ロッテリアが「ゼッテリア」へ🍔|それ以前に、近所にない!
ロッテリアを見かけなくなった。私がロッテリアの前を通る人生から外れてしまったのか。昔はもっと身近にいた気がする。クラスに一人はいた、そこまで仲良くないけど名前は知っている友達みたいな存在である。
味の記憶もぼんやりしている。ポテトがうまかった気がする。あと、いつか十段バーガーに挑戦してやろうと思っていた。大人になると、十段バーガーより胃もたれの心配を先にするようになる。
沖縄に住んでいた頃も、近所にロッテリアはなかった。那覇へ出たついでに、帰り道でドライブスルーをしたくらいである。だから私の中のロッテリアは、日常の店というより、遠足帰りに一瞬だけ寄る売店のようなものだった。その売店が、いつの間にかゼンショーの傘下に入り、さらに一部はゼッテリアという名前になっていた。ゼンショーとロッテリアでゼッテリアかと思いきや、絶品バーガーとカフェテリアでゼッテリアらしい。そこはもう、改名した本人がそう言うならそうなのだろう。グアムに行った同僚が「今日からジョージと呼んでくれ」と言い出したようなものである。
一度、娘と原宿のゼッテリアへ入ったことがある。本当は竹下通りのくら寿司へ行くつもりだった。世界一映えるらしい。だが予約だけで三時間待ち。日曜日の原宿で三時間待つなど、もはや食事ではなく修行である。どの店も行列を育てている中、竹下通りの端にゼッテリアが見えた。昼時なのに席が空いている。映えより空席である。
絶品チーズバーガーを食べた。値段はマクドより高く感じた。味は悪くないが、「絶品」と名乗るには、期待が王様の衣装を着せすぎていた。
店は、味だけでは生活に入り込めない。近くにある。それだけで強い。マクドもバーガーキングも、家の近くにあるから選択肢に入る。わざわざゼッテリアのために遠出しようとは思わない。
ただし、なか卯の親子丼のために自転車で三十分走ったことはある。私の中の遠征許可証は、バーガーではなく親子丼に発行されているらしい。
ロッテリアは今も、思い出の売店に置きっぱなしである。ゼッテリアは改名して帰ってきた芸人のように、まだ距離がある。だから本気で生活に入り込みたいなら、まずは近所に来てほしい。
できればその勢いで、なか卯も一緒に連れてきてくれ。
⬅️ 前話はこちら:カレーうどん🍢
↩️ シリーズ序章:期間限定?アレンジ?やっぱ定番やろっ❣️
