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駅で始まり、駅で終わった恋物語|目が合わなくなっただけなのに

いつも目を合わせて微笑んでくれた、あの娘。


最近、
目を合わせてくれない。


なにかしたっけ......?


朝の改札を抜けると、
いつもの場所に、彼女はいる。

悩んでる身体は熱い。
指先は凍えるほど冷たい。


ヒゲを剃り、
身なりを整えてみた。

それでも、目を合わせてくれない。


機嫌悪いのかな?


帰り道、また出会う。
遠くを見てる。


その先に、誰がいるのかな?

たまたま、
気づいてないだけなのかも。


以前は、改札を抜けた瞬間、
ふと視線が合い、
「おはよ」って言われてる気がした。


気づかないうちに
嫌われるようなことをしたのかも。

見つめすぎた?
寝癖ひどかった?
服のセンス?
ヒゲ剃ったから気づいてないだけ?

思い当たる節が
あり過ぎて困る。


翌日、
やっぱり目を合わせてくれない。


目線の先に移動してみた。
......ダメだ。気づいてない。


あの頃は、
毎朝、駅で会うのが楽しみだった。

スマホを見るふりをしながら
「今日もいるかな」
って探してた。


そして目が合うと、
なんでもない顔をしながら
心の中ではちょっと浮かれてた。


もしかして、
他に好きな人でもできた?


スマホで調べる。
お相手は高橋海斗?💢


年下好きだったのか。
年上好きだと思ってたのに。

あの笑顔はなんやったん?


もっと早くに声をかけるべきだった。


以前の有村架純は
正面を向いて
まっすぐ見つめてくれた。

今の彼女は
少し斜めを向いて
遠くを見てる。


それでも、あの頃
あの数秒間。

確かに目が合った気がする。



その恋が、
今日終わっただけ。

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⬅️ 前話はこちら:キラのいる世界、いない世界🌏
↩️ シリーズ序章:これはウェルビーイングな時間

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