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経済的圧力と文化的圧力

Economic pressure and cultural politics pressure

池田光穂

■経済的圧力と文化的圧力

・北アメリカ化 (Americanization)(→アメリカ的野放図な自由主義化、経済自由放任主義)に対抗する/恐怖心をもつゆえの、 リージョナル化戦術(韓国における日本化、スリランカにおけるインド化、カンボジアにおけるベトナム化、イリアンジャヤにおけるインドネシア化) [Appadurai 2002:50]。これらのリージョナル化は、地域を国家単位でまとめるナショナル化とは異なった経路をたどり、政治的にもグローバル〈対〉ローカル/ナ ショナルとは多少異なる形態をもつ。

・IRCA[Immigration Reform & Control Act (IRCA, 1986) ——米国労働法]が生まれた当時の社会的文脈と法的要請:経済のグローバリゼーションがもたらすローカルな経済活動への節合とアメリカの底辺労働者の 雇用の状況を法的に整合させる必要性があった。

・9.11以降のIRCA:アメリカの不 法滞在者と不法入国民の排除とアメリカ国内の治安維持のために、法的装置として、移民の管理と制御のた めの法的システムが機能する。

・国家制度はグローバリゼーションの中で 崩壊ないしは希薄化してゆくというポストナショナル的な近未来を描く議論(eg. Patterson 1987)においては、移民の流入を防ぐにはコストがかかり、貿易や国際分業における国家管理には脅威になるが、国家管理システムの崩壊ないしはボーダレ ス化には歯止めがかからないという指摘があった。しかし9・11以降の国際的なテロリズムと抗テロリズム体制の中では、国家管理システムの強化やボー ダー・メイキングは、昔から継続されてきたかのように当然視されるようにいたっている。

→Patterson, Orland. 1987. "The emerging west Atlantic system: Migreation, Culture, and Underdevelpoment in the Circum-Carribian region," In Population in an interacting World, ed. W. Alonzo. Cambridge, Mass.:Harvard University Press. Pp.227-260.

Immigration Reform and Control Act of 1986︎ (IRCA, 1986)

1986 年の移民改革・統制法(IRCA)は、米国の不法移民問題に対処するための画期的な法律であり、主に1982年1月1日以前から米国内に居住する不法移民 の合法化(恩赦)と、雇用主に対する不法就労者雇用の罰則(制裁)を柱としています。この法律は、国境の警備強化や雇用主へのI-9フォーム提出義務化な どを通じて、国境管理と国内の秩序ある移民システムを目指しました。

1986年移民改革・統制法(IRCA)の主なポイント

合法化(アムネスティ): 1982年1月1日より前に米国に入国し、その後も継続的に不法滞在していた人々に対し、適法な永住権への道を開きました。

雇用主の制裁(Employer Sanctions): 不法に雇われた人々の雇用を抑制し、知っていて非公認の労働者を雇った雇用主に民事・刑事罰を導入しました。

I-9フォーム: 雇用主は、すべての新規雇用者の就労資格(市民権や移民ステータス)を確認し、I-9フォームを保管することが義務付けられました。

不法移民の制限: 不法に滞在している人が国内で働く機会を制限し、国境での制約を強化しました。

反差別条項: 雇用主が国籍や市民権に基づいて差別することを防ぐため、差別的な雇用実務を禁止する規定が盛り込まれました。

この法律は、米国における雇用と移民の管理に対するアプローチを大きく変化させました。

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