,S引きを差し引いた生地の長さ。

生地幅

布地の両耳間の幅。

規格幅

設計及び契約上の生地幅。

有効幅

実際に使用できる生地幅。

検反

生地の幅,長さ,色むら,きずなどを検査すること。 fabric inspection

原反格付け

きずなど欠点の内容による生地のランク分け。A反,

B反,C反などと呼ばれる。

端尺反

規格以外の長さの生地。

地の目

生地のたて糸又はよこ糸の線。布目ともいう。

地のし

裁断する前にあらかじめ生地の収縮する性質を取り

除いたり,布目の修正をするために霧を吹いてアイロ

ンをかけるなどの方法によって修正すること。

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4

L 0122:2003

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

スポンジング

地のしを機械的に行うこと。

熱収縮

生地が熱によって収縮すること。

緩和収縮

張力を取り除いたり,熱及びスチームをかけて,ひず

みを除くことによる生地の収縮。

2) 型入れ

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

型入れ

マーキング

図入れ

要尺

型紙を生地の上などに配置し,その形を書き入れるこ

と。

1着の衣服を作るために必要となる生地の長さ。

マーキングシート

型入れしたシート。

マーカ幅

マーキングをするときに設定する生地幅。

マーカ長

取数

一型入れ

二型入れ

マーキングされた長さ。

生地1反で採れる着数又は型入れの着数。

一人分を型入れし,裁断すること。

二人分を型入れし,裁断すること。

サイズ込み取り

差込取り

複数のサイズを複数人取りすること。

生地の毛並み方向が順逆自由な方向の配列をするこ

と。

着分一方向取り

一着分単位に一方向裁ちをすること。同一マーカ内の

他の着分とは取り方向が異なる場合がある。

一方裁ち

横地取り

型入れ効率

すべてのパーツを生地の毛並みを同一の方向に合わ

せて裁断すること。

生地の縦方向に対して90° 回転の配列をすること。

パーツ数

着分パーツ数

ピースデータ

マーカ上の型紙の数。

一着分に必要な型紙の数。

コンピュータにおける型紙のデータ。パーツデータと

もいう。

マーカデータ

カットデータ

コンピュータにおけるマーキングのデータ。

ブロッキング

柄合わせ

目立て

ミニチュアマーカ図

要尺が少なくなるよう生地,用紙などの上に型紙を配

列すること。コンピュータによる場合には型紙の図形

データを入力し,最適な配列を行うこと。

型入れと同義語。

マーカエリア全体の面積に対する型紙面積の総和の

割合。

コンピュータにおける自動裁断機を稼動するための

データ。

粗裁で型紙の周囲に一定量の余裕をつけること。

生地の柄に合わせて型紙の配列や裁断をすること。

生地の編み目に合わせて型紙の配列や裁断をするこ

と。

縮小した型入れ図。

3) 延反

番号

用語

定義

解反

巻かれた状態の生地をほどいて折り畳んだ状態にす

ること。

放反

解反又は延反した状態で,巻き取り時のひずみを少な

くするためにそのまま置いておくこと。

対応英語 (参考)

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5

L 0122:2003

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

延反

裁断するために,必要な長さや重ね枚数に従って生地

を台の上に広げること。

折り返し延反

ある延反する長さに対して往復した状態に重ねて延

反すること。

一方向延反

生地の毛並みの方向を同一方向にそろえて延反する

こと。

耳揃え

自動裁断機のカット台上に取り込んだ延反した生地

の片方の耳を裁断機に合わせてセットすること。

延反長

重ね枚数

下敷き紙

マーカ長に一定の余裕を加えて延反した生地の長さ。 spreading length

延反する生地の重ね枚数。

中敷き紙

延反の途中でロット変り,きず引きなどの目印のため

に敷く紙。

耳カット

倍取り

耳つり(生地の両耳部がつっている状態)を解消する

ために生地の両耳部に切込みをいれること。

指定マーカ長の倍の長さで延反をすること。

上敷きシート

スプリットマーク

中表重ね

外表重ね

延反した生地の移動などを容易にするために下に敷

く紙。

自動裁断で,バキューム効果を上げるのために延反し

た生地の上に敷くシート。

生地のきずが入った部分のマーク。

2枚の生地を重ね合わせるとき,生地の表が内側にあ

る状態。

2枚の生地を重ね合わせるとき,生地の表が外側にあ

る状態。

4) 裁断

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

裁断

生地を目的の形又は大きさに切ること。

自動裁断

竪刃裁断

自動機械によって裁断すること。

バンドナイフ裁断

ナイフカット

ヒートカット

レーザカット

手裁ち

はさみ裁ち

電熱線によって裁断すること。

レーザ光線によって裁断すること。

はさみなどを使って,手によって裁断すること。

はさみを使って裁断すること。

包丁裁ち

型抜き

包丁を使って裁断すること。

刃型を使って生地を押し切りすること。ダイカット

又は打ち抜きともいう。

粗裁ち

柄,布目を合わせるなどの目的で正確に裁断する前に

所要の大きさに裁断すること。

本裁ち

大裁ち

最終目的の形状に正確に裁断すること。

ウォータジェット裁

竪刃裁断機(ナイフを機械的に上下動させる裁断機)

を用いて,手動で裁断すること。

バンドナイフ(ループ状のナイフを機械的に回転させ

る裁断機。)を使用して,手で生地を移動し裁断する

こと。

刃物によって裁断すること。

高圧の液体をノズルから噴出させて裁断すること。

裁断作業での生地の取扱いを容易にするため所要の

長さに裁断すること。

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6

L 0122:2003

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

小裁ち

大裁ち又は粗裁ちされた裁断布を正確に裁断するこ

と。

バイアス裁ち

斜め方向に裁断すること。

横裁ち

横方向に裁断すること。

耳裁ち

生地の耳部を利用した裁断をすること。

1枚裁ち

生地を重ね合わせないで,1枚で裁断すること。

重ね裁ち

生地を重ね合わせて,裁断すること。

広げ裁ち

ダブル幅の生地を広げた状態で延反し,裁断するこ

と。

ダブル裁ち

ダブル幅の生地を幅方向に中表に折り畳んだ状態で

延反し,裁断すること。

別裁ち

種々の目的のために別に裁断すること。

井げた(桁)カット

長方形のパーツの裁断で,カットする順序を“井”の

字の書き順で裁断すること。

対称裁断

えりなど裁断精度を要する場合で,上下及び左右が対

称となるような順に裁断すること。

クリップ止め

裁断布を移動などする場合,ずれ防止のためにクリッ

プで止めること。

スタンピング

チャコ,パウダーなどで裁断布に印入れをすること。 stamping

Iノッチ

縫い代の内側に入るスリット状の合い印。

Vノッチ

縫い代の内側に入るV状の合い印。

凸ノッチ

縫い代の外側に出る三角状の合い印。

角切

パーツの方向が分かるように角を切り落とすこと。

裁断布

所定の形に裁断された生地。断品,パーツ,布地とも

いう。

きず引き

裁断布にきずがある場合,該当する裁断布一着分を取

り外すこと。

裁ち替え

きずのある裁断布だけを裁ち替えること。

残反

裁断したあとの残った生地。フェンツともいう。

裁断屑

裁断後,不要となった布のあまり。

目打ち

1.裁断のとき,パーツ内部の位置の印入れ。ドリル

ホールともいう。

2.先のとがった縫製用器具。

裁ち目

裁断地の切口。

共布

同一の生地。

カットワーク

本体に付けたレースなどの縁に沿って,身生地を切り

抜くこと。

ピンキング

裁ち目をのこぎりの歯形などのように切ること。

c) ステッチ

1) ステッチ形式

備考 用語,クラス,定義及び対応英語は,JIS L 0120(ステッチ形式の分類と表示記号)によっ

ている。

番号

用語

ステッチ

クラス

定義

糸又は糸のループが,自糸ルーピング,他糸ルーピン

グ,他糸レーシングし,又は布の中に入り若しくは布

を通り抜けてできる形態の1単位。

対応英語 (参考)

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7

L 0122:2003

番号

用語

クラス

定義

対応英語 (参考)

単環縫い

1本以上の針糸で形成し,自糸ルーピングを特徴とす

るステッチ形式。一つ又はそれ以上のループが布を通

り抜け,その後に次のループと自糸ルーピングしてス

テッチ形式を構成する。

手縫い

もともと手縫いで作ることを特徴とするステッチ形

式。糸は,1本の線で布を通り抜け,その外側を通る

糸の1本の線でステッチ形式を構成する。

本縫い

二つ又はそれ以上の糸のグループで形成し,それらの

グループの糸が他糸レーシングすることを一般的な

特徴とするステッチ形式。一つのグループの糸のルー

プが,布を通り抜けて他のグループの1本又はそれ以

上の糸とステッチ形式を構成する。

二重環縫い

二つ又はそれ以上の糸のグループで形成し,二つのグ

ループの糸が他糸ルーピングすることを一般的な特

徴とするステッチ形式。一つのグループの糸のループ

は,布を通り抜けて他のグループの糸のループと他糸

レーシング及び他糸ルーピングをしてステッチ形式

を構成する。

縁かがり縫

一つ又はそれ以上の糸のグループで形成し,少なくと

も一つのグループの糸のループが布の縁端を回って

いるのを一般的な特徴とするステッチ形式。一つのグ

ループの糸のループは,布を通り抜け,次のループが

これを通り抜ける前に自糸ルーピングしてステッチ

形式を構成し,又は布を通り抜けたグループの次のル

ープがこれを通り抜ける前に,既に他糸ルーピングし

ている他のグループの糸のループと他糸ルーピング

してステッチ形式を構成する。

偏平縫い

二つ又はそれ以上の糸のグループで形成し,それらの

グループの中の二つのグループの糸が布の表裏両面

を飾るのを一般的な特徴とするステッチ形式。第一の

グループの糸のループは, 既に布の上面にできてい

る第三のグループの糸の中に入って,これを貫通し,

その下面で,第二のグループの糸のループと他糸ルー

ピングしてステッチ形式を構成する。

参考 このステッチ形式の唯一の例外はJIS L 0120の

601であり,これは,二つのグループの糸だけ

が使われ, 第三のグループの糸の働きは, 第

一のグループの糸の中の1本によって行う。

2) その他

備考 用語,定義,対応英語及び定義の中で示している例は,JIS L 0121(シームの分類と表示記

号)によっている。

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

すくい縫い

布の表面に縫い目を現さないように,その厚みの間を

すくうようにして縫うこと。

例 5.29.01

千鳥縫い

連続して千鳥形に縫う縫い方。ジグザグ縫いともい

う。

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8

L 0122:2003

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

返し縫い

(1) 手縫いによる運針の戻る縫い方。JIS L0120-付図2

の205の縫い方。

(2) ミシンの返し縫い装置を操作して後進縫いを行う

こと。

安全縫い

縁縫いに隣接して,合せ縫いが同時に独立して形成さ

れる縫い方。

d) シーム

1) 目的による縫い

備考 定義の中で示している例は,JIS L 0121による表示記号である。

番号

用語

シーム

地縫い

定義

対応英語 (参考)

1枚又は数枚の布地にステッチを連続的に施したも

の。縫い目ともいう。

2枚以上の布地を中表に合わせて裏の方から一緒に縫

い合わせること。

例 1.01.01

伏せ縫い

縫い代の押さえとほつれ止めを兼ねた縫い方の一種

で,平伏せ縫いともいう。

(1) 縫い代を片返しにし,内側になる縫い代を適切に

切り落とし,外側になる縫い代だけに表布を縫い付け

る縫い方。

(2) 縫い代を片返しにして裏布に縫い付ける縫い方。

例 2.02.03・2.05.02

半伏せ縫い

一方の布地だけ縁を二つ折りにしてはぎ合わせる縫

い方。

折り伏せ縫い

両伏せ縫い

縫い代の押さえとほつれ止めを兼ねた縫い方の一種。

(1) 縫い代の一方を適切に切り落とし,それを包むよ

うに他の方の縫い代を折り返し,その折り山のすぐ際

を縫って表布に縫い付ける縫い方。

(2) 縫い代の一方を適切に切り落とし,他方の縫い代

をそれに突き合わせるように折り返し,その折り山の

すぐ際を縫って,表布に縫い付ける縫い方。

例 2.06.01

縫い代の押さえとほつれ止めを兼ねた縫い方の一種。

一方の布地の端を裏に折り,その折り山を他方の布地

の印に合わせておき,その折り山のすぐ際を縫って2

枚の布地を縫い合わせ,次に折り返した布地の縫い代

を適度に切り落とし,他方の布地の端をそれに突き合

わせるように折り返し,一方の布地に縫い付ける縫い

方。

例 2.06.01

巻き伏せ縫い

2枚の布地の端を相互に巻込むように縫うこと。

例 2.04.01〜08

割り伏せ縫い

縫い代の押さえとほつれ止めを兼ねた縫い方の一種。

縫い代を左右に割り,その縫い代を更に内側に折り返

して表布に縫い付ける縫い方。

割り押さえ縫い

縫い代を左右に割り,裁ち目のまま表布に縫い付ける

縫い方。

例 4.03.03

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9

L 0122:2003

番号

用語

はさみ縫い

はさみ端縫い

定義

対応英語 (参考)

2枚の布地の間などに他の布地又はひもを挟んで縫う

こと。

2枚の布地の間などに他の布地を挟んでその端を縫う

こと。

はぎ

割りはぎ

布地をつなぎ合わすこと。はぎ合せともいう。

布地のはぎ合せの一種で,2枚の布地を中表に合わせ

地縫いした後,縫い代を左右に割り縫い合わせるこ

と。

例 4.03.03

重ねはぎ

突き合せはぎ

突き合せ千鳥はぎ

袋縫い

布地のはぎ合せの一種で,2枚の布地の端を重ね合わ

せてはぐこと。

例 2.01.01

布地のはぎ合せの一種で,2枚の布地の端を突き合わ

せてはぐこと。

例 4.01.01

千鳥縫いで行う突き合せはぎ。

2枚の布地を外表に合わせて縫い合わせ後,裏に返し, french seam

裁ち目を中に包むようにして縫うこと。

例 1.06.03

合せ縫い

重ね縫い

突き合せ縫い

毛抜き縫い

2枚以上の布地を合わせて縫うこと。

2枚以上の布地を重ねて縫うこと。

布地の端を双方から突き合わせた状態に縫うこと。

布地の折り端を毛抜き合せにして縫うこと。

飾り縫い

(1) 縫い構成が装飾を主とした縫い方。

(2) 布地の表に出る縫い目の線が飾りとして用いられ

る縫い方。

コーディング

ピコット

サテンステッチ

ひも付け押さえを用いて,布地の上にししゅう糸,ひ

もなどを縫い付けること。

例 5.08.01

環状又はギザギザ状の縁飾り。

スカラップステッチ

こばステッチ

二重縫い

二条縫い

段差縫い

ファゴティング

仮縫い

仮に縫うこと。注文服では体に合わせて補正するた

め,しつけ糸で仮に縫うこと。

つくろい縫い

布地の損傷した箇所をつくろう縫い方。

(1) 千鳥縫いを送り量を少なくして縫う縫い方。

(2) 直線縫い,返し縫いを交互に繰り返す縫い方。

千鳥縫いで,送り量を少なくし,上糸を並べ埋めた縫

い目。

点線模様縫いや,千鳥縫いの一種で,円弧状の縫い目。 scallop stitch

布地の折り端の飾り縫い。

同じ縫い目を重ねて二度縫うこと。

例 1.01.01

平行にして二条に縫うこと。

例 1.01.03

縫い代幅を違えて行う地縫い。

例 1.02.01

2枚の布地の端を一定の間隔をおいて向かい合わせ,

その間を点線千鳥縫いや点線模様縫いなどの縫い目

を用いて,つなぎ合わせる装飾的な縫い方。

例 4.01.01

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10

L 0122:2003

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

押さえ縫い

縫い合わせた布地を押さえるために縫うこと。

例 2.02.03・2.05.01〜07

片倒し押さえ縫い

縫い代を片側へ倒し,起き上がらないように押さえる

ために縫うこと。

へミング

当て縫い

つまみ縫い

すそを折り返して縫い止めること。

当て布などを当てて縫うこと。

通し縫い

補強縫い

伸び止め縫い

回り縫い

ある部分からある部分までを連続して縫うこと。

補強のために縫うこと。

布地の伸びを止めるために縫うこと。

周囲を一周して縫うこと。

角縫い

先縫い

落とし縫い

角の部分を縫うこと。

鋭角の部分を縫うこと。

額縁縫い

角の縫い方の一種で,でき上がった状態が額縁の角の

ように縫い線が形成される縫い方。

せっぱかがり

穴糸などを鎖状にしたもので,あきみせの飾り止めに

用いる。

穴かがり

穴状になった部分をほどけないようにかがり始末し

た縫い方。

ボタン穴かがり

丸穴かがり

ボタン穴にかがること。眠り穴かがり,はとめ穴かが

りなどがある。

丸穴にかがること。菊穴かがりともいう。

布地を裁ち切らずにつまんでタック状にして縫うこ

と。

地縫いして返したところに表から縫い目が分からな

いように縫うこと。落としミシンともいう。

例 3.14.01・4.07.03

2) 裁ち目の始末

番号

縁縫い

用語

定義

玉縁縫い

パイピング

コードパイピング

バイアス縁どり縫い

くるみ縫い

二つ折り縫い

三つ折り縫い

布地の端を三つ折りにして縫い付けること。

例 6.03.01・6.03.08

四つ折り縫い

四つ折り端縫い

布地の両端を内側に折り,その両端の折り代を中側に

なるように重ね,上から縫うこと。

布地の端を四つ折りにして縫うこと。

例 6.04.01

布地の縁の部分をほつれ防止又は飾りの意味を加味

して縫い合せを行う縫い方。へり縫いともいう

布地の裁ち目を玉縁布によって縫い包むこと。

例 3.03.01・3.05.01〜09・3.14.01

対応英語 (参考)

布地の縁に別布をパイプ状に縫い付けること。

例 1.15.01〜03

コード(しん)を入れたパイピング。

例 1.18.01・1.19.01

バイアス布を使って縁縫いをすること。

布地の端を三つ折りにして,その折り代に他の布地の

端を挿入して折り代の上から縫うこと。

布地の端を二つ折りにして縫うこと。

例 6.02.01

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

11

L 0122:2003

番号

用語

巻き縫い

三つ巻き縫い

合せ三つ巻き縫い

太三つ巻き縫い

端縫い

捨て縫い

ほつれ止め

すそ引き

かがり縫い

裁ち目かがり

定義

布地の端を少し折り返し,内側に巻き込むように縫う

こと。ラッパ(巻具)を使用することがある。

例 1.08.01

対応英語 (参考)

三つ巻き押さえなどを用いて布地の端を三つ折りに

しながらその上を縫い止めること。

例 6.03.01

2枚の布地の裁ち目を重ね,5〜10 mm内側に巻き込

み,その上から縫うこと。

例 1.21.01・1.21.02

折り代部分の広い三つ巻き縫い。

布地の裁ち目を折り返し,その折り山の際を縫うこ

と。端ミシンともいう。

(1) 縫い代の始末の一種で,縫い代を折らずにその裁

ち目の際を縫うこと。

例 6.01.01

(2) 本縫いで縫う前にあらかじめ一部を縫っておくこ

と。捨てミシンともいう。

例 1.01.01

布地の裁ち目などをほつれないように始末すること。

布地の端を折り曲げ,縁縫いミシンなどによって行う

すその始末。

例 6.06.01

布地の端のほつれを止めるために縫うこと。

裁ち目のかがり縫い。縁かがり,千鳥かがりがある。 serging

3) まつり・刺しなど

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

まつり

布地の織り糸1本をすくうように,表に糸をほとんど

出さなようにする縫い方。普通のまつりは縫い目は斜

めになる。

例 6.03.03

まつり縫い

手まつり

機械まつり

まつること。

まつりを手縫いによって行うこと。

まつりを機械によって行うこと。

たてまつり

千鳥まつり

奥まつり

糸足を目立たせずに縫い目を縦にしてしっかり止め

るまつり方。主に裏付きの場合の裏始末に用いる。

千鳥状のまつり。

布地の折り山から少し入ったところに行うまつり。

渡しまつり

刺し縫い

布地の端を折った2枚の布地を突き合せにして止める

まつり。はしごまつりともいう。

例 4.03.01

2枚以上の布地を動かないようにするため,又はカラ

ーやラペルなどにしん(芯)を止めて,一定の方向へ

の弾力をもたせるために施す縫い方。

ハ刺し

手刺し

2枚以上の布地をすくい縫いによる刺し縫いする縫い

方。

例 5.29.01

手縫いによる刺し縫い。

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12

L 0122:2003

星縫い

表面に糸をあまり現さないで,2枚又は数枚の布地を

動かさないようにする縫い方。星止めともいう。

本星

表から裏まで,糸を抜き通し,表裏とも返し縫いで止

める星縫い。抜き星ともいう。

すくい星

はな(端)星

奥星

表から裏に糸をすくい,表側だけ返し縫いで止める星

縫い。

背広などの前端に使う星縫い。

身返しなどの奥に行う星縫い。

4) その他

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

割る

縫い割り

ひだとり

プリーツ

縫い代を左右に開くこと。

縫い合わせてその縫い代を割ること。

ひだを作ること。

布地に加工することによって作ったひだ又は折り目。 pleat

片ひだ

両ひだ

片方から寄せて作ったプリーツ。

箱ひだ

ダーツ

一端又は両端を縫い消して,平面を曲面化するつま

み。前,後,わき,胸,肩,ウエストダーツなどがあ

る。

タック

布地をつまんで作ったひだで,ダーツのように縫い消

さないもの。

ピンタック

シェルタック

シャーリング

ギャザー

布地の折り山の際を縫って作った細いタック。

貝がらを直線に並べたようなタック。

一定の間隔をおいて2本以上の縫い目で布地を縫い縮

め,不規則な波形のひだを作ること。

布地を細かく縫い縮めた状態。

スモック

布地を細かく縫い縮めて糸で止めながら作った,飾り

のひだ。

スモッキング

布地をシャーリングした後,その上から装飾のため,

ジグザグ模様縫いなどで,模様を縫い付けること。

縫い返し

折り返し

縫い代さらい

段差カット

縫って布地を返すこと。

衣服のすそなどの折り代を折ること又はその折り代。

合せ縫いの後に,縫い代を少なめに切り落とすこと。 grading a seam allowance

2枚の縫い代による厚みを減らすために,1枚の縫い

代をカットすること。

裁ち合せ

粗断ちされた布地をパターンに合わせ裁断しなおす

こと。

角出し

すっきりと角度をだすために縫い代を中から押し出

すこと。

先出し

先端がとがるよう縫い代をカットし,中から押し出す

こと。

角とり

どんでん返し

バイアスを方向転換するとき,角度を正確に出すこ

と。

袋状に縫って,表側にひっくり返すこと。

縫い消し

しつけ

切りびつけ

中心に向かって左右から寄せて作ったプリーツ(裏側

が箱ひだになっている。)。

折り山が裏で突き合わせになったプリーツ。

ダーツなどの地縫いのとき,布端に斜めに縫いながら

自然に布端で縫い止めること。

2枚以上の布地を仮止めすること。

正確に縫うための糸による印。

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L 0122:2003

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

ぐし縫い

とじ

ギャザー,いせなどを入れるため,あらかじめ布地を

縫っておくこと。

2枚以上の布地をまとめ,縫い合わせること。

中とじ

止め縫い

しん止め

しんすえ

衣服の表地と裏地などを中側でとじること。

止めておくための縫い。

しん地を止めること。

前身ごろの表地にしん地を据えること。

しつけ止め

まつり止め

くさり止め

せっぱ止め

しつけ縫いによる止め。

まつり縫いによる止め。

糸をくさり状にして止めること。

穴糸又は地縫い糸を用い,2枚の布を間隔をもたせて

止めること。

かんぬき止め

仮止め

縫い目がほどけやすい箇所やポケットなどのあき止

まりの部分を補強するための縫い。かん止めともい

う。

仮に止めること。

ふらし

止め付けや,はり(貼)付けをせずに浮かせておくこ

と。

毛抜き合せ

縫い返した縫い目が毛抜きのように,おがみ合せにな

ること(表裏の折り山がそろうようにすること。)。

もみ出し

中まで入っている縫い目を表から見える位置まで手

で押し出すこと。

くせとり

布地を立体化するために,伸ばす,追い込み,いせる

などによって布地を変形させる操作。

いせ

布地を立体的にするためタックやギャザーにならな

いように布地の一定方向の寸法を短くすること。

追い込み

いせる作業をするとき,布地の奥行をもって行うこ

と。

ころし

布地を,プレスなどによって目的の形になじませてセ

ットすること。

ひかえる

(1) 縫い代を少なくすること。

(2) 表裏に差をつけること。

きせ

きせかけ

縫い返しで縫い目と折り目との差をつけ,ゆとりをも

たせること。例えば,背裏の中心などに用いる。

きせをつけること。

根巻き

融着縫製

ボタンを浮かして付けるとき,糸足に糸を巻き付ける

こと。

縫いに代わり高周波などを利用して縫製すること。

e) プレス

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

プレス

仕上プレス

中間プレス

スチーム,電熱などを利用して,布地をこてなどの間

に挟んで,適度な圧力をかけることによって折り曲

げ,くせとり,しん地の接着,仕上げなどを行うこと。

衣服の製造工程の最後に行うプレス。

衣服の製造工程中に行うプレス。

成型プレス

くせとりプレス

しんすえプレス

布地をこての型状に合わせて,立体的にするプレス。 moulding press

くせとりのためのプレス。

しんすえのためのプレス。

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L 0122:2003

f)

接着プレス

割りプレス

折りプレス

返しプレス

セットプレス

パーマネントプレス

スチーミング

べーキング

プレッシング

バキューミング

ブローイング

クーリング

しん地などを布地に接着するためのプレス。ヒュージ

ングプレスともいう。

縫い代を左右に開いた状態にするためのプレス。

布地を折り曲げて,折り目を付けるためのプレス。

地縫いした部分を返して,その縫い目を押さえて,形

を整えるためのプレス。

形を整えるためのプレス。

衣服に恒久的な形態安定性を与えるためのプレス。

プレスの作業条件の一つで,加湿,加熱のために蒸気

をふかすこと。

プレスの作業条件の一つで,熱処理のため加熱を行う

こと。

プレスの作業条件の一つで,加圧をすること。

プレスの作業条件の一つで,空気を吸引することによ

って除湿,冷却を行うこと。

プレスの作業条件の一つで,空気を噴き出すことによ

って除湿,冷却を行うこと。

プレスの作業条件の一つで,冷却すること。

対応英語 (参考)

縫製システム

番号

縫製

用語

定義

(1) 裁断から縫い,仕上げまでの全体の作業。

(2) 上記 (1) のうち,裁断と仕上げを除いた作業。

縫製作業システム

縫製現場での作業のための仕組み。

丸上げ

分業しないで一人で縫製する方式。1着分をまとめて

流すシステム。

シンクロシステム

全体の作業を同期化し,作業者のもち時間を均一化し

た作業のシステム。

バンドルシステム

分業によって作業をするもので,品物が束ねられて流

されるシステム(バンドルはひもなどで束ねたものの

意味。)。

コンベヤシステム

工程間の搬送をコンベヤで行うシステムでベルトコ

ンベヤシステム,ハンガコンベヤシステムがある。

工程間の搬送で行先を選ぶことができる機能をもっ

たコンベヤシステム。

セレクタコンベヤシ

ステム

組作業

少人数のグループ編成で一人の熟練者を中心とした

グループごとに作業を完了するシステム.

QRSシステム

モジュラーシステム

ユニットプロダクシ

ョンシステム

複数の立ミシンによって構成されるワークステーシ

ョンと1着分の全パーツを搭載したハンガを使用し,

少人数で行うシステム。

少人数の編成(15名程度)の生産方式で,個々の作業 modular manufacturing

量の過不足をグループ内で調整する。チームソーイン

グともいう。

セレクタコンベヤを用いた生産方式で,ハンガに搭載

されたパーツ又は半製品をユニットとして流すシス

テム。ラインバランスは監督者が調整する。

立ミシン生産システ

少人数で立ミシンを使用し,工程順に設備を横並びで

U字形に配置したシステム。

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15

L 0122:2003

g) 欠点

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

縫い外れ

目とび

糸切れ

布地の端を縫うとき,縫い目が布地から外れること。 missing stitch

縫い目の構成において,糸のからみ合いが行われない

こと。縫いとびともいう。

縫い糸が切れていること。

糸のささくれ

縫い目曲がり

縫いずれ

縫い縮み

縫い糸がささくれていること。

縫い目が所定の方向でなく曲がったもの。

重ね合わせて布地を縫ったときの各々の布地のずれ。 sewing slippage

縫うことによって布地が縮むこと。

ピリ

縫い縮み。縫いずれによって縫い目の近辺に部分的に

発生する細かいつれ,しわ。

シームパッカリング

運針不足

縫い目の近辺に発生する縫いじわがやや規則的に続

いたもの。

縫い目数が基準値より少ないもの。

縫い目笑い

糸締まりが悪いため,縫い目が割れて縫い糸が見える

もの。

縫い目パンク

縫い目に力がかかったときに,縫い代不足,縫い糸切

れなどによって縫い目が外れること。

縫い目スリップ

縫い目滑脱

縫い目伸度不良

縫い目ほつれ

縫い目に力がかかったときに,その部分の布地の構成

糸が動いて縫い目が開いたり,縫い代が抜けること。

縫い目スリップの同義語。

布地の伸びに縫い目が対応できないもの。

縫い糸がほどけているもの。

喰いつき(つまみ縫

い)

ラン

縫い目の一部へ他の部分を巻き込み,つまんだように

縫われたもの。

(1) 編み目切断部分からウェール方向に出たはしご状

のきず。伝線ともいう。

(2) 縫い代又は縫い目から布地組織に横方向へ走った

筋又はほつれ。

地糸切れ

針穴きず

縫製時のミシン針や送り歯によって布地の構成糸が

切断されること。

針が通された後のきず。

針あとのこり

縫い直し,しつけ縫いなどによって布地の構成糸は損

傷していないが,針穴のあとが目立つもの。

糸始末不良

縫い始め,縫い終わりの糸端の切り忘れで,長いもの

又は切り残しが不適切なもの。

縫い継ぎ不良

縫い継ぎの部分の重なりがないか,少なくてほつれの

おそれのあるもの又はその外観不良のもの。

縫い糸調子不良

縫い目がふぞろい又は上下糸の結節点の位置が偏っ

ていたり,乱れていて見苦しいもの。

縫い止め不良

縫い始め,縫い終わりのほつれ止めを忘れたもの,不

完全なもの,又はその外観の劣るもの。

メス切れ不良

メスの切れ味が悪く,切り口がささくれて見苦しいも

の。

縫い代倒し不良

アイロン,プレスの押さえが弱く,縫い代が十分に倒

れていないもの又は倒した方向が違っているもの。

縫い代不良

縫い代の過不足で機能不良が生じたもの(スリップな

ど)。

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16

L 0122:2003

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

折り代不良

折り代の過不足で外観不良が生じたもの(縫い目のご

ろつきなど)。

糸返り

縫い針の貫通時の力によって布地の構成糸が回転し

て裏面の糸が表面に向いて起こる筋。

糸ひけ

送り歯きず

押さえ金きず

縫い針,裁断器具などによって糸の一部が移動して,

光沢異状や柄くずれをおこしたもの。

ミシンで布送りのときにできる送り歯のきず。

甘いえり返り

えりが正常な返り止まり位置で折り返らず,止まり位

置より上部に緩く返った状態。

辛いえり返り

えりが正常な返り止まり位置で折り返らず,止まり位

置より下部にきつく返った状態。

そでの進み

そでの逃げ

前身の拝み

そでが正常な位置より前向きに付いているもの。

そでが正常な位置より後ろ向きに付いているもの。

前身の逃げ

前身の泳ぎ

つきじわ

前身ごろの打合いが正常な打合い位置より開きすぎ

ているもの。

身ごろの前端が波打っているもの。

たすきじわ

だきじわ

ネックポイントよりわきへかけて斜めに出るたすき

を掛けたようなしわ。

身ごろのそでぐりやわき下付近におこる斜めじわ。

裏地のふき出し

すそ及びそで口の裏地が表地より長く出ているもの。

スラックスの歩き

えくぼじわ

しんすえ不良

スラックスをつり下げてわき側から見たとき,両脚部

分が重ならないこと。

そで山及びダーツ先端に発生する不自然なくぼみ。

いせ込み不良

チョークマーク

ウォータスポット

スナッギング

プレス当たり

アイロン焼け

モアレ

プレス収縮

押さえ金具のきず,又は押さえ金の圧力が強すぎるた

め,発生するきず。

前身ごろの打合いが正常な打合い位置より重なりす

ぎているもの。

背えりみつ付近に現れるつき上げられたように見え

るあまりじわ。

しん地の位置及び付け方が不適正なためにおこる形

態不良。

いせ込み部分のシームパッカリング及び形態不良。

布地の表面をこすったり,しわにすることによってで

きるチョークで書いたような筋 又は しわ状のあと。

水滴あとやしみ抜きあとなどが,輪郭の付いたむら

又はしみとなって残ったもの。

布地をこすったとき,布地の構成糸の一部が布地の本

体から引っ張り出された状態。

(1) 布地表面がプレスやアイロンによって目つぶれ

し,光沢又は色相変化がおこっているもの。テカリと

もいう。

(2) しん地,縫い代などの重なり部分に段差が見える

もの。

プレスやアイロンによる変色 又は 風合いが硬くな

ること。

プレス条件が不適正な場合又は裏地,しん地の選定不

良の場合などにみられる布面のもく(杢)目模様。

プレスやアイロンによって収縮したもの。

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17

L 0122:2003

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

接着剤のしみ出し

接着しん地の接着剤が表地などの表面ににじみ出し

てくること。

接着剤の逆しみ

接着しん地の接着剤がしん地の裏側ににじみ出てる

こと。そのため,このしん地に接する他の素材などを

接着することもいう。

部分はく(剥)離

接着条件などが不適正なため,部分的に接着されてい

ないところがあること。

樹脂うつり

表地などの組織のすき間から接着剤がすけて見える

こと。

表面あれ

色ちがい

地の目通し不良

しん地の表面及び接着剤の大きさによって布地の表

面が凸凹になったり表面状態が荒れてみえること。

パーツ間又はパーツ内で色差のあるもの。

リンキング不良

スラックスのセンタやハギ目など必要部に地の目が

通っていないもの。

リンキングにおいて目刺しはずれ,刺し目のうき,縫

糸の糸切れなどが生じたもの。

h) 副資材関連

1) 裏

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

裏地

衣服の裏に使用する布地又は生地の総称。

総裏

背広服,コートなどで,身ごろの全体に裏地を付ける

仕立て方。

背抜き

背広服,コートなどで,裏地を前身ごろには全部,後

身ごろには肩の部分にだけ付ける仕立て方。

半裏

背裏

胴裏

そで裏

背広服,コートなどで,前身ごろ,後身ごろとも裏地

が丈の半分の長さの仕立て方。

背の部分に付ける裏地。

身ごろに付ける裏地。

そでに付ける裏地。

前裏

肩すべり

前身ごろに付ける裏地。

肩の部分に付ける裏地。

2) しん

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

しん地

衣服の保型や補強などに使用する布地の総称。

接着しん

ふらししん

織物しん

接着剤を付けたしん地。仮接着しん,恒久接着しんな

どがある。

接着剤を使用しないしん地。

織物のしん地。

編物しん

不織布しん

フェルトしん

毛じん

編物のしん地。

不織布のしん地。

フェルトのしん地。

毛織物のしん地。

麻しん

ばすしん

麻織物のしん地。

綿しん

加工糸しん

馬の尾の毛をよこ糸に使ったしん地(合織ばすしんは

合成繊維を使ってこれに似せたもの。)。

綿織物のしん地。

加工糸織物のしん地。

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L 0122:2003

作りしん

ベースしん

増しじん

補強しん

ベースしんに必要な増しじんを加えて複合したしん。

加工しんともいう。

しん地を2枚以上使う場合の基礎となるしん地。台し base canvas

んともいう。

補強,張りをだすなどのためにベースしんの上に増し

添えるしん地。添えしんともいう。

補強のために使うしん地。

3) ボタン・ファスナなど

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

留め具

開閉具のボタン,ファスナなどの総称

ボタン

力ボタン

ドットボタン

衣服のあきを合わせて留めるために,片方の布地に縫

い付ける円形状などのもの。

ボタン付けを丈夫にするための補強用ボタン。

凸型と凹型の一組の金属製のボタン。

スナップ

フック

尾錠

はとめ

凸型と凹型の一組の小さい留め具。

かぎ状の引っかけ金具。ホックともいう。

ベルト状の物を留めたり,締め付けるための金具。

帽子などに付ける小さな穴のあいた金具。

ファスナ

スライドファスナ

面ファスナ

前かん

むし(務歯)を植え込んだ布テープをスライダで開閉

するもの。ジッパー,チャックともいう。

ファスナの同義語。

パイルを利用した離着自由のテープ。

スラックスの前上部などに使う留め金。

スピンドルストッパ

ループエンド

スピンドルの中間に取り付けて長さを調整するもの。

スピンドルの先端に付ける飾り。

4) テープ

番号

用語

定義

対応英語 (参考)

テープ

衣服に使用する細幅の布地などの総称。

ストレートテープ

バイアステープ

伸び止めテープ

中打ちテープ

布地の縦方向に取ったテープ。

斜めに裁断したテープ。

バイアステープは通常45° の角度にとるが,これより

傾斜が緩(15° くらい)又は急(75° くらい)である

もの。

伸びを防ぐために使用するテープ。

端打ちテープ

ストレッチテープ

スピンテープ

縁取りテープ

パイピングテープ

ハーフバイアステ一

ななこ(斜子)テー

伏せテープ

バイアステープの中央にストレートテープを縫い付

けたテープ。

バイアステープの端にストレートテープを縫い付け

たテープ。

ポリウレタン弾性糸を使用したニットテープ。

シャツ,セータなどの肩の部分の伸びを止めるテー

プ。

装飾や裁ち目の始末などに使用するテープ。

布地の縁にパイプ状に縫い付けるテープ。

ななこ(斜子)組織でできたテープ。

伏せ縫いの縫い代などを処理するためのテープ。

5) その他

番号

用語

スカラップ

定義

ほたて貝の貝がらに似せた波状模様又は縁取り。

対応英語 (参考)

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L 0122:2003

アップリケ

布地の上にいろいろな形に切った小布,フェルト,革

などを載せ,その縁のまわりを縫い付けること又はそ

れを縫い付けたもの。

appliqueʼ (仏)

スレーキ

洋服裏地,ポケット地などに使用する表面を平滑に仕

上げたあや織物。

肩パッド

カラークロス

ゆきわた

えりつり

上衣などの肩の部分に入れる詰めもの。

地えりに使う専用の布地。

そで山の形をよくするために使うもの。

上衣,コートなどをつるすためのテープ又はくさり。 hanging tape,

まち

当て布

力布

衣服の機能性やデザイン性を向上するために用いる

三角,菱形などの布地。

ある部分を補強する目的で別に当てる布地。

ひざ当て

向こう布

ポケット口やボタン付けを丈夫にするために裏に当

てる布地。

ひざの部分に当てる布地。

ポケットの内側の袋地に付ける布地。

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L 0122:2003

附属書(規定)和服の縫製用語

1. 適用範囲 この附属書は,和服の縫製に関する主な用語について規定する。

2. 分類 用語の分類は,次による。

a) 縫製準備工程

b) 縫製工程

c) 仕上げ工程

3. 用語及び定義 用語及び定義は,次による。

a) 縫製準備工程

番号

用語

定義

地直し

布のたて糸よこ糸の方向を正し,耳糸のつれをなくす

こと。

地詰め

縫製工程又は着用中に布が収縮を生じないよう,あら

かじめ無理に延ばされている布を元に戻すこと。

地のし

筋消し

しつけ

地直し及び地詰めの目的で行う作業。

布の保存中にできた不要の筋などを消すこと。

仮しつけ

柄合せ

背紋合せ

布のつり合いをとる目的などで,あとで糸をとる一時

的なしつけ。

布の柄を配置よく合わせること。

本裁ち

四つ身

三つ身

一つ身

小裁ち

棒おくみ裁ち

本裁ち着物の裁ち方で,おくみを半幅の長方形に裁つ

方法。

かぎおくみ裁ち

本裁ち着物の裁ち方で,おくみの上部を斜めに裁ち合

わせて左右のおくみとしたもの。

三つ割りえり裁ち

しるし付け

山しるし付け

1反の長さが短いときなど,並幅36 cmを3等分して

1着のえりとする裁ち合せ方。

着物を縫い合わせる位置に,しるしを付けること。

合しるし付け

縫い目のきせを正しくするために,糸で縫い押さえて

おくこと。

参考

しつけ(躾)

紋付の着物の縫製で,背中心の紋を左右合わせるこ

と。

成人用の和服の裁ち合せ方又は成人用の和服。大裁ち

ともいう。

4歳から11歳くらいまでの和服の裁ち合せ方又はこ

れらの和服。中裁ちともいう。

3歳から4歳くらいまでの和服の裁ち合せ方又はこれ

らの和服。

乳児から2歳くらいまでの和服の裁ち合せ方又はこれ

らの和服。

乳児から4歳くらいまでの和服の裁ち合せ方又はこれ

らの和服。

和服を着用したとき,身ごろ,そでの上部などの縫い

代に付ける斜め方向(山形)のしるし。

柄合せなどで位置を合わせたいところにしるしを付

けること。

おくみ(衽)

しるし(標)

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

21

L 0122:2003

番号

用語

定義

糸しるし付け

縫い代

ひとえ仕立て

糸でしるしを付けること。

仕上り寸法より余分で,裏に入れておく部分。

裏が付かない仕立て。

あわせ仕立て

わた入れ仕立て

通し裏仕立て

裏が付く仕立て。

表と裏の布の間にわたを入れる仕立て。

額縁仕立て

人形

無双そで

男子用あわせの着物の仕立てで,裏が胴の部分とすそ

の部分で生地を変えている仕立て。

成人男子用着物などのそでつけから下の部分。

半無双そで

別裏そで

前ゆるみ

引返しすそ

別すそ

共すそ

男子用あわせの着物の仕立てで,裏がすそまで同じ布

で続いているもの。

参考

ひとえ(単衣)

あわせ(袷)

わた(綿)

すそ(裾)

長じゅばんのそでを表布で,裏まで全部続けて付けた

もの。

長じゅばんのそでの裏を,表布でそで付け側の半分を

付け,裏布でそで口側の半分を付けたもの。

長じゅばんのそでの裏を全部裏布で付けたもの。

じゅばんの前身ごろのわき縫い目で胸のゆるみ分と

なるつまみ。前下がり,乳代(ちちしろ)ともいう。

長じゅばんなどの裏すそ布を表すそから続けてとっ

たもの。すそ返りともいう。

長じゅばんなどの裏すそ布を表と別布でつけたもの。

長じゅばんなどの裏すそ布を表布と同じ布でとるが,

1枚の布で続けないもの。

b) 縫製工程

番号

用語

定義

なみ縫い

ぐし縫い

0.4 cmくらいの等間隔で,針を運ばせて縫うこと。

あらかじめ布を縫っておくこと。

糸こき

本縫い

地縫い

布が縫いたまって,糸がつれることのないように,布

と糸とのつり合いをとること。

布を組み立てて,きちんと縫い合わせること。

2枚の布を中表に合わせて縫うこと。

重ね縫い

合せ縫い

突き合せ縫い

二条縫い

袋縫い

伏せ縫い

折り伏せ縫い

かがり縫い

本返し縫い

半返し縫い

布と布を重ねて,その中心を縫うこと。

2枚の布を合わせて縫うこと。

2枚の布の裁ち目や折り山をそろえ,突き合わせて縫

うこと。

地縫の縫い目に平行に,もう1条縫うこと。

2枚の布の表が外側になるように合わせて裁ち目から

0.5 cmくらいのところを縫い,裏に返して仕上り線を

縫うこと。

布端を折って,裁ち目の内側を押さえ縫うこと。

2枚の布を合わせて,手前の布端を0.5 cmくらい控え

て縫い合わせ,手前に折り返し,布端を折って伏せ縫い

すること。

裁ち目のほつれを防ぐために0.3 cmくらいの深さで

巻きながら縫い進むこと。

1針すくい,あと戻りして元の針穴に針を通し,また,

表に1針先に出して,繰り返していく縫い方。

1針すくい,その半分くらいあと戻りして,また,表

に1針先に出して,繰り返していく縫い方。

参考

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22

L 0122:2003

番号

用語

定義

四つ縫い

あわせ仕立ての場合,左右又は前後の表裏4枚の布を

一度に縫い合わせること。

くけ

糸が外に出ないように折った布地の中を通して縫う

こと。

本くけ

双方の折山の0.2 cm内側を0.5 cmくらいの等間隔で

くけ合わせること。

三つ折りくけ

布の端を三つ折りとし,表に小針(縫糸が外側に短か

く出ていること。)を出してくけること。

耳くけ

よりくけ

まつりくけ

たてまつりくけ

布の耳端をくける方法で,裏側は小針二目,表側は小

針一目を出し,布の間を通って,次の針目に移る方法。

縫い代0.5 cmくらいをかたくよりながらくける方法。

布端を三つ折りにして,折山をすくってくける方法。

千鳥くけ

千鳥押さえ

布を二つ折りにして,左上から斜めに右下,右上と糸

を交差させて,布端を押さえる方法。

何枚もの布を押さえる目的で千鳥くけすること。

三つ折り縫い

背縫い

わき縫い

そで下縫い

布端を三つ折りにして,なみ縫いで押さえること。

背中心を縫うこと。

わき部分を縫うこと。

そで下を縫うこと。

振り縫い

身八つ口縫い

すそ縫い

まち

女子用着物のそで付けより下の部分を縫うこと。

女子用着物のわき上部のあきを仕上げること。

すその部分を縫うこと。

まち上部縫い

揚げ縫い

羽織などのまちの上部を縫うこと。

肩揚げ

腰揚げ

内揚げ縫い

腰部分の揚げ縫いのこと。

そで口くけ

そで口の縫い代を裏側に三つ折りし,小針を表に出し

てくけること。

えり下くけ

えり下の縫い代を裏側に三つ折りし,小針を表に出し

てくけること。

すそくけ

すその縫代を裏側に三つ折りし,小針を表に出してく

けること。

えりくけ

おくみ付け

小えり付け

えり幅を折り,折り山をくけること。

おくみを前身ごろに付けること。

えり付け

そで付け

立えり

立えり付け

コート,長じゅばんなどの,前身ごろの重なり分とし

てつけるもの。

立えりを付けること。

ひも付け

結ぶひもを付けること。

参考

くけ(絎)

三つ折りにした折山を押さえる目的で,折り山に糸を

縦方向にかけてくける方法。

和服を作るとき,布幅の不足のところに補てんする

布。

着丈又はゆきを長く仕立て,その余り分を,表側につ

まんで縫うこと。

肩部分の揚げ縫いのこと。

まち(襠)

ゆき(裄)

着丈よりも裁断寸法を長くして,その余り分を裏側に

縫い込むこと。

乳幼児のそでなし羽織など,デザイン上の小さなえり

を身ごろに付けること。

えりを身ごろや,おくみに付けること。

身ごろにそでを付けること。

ひも(紐)

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L 0122:2003

番号

用語

定義

前まち付け

後まち付け

そで口合せ

前身ごろにまちを付けること。

後身ごろにまちを付けること。

そで口で表布とそで口布を合わせて縫うこと。

すそ合せ

打ち留め

すそで表布とすそ布を合わせて縫うこと。

すくい留め

すくい返し留め

返し留め

玉留め

かんぬき留め

巻きかんぬき留め

浮かしかんぬき留め

あき止まりなどに用いるほつれ止めの一種。

針に糸を巻き,針を抜いて止めるかんぬきの方法。

刺しかんぬき留め

四つ留め

身八つ口四つ留め

八つ留め

えり先留め

十字留め

布をすくってほつれ止めをする方法。

表裏前後4枚の布を一度に止める方法。

身八つ口の部分で表裏前後4枚の布を一度に止める方

法。

成人男子用あわせの羽織のそで付けなど,表裏前後8

枚の布を一度に止める方法。

えり先の縫い込みで止めること。

中とじ

えりとじ

ふき

すそとじ

あわせやわた入れのそでやすその裏布を,表布より出

して縁にしたもの。

すそのふきが正しく保つようにとじること。

そで口布かけ

共えりかけ

胴裏

すそ回し

裏そでにそで口布を付けること。

本えりに表布と共布のえりを付けること。

あわせの着物などの胴のところに付ける裏地。

あわせの着物などのすそのところに付ける裏地。

胴は(接)ぎ

丈調べ

すそしん入れ

着物の胴裏とすそ回しを縫いつなぐこと又は羽織の

胴裏と折り返しを縫いつなぐこと。

表裏の身ごろの丈のつり合いを調整すること。

飾りしつけ

平しつけ

一目落とし

二目落とし

三目落とし

かくししつけ

参考

縫い終わりに針を当て,これに糸を巻き,針を抜いて,

引き締めること。

縫い終わりを小さく1針すくって,その糸の輪に針を

入れ,針を抜いて引き締めること。

すくい留めをしてから,縫い返すこと。

縫い終わりを縫い目に沿って4 cmくらい縫い返すこ

と。

糸が抜けないように,指先で糸節をつくること

かんぬき(閂)

表裏の布に糸を渡して,余裕をもたせ止めるかんぬき

の方法。

えり先布を付けた場合,えり幅を折って十文字に止め

る方法。

表裏の布がずれないように,内側でとじること。

えりのしんを身ごろの縫い代にとじておくこと。

すそ線の内側にすそのふくらみを出し,のび止めとな

るしんを入れること。

羽織のえり先など表に出るところを押さえるため,飾

りになるように工夫したしつけ。

大針,小針を交互に又は同じ長さで押さえる方法。

大針(縫糸が外側に長く出ていること。)と小針とを

交互に出して押さえること。

大針一つに小針二つを交互に縫って押さえるしつけ。

大針一つに小針三つを交互に縫って押さえるしつけ。

縫代を片返ししたところから斜めに開いて割ってい

く場合に,斜めに折った折り山を縫い糸で押さえるこ

と。

しん(芯)

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L 0122:2003

番号

用語

定義

ななめしつけ

両面しつけ

機結び

表側に糸が斜めにわたるようにかけたしつけ。

表裏とも同じ長さで押さえたしつけ。

縫い糸が不足した場合,糸を結んでつなぐ方法。

重ねつぎ

馬乗り

つま先

縫い糸が不足した場合,前に縫った縫い目に重ねて縫

い続ける方法。

半じゅばんなどの両わきすそに作るあき。

着物のすその両端の部分。

額縁仕立て

つま先など角を仕上げる方法で,高級なものや,厚地

の場合の仕立て方。

引返し口

飾りひも結び

帯状,袋状のものを中表に縫って表に返すときのため

にあけておく部分。

被布などに付ける留め具の結び方。

飾りひも付け

含みわた

参考

つま(褄)

飾りひも結びしたものを付ける方法及び付けたもの。

わた入れ仕立てなどの場合,そで口,すその形をよく

するために入れるわた。

c) 仕上げ工程

番号

用語

定義

平ごて

縫い目にできた小さなしわを消すために,こて又はア

イロンをかけること。

きせ

仕上り線と縫い目の間に間隔をおいて縫い,仕上り線

を折り山とすること。

押し

縫い目に風合いをもたせるために,アイロンを上から

かけないで,きちんと畳んで押しをする仕上げ方法。

参考