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保護犬の名前は変えるべきか、そのままか問題

保護犬を迎えた帰り道というのは、もっと感動的な空気に包まれるものだが、我が家の場合、車内で始まったのは厳かな家族会議ではなくアイドル命名会議だった。

その子には、保護施設ですでに「ピン」という名前がついていた。悪い名前ではない。むしろ短くて呼びやすい。犬としても覚えやすそうである。だが、問題は人間側だった。

「ピン……うーん」

ママも娘も、なんとも言えない顔をしていた。名前に罪はない。けれど、どうにも我が家の空気にしっくりこない。呼ぶたびに「卓球か?」という気持ちが出てしまう。

そこで名付け権を握ったのが、当時幼稚園児だった娘である。娘はその頃、「アイカツ!」にどっぷりハマっていた。毎日のように歌い、踊り、カードを眺め、将来の夢がアイドルなのかプリンセスなのか、親にもよくわからない時期である。

娘は迷いなく言った。

「この子、“リン”がいい!」

パパはすぐに察した。黒沢凛ちゃんである。ココの時もそうだったが、我が家の犬の命名には、娘の推しキャラが濃厚に反映される仕組みになっている。家族会議と言いながら、実質的には娘の単独指名ドラフトである。

ただ、「ピン」から「リン」なら響きも近い。

本人も急に名前を変えられて混乱しにくいだろう。そう考えると、幼稚園児の提案にしては、なかなか理にかなっている。いや、本人はそんなこと一ミリも考えていなかったはずだ。「似てるもん!」という一言で押し切ったのだから。

それでも、不思議なものである。名前が決まったら、その子はもう「リン」に見えた。白くて、少し気が強そうで、こちらをじっと見る目つきにも、どこか凛としたものがあった。親バカならぬ犬バカは、名付け直後からすでに始まっていたのである。

こうして、保護犬ピンは、我が家のリンになった。

ココもリンも、気づけば二匹そろってアイカツ出身である。うちの犬たちは、血統書より先にアイドル設定を背負わされていたのだ。

ネーミング権は、完全に娘のものだ。

もし次に犬を迎えることがあったら、また娘のその時の推しから名前が決まるのだろうか。犬を迎える前に、まず娘の推しジャンルを確認しなければならない時代である。


🐩 リンのアンサー:名前変更⁉️

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🔗 前話はこちら:犬猫譲渡会🐩🐈
🐾 リンの自己紹介:ストーカー気質なツンデレ女王🐩

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