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初めての美少女プラモデルでオリキャラを作りたい!②ニッパー・やすり編【30MS】

美少女プラモデルで作るオリキャラ、組み立て&用具編です。
前回の記事はこちらから。


ニッパーはあるのに作れない!?

さて、プラモデルは組み立てないことには何も始まりません。
そして、プラモデルはニッパーひとつあれば組み立てられる……とも言われます。
で、私は既にニッパーを持っていました。
針金を切るために買った(そして結局使わなかった)ニッパーを!
最寄りのホームセンターで購入した、最小、最安の品です。

これまで組み立て前のプラモデルキットすらほぼ見たことのなかった私。
本命の30MS組み立てに取り掛かる前に、予習も兼ねてアクションベース(台座)の組み立てに取り掛かりました。

説明書をよ~く読んで、ホームセンターの極小ニッパーで該当パーツを切り取って……。
……切りにくいな!?
力強く握らないと切れないのに、閾値を超えると勢いよくぱっっちんと切れる。
まあ、結果的に切れれば何でもいいや。

プラスチックは切断力をかけるとてきめんに白くなります。
パーツを白く変色させないため、まずはパーツから少し離れた部位で大まかに枠(ランナー)から切り離し、その後パーツ側に残ったプラ枠をそっと切り離す。
そういう二段構えがお勧めされていたので、その通りに切り離していきます。

順番にパーツを切り取ってははめ込み、繋ぎ合わせていきます。
説明書の図をよぉく見て、パーツとよぉぉく見比べ、正しいパーツを正しい位置で合わせれば、必ずはまるようになっています。気持ち良くはまって固定されるので接着剤は不要(乗り物の模型などでは接着剤が必要になるキットもあるそうです)。
似たパーツ同士やパーツの前後上下裏表などを識別するポイントは必ずあるのだけど、パーツもしくは説明書の図を細かく細かく見ていかないと、特に初心者は気付けないところもあるかと思います。
間違ったパーツ同士、間違った向きではまっちゃうということはある。それが抜きにくいフィット感だとまぁ大変。私はペンチで跡をつけながら力を加えて抜いたりしていました。
一方、どうしてもはまらない時ははまらない理由が必ずある。
パーツが間違っているか。向きが間違っているか。はめようとしている穴が間違っているか。あるいは切り取りが不十分か。

そう、パーツの切り取り。
ここを甘く捉えてはいけないと、私はすぐに悟ることになりました。

手間取りながらも完了まであと一息というところまで組み立てました。
その次に取り掛かるパーツには『はめ込んだ後、パーツを半回転させる』という説明がついていたのですが……。
回らない!
その際の引っ掛かり方を観察すると、原因はパーツの切り取り不全にあると気付きました。

この数mmが邪魔になる!

当時の状況を再現した写真です。
切り離した部分に少しコブのような余分なものがついていることが分かりますか?
この部分、ゲートと言います。
ランナー……プラモデルキットにおける枠(プラスチックの通り道)と切り離すべきパーツとの境目です。細~くくびれているのが目印。
この、根元まで切り取れなかったゲートが可動部にひっかかり邪魔していたわけです。
そうと分かればニッパーで狙いを定めて、切り取……れない!!
ニッパーの刃先でゲートの残り部分を捉えることができず、パーツがつるんと逃げていきます。ニッパーはその上の空気を無意味に挟み込むことしかできません。

専用ニッパーを求めて……

愚かなことに、私はここで初めて『プラモデル ニッパー』で検索しました。
そしてどうやら『プラモデル専用ニッパー』というものが存在しているようだと知りました。
特にゲート処理用は刃先の片方が鋭い刃、もう片方が少し厚く平たくなっている『片刃ニッパー』になっているようです。刃になっていない方がわずかな残りゲートを逃がさず抑え、適切な切断力でさくっと平らに切ることができるんですね。
ゲートを排除しパーツをつるっとさせる必要があると学んだ私は、さっそく『ゲートカット用ニッパー』を入手しました。

購入したのはこちら『タミヤクラフトツール 先細薄刃ニッパー(ゲートカット用)』。
ゲートカット用、と高らかに謳われているのが決め手です。

とにかく鋭さがヤバいと噂のこの『アルティメットニッパー』も検討したのですが(地元企業だしね!)、とにかく高い
想いをカタチにするためにちょっとプラモに手を出してみただけの……いわゆるモデラ―ではない私には過ぎた品かな、と思いタミヤのニッパーを購入しました。

実際にゲートカット用ニッパーを使ってみたところ……しっかりすっきりとゲートの欠片を除去できました!
小さく薄い先端のものを選んだのも正解でした。小さいパーツの細かいゲート跡も逃さず掴んで処すことができます。
これで正確に可動させることができるようになりました!

しかし、組み立て完了したところで新たな問題に気が付きます。
組み立てきった後、ランナー(枠)がゴミとして残ります。
このままゴミ箱行きにすると非常に無駄なスペースを取るため、ある程度裁断したいのですが……このゲートカット用ニッパーは『太いもの(ランナーなど)は絶対に切らないでください』と書いてあるんですよね。
一応切れないわけではないのですが、結構力もいりますし『無理してる』感をひしひしと感じるのですね。無視して切っていくと確実にニッパーの寿命が縮まりそうな無理矢理感。
ホームセンター針金ニッパーでも、切れなくはないけど何だか疲れてきます。
なので、ランナーも切れると明記されているニッパーを追加購入しました。

ゴッドハンドの『プラニッパー』です。
プラモをやるならまずはコレ! のキャッチコピーが眩しい。
このニッパーはランナー処分のみならずゲートカットもこなせます。可動・はめ込みの邪魔にならない、合格点を取れるカットっぶりです。

先に購入していたゲートカット用の方が刃先が細く小さい分、細かいゲート処理に対応できる・少ない力で切れるという利点があり、刈り取った後の白い跡も小さく済む気がする(これは元のゲート形状に寄るところが大きいので、正確な差はよく分かりません。30ML製品はゲート接合面自体がすごく細くなっているパーツが多い)ので、ゲートカット専用ニッパーはいらなかった! とは決してならないのですが……。
一切専用器具を持っていない完全初心者であり、ちょっとだけプラモデルを組み立ててみたい、その後のめり込むかは分からない……という状態であるならば、この対応範囲が広く、なおかつプラモ専用品であるプラニッパー(あるいは類似するスペックの他社商品)を一本購入するだけでも組み立てに不自由しなくなると思います。

説明書きをご開帳

ニッパーはグレードはともかくとして、最低限プラモデル製作に使われることを意図して作られた製品であることが大切です。
プラモデルはニッパー一つあれば完成させられます。しかし、ホームセンターの針金切断小ニッパーにその役割を担わせることは難しいと私は感じました。

断面が違うんですよ!

これはランナーを適当にニッパーで切断した写真です。
右がプラニッパー、左がホームセンターの針金ニッパーによる切断跡です。
写真では伝わりにくいですが、プラニッパーは切断面が平らになっている一方、針金ニッパーの方はプラスチックが山型にひん曲がっています。
そして、針金ニッパーは『刃の合わせ目の裏面』とでも言えそうな部分が平らになっていません。だから残り少しのゲート跡を捕捉できない。
一方、プラモ専用ニッパーはこの部分が平らになっている。だからパーツ表面に平面部を添わせることで盛り上がりを残さずゲートを切断できるんです。
更に片刃だと、まな板の役割を果たす方に細かいゲート残骸をひっかけられ、より滑らず確実に切り取れます。
まっすぐな断面で切断できる=パーツの形状を変えないこと、ゲートの欠片を残さないこと。この条件を満たせるニッパーが必要になるんですね。

写真だと伝わりにくいけど『フラットさ』が違う!

しかし、完成後に排出されるランナーゴミの量がヤバイ。うちの自治体ではこれは『プラスチックゴミ』に当たらず(リサイクルプラマークがランナー・パーツ部分にはついていない)、燃えるゴミにするしかない。全くSDGsではない。
一応バンダイ製プラモデルのランナーを回収してくれる場所は存在するのですが、新潟県内にはわずか四か所。
行こうと思えば行ける場所ではあるのですが……それまでこのランナーの山を取っておきたいか、というと……。
ということで、裁断して燃えるゴミ袋にぶち込んでいます。
各色ほんの少しずつ、塗装・メイク・トップコート実験(詳細は次回以降の記事にて!)のために保管してあります。
クリアパーツは明らかに固く、パキッと割れます。逆に金色パールといった感じのプラスチックは少し柔らかい気がしました。

やすりがけはどこまでする? 適当にする!

切り取ったパーツ同士を組み合わせるだけでも、それは十分に完成品と呼べるのですが……。
そこまでお金をかけず、環境を選ばずに完成度を挙げる処理として『やすりがけ』がありますよね。

私は大雑把な感性の持ち主なので、パーティングライン(金型の合わせ目に沿ってパーツ表面に浮かび上がってしまうでっぱり線)があっても、ゲート跡の白点があっても『そういうもの』と脳内処理できる自信はあります。
ただ、最初で最後かもしれないプラモデル作り、エアブラシ以外はできることを色々とやってあげたい……!
と志し、やすりも購入しました。
……と言いつつ、結局『最後のプラモデル作り』にはならなかったんだよね……。

何がどう効果的かよく分からなかったので、とりあえず2系統のやすりを購入しました。

まずはガラスやすり
Sachiプラモ VERTヤスリ Type-S
白くほくろのように残るゲート跡を除去するのに向いているとのことで購入しました。
小さく、パーツも細かい美プラなのでSサイズを選択。
削りカスを履き捨てるブラシもついていて親切です。

そして紙、というかスポンジやすり
ゴッドハンド 神ヤス! 10mm #600#800#1000
小さく平たく固いガラスやすりでは曲面や広い面に対応できないため合わせて購入しました。
やすりがけは一度で終わりません。荒い、つまり番手(数字)が小さいものから始め、一通りやすったら大きい番手に持ち替え、表面にできた傷を磨いていく……という工程が推奨されます。なので3種詰め合わせになっているのですね。
上記のガラスやすりは#1000相当らしいです。

組み立てるだけならやすりがけは無視できる工程です。
なので、どこまでやるか? 徹底的につるつるにするか? そこそこ滑らかにするか? というのは完全に個人の価値観、目的意識などに委ねられます。
私はいい加減なので、目標もそこそこです。

・ゲートの痕跡をできるだけ目立たなくする
・パーツに元々浮き出ているパーティングラインもできるだけ目立たなくする(特に素肌部分)

できるだけ、というのが私のいい加減ポイントです。完全消去までは目指さない。
だって、きりがないし……。時間がいくらあっても足りないし……。肩も手のひらも痛くなるし……。消そうと躍起になってもっと変な感じになったら嫌だし……。
なので、やってみて「これでいいや」と感じるラインまで到達できたら終了するというスタンス。

スポンジやすりセットには、同メーカーでもっと目が荒い3種セット(#120#240#400)も存在します。
それと組み合わせて6回磨き重ねる……というやり方もあるのでしょうが、果てしない物語になりすぎるのでそこまでは計画しませんでした。
実際に作業した結果、もっと荒いやすりが欲しいと思ったら追加購入しようかなという程度で。

表面をきれいにする手段として『合わせ目にパテを流し込み、盛り上がり部分を削る』という技法もあります。
パーティングラインではなく、個別に成形されたパーツを合体させたときの合わせ目、隙間や段差を埋める作業ですね。
私はこの工程は行わないことにしました。
面倒&難しそうというのも大きすぎる理由ですが、パーツを接着すること自体を警戒したというのもあります。
このパーツ同士をやっぱり外したい、外さないといけない……となった時に取り返しがつかなくなるので。

そもそも30MSは合わせ目が発生しにくいような構成になっているものが多いです。
骨の役割を担う筒の上に、ひとかたまりになった肉をかぶせるという感じで。
パーティングラインは出ますが合わせ目にはならないんですよね。
腿や肩あたりに合わせ目が発生するものもありますが、主に初期のキットなのかな。
関節部はごまかしようがないですが、求めているのは不動のフィギュアではなく可動するドールなので。
ドールとはそういうものです。

アクションベースにはやすりも何もいらないかなと思ったので組み立てに成功した状態で放置し、いよいよ本命の30MSキットに着手します。
とりあえず『フェアリーコスチューム』から。

2種の専用ニッパーを併用してパーツを切り離していきます。
説明書に登場する順に切り離し、指示通りに即組み立て。逐一やっていかないと分からなくなりそうなので。
パーツにはそれぞれ脇のランナーに番号が振られています。その対応関係を見失わなければ迷わず切り取り、組み立てられる仕様です。
逆に言えば、先に全て切り離そう! と思っちゃうと、どれがどの番号なのか分からなくなってしまう恐れがあるな……と思いました。
説明書の図にはパーツの細かい部分まで描画されているので、よく見て特定することは可能です。なのでパーツをなくさない限りは本当の『詰み』にはならないと思いますが、大変&時間がかかることには違いないので。
構造を覚えるためでもあったので、とにかく即座に組み立ててみよう! と考えました。

やはり台座とは小ささ、繊細さが段違いで苦戦はしましたが、何とか矛盾せず組み立て、可動させることはできました。
さて、いよいよやすりがけです。

・ゲート跡にはいきなりガラスやすりをかける
・パーティングラインには600→800→1000とスポンジやすりをかける

という方針で実行しました。

ゲート跡はガラスやすりだけでだいぶ目立たないところまで持っていくことができました。白い面積が格段に小さくなってくれるんですよね。
ゲート自体が極小だったパーツならほぼ分からないレベルにまでなってくれます。

パーティングライン消しは「もっと荒いやすりから始めた方が早く段差が消えるのかな?」とは思いましたが、600番スタートでも結構早く消えてくれます。
ただし、やすりの目がカスで詰まっていなければ。
ひたすらすりすりとやすっていくと、やすりはあっという間に白くなります。プラスチックカスが表面に残るからです。
やすりたらしめるザラザラ感が埋め立てられるので、そのままだとどんどん削り性能が落ちるのは言うまでもありません。
水洗いである程度回復させられましたが、限度はあると思いました。
なので削れにくくなったら、もったいない精神を捨てて新たなやすりに取り換えると成果が出やすくなるのではないでしょうか。特に荒いやすりは。

私はもったいないお化けに憑かれているので、一切れの600番やすりを長ぁく使いました。
目が詰まるとなかなか削れない。削っても削っても変化が出ないと投げ出したくなる。
こんなモチベーションの下り坂に差し掛かった時にようやく新たな600番やすりを下ろしたのですが、そうすると目に見えて早く削れていくようになりました。
カエルが水温の上昇に気付かないように、削り力もじわじわと下がっていっているんですね。
私は自室に一人座って『空研ぎ』でやりましたが、水につけたまま磨く『水研ぎ』だとまた詰まり方が違うかもしれません。

しかし疲れる。とにかく疲れる。そして果てしない
パーツが多ければ多いほどゴールも遠のき精神的にも疲れる
いい加減な目標を掲げた私でもこうなりました。
根気よく完成度を上げる作業ができる方は本当に、本当にすごい。

さて、やすりをかけて完成! とはなりません。
まだ顔を作っていませんし、この顔作り、メイクの過程ではトップコートというものが必要になります。
せっかくだしトップコートは全体にかけたいよね。

そんなわけでまだしばらく続きます。

今回のおさらいと次回予告

続編ができました!

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