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銀河フェニックス物語 <出会い編> 第十八話(3) オールスター狂騒曲

第一話のスタート版
第十八話(1)(2

 わたしたちとボールロボの間に、レイターがすべり込んできた。

 レイターはわたしの盾となりながら、赤いボタンに蹴りを入れる。
 緑の光線がレイターの腕をかすめる。

「痛っ」
 レイターが顔をしかめる。えっ? わたしは驚いた。

 ポトン。

 レイターに蹴られたボールロボが、床に落ちた。続いて、残り二つが襲ってくる。

「一つ終われば、あとは楽勝」
 と言いながら、 レイターは、言葉通りに二つのボールロボを次々と片づけた。

「ふう、あんたらが入って来るとは」
 めずらしくレイターが肩で息をしている。汗でびっしょり、相当な運動量だ。

 レイターの腕を見ると、緑の光線がかすったところが、赤くみみずばれのようになっている。どういうこと?
「レイター、あの光線何なの? テレビで見た時は普通の反応ライトだったわよ」

n11ティリー少し怒る

「危なくねぇレーザー」
「危なくないって、あなた火傷してるじゃない」
「これまで火傷なんてしたことねぇし」

 きょうは、わたしたちがいたせいだ。
「ご、ごめんなさい。勝手に入ってきて」

「謝ることねぇよ。礼を言いたいくらいさ。こんくらいの不測の事態に対応できねぇと、ボディーガード協会のランク3Aは務まんねぇからな。いい訓練になったぜ」
「訓練も大変なのね」
「更新試験が近いんだ」
「更新?」
「ボディーガード協会のランクは、一年更新なのさ」
 レイターが持つ3Aは一番上のランクだ。

 いつもおちゃらけているけれど、その裏でこんな訓練を積んでいたとは知らなかった。驚くとともにレイターのことを少し見直す。
「俺のこと惚れなおした?」
「ご冗談を」

 レイターは、ベルの方を見てにっこり笑った。
「こんにちわ。ベル・ネフィルさん。スタイルいいねぇ。モデルさんみたいだ」
 そう言いながらレイターは、ベルに握手の手を差し出し、うれしそうに握った。ベルはスラリと背が高くてかっこいい。

「会うのは初めてですよね? どうして、わたしのこと知ってるんですか?」

ノースリーブ少し口開くn42ベル3s

「俺、女性社員の顔と名前はみんな覚えてるから」
 自慢げに語るけれど、それは自慢になるのだろうか。
「シャワー浴びてくる。リビングで待っててくれや」

 ベルと二人リビングのソファーに座っていると、髪の毛を乾かしながらレイターが顔を出した。
 腕に絆創膏を張っている。

 マザーは何も言わずに、冷たいジュースをレイターとわたしたちに出した。
「きょうは、おそろいでどうしたんでい?」

Tn1レイタータオル

 わたしは気合いを入れてレイターをにらんだ。
「あなたに文句を言いにきたの」
「あん?」
「会社で誤解する人がいるから『俺のティリーさん』って言うのを止めてちょうだい」
「誤解?」

「ベルが教えてくれたんだけど、わたしとあなたがつきあってる、って勘違いしてる人がいるんですって」
「別にいいじゃん」
「良くない!!」
 わたしは机を叩いた。

 ベルが口を開く。
「わたし、ティリーの友だちなのでよく聞かれるのよ。二人はつきあっているのかって」
「じゃあ、『そうだ』って言っといてよ」
 さらりとレイターが答える。

「レイター!!」
 わたしは怒って立ち上がった。
「そんなに怒るなよ。いいじゃん、俺はあんたのことが好きなんだから」
 (4)へ続く

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48ノ月(ヨハノツキ) ティリー「サポートしていただけたらうれしいです」 レイター「船を維持するにゃ、カネがかかるんだよな」 ティリー「フェニックス号のためじゃないです。この世界を維持するためです」 レイター「なんか、すげぇな……」