はじめによんでください

医療人類学の四象限

Four dimensions of medical anthropology


池田光穂

私はかって「医療人類学の下位領域」(1997-2001)で、この学問領域に属すさまざ まな諸学問——医療人類学は学際的な学問ですので、独立したさまざまな専門知識の助けが必要です——の分布について解説しました。

そのときに析出したのが、規範とするパラダイムを〈近代医療〉と〈文化人類学〉 の水平の軸で二分される領域と、研究の視座およびそれと不可分な 方法論として〈個人=方法論的個人主義〉と〈社会=社会学主義〉の垂直の軸で二分される領域の2×2の四象限で表現してみました。【上掲の四分類】

それらの領域に与えた学問をそれぞれ、第1象限から反時計まわりに2,3,4象限の学問をそれぞれ「文化とパーソナリティ」「自然人類学」「国際公衆衛生学」「民族医学」と名付けました。

しかし、これらの用語は現在では多少時代遅れの感じがします。そのための代替名称案を下記に記します。すなわち、それぞれに対応するものが「心 理人類学」「生態人類学」「国際保健協力学」「民族医療」です。

これらに対する水平の軸と垂直の軸も、それらの捉え方を少し変更します。水平の軸は、エティック(etic)/エミック=イーミック (emic)で、それぞ れ分析の際に客観的なデータを重視するか(etic)、行為者の主張や理解を重視する(emic)で二分します。

また垂直の軸は、行為者の具体的な実態の 観察と分析に焦点化されるもの(上方)か、行為者を取り囲む保健対処システムに焦点化されるもの(下方)の二分法によって四象限が構成されると考えます。

そのような四象限で表現される下位領域は以下のとおりです。

生態人類学□□  心理人類学

国際保健協力学  民族医療


リン ク

文献

その 他の情報

Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099

池田蛙  医療人類学蛙  授業蛙  電脳蛙  子供蛙