初めての美少女プラモデルでオリキャラを作りたい!③メイク・塗装編【30MS】
初めて美少女プラモデルに手を出した時……というか、美少女プラモデルを通してオリキャラを作ろうとしたときの備忘録、第三弾です。
これまでの記事はこちら。
デカールで可愛い顔を貼りつけよう!
さて、私が選んだ美プラキット……30 MINUTES SISTERSのオプションパーツセットには顔が描かれていません。
あるのは口元の表情付けのみ造形されたのっぺらフェイスです。
なので、一人のキャラクターとして仕上げるには顔を自力で仕立て上げる必要があるわけですね。
そこで登場するのはこちら。
30MSはカスタムを推しているだけあって、貼りつけるだけで公式イラストに寄せた表情を作れるデカールが売られているのです!
デカール。私はこの単語をプラモに触れることで初めて知りました。
要はシールです。ただし、貼って剥がせるあのシールとは仕組みが異なります。
こちらは水転写デカールという部類のモノであり、絵柄の裏に糊が存在しています。必要な部分を切り取って水につけるとこの糊が溶け出してきます。ちょうどよく溶けた隙を狙ってシールを台紙から取り除き、貼りたい場所に配置します。ベストポジションを見出したらそのまま放置。乾くと糊が再び固定されます。
すると! 絵心がなくてもCawaii顔を創り出すことができるのですね!! 普通のシールのように『余白部分』が白く残ることもなく、ぱっと見プリントしたかのような自然な貼りつき具合に仕上がります!
……絵心が必要なくても、バランスよく配置させられる器用さと美的感覚は求められるわけですが!!
貼り付け部位をきっちりターゲッティングする補助グッズも存在するのですが、私は使用しませんでした。
狙いを定めるために用意したものは方眼マス目がついた作業マットと、説明書のデカール使用見本図の写真です。
見本図の顔を再現するわけではないですが、どの位置に目がくると自然な可愛さになるかを参照するために横に置きました。
できあがりはこちら。

『妖精ちゃん(黒っぽい目)』と『人間ちゃん(赤紫の目)』、表情を各2種類ずつこしらえました。
のっぺらフェイスの曲面とデカールを照らし合わせて、目じりは曲面のこのあたり……といった感じであたりをつけ、可能な限り左右対称に、そして同じキャラの顔はちゃんと同一人物の別表情に見えるように、目の角度などに注意を払いました。
『人間ちゃん』は眉と目をデカールの余白で繋げたセット状態のまま貼り付けました。肌色は一般的なモンゴロイド色のカラーA。
一方『妖精ちゃん』は本来太眉とのセットの目であるところ(公式キャラ・ルルチェちゃんの目)、眉との連結を切り離して別の細眉を取り付けました。肌色は色白気味なカラーB。
閉じた口を表現している溝もスミ入れペンでなぞりました。
可能な限り慎重にデカールを配置していき、この時は満足いく出来になったと思っていた……のですが。
実際に組み立てて飾っていると徐々に違和感が噴き出てきました。どうにも脳内の理想美少女バランス、並びに完璧に可愛い公式キャラの顔印刷と比べて『寄り目すぎ、かつ上すぎ』かなぁと感じてしまいました。特に『人間ちゃん』の微笑み表情が。
いずれ作り直しも検討しています。
トップコートで一瞬を永遠にしよう!
ちょっと未来に視点が飛んでしまったので、ここで製作の真っ最中に戻っていきましょう。
デカールを貼った後、そのままにしていると乾燥とともにどんどん剥がれるリスクも増してくる、らしいです。
なのでデカールの上から新たな層を重ねて保護することが推奨されます。
私がここで使用したのはトップコートです。
水性プレミアムトップコートつや消し。
トップコートとはその名の通りプラモデルをコーティングするもの。
表面を保護し、つやの出具合を整える透明な塗料です。
瓶入りの製品も存在しますが、私はスプレー缶入りのものを使いました。
自分の手をトップコートさせないための持ち手つきクリップ、乾燥まで静置するための台座もいりますね。市販の専用商品を使用しました。
玄人はデカール貼り付けの段階でデカールをふにゃっと密着させるマークソフター、ぴっちりくっつけるマークセッターという各種液剤を使用するのですが、私は今回の製作過程では使用せず、トップコートの層を重ねるのみにしました。
で、このスプレー缶というのが私の住まう環境では非常に扱い辛いものでした。
このオリキャラ美プラを製作している時期、私は実家に住んでいました。
身バレ直行便のため詳しくは書けませんが『一戸建てだが庭が極小』『住宅街にあり他家の敷地と公道に全方面ぎゅっとホールドされている』というような立地です。
そして、トップコートは水性と言えど溶剤臭がします。ラッカー系より相当マシとはいえ悪臭を放つ毒の霧をスプレーでまき散らすのです。
室内で吹けば換気をしようが数日単位で匂いが残る(※部屋の造りや風通し次第で残り香具合は異なると思いますが、私の実家の部屋ではそうなってしまった)。
屋外で吹けば隣の敷地にシンナー臭をおすそ分けしてしまう(※庭が広いお宅ならこのリスクは軽減される……?)し、道行く人に作業が丸見えになる。そして、庭には母の大事なお花たちや我が家のうさぎのおやつになる野草が育っています。それらの植物をトップコートすることは絶対にあってはならない。一部のコンクリ張りスペースに収まるように吹くしかない。
身体に悪いor迷惑という逃げ場のなさ!
そしてどこで吹こうと家族にはトップコートのフレグランスが届きます。母にはこの時点でだいぶ渋い顔をされました。
微妙に作業場所を変えつつ迷惑度が低い場所を探しましたが、近隣にまき散らすよりは自分の肉体で責任を取った方が断然良いと考え、自室の窓を全開にした状態でスプレーするようになりました。
メイクを施して健康フェイスにしよう!
デカール貼り付け後のトップコートには保護以外にも必須の役目を背負わせていました。
それはメイクの下地としてのお仕事。
目のデカールをのっぺらフェイスに貼るだけでもヒトの顔としては成立するのですが、私はそこにメイクも施したかった。
用意したのはこちらです。
ウェザリングマスター、という粉マテリアルです。
ウェザリング=汚し加工。メカに泥跳ねや錆などを付与して使用感、経年変化……『現実に在る』感を盛るのが主な使用方法ですが、Gセット・Hセットはピンク・オレンジ・ベージュといった人肌に馴染むラインナップとなっており、まさしくドールのメイク用品として扱えるとっても偉いアイテムなんです。
別メーカー発の、また違った色合いのラスキウスデコという製品もあります。ペン、というかアイブローペンシルっぽくなっている製品もあったり。
これをチークやシャドウとして扱い、血色の良いお肌を作ろうと志したのです。
しかしこれらのお化粧品、素のままのプラスチックだと定着しにくいようです。容易につるっと落ちていく。
そんなプラ表面につや消しトップコートをかけることで微小な凸凹が設置され、粉が食いつきやすくなるのです。
だから光沢仕様では駄目。よりつるつるするので。この段階ではつや消しでないと。つや消しで脂っ気の少ないマットな肌にできますしね。
やりたいことを全部盛り込むためには、身体に悪かろうが家族に睨まれようが、つや消しトップコートからは絶対逃げられなかったのです。
適切なメイク方法が分からなかったので、こちらの動画を参考にした……というかだいたいそのまま真似っ子しました。
化粧品(化粧品ではない)を用いた美プラメイクの過程はストレートに楽しい! と感じました。
自分の顔に色を塗るのはあんなにだるく無意味に思えるのに……。
セルフ生身色塗りはその日の夜には落として無に帰す……いや、ごめん。実際はそれ以前にどろっと溶けて消えているのですが、とにかく一時のものです。
でも美プラに施したメイクはつたなくても作品、成果としてずっと残る。
……違うな。本質はメイクの軌跡が残るかどうかじゃない。
対象が可愛い他者……理想化された美少女であることが盛っていく楽しさに繋がっているのではないかと感じます。
もとから可愛い、それでいて肌色一色という『生身感』に欠けるお顔に血色を足していく……血を通わせていく過程に達成感を覚えました。
私は自分の肉体の姿形に興味がなく、日々のメイクも世間体がやれと言うからしぶしぶ雑にやっているのですが……そんな自分でもプラモデル――お人形のメイクなら楽しいと思えるのかと地味な発見をしました。
メイク完了後の写真がこちら。

写真で見ていただいても分からない……というか、画面を乗り越えて実物を見ていただいても伝わらないと思うのですが、この二人はメイク方針を微妙に変えています。
向かって左、黒く丸い目の『妖精ちゃん』は頬などにとにかくピンクを重ねてピンキーに、そしてやや薄……ナチュラルめを心掛けたのですが、赤い吊り目の『人間ちゃん』はオレンジとピンクを重ねて気持ちイエベに、なおかつ天然の血色の赤みを超えて『メイクしている』感を出すべく執拗に塗り込みました。
意図通りに表現できているかはともかくね。
身体にも艶や血色をつけよう!
さて、満を持して用意していた首から下や髪の毛と合体……は、まだしません。
トップコート、せっかくだから徹底したいですよね?
私はメイク下地として使用した(そして、メイク後も固定のために再度吹きかけた)つや消しトップコート以外にも『光沢』『半光沢』というバージョンのトップコートを用意しました。
吹き分け方針は次の通り。
素肌、髪、布地っぽい部分→つや消し
レザー、ボディスーツっぽい部分→半光沢
金属パーツっぽい部分→光沢
パーツの『本来あるべき素材』は独断と偏見で査定しました。
で、これが更なる母の顰蹙を買った。
効率の良いやり方、そして『ここまでなら雑にしても問題が起こらないライン』を把握していなかったため、完全解体ではないにしろそれなりに細かく分けて、それぞれにじっくりぶしゅ~~っと吹きかけていきました。
そう、時間をかけすぎたんです。
長々、細々と吹き続けるということは、その間毒霧と異臭を振りまき続けるということ。
母自身が不快というのももちろんあったのでしょうが、あからさまに肉体に悪影響な行為であるため、そこに重心を置いて心配してくれているようでした。
ちなみに装備は普通の不織布マスクと掃除用ゴム手袋。おそらく本来はもっと強力なマスクをつけた方が安心なのだと思う。
ウェザリングマスターでの血色や陰影の付与は胴体の素肌部分にも施しました。
けしからん視点の感想で恐縮なのですが、彼女らの胴体の造形、特に腰やお腹の曲線が艶めかしくて。
おへそ、鼠径部、背骨……造形に沿ってシャドーを入れていくだけで、より背徳的な生身の色を帯びていきます。
そして粉をはたいたのでまたつや消しトップコートをおかわり。家族の視線が痛いですね。
パーツごとのトップコートが乾いたら……今度こそ完全体に!
お洒落してもらおう!

ついにこの瞬間、これまで世界に存在していなかった『女の子』が二人、誕生しました!!
基礎と定めたボディパーツに素肌の手足パーツを繋げた、まさしく生まれたままの姿になりますね。
やっぱりアイデカールの位置がベストポジションからずれてしまった感はあるけど……。
さて今度はドール服を着せていきますよ。
私は1/12ドールを多頭飼いしているため、そのサイズのドール服をいくつか確保してきています。
しかし、そもそもデフォルトの姿に惚れてお迎えするため、一時的なお着替え遊びはしても結局は元々の衣装で飾るのが基本になっています。
なので宙に浮いたまま眠っている服がいろいろあるんですね。
これらを着てくれる『デフォルト衣装がない子』を作りたい! というのが美プラ製オリキャラ作成に踏み切った動機の一つでした。

やった! 着れました!!
胸元の装飾パーツなど、布服を着てもらう際に障害になりそうなパーツは取り外しています。
この初写真の時点では靴を用意できていませんが、セリアで買えるドル活ドールシューズが比較的余裕を持って履けるし、そのまま自立させられました。ストラップシューズとローファーで試し済み。布の靴下を履かせるとよりちょうどよくなる感じです。
アゾンのピコニーモ系ボディ向けシューズはぶかぶかになりがちです。ぶかぶかなので履かせること自体はできましたが。



武装させよう!
これでめでたく完成……ではありません。
彼女らをドール素体ではなく、プラモデルとして生み出したのはなぜか?
組み換え遊びをして変身バトルヒロインにさせたいからですね!
生身手足を用意して無事五体を与えることはできたので、次は武装用パーツを用意していきますよ。
まずはステルスアーマーとフライトアーマーを用意しました。
しかし、これらのオプションアーマーはそれぞれ30MS公式キャラ・リシェッタちゃんやティアーシャちゃんの同梱武装セットに取り付ける前提の作りになっていて、なかなか十分なボリュームをもって『裸』の状態に取り付けられそうなパーツが見つかりません。
特に手足です。
リシェッタちゃんたちの全身キットは、大抵手足の武装部分に『穴』が開いています。太腿とかの部分に。そこに追加アーマーの取り付け用突起を刺すことで固定できるんですね。素手素足のキットにそんな穴はないわけです。
ただ、逆にアーマー側に穴が開いているつくりのパーツもありまして。これは形状次第では彼女たちにはめ込むことができます。
生まれたままの写真で身に着けている二の腕と太腿のリング。これは単なるセクシー・オシャレ・パーツではなく、拡張アーマーのための大事な接合点なんです。
このリングは写真で身に着けているもの以外にも、同じサイズで突起が一つ突き出たものが付属しています。
リングを突起つきのものに差し替えておけば、そこに拡張パーツの穴を刺すことができるということです。
しかし、それでもしっくりくる組み立てができませんでした。
そんな中、入手しやすくこれ単体でも武装として成立しそう……と選んだのがこの製品。
『オプションパーツセット3 メカニカルユニット』。
がっつり重装甲なこのアーマー、手足にかぶせるのではなく、二の腕・太ももから先を置換する構造。
なので、胴体とこのセットを合わせるだけでも十分戦闘装備っぽくなるのですね。
ラッカー塗装で怒られよう!
これにもトップコート……と思ったところで。ふと更なる欲望が芽吹いてきてしまいました。
パール塗装でキラキラにしたい、と。
私はパールとかラメとかで絶妙に輝くアイテムが大好きでして。ここらで一つ透明トップコート以外の加工をしてみたいな……と感じちゃったのです。
元キットの白黒を活かしたままパールの霊妙な輝きを帯びたら美しいのではないか。
一度そんなアイデアが湧いてきたら止められないので、単独でパール塗装できそうなアイテムを探してきました。
『Mrカラースプレー・ホワイトパール』。
パール塗装は筆塗りだとどうにも綺麗に収まらない、らしいです。でもエアブラシなんて崇高なものはない。そんな環境でもパール塗装に手が届くと思わせてくれたのがこの缶スプレー型の塗料です。
既にトップコートでこの形式のを使っていましたし、同じでしょ。と軽い気持ちで購入しました。
しかし……このスプレー。ラッカー系だったのです。
プラモデル用塗料は水性、エナメル、ラッカーに大別されます。
これまで使用していたトップコートは水性で、乾燥に時間はかかるけど匂いが少ない、水で洗い流せる、という特徴があります。
一方ラッカー系は有機溶剤たっぷりで、乾きが早く完成後の塗膜が強い。そして匂いもパない。
……ここまでは事前調査で理解している、つもりでした。
しかし、私はこの性質の差を完全に侮っていたのです。
まずは気候からの影響について。
そもそもスプレー塗装には白化(かぶり、ブラッシング)という失敗がつきまといます。
原因は湿気。水分が塗膜に入り込むことで白く濁ってしまう現象です。
これも承知していたつもりでした。でも。水性プレミアムトップコートを使用してきて、ここまで一度も白化を起こしていなかったもので「意外と大丈夫なものなんだな」と油断していました。じめっとした6月の夕方に吹いても水性なら大丈夫だったもので。
そのノリで雨上がりの朝にラッカー系ホワイトパールを塗った結果がこれだよ。

はい、見事に白濁しました!
さすがにこれは許容できないので、うすめ液でふき取ってやり直し。
ラッカー系は乾燥が早い。溶剤が抜けるのが早い。ということは気化熱で表面が冷える。結露する。白化する。というわけで、水性とは比べ物にならないレベルで白化を起こしやすいのですね。特に水性『プレミアム』トップコートは猛者モデラ―も「白化しにくい」「よほど湿度が高くなければ白化しない」と太鼓判を押すレビューが見受けられました。
そのプレミアム品質に甘やかされて、白化のリスクをすっかり軽く見ていました。

もう一つ。匂いが凶悪な件。これが私の環境では最大の壁となりました。
さすがにラッカー系は室内で吹くのが怖かったので、庭のコンクリ打ち部分にて段ボールと新聞紙をがばっと広げてスプレーしました。
その結果。室内で過ごす母から激烈なクレームを受けました。あまりに臭くてどうにかなりそうだと。
水性トップコートの時とは比べ物にならないくらい切実な苦痛の訴えでした。
私としても匂いの強烈さを完全に舐めていました。私個人はキツくても我慢できるけど、ここまで広く強く漂うなら家族の、そしてうさぎさんの呼吸器にも悪影響が出るかもしれない。
私だけの空間なら自業自得だけど、他人に迷惑をかけるのはいけない。
これにより、今後一切我が家でのラッカー系スプレーの使用は禁止されました。
これっきりだからと頼み込んでメカニカルユニットのパール塗装だけはやり遂げさせてもらい、余ったホワイトパールスプレーは全てその場で段ボールに向けて絞り出し、ガス抜きし、特定品目ゴミへ。
美プラメイクに必要な水性トップコートは今後も使っていいと言われたけれど……歓迎は全くされていないと痛感しました。
プラモ猛者はラッカー塗料によるエアブラシができてこそ最低ライン、という印象を傍から見ていて覚えるのですが……そういうマテリアルを使って塗装を許されている人、どんな環境に住んでいるんです?
広々とバーベキューできるお庭があるんですか?
広さはそこまででもないけど、家族も同様の趣味人で一蓮托生お互い様というスタイルなんですか?
余談ですが。スプレー系なしでパールに煌めかせたい場合、ガンダムマーカーのパール色を利用するという手もあります。
ただ、これすらガンダムマーカーエアブラシシステムの併用を推奨してはいるのですが。
私も後日、マーカー直塗りを試してみましたが、パールだとだいぶ筆ムラが目立ってしまう。
ガンダムマーカーには色々とメタリック感を醸し出すラインナップがあるので色々挑戦してみたのですが、メッキシルバーは本物の金属っぽさが出る上にムラも目立ちにくく美しい。ただし塗布後数日間は触らない方がいい。
ホロ系カラーも凄く美しい発色ですが、雑に塗ると雑なことがバレてしまう印象です。
水性トップコートなら使えるという私のような環境なら、つや消し→粉タイプのパール系マテリアルを擦り込む→もう一度トップコート(ここは光沢でも)と重ねるとパールの輝きを定着させられます。
とにかく完遂さえしてしまえばこっちのものです。
さっそく武装を装備してもらいますよ!

おぉ……これぞ『美プラ』……。
写真だと怒られを背負って施したパール塗装が分かりにくいけど、私の手元にあるこのパーツは確かにキラキラしているからいいんです。
しかしかっこいいポーズは取らせるのは難しいね。
設定を盛ろう! 仲間を呼ぼう!
これにて、最初に思い描いた構図はあらかた具現化できました!
さて……最後に一番大事な工程が残っています。
私の本業をお忘れですか? そう、オリキャラ製造派遣業ですね。
その重大な業務……設定付けが残っています!!!
まぁ仕上げどころかむしろ先行して設定はできていたんですけどね。
じゃあ唱えますよ。
天木野千歳は横浜に暮らす高校生。ダンス部の活動に熱中し、友人と食べ歩き、ファッションを楽しむ、恵まれた環境の少女。
ある日千歳は浮世離れした少女と出会う。世俗の文化を知らず、機械めいた、そのくせ生き生きとした獣たちを従え、何より背に透き通る『妖精の翼』を備えていた。
これまでの千歳の世界には居なかった部類の不思議な存在。しかし彼女、エレイン=フリュイヴェールの無垢な笑顔とあらゆるものを愉しむ瑞々しい感性に千歳は不思議と惹かれるものを感じた。
ある時、千歳の目の前で突如猛々しい怪物が出現し、民衆に襲い掛かる。その怪物に立ち向かったのはエレインであった。大弓を使いこなし、風や大地の力を操り、機械幻獣を召喚し共闘する。
エレインは千歳と友人を救うと己の身元を明かした。彼女は人間ではなく、千年以上先の未来からやってきたSISTERという人工生命体であるということ。時空を歪め繋げる門を調査し脅威を撃退する特殊部隊の一員であるということ。門の調査中に事故でこの時代に落ちて本拠となる時代に戻れなくなっていること。せめてこの時代に開く異次元の門からの災厄からは人々を守らねばならないということ――。
あまりの告白に愕然とする千歳だが、それも束の間、新たな怪物が湧き出て千歳たちに襲い掛かる。
無我夢中で友人をかばおうとする千歳。迎撃に移るエレイン。その二人を妙に清らかな光が包み込み……次の瞬間。千歳は己もまた機械装甲で武装していることに気付いた。
千歳は人間だ。その人間が、人間であるまま、SISTERと同質の力を振るうという異常事態。
千歳とエレインは共闘して怪物を撃退するも、千歳の身に起きた現象の謎は解けないまま。
千歳は「みんなを守れる力を得たのなら」と、今後もエレインと共に門の向こうの怪物と戦うことを申し出る。
エレインは現地人を巻き込むことに罪悪感を抱きながらも千歳の覚悟を受け入れた。
元の時代には戻れず、通信も十全には行えない。エレインには仲間が必要であった。
やがてエレインが所属する本隊にもおぼろげな通信を通して千歳の存在が伝わり、この異常事態への対処のため動き出す。
エレインも知る由はなかったが、彼女はただの妖精型SISTERではなく、遥か別の次元を統べる妖精女王の同位体としてかの時代に産み落とされたもの。
そして千歳もまた知る由はなかったが、彼方の次元には千歳の同位体が一個体の戦乙女として存在していた。
エレインが秘める次元を超えて影響をもたらす妖精女王の力が、千歳とどこかの戦乙女との共鳴を生み、目の前の千歳に戦う力を与えたのだった。
次元を歪める因果に絡めとられた乙女たちはどこへ向かってゆくのか?
ふぅ……満足満足。
これで私の美プラ製作の旅は終着を……迎えません!
だって、箱買いしたヘアパーツが余っているのだから……。
作っちゃう? お友達を!!
オプションパーツからオリキャラを組み上げるという当初の心願は成就したから、次は普通に公式キャラのキットも手を付けてみたいしね。
そんなわけで『量産編』に続いてしまいましたとさ。
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