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denwa_uranai1
台風の日に出勤させるのは合法なのか、という少し嫌な話
台風が来る。
自治体は警戒を呼びかける。
「皆さん避難してください。」
だが、労働者だけは少し違う。
「気をつけて来てください。」
この一文には、妙な力がある。
“危険”なはずの外出が、
労働者になると”当然視”される。
こういう時も、労働者になると人権がほんのり弱くなると感じる。
さて。
ここで、一つ嫌な話をしよう。
台風の日に出勤させるのは合法なのか。
結論から言えば――
ただちに違法と言える法律は無い。
日本では、台風だから自動的に会社が休みになる法律はないのだ。
会社が出勤を求めれば、原則として従業員は従う必要がある。
だが、話はそんなに単純ではない。
会社には安全配慮義務というものがある。
従業員の命や身体への危険を、できる限り避ける責任だ。
つまり、
出勤を命じること自体は、多くの場合で合法。
だが一方で、
その出勤によって従業員の生命や身体に危険が生じ、事故などが起きた場合、
会社側の責任が問われる余地もある。
それなら最初から、
「今日は来なくていい」
で済ませれば良いじゃないか、とも思う。
だが結局、
使う側が、その時々でとりあえず都合の良い方を選んで回してしまう時がある。
出勤は求める。
無事に来れれば、それで良し
そして、もし事故が起きれば・・・
安全配慮義務の観点から、会社の対応が問われることもある。
従業員みんなの大切な命と、たった1日の利益や法的リスク。
そのどっちを選ぶのか――。
会社の本音が見えちゃう、ちょっぴり怖い瞬間かも。
合法か違法か。
もちろん、それも大事だ。
だが本当に気になるのは、
“気をつけて来てください”で済ませていいラインは、どこなのか。
という話なのかもしれない。
