アメリカの小学生に教わって、初めて自分もドルを稼いだ日
私が中学生の時のことでした。
その夏休み中、
アメリカで、ホストファミリーのお家に
お世話になっていました。
ある日、リビングのソファーで、
ホストファミリーのお母さんと
今日の予定を話し合っていると、
家のドアベルが鳴りました。
お母さんは、
インターホンへと歩き出しました。
インターホンで訪問者の顔を確認した後、
ドアを開けることにしたようでした。
(誰だろう?近所の方かな?)
私はなんとなく、
誰が来たかが気になり、
玄関で来客対応する彼女の方を見ようとしました。
彼女は、一度ドアを開けたまま
何かを取りに行ったようでした。
ドアの間から、ちらっと、
何か大きな紙を持った
まだ顔にどこか幼さが残る
小学生くらいの
ブロンドの髪でおさげをしている
可愛らしい女の子が見えました。
(近所の娘さんかな?一人で来るなんて珍しいな。
何かあったのだろうか?)
と心配になりました。
お母さんが、戻ってきて、
その手には、お財布を持っていました。
その女の子は、その大きな紙を片手でもち、
地面に置いていた大きな瓶を持ち上げて
蓋を開けました。
“I really appreciate your support.”
-あなたのサポートに本当に感謝します
という声が聞こえ、
お母さんはその瓶の中に何ドルかを
入れたようでした。
リビングに戻ってきたお母さんに、
私は尋ねました。
「今訪ねてきた人は、どなたでしたか?」
「近所の小学校に通っている娘さんだよ。
今度学校のイベントのプロジェクトのために
お金が必要なので、協力して欲しいとお願いに訪ねてきたの。」
と彼女は答えました。
(えっ!中学生が、学校でイベントをやるために
自分でお金を集めて回ってるの?)と
衝撃を受けました。
驚いた顔をしている私に、彼女は続けてこう言いました。
「アメリカではよくあることなのよ。小さな子から大人まで、やりたいことやサポートして欲しいことのために、募金をお願いしに来ることはよくあるの。アメリカ人の良いところでもあり、悪いとこでもあるわね。大人だと騙してくることもあるし、毎回サポートできるとは限らないけれどね。今回は、彼女の説得と熱意が素晴らしかったからサポートしたのよ。」と。
私はなにか頭を鈍器で殴られたような
打ちのめされたような気持ちになりました。
私がやったことがるのは、せいぜい
学校で赤い羽根の募金のお願いぐらい。
まして、小学生で、大人を説得するために
大きな模造紙にプロジェクトの説明を書き、
一軒一軒のお家を回って説明して、
協賛のお金を集めるなんて、考えもつきませんでした。
(こんな幼いうちから、こんな素晴らしい経験を積んでいる国民がたくさんいる国なのか。世界のビジネスでアメリカの人に勝つには、相当大変に違いない。)と思ったことをよく覚えています。
数日後、市のお祭りが開催される日がやってきました。
その日私は、市のチャリティーの
ボランティアとして、
水を売ることを任されることになりました。
アメリカで経験する初めてのお祭りでした。
設営の準備を進め、氷水に大量のペットボトルを
浮かべ、来場者を待ちました。
(拙い英語で、こんな壁のように積み重なっている水のペットボトルを捌ききれるだろうか。一本も水が売れなかったら一体どうしよう。)
だとか、
(周りには美味しそうな食べ物や、飲み物がたくさんある。水なんて買ってもらえるだろうか)
そんな気持ちで、心臓が痛いくらいドキドキして、どうしようもありませんでした。
いざ始まると、多くの人が目の前を通り過ぎ、
たまに喉の渇いたお客さんがきては、
数本買っていってくれました。
みんなで協力し頑張って売りましたが、
なかなか思うようにいきません。
(私の英語の発音が、よくないからかな。)とか
落ち込んだ気持ちが広がり、
ぐらぐらと足に力が感じられなくなりそうになっていました。
私はあの日の少女を思い返していました。
(このままじゃいけない、あの少女のように、
勇気と知恵を出さなければいけない)
私はマジックを取り出して、
“私たちの〇〇市と〇〇市のチャリティーのための”
水のペットボトル
一本=$1.00
と値段の紙に書きたし、その紙を手に持ち、声を張り上げました。
足を止めてくれ、
“頑張ってね!”と声をかけて、
水も買ってくれる人が増えました。
足を止めてくれる人には、このチャリティーの中身について、
できる限りの言葉で熱意を持って伝えました。
一本買ってくれた人が、また違う友人に勧めてくれ、
団体で戻ってきてまとめて買ってくれることもありました。
“日本からきて、さらに、ボランティアをしてくれてありがとう。神のご加護がありますように”と伝えてくれる白髪のご婦人もいました。
“おれもチャリティーをやってたんだよ。教会のために2箱買って行くね”と箱で買ってくれ、チップを追加してくれた体格のいいおじさまもいました。
お祭りが終わった後の夕暮れ、
一息ついて、
分けてもらったペットボトルの水を飲み、
たくさん集まったドル紙幣を見つめながら、
英語の発音なんかのことの些細な点よりも、
少しの勇気と知恵と熱意と行動が、
なりより大切だと学んだ1日となりました。
🕊️noteコンテスト
#はじめてのお金
この記事は、上記のコンテストに参加させていただいています。みなさんもぜひご参加ください!
※締切5/17の23:59
🕊️主催
無職note研究所 さん
⇨今回の企画を主催してくださった、無職さん。
スポンサーのやまださんもそうですが、自分でnoteのコンテストの企画ってできるんだ!!とこれまた鈍器で殴られたような衝撃を与えてくださった方。
今回の企画の主催に関わる準備から全てにおいて、ありがとうございました!
⇨わたしの好きな記事
無職さん、文章うますぎる。
歯軋りどころじゃすまない文才。
AI時代のこれから、
無職さんの文章が人間にもAIにも学習され、重宝され、読まれるだろうな。
圧巻だから、今すぐ読んで!!ほしい!!!
noteやってる人は、もれなく
勉強になりすぎるので。
(私には刺さりすぎて、、
過去の自分の記事全部見直そうとなりました。)
🕊️スポンサー
瀬戸内note研究所 さん
⇨わたしの好きな記事
新卒の方や、はじめてお仕事に取り組まれる方、
仕事で悩んでいる方、
全員読んだ方がいい。
私も上司に頼まれた仕事をする段階から、
イベントを開催する側になろうと思うきっかけになりました。
(このイベントもそうですが、自分で素晴らしい企画を考えて実行したり、スポンサーとして、仕事を作れて支えられる人は、どれだけみんなに幸せや挑戦のきっかけを与えているか、、、尊。本当にありがとうございます。)
仕事で自分が主になってイベントを進めて行く時、
毎日この記事に励まされていました。
今も読み返す、大切な記事です。
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