罪状:男の子キープ罪――恋愛感情を持たずに交際を続けるということ
諸君! 恋……してるかな?
私はしてません!!
……という記事を先日書きましたところ、想像を超える量の反応をいただけました。
お読みくださった皆様、ありがとうございます!
……ところで、この記事ですが。
意図的に触れなかった部分があります。
それは……。
「お前、恋人いる(いたことある)の?」という話題です。
抜いた理由としては
①記事の議題がブレるから
②更に文字数が増えるから
という理由が主ではありますが。
土台に寝そべるもう一つの理由として
③私、あややのゲスさを晒すことになるから
という自己保身の気持ちもありました。
どこがゲスいかは順を追ってお示しします。
まずは結論から。
私、お付き合いしている男性がいます。
それも数年に渡り。
……ちょ、待てよ!
アセクシャル(アロマンティック)かもしれない……という前回の記事タイトルは嘘だったんかい!?
いいえ、嘘ではありません。
即ち、私は、私自身が恋していないお方とお付き合いしているのです。
……ここまで読んで、嫌悪感を覚えた方もおられるかと思います。
ネット界で恋愛関係のお悩みや体験談を探っていると『愛されている実感がなくて辛い』という嘆きの声を見かけます。
どんなに想いを捧げても、暖簾に腕押し、糠に釘。であるのにきっぱりお断りorお別れは告げられない。
そんな感情に苦しんだ覚えがある方にとっては特に不快感を煽る内容となるかもしれません。
もちろん、それ以外の誠実な方々にも。
こんな感性を持っている奴もいるのだという、一つのサンプルとしてここに書き記しておきますが……。
あなたの神経を逆撫でする内容であるかもしれないということはご留意いただくとありがたいです。
また、実在する他人に言及する内容であるため、適宜ぼかしながら書き進めます。
問1.なぜ付き合い始めたの?
他人のパートナーシップにまつわる話題を見聞きする時、気になるのは「どのようにしてパートナーシップ(恋人関係など)が形成されたのか?」という部分ではないでしょうか。
特に、話し手がどちらかというと恋愛から縁遠く過ごしているような生活・性質の人間であったりするならば。
私の場合は『他人の紹介』です。ネット経由ではない、実生活上で知り合った方の紹介。
そして、その方の紹介がなければ一生面識を持っていなかったであろうお相手です。
生育圏、生活圏、お仕事の場……などが被らない方、ということです。ちなみに年下。
しかし一つだけ共通点がありました。それは『二次元好き』ということ!
細かく述べれば、そこまで趣味が完全一致している感じでもないのですが……大枠としては同じ趣味の方向性なのです。
この趣味を見込まれてご紹介していただけたのですよね。
複数回お会いした後、あちらから交際の申し入れをいただきました。
この時、私は正真正銘の交際経験ゼロ。片思いなどの恋愛経験もゼロ。
生涯を喪女(もてない女性)として生きていくだろうと漠然と感じていた私にとって、これは未体験領域に手を掛ける大チャンスに思えました。
恋愛経験ゼロということは、告白されたこの瞬間も含めてゼロということ。
このお方に私は恋をしていなかった。しかし好ましくは思っていました。交友を深めていきたい、ご縁を終わらせたくない、と。
なので申し入れを承諾しました。
最初は友好を深めたいという思いからであっても……そのうちに恋を知ることができるかもしれない、と思って。
この時点で『恋愛感情を抱いていない』ということはお相手にお話しませんでした。
そこから更に複数回お会いした時のこと。
何とは言いませんが『そういう流れ』になりかけたことがありました。
その時、私は生涯で最も強く『恐怖にすら似た嫌悪』を感じたのです。
体の芯、心の芯、魂の芯からの拒絶。
……言い過ぎかもしれませんが、その瞬間に私自身が感じた衝撃はそう表現したくなるレベルのものでした。
たちまち私は号泣し、内心を告白しました。
「あなたのことは好きだけど、恋はしていません」……と。
仲良くなりたいと思っていたのは本当です。本当のつもりです。
でも、こんなに拒絶感を覚えるなんて……。
自分でも意外で、そして申し訳が立ちませんでした。
お相手は「恋していない」という逆告白を受けてもなお、関係を続けたいと言ってくださいました。
私も、もっと長く付き合っていけば気も変わるかも……と思っていたのです。
この日から数日間は、私の生涯で最も『他人の存在で私自身の心が波立った』時期でした。
仕事でも、学業でも、娯楽コンテンツでもなく、他人の言動――存在そのもので。
そもそも彼は私個人がそんなに好きなのか?
私と話していて本当に楽しいのか?
ゲットできそうな女なら誰でもいいのでは?
そのうち私に飽きるか呆れるんじゃないかな。
多大に失礼なことも含めて、雑多な感情がぐるぐると。
もしかしたら、これは『恋の荒波』に近い感情だったのかもしれません。
その拒絶の経験を経て、私たちの関係は安定しました。安定させてしまいました。
会う(低頻度)→だべる。ゲームとかで遊ぶ。
このルーティンです。日常の連絡もごく低頻度。
結局、数年を経ても私に恋心も愛欲も芽生えず。(つまり、年単位で異性と交際していても私は『バキバキ童貞』だということ)
お相手が『今現在』私をどう思っているのかも問い質さず。
年単位で経過した後に「このまま付き合っていていいのか」ともう一度話し合いを試みたことがあるのですが、そこにおいてはほぼ現状維持というような結論に達しました。
「もしもあの時、こうしていれば……」
運命の分岐、パラレルワールド。SFでは頻出の、私としても非常に心ときめくテーマです。
でも、私にとって
「もしもあの時、空気に流されていれば……」
というifルートは想定できません。
その瞬間の私の選択肢ウインドウは強い恐怖とおぞましさに塗り潰され、拒絶以外にカーソルを合わせられなかったのだから。
問2.どうして別れないの?
「恋していないけど、好きではあるから」です。
友情、愛着。そういった色合いではあるけれど、彼とのご縁を手放したくない、とは明確に感じているからです。
もちろん、これは私の一方的な感想です。
お相手側が「今の関係が辛い」などと別れを申し出るなら、それは受け入れます。
仮にお相手がまだ私に恋していた場合、搾取しているのは私の方なのだから。
搾取している自覚があるなら、なぜ別れないのか(別れなくていいのかを再確認しないのか)。
非常に身勝手な言い分ですが「好意を持つ友人に別れ話をしようとは=関係を断ちたいとは思わないから」です。
この記事を書くにあたり、改めて自分の感情を観察したのですが……。
お相手への思いは、呆れるくらい女友達への思いと同じ色をしていました。
前提として、私は基本的に、一人でいる時間に他人のことを思い浮かべません。
数少ない例外の一つは『ふと、友人の好きなコンテンツが目に入った時』です。
どこまでもコンテンツを介さないと他人と繋がれない女だな!
私が特別推している訳でも、何なら対象それ自体には興味が湧かなくても。
「あ、あの人が好きな作品・アーティストだな……」という注目は自然と向きます。
それ以外でも、好みをはっきり知っている方なら「あの人はこれも好きかも」と連想することも。
で、お相手を思い出す時も『こういう時』だと気付いたのです。
彼経由で知って好きになったコンテンツも数多いので、そういったものを見聞きする時も。
初期の悩みの嵐に悶えていた時期は別として、お相手を思い出す時と、女友達を思い出す時の条件や空気感に差がない!
お相手が『恋人』であるが故のプラスアルファがない。
ほら、やっぱり恋なんてしていない。
問3.このままでいいと思ってるの?
思っていないです。
どこまでも不実な私は、今の、私にとって都合のいい空気感を壊す思い切りを持てない。
でも、このままだと八方塞がりで時間だけが過ぎていきます。
最も分かりやすいタイムリミットが『結婚』です。
お相手の意向(結婚願望など)はお相手自身に聞かないと分からないので、あくまで私の視点だけの話をします。ご了承ください。
私がなぜ結婚を検討しているか、結婚に求めているものは何か。
それは以前の記事に書いた通りです。
では、今回話題に出しているお相手と、そのような結婚ができるかどうか。
難しいかな、と現時点では思っています。
彼が今はもう私に恋をしていないにしても、彼が恋愛感情と、現実の人間を対象とした性欲を持つ男性であることだけは分かっているから。
そもそも、お相手と結婚についての具体的な話をしたことがない。
ふわっと話したことはあります。交際を始める時に「交際が長引くようなら、私があなたの結婚相手にふさわしいか否か判断してほしい」というようなことを。
しかし、その時は私もまだアラサーで、彼はさらに年下。結婚の生々しいタイムリミットが実感できていなかった頃。交際にあたっての真剣な条件付けではありませんでした。そういう話をしたことすらお相手は忘れているかもね。
その後、先述した付き合い方について話し合ったタイミングでもう一度口に出したかな? その時は「まだ判断できる時ではない」みたいな方向になったと思います。
それだけ。
その後は『遊び友達』に仕立ててしまったので、そんな話の流れにはならず……私も楽しい遊び時間に水を差したくないので、言い出さないことを選び続け。ずるずると時間が経っていきました。
将来のための婚活をするにしても、現状で動くことはできません。
実質遊び友達だとしても、恋人関係を破却した訳ではない(破却しないことが二人の間の最新の合意である)以上、この関係を抱えて他人と将来を模索することはできません。それこそ人倫に悖ります。
ここで、もう一つの可能性。
先日のnoteでのぼやきを全部棄却した、愛で結ばれた結婚を彼とできないか?
アセクシャルかもしれないことは変えられなくても、打算ではない結婚を。
……これも、あくまで私からアクションを起こすなら、ということですが。
これもまた難しいかもな……と自覚しています。
そう認識した切っ掛けを述べます。
私は現代科学と標準医療を信仰し、現代医療に立脚した仕事をさせていただいている身ですが。『それはそれ、これはこれ』ということでスピリチュアルかぶれでもあります。
自分でも占いを試してもみますし。占い師さんや霊視カウンセラーさんに鑑定してもらったり……ということも複数回あります。
で、カウンセラーさんにお相手との関係についてご意見をうかがったことがあります。メインの相談内容(当時の自分が本当に辛かったこと)は別にあったのですが、それと合わせて質問をしてみる形で。
いただいた回答は以下の通り。
「その人と一緒に生活をしたいと思っていますか?」
……霊視とか、カードとか、ホロスコープとか。それ以前の本質を突いた、普遍的な問いです。
そう問われると……私は。NOとしか答えられませんでした。
結局はこれが答えなのだろうと思います。
結婚って生活じゃないですか。
打算であろうと純愛であろうと。
自分の生活に、将来に、人生に。他人を組み込む覚悟、組み込まれる覚悟ができていない。望んでもいない。
これを書いている今もまだ。
そして彼を、そういった壁を乗り越える特別な存在だとは……感じていない。
とはいえ、仮に、仮にですよ。
プロポーズされることがあったとしたら……即お断りはせず、今回や前回のnoteに書いたような内容をぶちまけて、その上で二人で検討したいです。
私が誠実な生き方をしていると胸を張れるようになるには。
最低限、彼と話し合い、彼の今の気持ちを汲んで決断しないといけない。
次に会う時はできるだろうか。いや、やるだろうか。
懺悔noteにここまで目を通していただきありがとうございました。
ちなみに、今後何か動きがない限り、恋愛・セクシュアリティ系のnoteは多分ここで打ち止めです。ネタを出し切りました。
恋愛にしても、友情にしても、その他の愛にしても。皆様に善き巡り逢いがありますように。
