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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

日本工業規格

JIS

W 0105-1984

航空用語(油圧及び空気圧系統)

Glossary of Terms for Aircraft Hydraulic and Pneumatic Systems

1. 適用範囲 この規格は,航空機の油圧及び空気圧の作動系統並びにその構成部品の名称,形式,現象,

特性などに用いられる主な用語とその意味について規定する。

なお,参考のために対応英語を示す。

関連規格 JIS B 0142 油圧及び空気圧用語

2. 分類 用語は,機器の類別などによって次のように分類する。

(1) 流体,流れ,特性及び現象に関する用語

(2) 系統,管路,部品及び部位に関する用語

(3) 圧力源機器に関する用語

(4) 作動機器に関する用語

(5) バルブの機能,形式及び基本構造に関する用語

(6) バルブの種類に関する用語

(7) その他の機器に関する用語

3. 用語・意味 用語及び意味は,次のとおりとする。

備考1. 括弧の付いている用語は,括弧内を省略してもよい。

2. 二つ以上の用語を並べてある場合は,その順位に従って優先的に使用する。

3. 用語の下に括弧で示したものは,読み方である。

(1) 流体,流れ,特性及び現象に関する用語

番号

用語

作動流体

作動油

難燃性作動油

流れの形

自由流れ

逆自由流れ

規制流れ

制御流れ

意味

対応英語(参考)

伝導の媒体となる流体。

油圧機器又は油圧系統に使用する作動流体。

火災の危険を最大限に予防できる燃えにくい作動油。

バルブの任意の位置で,各ポート間を接続する流れの経路

の形。

制御されない自由に通過する一方向の流れ。

バルブの2次側から1次側に流れる場合の自由流れ。

流量が所定の値に制御された流れ。

備考 この用語は,ポンプの吐出しには用いない。

制御された流れ(例えば,制御弁の1次側から2次側への controlled flow

流れ)。

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2

W 0105-1984

番号

用語

すきま流れ

インタフロー

漏れ

ドレン

設定(値)

流量

校正流量

定格流量

全流量

吐出し量

押しのけ容積

絶対圧(力)

ゲージ圧(力)

定格圧力

保証圧力

意味

対応英語(参考)

相対運動を容易にしたり熱膨張の差を補償するために必

要とする2個の相対部品間のすきまを通る流体の流れ。

バルブの切換えの途中で過渡的に生じるポート間の流れ

で,所定の流れの形に従っていないもの。

閉位置にある通路又は正常状態では流れを許容しない場

所を通る比較的少量の流れ。

(1) 油圧系統では,機器の通路若しくは管路からリザーバ drain

やマニホールドに戻る液体,又は液体が戻る現象。

(2) 空気圧系統では,機器や管路内で,流動若しくは沈殿

状態にある水又は油水混合液。

調節可能又は校正を要する機器(リリーフ弁,圧力スイッ

チ又は流量制御機構など)で,調節又は校正によって得ら

れる作動特性。

単位時間に移動する流体の量。

流量を制御又は制限する機器で,その機器を校正又は調整

したときの設定流量。

最大作動流量の呼び値。制御対象にならない流量に用い

る。

可変容量形ポンプなどで,制御機構が流量を調節してない

ときに,ポンプが吐き出す流量。

一般に,ポンプが単位時間に吐き出す液体の体積。

容積式のポンプ又はモータの1回転当たりに押しのける displacement

幾何学的体積。

完全真空を基準にして表した圧力の大きさ。

周囲の大気圧を基準にして表した圧力の大きさ。

最大作動圧力又は入口圧力の呼び値。

生産試験として,構成部品が損傷せずに耐えなければなら

ない圧力。通常,定格圧力に関係する。

破裂圧力

構成部品又は系統が破壊せずに耐えなければならない試

験圧力。

最低作動圧力

機器の作動を保証できる最低の圧力(パイロット操作弁に

おけるように,作動に要する最低の圧力)。

全流量最高圧力

ポンプが任意の定回転で運転している場合,可変吐出し量

制御が働き始める前(カットオフ開始直前)の吐出し圧力。 flow pressure

クラッキング圧(力) 逆止め弁,リリーフ弁などで,入口側圧力が上昇し,バル cracking pressure

ブが開き始めて,ある一定の流れが認められるときの圧

力。

レシート圧(力)

逆止め弁,リリーフ弁などで,入口側圧力が降下し,バル

ブが閉じ始めて,バルブの漏れ量がある規定の量まで減少

したときの圧力。

吸込み圧力

ポンプなどの入口で,吸込み作用によって生じる流体の圧

力。

増圧圧力

増圧器によって増圧された,1次側圧力より高い圧力。 intensified

減圧圧力

1次側圧力より低い,減圧された圧力。

背圧

系統の戻り側又は圧力作動面の背後に作用する圧力。

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3

W 0105-1984

番号

用語

意味

対応英語(参考)

圧力降下

流れに基づく流体圧の減少。

備考 流体制御機器に適用する場合,圧力降下は任意

の流量において機器のポート間で測定する。た

だし,ポートに装着した継手による損失は含ま

ない。

機器や系統内において,圧力が変化すること。

定常な作動条件で発生するほぼ周期的な圧力変動。過渡的

な圧力変動は除く。

圧力変動

圧力の脈動

サージ

サージ圧(力)

カットオフ

系統内の流体圧力の過渡的な(通常ごく短時間の)上昇。 surge

過渡的に上昇した圧力の最大値。

ポンプ出口側圧力が設定圧力に近づいたとき,可変吐出し

量制御が働いて流量を減少させること。

フルカットオフ

カットイン

カットアウト

ポンプのカットオフ状態で流量が零になること。

アンローダ弁などで,圧力源側に負荷を与えること。

備考 この場合の圧力を,カットイン圧力という。

アンローダ弁などで,圧力源側を無負荷にすること。

備考 この場合の圧力を,カットアウト圧力という。

キャビテーション

チャタリング

ジャンピング

流体固着現象

圧力平衡

ディザー

流動している液体の圧力が局部的に低下して,蒸気や含有

気体を含む泡が発生する現象。

リリーフ弁,減圧弁などで,弁座をたたいて比較的高い音

を発する一種の自励振動現象。

流量調整弁で,流体が流れ始める場合などに,流量が過渡

的に設定値を超える現象。

スプール弁などで,内部流れの不等性などによって,軸に

対する圧力分布の平衡を欠き,このため,スプールがバル

ブ本体(又はスリーブ)に強く押し付けられて固着し,そ

の作動が不能になる現象。

流体の圧力によって,力の釣合いをとること。

スプール弁などで,摩擦や流体固着現象などの影響を減少

させて,その特性を改善するために与える比較的高い周波

数の微細振動。

(2) 系統,管路,部品及び部位に関する用語

番号

用語

クローズドセンタ系

オープンセンタ系統

サーボ系

意味

対応英語(参考)

油圧系統で,使用されないときに系統の流れが閉ざされて

いる形式のもの。

備考 クローズドセンタ系統には,可変容量形ポンプ

によって連続して圧力が供給されるものもあ

り,また,アンローダ弁,電動ポンプ,ポンプ

バイパス装置などによって断続して圧力が供

給されるものもある。

油圧系統で,使用されないときでも,作動流体が制御機器

を通ってリザーバに戻る回路が成立している形式のもの。 system

備考 オープンセンタ系統には,通常定容量形ポンプ

を用いる。

出力感応機構からのフィードバックによって機力制御又

は補力制御を行う制御系で,制御位置が入力制御信号の関

数であるような方式のもの。

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4

W 0105-1984

番号

用語

メータイン方式

メータアウト方式

ブリードオフ方式

管路

(かんろ)

主管路

バイパス(管路)

供給管路

圧力管路

戻り管路

パイロット管路

ドレン管路

ブリード管路

ベント管路

通路

ポート

絞り

チョーク(絞り)

オリフィス(絞り)

スリーブ

スライド

スプール

バレル

ピストン

意味

対応英語(参考)

アクチュエータの入口側管路内の流れを制御することに

よって作動速度を調節する制御方式。

アクチュエータの出口側管路内の流れを制御することに

よって作動速度を調節する制御方式。

アクチュエータの入口側管路に設けたバイパス管路の流

れを制御することによって作動速度を調節する制御方式。

作動流体を導く役目をする管やホース又はその系統。

供給管路,圧力管路及び戻り管路を含む主となる管路。 main line

備考 パイロット管路,ドレン管路,ブリード管路,

ベント管路などの補助管路を含まない。

必要に応じて作動流体の全量又は一部を分岐する通路又

は管路。

リザーバからポンプまでのように,供給流体を導く管路。 suppy line

圧力源から制御機器やその他の機器まで圧力流体を導く

管路。

リザーバに戻る作動流体を導く管路。

パイロット操作のための作動流体を導く管路。

漏れ油をリザーバ又は戻り回路に導く管路,又は系統から

液体を排除するために随時外部に開放する管路。

油圧回路から閉じ込められた空気を排除するように,系統

又は機器から異物を除去するためだけに,随時外部に開放

する管路。

大気に常時開放されている管路。

構成部品内部を突き抜けるか又はその内部にある機械仕

上又は鋳抜きの流体を導く連絡路。

液体を運ぶ通路,管路,継手又は着脱式プラグを接続する

ための構造を一体としてもっている構成部品の開口部。

流れの断面積を減少して,管路又は通路内に抵抗をもたせ

て圧力降下を発生させる機構。

備考 チョーク絞りとオリフィス絞りとがある。

長さが断面寸法に比べて比較的長い絞り。

備考 チョーク絞りで発生する圧力降下は,流体粘度

の影響を大きく受ける。

長さが断面寸法に比べて比較的短い絞り。

備考 オリフィス絞りで発生する圧力降下は,流体粘

度の影響をあまり受けない。

中空の円筒形構成部品で,ピストン,スプールなどを案内

するハウジングの内張り。

滑り面に接触して移動し,流路の開閉などを行う構成部

品。

円筒形滑り面に内接し,軸方向に移動して流路の開閉を行

うくし(串)形の構成部品。

作動筒,アキュムレータなどの構成要素で,その内部をピ

ストン又は漏れ止めされたセパレータが動く円筒形部品。

シリンダ又はバレル内を往復運動しながら,流体圧力と力

との授受を行うための,直径に比べて長さの短い円筒形部

品。

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5

W 0105-1984

番号

用語

意味

対応英語(参考)

ピストンロッド

ピストンに結合されるか又はピストンと一体になってい

て,ピストンと他の機械部材との間で力を伝達するのに用

いられる同軸の円柱又は棒状部品。

セパレータ

パッキン

アキュムレータやリザーバのような流体容器内の可動性

又は可とう性の部品で,空気と作動油のような流体間との

混合を防ぐ役目をするもの。

滑り運動を生じる面で用いられる可とう性がある流体の

漏れ止め。

ガスケット

グランド

固定又は静止状態で用いられる可とう性がある流体の漏

れ止め。

パッキン又はガスケットを収容する溝又は空所。

(3) 圧力源機器に関する用語

番号

用語

アキュムレータ

油圧アキュムレータ

油圧−空気圧式アキ

ュムレータ

補償式アキュムレー

シリンダ形アキュム

レータ

可とうセパレータ形

アキュムレータ

リザーバ

空気圧リザーバ

ポンプ

定容量形ポンプ

可変容量形ポンプ

機械式容量制御ポン

圧力式容量制御ポン

パイロット制御ポン

歯車ポンプ

意味

対応英語(参考)

流体のエネルギーを蓄積するために加圧状態で流体を蓄

える密閉容器。

蓄蔵された作動流体が作動油である場合のアキュムレー

タ。

蓄蔵された作動流体が作動油であって,圧縮ガスによって

加圧されているアキュムレータ。

高圧室と,高圧室から排出される流体の量とほぼ同じ容量

を収容できる低圧室とを備えているアキュムレータ。高圧

室と低圧室の容積の和は一定に保持される。

シリンダ内で作動するピストンによって気体と液体とが

隔離されているアキュムレータ。

可とう性の袋(ブラダ)又はダイヤフラムによって気体と

液体とが隔離されているアキュムレータ。

作動流体を循環供給するための貯蔵容器。

空気圧エネルギーを蓄蔵し,それから圧力を引き出す蓄圧

容器。

機械的エネルギーを流体エネルギーに変換する機器。

1回転当たりの理論吐出し量が変えられないポンプ。

押しのけ容積を変えることによって,回転速度と無関係に

その吐出し量を制御できるポンプ。

吐出し量が機械的外部機構によって制御される可変容量

形ポンプ。

吐出し量が吐出し圧力によって制御される可変容量形ポ

ンプ。

吐出し量が制御ポートの圧力によって制御される可変容

量形ポンプ。

ケーシング内でかみ合う2個以上の歯車によって,液体をgear pump

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6

W 0105-1984

番号

用語

意味

対応英語(参考)

吸込み側から吐出し側に押し出す形式のポンプ。

ベーンポンプ

ピストンポンプ,

プランジャポンプ

ケーシング(カムリング)に接しているベーン(羽根)を

ロータ内にもち,ベーン間に吸い込んだ液体を吸い込み側

から吐出し側に押し出す形式のポンプ。

ピストン又はプランジャを斜板,カム,クランクなどによ

って往復運動させて,液体を吸い込み側から吐出し側に押

し出す形式のポンプ。

(4) 作動機器に関する用語

番号

用語

意味

対応英語(参考)

アクチュエータ

ロータリアクチュエ

ータ

サーボアクチュエー

サーボシリンダ

制御系統に使用するサーボ弁とアクチュエータとの結合

体。

最終制御位置が制御弁への入力信号の関数になるような

追従機構を一体としてもっているサーボアクチュエータ。

作動筒

単動(式)作動筒

出力が有効断面積と差圧に比例するような直線運動をす

るアクチュエータ。

流体圧をピストンの片側だけに適用できる機構をもち,一

方向だけに力を働かすことができる作動筒。

備考 戻り行程には,通常ばね力,重力などを利用す

る。

複動(式)作動筒

釣合い(式)作動筒

固定端作動筒

回転端作動筒

スイベル式作動筒

操縦用作動筒

減圧シリンダ

ロックアウトシリン

トランスファシリン

油圧モータ

空気圧モータ

定容量形モータ

油圧−機械式アクチ

ュエータ

流体のエネルギーを用いて機械的な仕事をする機器。

出力を加減するため,油圧とリンク仕掛けとを併用してい

るアクチュエータ。

回転角度が360°以内に制限されている形式の,回転形往 rotary actuator

復運動をするアクチュエータ。

流体圧をピストンの両側に適用できる機構をもち,どちら

の方向へも力を働かすことができる作動筒。

有効推力発生面積が,両方向に均等である作動筒。

固定位置に保持された作動筒。

固定点周りに制限回転運動ができるように取り付けられ

た作動筒。

一端又は両端にスイベルジョイントを備えた作動筒。

飛行中に空力翼面を作動させるための作動筒。

ピストン両面の受圧面積比によって減圧する作動筒。通

常,ブレーキ系統に用いられる。

ブレーキ側の油圧管路が破損しても,ブレーキ系統全部の

作動油の流出を防ぐ機器。通常,減圧シリンダを兼ね,そ

の別名に使われる。

回路間の流体を混合することなく,一つの回路から他の回

路へ流体圧力を伝達するための機器。

作動油の流体エネルギーを用いて連続回転運動を行うア

クチュエータ。

空気圧エネルギーを用いて連続回転運動を行うアクチュ

エータ。

1回転当たりの理論流入量が変えられない油圧モータ・空fixed displacement

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W 0105-1984

番号

用語

可変容量形モータ

歯車モータ

ベーンモータ

ピストンモータ,

プランジャモータ

油圧スタータ

定容量形スタータ

可変容量形スタータ

油圧スタータポンプ

意味

対応英語(参考)

気圧モータ。

1回転当たりの理論流入量が変えられる油圧モータ・空気 variable

圧モータ。

流入流体によってケーシング内でかみあう2個以上の歯 gear motor

車が回転する形式の油圧モータ・空気圧モータ。

ケーシング(カムリング)に接しているベーン(羽根)を

ロータ内にもち,ベーンの間に流入した流体によってロー

タが回転する形式の油圧モータ・空気圧モータ。

流入流体の圧力がピストン又はプランジャの端面に作用

し,その圧力によって斜板,カム,クランクなどを介して

モータ軸が回転する形式の油圧モータ・空気圧モータ。

エンジンを始動させるための油圧モータ。通常,始動サイ

クル中だけスタータをエンジンに接続する機構を備える。

すべての作動条件で押しのけ容積が変えられない油圧ス

タータ。

スタータとしての作動中,押しのけ容積が自動的に変えら

れる油圧スタータ。

備考 通常,流量が所定の最大値を超えないようにす

る。

スタータとして作動させたときは作動油の流体エネルギ

ーを機械的エネルギーに変換し,ポンプとして作動させた

ときは機械的エネルギーを流体エネルギーに変換するこ

とができる連続回転形油圧機器。

備考 通常,定容量形又は可変容量形のスタータとし

ての作動から圧力補償式のポンプとしての作

動へ自動的に滑らかに移行できるような制御

機構を備える。

(5) バルブの機能,形式及び基本構造に関する用語

番号

用語

意味

対応英語(参考)

バルブ

流体系統で,流れの形を変えたり,流れを閉止したり,又

は流量や圧力を調節する機器の総称。

備考 機能,構造,用途,種類,形式などを表す修飾

語が付くものには,“弁”という語を用いる。

弁体

弁座

ポートの数

バルブの機能をつかさどる機構部分で,主に移動する側。 valve element

バルブの機構部分で,弁体に相対する側。

バルブと主管路とを接続するポートの数。

備考 制御ポートやドレンポートのような補助接続

用ポートを含まない。

弁(体)の位置

流れの形を決める弁体の位置。

位置の数

ノーマル位置

バルブの設定された作動位置の数で,ノーマル位置を含

む。

備考 この用語は,サーボ弁には適用しない。

操作のための外力又は信号が働いていないときの弁の位

置。

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W 0105-1984

番号

用語

意味

対応英語(参考)

備考 オフ位置 (“off”position) ともいう。

オン位置

位置の数が二つのバルブで,操作のための外力又は信号が

働いているときの弁体の位置。

中立位置

閉位置

開位置

位置の数が三つ以上のバルブで,指定された中央の弁体の

位置。

入口(圧力ポート)が閉じている弁体の位置。

入口(圧力ポート)が出口に通じている弁体の位置。

常時閉,

ノーマルクローズ

常時開,

ノーマルオープン

クローズドセンタ

オープンセンタ

クローズドニュート

ラル

オープンニュートラ

スプリングリターン

手動操作

(しゅどうそうさ)

機械操作

圧力操作

パイロット操作

追従操作

操作のための外力又は信号が除かれたときにノーマル位

置に自ら復帰し,それが閉位置になっているバルブの形

式。

備考 この形式のバルブを常時閉のバルブ又はノー

マルクローズ弁という。

操作のための外力又は信号が除かれたときにノーマル位

置に自ら復帰し,それが開位置になっているバルブの形

式。

備考 この形式のバルブを常時開のバルブ又はノー

マルオープン弁という。

圧力ポートから直接戻りポートへ流れる位置がなく,中立

位置で閉位置になっている切換弁の形式。

備考 この形式のバルブをクローズドセンタ弁とい

う。

中立位置で圧力ポートが戻りポート又は系統の他の部分

に通じて,流れをバイパスしている切換弁の形式。

備考 この形式のバルブをオープンセンタ弁といい,

オープンセンタ系統に用いる。

中立位置でシリンダ(又は負荷)ポートが閉じている切換

弁の形式。

備考 この形式のバルブをクローズドニュートラル

弁という。

中立位置でシリンダ(又は負荷)ポートが互いに接続され

て,戻りポートに通じている切換弁の形式。

備考 この形式の弁をオープンニュートラル弁とい

う。

操作のための外力又は信号が除かれたとき,ばね力によっ

てノーマル位置に復帰するバルブの形式。

備考1. この形式のバルブをスプリングリターン弁

という。

2. ノーマル位置が中立位置である場合のスプ

リングリターンをスプリングセンタ (spring

centre) ともいう。

指,手,足などを用いる人力による操作。通常,押しボタ

ン,レバー,ペダルなどを介して操作力を加える。

カム,リンク機構などの機械的方法による操作。通常,ロ

ーラ,プランジャなどの機構を介して操作力を加える。

制御ポートに加えられる圧力による操作。

一体に組み込んだパイロット弁を通して操作圧力が導か

れる圧力操作。

機械的連動によって位置決めするのと同じように,主機器slave operatcd

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W 0105-1984

番号

用語

電動(機)操作

ソレノイド操作,

電磁操作

オーバライド操作

ラップ

ゼロラップ

オーバラップ

アンダラップ

弁のトルク

意味

対応英語(参考)

又は制御装置に追従して位置決めさせる圧力操作。

電動機による操作。

電気ソレノイドによる操作。

正規の操作方法に優先する操作ができる代替操作手段。 override control

滑り弁などのポート部とスプールのランド部(弁作用を営

む滑り面)との重なりの状態又はその量。

滑り弁などで,スプールが中立点にあるときポートは閉じ

ており,スプールが少しでも変位するとポートが開いて流

体が流れるような重なりの状態。

滑り弁などで,スプールが中立点から少し変位したとき初

めてポートが開いて流体が流れるような重なりの状態。 positive lap

滑り弁などで,スプールが中立点にあるとき,既にポート

が開いて流体が流れているような重なりの状態。

バルブの機構をある位置から他の位置に動かすために,所

定の流体圧力(通常,定格圧力)のもとで要求される最大

操作モーメント。

(6) バルブの種類に関する用語

番号

用語

意味

対応英語(参考)

ポペット弁

弁体が弁座シート面から直角方向に移動する形式のバル

ブ。

滑り弁

スプール弁

回転弁,

ロータリ弁

電動弁

弁体と弁座とが相対的に滑って開閉作用をする形式のバ

ルブ。

スプールを用いた滑り弁。

回転又は揺動する回転体の滑り面を利用して開閉作用を

する滑り弁。

一体に組み付けた電動機で操作される弁。

一体に組み付けた電気ソレノイドで操作される弁。通常,

通電しないときはノーマル位置に自ら復帰する。

ソレノイド弁,

電磁弁

自動弁

半自動弁

制御弁

流量調整弁

定流弁

減圧弁

弁の作動が,そこを通る流体の働きだけによって完全に制

御される弁。

外部からの手段で制御されるが,自動作動をも伴う弁。 semi-automatic

流れの形,圧力又は流量が外部からの手段で制御される

弁。

背圧や負荷によって生じる差圧の変化に関係なく,管路内

の流量を所定の値に制限する自動弁。

系統圧力が多少変化しても流量を一定に保持して,アクチ

ュエータの速度を一定にする自動弁。

流量や入口側圧力に関係なく,出口側圧力を入口側圧力よ

りも低い設定圧力に調整する自動弁。

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10

W 0105-1984

番号

用語

圧力調整弁

(圧力)リリーフ弁

熱膨張リリーフ弁

吹出し弁

プライオリティ弁

シーケンス弁

逆止め弁,

チェック弁

切換式逆止め弁

ロック弁

シャトル弁

サージ減衰弁

リストリクタ(弁)

調節式リストリクタ

(弁)

一方リストリクタ

(弁)

二方リストリクタ

(弁)

切換弁

方向制御弁

意味

対応英語(参考)

系統の圧力を一定範囲に維持する自動弁。系統圧力が所定

の値(カットアウト圧力)に達したならば,これをポンプ

からリザーバへ還流してポンプを無負荷にし,また,系統

圧力が所定の値(カットイン圧力)まで低下すれば再び系

統へ圧力を供給する。

備考 アンローダ弁 (unloader valve) ともいう。

圧力側と戻り側のポート間の差圧に基づいて,回路内の最

高圧を制限するため,戻り側に過剰圧を逃がす自動弁。

流体の熱膨張によって生じた余剰の体積だけをバイパス

する自動弁。

設定値を超過したとき,流体を外部に逃がす自動弁。

上流側圧力と下流側圧力がともに設定値を超えていると

きはバルブが開いて自由流れを許し,設定値以下になれば

バルブが閉じて下流への流れを許さない自動弁。系統内の

ある部分回路に他の回路より優先して圧力を供給するの

に用いる。

備考 プライオリティ弁は,逆自由流れも許すもので

ある。

二つ以上の分岐回路をもった回路内で,その作動順序を回

路の圧力又は作動筒などの運動によって制御する自動弁。

一方向にだけ流体の自由流れを許し,反対方向には流れを

阻止する自動弁。

一つの操作位置では通常の逆止め弁と同様の機能をもち,

他の操作位置ではどちらの方向にも自由流れを許す2位

置手動操作弁。

圧力操作の切換式逆止め弁。

二つの入口と一つの共通の出口をもち,入口圧力の作用に

よって,出口が高圧側入口に自動的に接続し,同時に低圧

側入口を閉じるような自動弁。

断続的な流体の流れの加減速を制御することによって,サ

ージ圧力を減少させる自動弁。

内蔵した絞り(オリフィス)によって流体回路内に比較的

大きい圧力降下を生じさせる半自動弁。

外部から圧力降下を調節できるリストリクタ弁。

逆方向に自由流れを許すリストリクタ弁。

どちらの方向にも流れを制限するリストリクタ弁。通常固

定オリフィスを用いる。

二つ以上の流れの形をもち,少なくとも3個の作用ポート selector valve

を備える制御弁。

圧力ポート,戻りポート及び2個のシリンダ(又は負荷) directional

ポートからなる4個の作用ポートをもち,流れの形が可逆

的である切換弁。

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

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W 0105-1984

番号

用語

閉止弁

ダンプ弁

パイロット弁

サーボ弁

電気油圧式サーボ弁

ブレーキ弁

意味

対応英語(参考)

流体通路を開閉する2ポート2位置の制御弁。

備考 閉止弁には,どちらのポートに圧力が作用して

も均等に作動する可逆式のものと,決められた

一方のポートに圧力が作用したときだけ満足

に作動する非可逆式のものとがある。

オフ位置で全ポートを閉じ,オン位置で全ポートを互いに

接続するような2個以上のポートをもち,系統内のある部

分の圧力を急速に放出するために用いる2位置制御弁。

他のバルブや機器の制御機構を,圧力操作するために補助

的に用いる小形の切換弁。

電気その他の入力信号の関数として,流量又は圧力を無段

階に調整する制御弁。

その作動が電気的入力信号によって制御される油圧サー

ボ弁。

車輪ブレーキの作動圧力を制御する半自動弁。機械操作式

又は圧力操作式の可変減圧弁の一種であって,通常,出口

圧力(ブレーキ圧力)が設定値を超えている間出口ポート

が戻りポートに通じるようになっている。

(7) その他の機器に関する用語

番号

用語

意味

対応英語(参考)

管継手

(くだつぎて)

フレア管継手

管路を互いに接続したり,機器に管路を取り付けるために

使用する,通路がある着脱できる接続金具。

管(チューブ)の端末を円すい形に広げた構造をもつ管継

手。

フレアレス管継手

ユニバーサル継手

管(チューブ)の端末を広げないで,管とスリーブとの食

い込み又は摩擦によって管を保持する管継手。

取り付ける際ねじ込み深さを加減することによって方向

調節が可能であるが,使用中は旋回できないように固定さ

れる管継手。

スイベル継手,

めがね継手

スイベルジョイント

急速継手

セルフシール継手

ホースアセンブリ

フィルタ

管路用フィルタ

ベント用フィルタ

リザーバ用フィルタ

取り付ける際回転軸方向に変位しないで方向調節が可能

であるが,使用中は旋回できないように固定される管継

手。

使用中でも(通常,圧力のもとで)旋回可能な流体接続金

具。

ホース又は配管の接続用継手で,急速に着脱が可能なも

の。

両接続金具が連結されたとき自動的に通路が開き,分離さ

れたとき自動的に閉じるような逆止め弁を端部に内蔵す

る急速継手。

一端又は両端に管継手の接続金具を取り付けた,ある特定

の長さのホース。

流れている流体から微細な固形物をろ過作用によって除

去する装置。

流体管路に装着するフィルタ。管路の作動圧に耐えるケー

スを備える。

ベント管路に装着するフィルタ。

還流を浄化するため,リザーバに内蔵されるフィルタ。 reservoir type

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W 0105-1984

番号

用語

フィルタエレメント

流量配分器

分流器

流量平衝器

油圧ヒューズ

空気圧ヒューズ

定量ヒューズ

定比ヒューズ

増圧器

ノイズダンパ

シミーダンパ

圧力スイッチ

ダッシュポット

マニホールド

意味

対応英語(参考)

フィルタ内に取り付け,微細な固形物を除去するのに用い

るろ材。

分岐管路の圧力差に関係なく,分流又は合流の配分量を自

動的にほぼ一定比に保持する機器。

備考 流量配分器には,分流だけに作用するもの,合

流にだけ作用するもの,及びその両方に作用す

るものがある。

分流だけに作用する流量配分器

配分量が等しい流量配分器。

油圧系統において,下流系統が破損したときに管路内の流

れを自動的に閉ざす機器。

空気圧系統において,下流系統が破損したときに管路内の

流れを自動的に閉ざす機器。

通過流量が所定の値を超えたときに作動する油圧ヒュー

ズ・空気圧ヒューズ。

圧力側と戻り側の流量比が所定の値を超えたときに両方

の管路を閉ざす油圧ヒューズ・空気圧ヒューズ。

入口側圧力を,それにほぼ比例した高い出口側圧力に変換

する機器。

油圧ポンプなどの振動による騒音を吸収する機器。

車輪の首振り振動を減衰させる機器。

流体圧力が所定の値に達したとき,電気接点を開閉する機

器。

行程の終端で作動流体が絞られた通路を移動することに

よって働く流体作動機器内の緩衝機構。

内部に配管の役目をする通路を形成し,外部に2個以上の manifold

機器を取り付けるための接続口を備えたブロック。

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W 0105-1984

航空規格原案作成委員会 構成表

氏名

(委員長)

(事務局)

所属

竹 中 規 雄 日本大学理工学部

土 屋 武 二 横浜ゴム株式会社航空部品事業部

渡 辺 修 通商産業省機械情報産業局航空機武器課

大久保 和 夫 通商産業省工業技術院標準部機械規格課

加 藤 晋 運輸省航空局技術部検査課

井 村 勇 海上保安庁警備救難部

瀬 倉 久 男 防衛庁装備局調達補給課

山 根 晧三郎 科学技術庁航空宇宙技術研究所

横 田 友 宏 日本定期航空操縦士会

中 西 正 義 社団法人日本航空技術協会

白 濱 洋 海 日本航空株式会社技術部技術企画室

佐 治 康 雄 全日本空輸株式会社整備本部技術部技術管理課

内 田 憲 夫 東亜国内航空株式会社整備本部技術部

藤 嶋 敏 夫 航空規格調査会

播 磨 克 彦 富士重工業株式会社航空機技術本部設計管理課

金 田 利 泰 三菱重工業株式会社名古屋航空機製作所第2技術部

久 米 健二郎 川崎重工業株式会社航空機事業本部航空機技術本部管理業務課

石 塚 伊左夫 石川島播磨重工業株式会社航空エンジン事業部技術2課

山 田 正 道 住友精密工業株式会社第1技術部

田 隆 吉 三菱電機株式会社電子システム事業部

竹 内 誠一郎 株式会社東芝特定機器部

立 石 弘 株式会社島津製作所航空機器事業部第1工場第1技術課

番 匠 敦 彦 社団法人日本航空宇宙工業会

小 林 繁 雄 社団法人日本航空宇宙工業会