あなたがハビタの部長なら、従業員に金庫への入金を指示した後どうするか ⇒①初動で沈黙する②弁護士中心の防御姿勢になる③表現を細かく争う④世論から「隠している」と受け取られる ⇒イオンモール熊本「ハビタ」従業員死亡
事故の概要:熊本地震直後にイオンモール熊本内のテナント「ハビタ」で爆発事故が発生し、従業員2人が死亡しました。
会社側の指示:一度屋外へ避難した従業員に対し、テナント幹部が「売上金を金庫に戻すよう」電話で指示していました。
ルールの認識:避難後に館内へ戻ることは原則禁止されていましたが、幹部は他施設の状況を理由に店舗側へ相談していました。
現場の状況:休みだった店長から連絡を受けた従業員2人が館内に入り、その後爆発に巻き込まれました。
謝罪と反省:通夜に参列した幹部は「命に代えるものではなかった」と述べ、売上金の回収を指示した判断の誤りと責任を認めました。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
仮に私がハビタの部長で、誤った判断で「金庫への入金」を従業員に依頼してしまった後という前提なら、取るべき行動は「責任逃れ」ではなく、直ちに危険を止め、事実を残し、被害を最小化する行動です。
※実際の事故について、誰がどのような責任を負うかは今後の調査・捜査によって判断されます。以下は危機管理上の仮定です。
① まず直ちに指示を撤回する
もしまだ従業員が建物内へ入っていないなら、
「戻らなくていい。売上金は後でいい。安全を最優先して、その場から離れて」
と即座に連絡します。
ここが最初の分岐点です。
管理職は、一度出した指示でも「危険だ」と気づいた瞬間に撤回する責任があります。
② 連絡が取れなければ、安否確認を最優先する
電話
メッセージ
店長や周囲の社員への確認
施設管理側への連絡
を行います。
「入金できたか」ではなく、
「戻った人は無事か」
を確認します。
③ 事故が起きた場合、隠さない
もし従業員が被害に遭った場合、
最悪の対応は、
指示の存在を隠す
「本人が自主的に戻った」と説明する
記録を消す
取材を避け続ける
ことです。
短期的には自分を守れても、長期的には企業・個人の信用をさらに失います。
④ 遺族へ最初に伝えること
私なら、
「私の判断で危険を回避できる機会を失わせた可能性があります。事実をすべて説明します」
という姿勢を取ります。
ここで、
「強制ではありませんでした」
「本人の判断でした」
を最初に出すと、遺族には責任転嫁に聞こえる可能性があります。
⑤ 会社として調査に協力する
整理するべき内容:
なぜ入金を考えたのか
誰に何を伝えたのか
「戻れ」という意味で伝わる表現だったか
災害マニュアルを確認したか
危険情報を把握していたか
を記録します。
⑥ 自分自身の判断を検証する
管理職なら問うべきなのは、「法律上、自分は悪いのか」だけではありません。
まず、
「部下が私の言葉によって危険へ向かった可能性はなかったか」
です。
上司の言葉は、部下にとって単なる会話ではなく、行動基準になります。
逆に、現実の企業で起こりがちな失敗
事故後の危機対応では、
初動で沈黙する
弁護士中心の防御姿勢になる
表現を細かく争う
世論から「隠している」と受け取られる
という流れが起きやすいです。
危機管理では、法的責任と同時に社会的責任への対応が重要になります。
一言で言えば、私がその部長なら、
「指示した瞬間に間違いに気づけば撤回する。事故が起きたなら隠さず、自分の判断が関係した可能性を含めて説明する」
という行動を取ります。
災害時の管理職の最も大きな仕事は、売上金を守ることではなく、社員が『会社のために無理をする』状況を作らないことです。

いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます! 