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【弁理士・社労士など難関資格対策】『早くできるようになろう』と思ってはいけない!?

こんにちは。30日チャレンジ・運営担当の伊藤(元弁理士、現在は学習塾Dear Hopeで東大数学、物理を担当)です。
今回は、勉強の感覚についてのお話になります。

最近、こんな会話がありました。

運営担当:そういえばさ、大学受験とか資格試験の勉強をしてるときに、「早くできるようになろう」とか思ってなかったよね。
伊藤智子:たしかに、思ったことない!

これって結構大事なことなのでは!と思い、そのお話をご紹介しようと思います。結論としては、

「急ぐ=雑=効果が上がらない」
だから、丁寧な学習を心がけよう。

というお話です。
ぜひ最後までお読みください!


上述したように、大学受験や弁理士試験の受験生時代を振り返ってみると、勉強をしていて「早くできるようにならなきゃ」「急がなきゃ」という焦りは感じていませんでした。そういう発想が無かったという感じです。

もちろん、一回で合格したいという気持ちはありました。しかし、気がせいてしまうと、勉強の精度が落ちます。雑になり、「気づき」が得られにくくなり、記憶力も低下してしまいます。

合格するには、最終的に「できる」ようにならなければなりません。しかし、それは集中した、丁寧な学習の結果なのだと思います。

焦りの原因1:思い通りに学習が進まない

焦りの原因の一つには、思い通りに学習が進まないケースが挙げられるでしょう。

具体的には、確認テストや模試の結果が想定よりも悪かった、というケースです。

あるいは、学習のペースが理想の(予備校が定めた、あるいは自分で定めた)スケジュールより遅れている、ということもあるでしょう。

テスト結果やスケジュールは、尊重し学習に反映させるべきものですが、必要以上にそれらにこだわる(縛られる)のは逆効果です。大切なのは、勉強の中身です。

タイトルは忘れてしまいましたが、斎藤一人氏の著書で、次のようなうまいたとえがありました。

テニスの試合で勝つためには、スコアボードではなく、ボールを見なければならない。

まさにその通りで、模試の結果や学習スケジュールの消化具合という「スコア」ばかり気にして、勉強の中身(ボール)を見失ってしまうと、期待する成果は得られません。

焦りの原因2:勉強時間がとれない

勉強しようと思っているのに、どうしても他のことに気をとられてしまう、あるいは、忙しくて勉強時間がとれない、ということも焦りの一因です。

これは、働きながら勉強する大人にとっては重要なテーマです。

これについては、机に向かっていないときに、いかに勉強するかが大切だと思います。個人的に一番のお勧めは、講義音声など音教材を繰り返し聞くことです。

例えば、昼休み時間、通勤時間、入浴時間、就寝前など、細切れの時間をかき集めれば数時間の勉強時間を確保することができます。音声による聞き流しの学習は比較的負荷の軽い学習なので、取り組みやすいと思います。

ちなみに、講義音声は何回聞いたら良いのですか、と聞かれることがありますが、100回聞いてください、とお答えしています。もちろん本当にすべての講義を100回聞くことはできないと思いますが、それくらいのつもりで聞き続けるということです。

(耳からの学習については、ぜひ以下の記事もお読みください。)

また、昼休みや通勤中など、本を広げる余裕がある場合は、一問一答を解く、テキストを読むといった学習も効果的です。

そして机に向かって勉強できるときは、過去問を解き、テキストの該当箇所との照らし合わせを行うなど、集中力が必要な学習に取り組みます。

自分は自分のペースで学習すればよい

学習には、その人なりの噛み砕ける速さがあります。これは頭の良しあしというよりむしろ、勉強体力と、その時点での知識量に負うところが大きいと思います。

だから、早くやろう、さっさと終わらせよう、と思っても実際に早く終えられるようなものではありません。ただ雑になるだけです。換言すれば、単にスピードを上げても、理解の筋道が崩れ、かえって遠回りになります。自分の頭で追える速度を守ることが、結果的には最短です。

これは問題を解くときも同様です。「速く解かなきゃ」と思っても、速く解けるものではありません。雑になって読み飛ばしたり勘違いしたりして、誤答してしまうのが関の山です。

数学の授業でも(筆者は大学受験指導を行っています)、速く解き終えたかったら、ゆっくり丁寧に解いてください。それが一番速いです、とお伝えしています。

勉強で大切なことは「気づき」

さて、勉強の成果を高める上で大切なのは、「気づき」です。
「あ、これはこういうことだったんだ」という発見です。

丁寧に、集中して学習に取り組むと、テキストを読み返すたび、講義音声を繰り返し聞くたび、初めから書いてあった(しゃべっていた)のにスルーしていたり、きちんと注意を向けていなかった箇所があることに気づき、ハッとします。

そして、「あ、そうだったんだ」という気づきを得ます。このような発見を重ねることで、理解が深まり、記憶に定着します。

加速の法則

まずはできることから、できる範囲で少しずつ勉強に取り組んでいくと、次第にできることが増え、効率の良い学習ができるようになります。

というのも、学習が進むと「加速の法則」が働くからです。

私の例では、弁理士試験を受験する際、結果的に過去問10年分を7周ほど繰り返しましたが、最初の1周は、3~4か月程かかりました。このペースだと、7周するのに2年くらいかかることになりますが、実際には7~8か月くらいで終えられました。

つまり、2周目は2か月、3周目は1か月、4周目は2~3週間、5周目は2週間、6周目は1週間、7周目は4~5日程度で終えました。即答できなかった問題だけを解き直したので、例えば7周目になると、数ページに1問くらいしか解くべき問題が残ってない状態です。

このように、学習が進むと、どんどんスピードアップしていきます。これが「加速の法則」です。

最初は遅くても構いません。中身を充実させるほど、勝手に後半は加速します。ですから、思うように学習が進んでいなくても、気を揉んだり焦ったりせず、淡々と学習を進めましょう。

そして次第に、テキスト読みや想起など、高負荷・高効率の学習にも取り組めるようになり、一層学習が加速していきます。

(学習の発展段階については、ぜひ以下の記事をご覧ください。)

なお、何をやったらよいか分からない場合は、繰り返しになりますが、まずは講義音声の100回聞き(机に向かっていない時間)と、過去問を中心とした問題演習+テキストで要点確認(机に向かっている時間)から始めましょう。

学習が深まると、速く解ける

さらに、丁寧な学習を積み重ねていけば、結果として、解答スピードも向上します。知識が充実すれば、「これはなんだったかな…?」「確かこうだったよな…?」などと悩む時間が無くなり、即判断できるようになるからです。

同時に、問題を見たときに「これはこういうテーマの話だな」、「こういう問題ではこういう部分が良く問われていたな」といった背景知識のもとで問題文を読めるようになるため、読むスピードが上がると同時に、誤りの選択肢に特有の「違和感」に気づきやすくなります。

速くやるより丁寧にやる

したがって、勉強が思うように進んでいなくても、必要以上に「早くやらなきゃ!」と焦る必要は無いのです。できる限りテキパキ進めることは大切ですが、丁寧さが犠牲にならない範囲の速さで学習を進めてください。「気づき」の蓄積による理解と知識の充実が、現在抱えている様々な問題をまとめて解決してくれると思います。

ぜひ焦らず、講義音声を活用をしつつ、目の前の一文に意識を集中させて勉強に取り組んでください。みなさまに良い成果が現れることを応援しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは今回はこのへんで!


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