R 5211:2009

ページ

1 適用範囲························································································································· 1

2 引用規格························································································································· 1

3 種類及び構成 ··················································································································· 1

4 品質······························································································································· 2

5 原材料···························································································································· 2

5.1 クリンカー ··················································································································· 2

5.2 ポルトランドセメント ···································································································· 2

5.3 高炉スラグ ··················································································································· 2

5.4 せっこう ······················································································································ 3

5.5 少量混合成分 ················································································································ 3

5.6 粉砕助剤 ······················································································································ 3

6 試験方法························································································································· 3

6.1 密度,比表面積,凝結,安定性及び圧縮強さ ······································································· 3

6.2 化学成分 ······················································································································ 3

6.3 水和熱 ························································································································· 3

7 検査······························································································································· 3

8 包装······························································································································· 3

9 表示······························································································································· 4

10 報告 ····························································································································· 4

附属書A(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表 ······························································ 8

(1)

R 5211:2009

まえがき

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人セメント

協会(JCA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査

会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS R 5211:2003は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。

(2)

日本工業規格

JIS

R 5211:2009

高炉セメント

Portland blast-furnace slag cement

1

適用範囲

この規格は,高炉セメントについて規定する。

なお,技術上重要な改正に関する旧規格との対照を附属書Aに記載する。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS A 6201 コンクリート用フライアッシュ

JIS A 6206 コンクリート用高炉スラグ微粉末

JIS M 8850 石灰石分析方法

JIS R 5201 セメントの物理試験方法

JIS R 5202 ポルトランドセメントの化学分析方法

JIS R 5203 セメントの水和熱測定方法(溶解熱方法)

JIS R 5204 セメントの蛍光X線分析方法

JIS R 5210 ポルトランドセメント

JIS R 5212 シリカセメント

JIS R 9151 セメント用天然せっこう

JIS Z 1505 クラフト紙袋−セメント用

3

種類及び構成

高炉セメントは,高炉スラグの分量によって,表1の3種類とし,ポルトランドセメント(5.2参照)及

び高炉スラグ(5.3参照)で構成されるものと,クリンカー(5.1参照),せっこう(5.4参照),少量混合

成分1)(5.5参照)及び高炉スラグ(5.3参照)で構成されるものとがある。

なお,前者の構成の場合,ポルトランドセメントにJIS R 5210の5.3(少量混合成分)に規定する少量

混合成分として高炉スラグが含まれているときは,その量を表1の高炉スラグの分量に含める。後者の構

成の場合,少量混合成分(5.5参照)の量は,クリンカー,せっこう及び少量混合成分の合量に対し,質量

で5 %以下でなければならない。また,粉砕助剤の使用量は高炉セメントに対し,質量で1 %未満とする。

注1) ここでいう少量混合成分には,高炉スラグを含めない。

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2

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表1−高炉セメントの種類及び高炉スラグの分量

種類

4

高炉スラグの分量

(質量%)

A種

5を超え 30以下

B種

30を超え 60以下

C種

60を超え 70以下

品質

高炉セメントの品質は,箇条6によって試験し,表2の規定に適合しなければならない。

なお,安定性は,パット法又はルシャテリエ法のいずれかの規定に適合すればよい。また,高炉セメン

トに,JIS R 5210の表2(ポルトランドセメントの品質)に示す中庸熱ポルトランドセメントの水和熱の

規定を適用する場合は,比表面積及び圧縮強さについてもJIS R 5210の中庸熱ポルトランドセメントの規

定を適用する。

表2−高炉セメントの品質

品質

密度a) g/cm3

比表面積 cm2/g

凝結

安定性

C種

3 000以上 3 000以上 3 300以上

60以上

60以上

60以上

終結 h

10以下

10以下

10以下

パット法

ルシャテリエ法 mm

10以下

10以下

10以下

12.5以上

10.0以上

7.5以上

22.5以上

17.5以上

15.0以上

42.5以上

42.5以上

40.0以上

酸化マグネシウム

5.0以下

6.0以下

6.0以下

三酸化硫黄

3.5以下

4.0以下

4.5以下

5.0以下

5.0以下

5.0以下

強熱減量

注a) 測定値を報告する。

5

B種

始発 min

圧縮

強さ

化学

成分

A種

原材料

5.1 クリンカー

JIS R 5210の5.1(クリンカー)に規定するクリンカーとする。

5.2

ポルトランドセメント

JIS R 5210に規定するポルトランドセメントとする。

5.3 高炉スラグ

5.3.1

高炉水砕スラグ

高炉水砕スラグは,急冷砕したものであり,その塩基度は1.60以上でなければならない。

なお,塩基度は式(1)によって求め,その計算に用いる各成分の分析方法は,JIS R 5202又はJIS R 5204

を準用する。

b

=

CaO

+

MgO

+

Al

2

O

3

······························································· (1)

SiO

2

ここに,

b: 塩基度

3

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CaO: 高炉水砕スラグ中の酸化カルシウムの含有率(%)

MgO: 高炉水砕スラグ中の酸化マグネシウムの含有率(%)

Al2O3: 高炉水砕スラグ中の酸化アルミニウムの含有率(%)

SiO2: 高炉水砕スラグ中の二酸化けい素の含有率(%)

5.3.2

コンクリート用高炉スラグ微粉末

JIS A 6206に規定するものとする。

5.4

せっこう

JIS R 9151に規定するセメント用天然せっこう又はこれに準じるものとする。

5.5

少量混合成分

少量混合成分は,次に規定する3種類とする。

a) JIS R 5212の5.3(シリカ質混合材)に規定するシリカ質混合材。

b) JIS A 6201に規定するフライアッシュI種又はフライアッシュII種。

c) 炭酸カルシウムの含有率が90 %以上,かつ,酸化アルミニウムの含有率が1.0 %以下の品質をもつ石

灰石。石灰石中の酸化アルミニウム含有率は,JIS M 8850又はJIS R 5204によって求める。石灰石中

の炭酸カルシウム含有率は,JIS M 8850又はJIS R 5204によって酸化カルシウム含有率を求め,式(2)

によって炭酸カルシウム含有率に換算する。

CaCO

3

=CaO

×

100

.

09

································································ (2)

56

.

08

ここに, CaCO3: 少量混合成分に用いる石灰石中の炭酸カルシウムの含有

率(%)

CaO: JIS M 8850又はJIS R 5204によって求めた石灰石中の酸化

カルシウム含有率(%)

5.6

粉砕助剤

セメントの品質に影響を及ぼさないことを確かめたものとする。

6

試験方法

6.1

密度,比表面積,凝結,安定性及び圧縮強さ

密度,比表面積,凝結,安定性及び圧縮強さの試験は,JIS R 5201による。

6.2

化学成分

化学成分の試験は,JIS R 5202又はJIS R 5204による。ただし,三酸化硫黄の測定は,JIS R 5202によ

って行わなければならない。

6.3

水和熱

水和熱の試験は,JIS R 5203による。

7

検査

高炉セメントの検査は,合理的な抜取方式によって試料を採取し,箇条4については箇条6によって試

験を行い,合否を決定する。

8

包装

高炉セメントを包装する場合は,JIS Z 1505に規定する紙袋を用いる。

4

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9

表示

高炉セメントを包装する場合は,袋の外面に次の事項を表示する。

なお,出荷日は,受渡当事者間の協定によって適切な形式の表示を記入することができる。

a) 名称

b) 種類

c) 正味質量

d) 製造業者名又はその略号

10 報告

生産者は,購入者から要求があった場合には,試験成績表を提出しなければならない。試験成績表の標

準様式は,表3〜表5による。これらの表は,必要に応じて合併してもよい。

なお,高炉スラグの分量の範囲は備考に示す。

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5

R 5211:2009

表3−試験成績表の標準様式

年 月度

品 質

密度 g/cm3

比表面積 cm2/g

安定性

圧縮強さ

化学成分

株式会社

高炉セメントA種

試験成績

JIS規格値

平均値

標準偏差

最大値

(最小値)

水量 %

3 000以上

始発 min

終結 h

パット法

ルシャテリエ法 mm

60以上

10以下

10以下

(最小値)

最大値

最大値

酸化マグネシウム

12.5以上

22.5以上

42.5以上

5.0以下

最大値

三酸化硫黄

強熱減量

3.5以下

5.0以下

最大値

最大値

備考

連絡先

生産者名

社名・担当

所 在

電話番号

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6

R 5211:2009

表4−試験成績表の標準様式

年 月度

品 質

密度 g/cm3

比表面積 cm2/g

安定性

圧縮強さ

化学成分

株式会社

高炉セメントB種

試験成績

JIS規格値

平均値

標準偏差

最大値

(最小値)

水量 %

3 000以上

始発 min

終結 h

パット法

ルシャテリエ法 mm

60以上

10以下

10以下

(最小値)

最大値

最大値

酸化マグネシウム

10.0以上

17.5以上

42.5以上

6.0以下

最大値

三酸化硫黄

強熱減量

4.0以下

5.0以下

最大値

最大値

備考

連絡先

生産者名

社名・担当

所 在

電話番号

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7

R 5211:2009

表5−試験成績表の標準様式

年 月度

品 質

密度 g/cm3

比表面積 cm2/g

安定性

圧縮強さ

化学成分

株式会社

高炉セメントC種

試験成績

JIS規格値

平均値

標準偏差

最大値

(最小値)

水量 %

3 300以上

始発 min

終結 h

パット法

ルシャテリエ法 mm

60以上

10以下

10以下

(最小値)

最大値

最大値

酸化マグネシウム

7.5以上

15.0以上

40.0以上

6.0以下

最大値

三酸化硫黄

強熱減量

4.5以下

5.0以下

最大値

最大値

備考

連絡先

生産者名

社名・担当

所 在

電話番号

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8

R 5211:2009

現行規格(JIS R 5211:2009)

内容

箇条番号

及び題名

3 種類及び

構成

箇条番号

及び題名

高炉セメントは,高炉スラグの分量によって,

3. 種類

表1の3種類とし,ポルトランドセメント(5.2

参照)及び高炉スラグ(5.3参照)で構成され

るものと,クリンカー(5.1参照),せっこう

(5.4参照),少量混合成分(5.5参照)及び高

炉スラグ(5.3参照)で構成されるものとがあ

る。

4 品質

高炉セメントの強熱減量の規格値を5.0 %以

下と規定。

5 原材料

5.3 高炉ス

ラグ

旧規格(JIS R 5211:2003)

内容

改正理由

高炉セメントの種類は,高炉セメント中の高

炉スラグの分量によって,3種類とする。

旧規格の6.(製造方法)が削除されたため,

旧規格の3.(種類)を箇条3(種類及び構

成)に変更して,製造方法で規定されてい

た高炉セメントの構成を,この箇条に規定

した。

4. 品質

高炉セメントの強熱減量の規格値を3.0 %以

下と規定。

原材料として,クリンカー,ポルトランドセ

メント,高炉スラグ,せっこう,少量混合成

分及び粉砕助剤を規定。

5. 原材料

原材料として,クリンカー,高炉スラグ及び

せっこうを規定。

5.3.1 高炉水砕スラグ

高炉水砕スラグは,急冷砕したものであり,

その塩基度は1.60以上でなければならない。

5.2 高炉ス

ラグ

急冷砕したものを用いる。その塩基度は1.4

以上でなければならない。

少量混合成分として石灰石を混合した場

合,強熱減量には石灰石の脱炭酸による減

量も含まれるため[箇条3(種類及び構成)

及び5.5(少量混合成分)参照]。

箇条3(種類及び構成)が規定され,高炉

セメントの構成が明確になったため,構成

に規定されている材料を,原材料として明

確に規定した。

JIS A 6206(コンクリート用高炉スラグ微

粉末)に規定する高炉スラグも使用できる

ようにするため,従来の高炉スラグを高炉

水砕スラグとした。なお,塩基度の規定は,

JIS A 6206の規定と合わせるため改正し

た。

5.3.2 コンクリート用高炉スラグ微粉末

JIS A 6206に規定するものとする。

附属書A

(参考)

技術上重要な改正に関する新旧対照表

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9

R 5211:2009

箇条番号

及び題名

現行規格(JIS R 5211:2009)

内容

箇条番号

及び題名

旧規格(JIS R 5211:2003)

内容

5.5 少量混

合成分

5.5 少量混

合成分

原材料として明確に3種類規定した。

JIS R 5212の5.3(シリカ質混合材)に規定す

るシリカ質混合材。

5.5 少量混

合成分

5.5 少量混

合成分

JIS A 6201に規定するフライアッシュI種又

はフライアッシュII種。

炭酸カルシウムの含有率が90 %以上,かつ,

酸化アルミニウムの含有率が1.0 %以下の品

質をもつ石灰石。

石灰石中の酸化アルミニウムの含有率及び炭

酸カルシウムの含有率の求め方を規定。

6 試験方法 6.1 密度,比表面積,凝結,安定性及び圧縮

強さの試験は,JIS R 5201による。

改正理由

箇条3(種類及び構成)が規定され,高炉

セメントの構成に少量混合成分が規定さ

れたため,原材料として明確に規定した。

a)〜c)の規定内容は,同時に改正されたJIS

R 5210(ポルトランドセメント)と同じで

ある。

7. 試験

高炉セメントの試験は,JIS R 5201,JIS R

5202,JIS R 5203及びJIS R 5204による。

6. 製造方

高炉セメントは,クリンカーと高炉スラグに 製造方法の多様化を阻害しない観点から

適量のせっこうを加え,混合粉砕してつくる

削除することとし,現行規格の箇条3(種

か,又はクリンカー,高炉スラグ及び適量の

類及び構成)の構成及び箇条5(原材料)

せっこうを別々に,若しくは適宜に組み合わ

において必要となる規定値を規定した。

せて粉砕したものを十分に混合してつくる。

なお,粉砕するときに粉砕助剤を用いる場合

は,セメントの品質に悪影響を及ぼさないこ

とを確かめなければならない。その使用量は,

セメントの1 %以下とする。

試験項目ごとに適用する規格を明確化し

た。

6.2 化学成分の試験は,JIS R 5202又はJIS R

5204による。ただし,三酸化硫黄の測定は,

JIS R 5202によって行わなければならない。

6.3 水和熱の試験は,JIS R 5203による。

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10

R 5211:2009

…。なお,高炉スラグの分量の範囲は備考に

示す。

箇条番号

及び題名

11. 報告

旧規格(JIS R 5211:2003)

内容

改正理由

高炉スラグの分量の範囲をユーザに情報

提供するために,試験成績表に記載するこ

ととした。

10 報告

現行規格(JIS R 5211:2009)

内容

箇条番号

及び題名