個人開発|ユーザー0人|作っただけでは届かない|非エンジニアがパワハラ記録アプリを作った話
前回の記事では、ハッカソンで感じた「場違い感」について書いた。
今回は、その時に作った「Pasehara Journal」というアプリの話。

✦ 「記録しなさい」
元同僚がパワハラで労基に行った。
その人は同様に心を疲弊していた後輩にもアドバイスしていた。
「記録を残しなさい」と。
でも、後輩は記録しなかった。
記録しても意味ないと思っていたのかもしれない。
言語化するのも難しい。
たぶん、その時にはもう辞める気持ちが固まっていたのかもしれない。
戦うなら協力します
実は私も、人事と社労士から「戦うなら協力します」と言われていた。
それくらいのことがあった、ということだ。
でも、断った。
争いたいわけじゃなかった。誰かを責めたいわけでもなかった。
戦うためじゃない
自分がおかしいのかもって思わないため。
自分が悪いのかもって思わないため。
何があったか忘れないため。
自分の心を守るための記録。
それなら、記録しやすいアプリがあればいいと思った。
メモアプリや日記アプリはたくさんあるけど、
私はゼロイチが苦手なので、テンプレート的に入力項目がガチガチにされている方が好きだ。
自由に書くことができると、途端に何も書けなくなる。

✦ 「ためこもう、あなたのネガティブ。」
アプリを作る中で、AIがこのコピーを出してきた。
え?と思った。
ネガティブって発散するものじゃないの?
忘れたいものじゃないの?
「ためこもう」という発想は私にはなかった。
記録して、ためこんで、可視化する。
AI診断機能で、自己分析をして苦手や得意を見つけていく。
AIは私の思考の幅を広げてくれた。

✦ 初めて「自分事」としてペルソナを考えた
仕事でペルソナという言葉は使ってきた。
でも、自分事として考えたのは初めてだった。
ペルソナは私自身であり、元同僚であり、後輩だった。
自分が欲しいものを作りながら、使ってほしい人のことを考える。
この感覚は、仕事では得られなかった。
労基に行った元同僚に見せた。
「やめる前に欲しかった」と言ってくれて、すこしうれしかった。

✦ でも、使ってくれる人はいない
公開している。お試し機能もある。
コミュニティの人たちがテストとして登録してくれて、レビューもくれた。ありがたかった。
でも、ハッカソンが終わったら終わり。
アクティブユーザーはいない。
作る前に「こんなのあったら使う?」「いくらなら払う?」「どんな機能が欲しい?」って聞けていたら、違ったのかもしれない。
作っただけでは届かない。それを思い知った。
なので今は更新をしていないが、お試し機能だけは使える状態にしている。

✦ はじめての開発で感じたMVPの難しさ
MVPで1ヶ月で作ってとりあえず出すというハッカソンだった。
・「パワハラ管理帳」という名前だと画面を見るのも苦痛になるかもしれない。
・「セクハラ」で悩んでいる人も使えるかもしれない。
・画面を見られた時にさっと隠す必要のない見た目。
・主張しすぎず、落ち着いた色合い
考えれば考えるほど、手を動かせば動かすほど、どんどん機能が追加され、UIが変わっていく。
MVPのやり方がわからなかった。(言葉もはじめて知った)
今も全くMVPで出すということは出来ていない。

✦ ユーザー0人、それでも作って良かった
それでも、作ってよかったと思っている。
自分の手で、自分が欲しいものを形にできた。
そして「作る前に聞けていたら」という学びが、今作っているサービスに繋がっている。
気軽に相談できる場所。
作る前に「これどう思う?」って聞ける場所。

自己紹介も読んでいただけると嬉しいです。

