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忙しいあなたに貼るポストイット

分厚い資料。
興味の持てない題材。
返信を待っているメール。
積み重なる To Do。

すっごくやりたくない仕事を、放り出せない状況ってあると思う。
よく考えるとほんとうはやらなくてもいいような、なんで受けたんだろう?みたいな仕事たち。
たいてい、責任感とかへんなしがらみとか、そういうのがじゃまをして。
しかもそういう仕事に限って、意外とスケジュールはゆるくて、日程を理由には断れなかったりする。

たぶんそれ、やらなくていいやつなんだと思う。
ちょっと勇気を出して断ればいいだけなのに、その勇気すら湧いてこなくて、やったほうがめんどくさくないまである。
やっかいだ。
ほんとうは、もっとやるべきこと、やりたいことが山ほどあるのに。

そんなとき、てきめんに効くおまじないがある。

『明日やる』

とポストイットに書いて、その仕事に貼ればいい。
それだけ。
簡単でしょう?
これで、今夜はとりあえず安心して寝られる。
明日やればいいんだから。

翌朝、起きて机を見ると、

『明日やる』

と書いた仕事がある。

「そっか、明日やればいいんだ」

と、これは後回しにして、今日やるべきほかの仕事を進められる。

夜、仕事終わりに机を見て、

『明日やる』

をまた見る。

「明日やる仕事があるな」

そう思いながら一日を終える。
そのくりかえし。

つまりはこうして、延々と明日を繰り延べていく。
明日と書く限り、明日は持ち越される。

ライフハックと呼ぶのもおこがましい、かなりふざけたロジックだけれど。
見るたびにそのポストイットは、撚れてもいくのだけれど。

どうせやらなくていい仕事にとらわれて、いまが苦しいのなら。
このくらいふざけたおまじないで、じぶんを楽にしてあげてもいいんじゃないかな。
なにも「来世やる」と言ってるわけじゃないし。
「明日」くらいなら、どうにか許せるでしょう?

ほんとうは、これをそっと貼ってくれる誰かがあなたのそばにいれば、それがいちばんなのだけれど。
責任感の強い性格なら、じぶんではそんなふざけたこと、やろうともしないだろうし。
もしも私がそばにいたなら、いますぐ何食わぬ顔でそっと貼ってあげるけれど、なかなかそうもいかないしね。

だからせめて、忙しいあなたに、このおまじないが届けばいいなと、こうしてバカみたいに書いてみる。
笑ってくれたら、それでいい。
日々はちゃんと、遠いようで近いところをまわっている。
見えないポストイットが、あなたの背中に貼られている。
がんばりすぎないでね。

(あ、でももし怒られても責任は取れません。そこはごめんなさい)


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