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アメリカの宝石 サンタフェ

今回はアメリカサウスウエストにある美しい街サンタ・フェを紹介します。サンタ・フェは、アメリカ建国よりはるか前にネイティブが作ったアドビ建築の街が今でも広がっている美しい観光地です。街全体が塗り壁の建物になっており、近代的な建物が一切無い景観は、世界中からの観光客を魅了し続けています。

美しいサンタ・フェの商店街
サンタフェは、ニューメキシコ州にあります

アクセス

サンタ・フェはアメリカ・ニューメキシコ州にあります。近くの大きな街はニューメキシコ州のアルバカーキ、アリゾナ州フェニックス、コロラド州のデンバーです。アルバカーキが一番近いので、アメリカ国内の大きな空港から国内線でアルバカーキを目指し、空港からレンタカーやバスで行くのが便利です。アムトラックのサウスウエスト・チーフ号がロサンゼルスとアルバカーキ、アルバカーキとシカゴを結んでいるので、鉄道でアクセスすることも可能です。フェニックスやデンバーからアクセスするにはレンタカーが必要です。
日本からだと遠い印象がありますが、行く価値は十分にあるはずです。

サンタ・フェの中心街

魅力

美しい街並み

サンタ・フェは町中の建物がアドビ建築です。これは地域の行政と住民が一体となって作った建築条例により厳しく守られています。サンタ・フェに到着すると遠くの世界に来た感覚に陥ります。全ての建物が塗り壁の建物です。ガラス張りの建物や現代的な建物は存在しません。
アドビ建築は、元々この辺りに住んでいた原住民が、地元で取れる土を塗って作った建物です。塗り壁なので直線がありません。直線に見えても全てが曲線で構成されているのです。地元で採れる赤茶けた土で覆われているのでとても心が落ち着きます。現在は古くからのアドビ建築も残っていますが、多くはアドビ建築を模した鉄筋モルタルです。これはサンタ・フェ政府が建築の外観基準を厳しく規定しているためです。ホテルだろうが、学校だろうが、消防署だろうが、個人の家であろうが、全ての建物をアドビ風にするというルールがあるそうです。
日本の場合、京都に行くと古い街並みも残っていますが、それはちょっとだけで、そのほかは他の日本の地方都市みたいな雑然とした街並みです。これは奈良でも大阪でも広島でも同じです。アジア特有の雑多な感じの街並みが広がっています。
ここサンタ・フェは、日本やアジアとは異なり厳しい建築基準を設けることで街の価値を高めています。それがこの街最大の魅力となっています。
サンタ・フェでは何日滞在していても、この街の景観に魅了しつづけられるはずです。

ネイティブの文化

サンタ・フェは古くからネイティブ・アメリカンが住んでいました。現在ではネイティブが作るターコイズや銀の装飾品が人気となっており、街にはたくさんのジュエリーショップが並んでいます。道端の露店では安いジュエリーが売られています。商店街にはかなり値のはるジュエリーが並べられています。日本のインディアン・ジュエリーを扱う店もサンタ・フェで商品を調達しているそうです。インディアン・ジュエリーが好きな方は、装飾品を購入するだけでもサンタ・フェに行く価値はあると思います。
そのほか、ネイティブが食べていた食事を現代風にアレンジしたレストラン、文化を紹介する施設など普段我々日本人が目にしないアメリカの原住民の文化に触れることができます。

美味しいレストラン

サンタ・フェはアメリカ人には有名な観光地です。この独特の街並みを観にくる観光客がたくさんいます。そしてサンタ・フェには高級ホテルやリゾート地もあるので、庶民から富裕層までが押し寄せます。そんな観光客の需要に応えるため、この街には美味しいレストランが多数存在しています。店の外観はアドビ建築ですが、店に入るとイタリアン、スパニッシュ、チャイニーズ、日本食などなど世界中の美味しい食に出会えることになります。
おすすめは、この地域で昔から食べられているメキシカンやステーキですが、実は美味しいレストランが多数あるので、Google Mapなどでお好みのレストランを探してみてください。アメリカの奥地に行ったから食事に困るということはありませんのでご安心ください。

ロッキー山脈の中腹に位置するアメリカで最も標高の高い州都

美しい大自然

サンタ・フェはニューメキシコ州の州都でもあります。ニューメキシコ州で大きな都市はサンタ・フェから南に車で1時間ほど行ったアルバカーキですが、政治の中心はサンタ・フェなのです。ここはアメリカ50州の中で最も標高が高い州都です。街の西側にはロッキー山脈が見えます。冬には積雪もあります。ロッキー山脈からの清流が流れる美しい河川も魅力の一つです。街の周辺には散策路や州立公園、乗馬など大自然の美しい景色を楽しむ場所も多数あります。

近くのデスティネーション

タオス

サンタ・フェから車で北に1時間のところにネイティブのタオス族が生活する町があります。ここは世界遺産に登録されている本物のアドビ建築の村があります。ここに行くとタオス族が村を案内してくれます。これには心打たれます。実際のネイティブの暮らしは結構貧しく苦しいです。そして本物の土でできた建物は壊れやすく維持が大変だそうです。そんな環境の中で彼らは生活しています。
以前、ドキュメンタリー番組でこの辺りに住むネイティブと日本人のDNAはほぼ一致するということを知りました。かるか昔に我々日本人の祖先がアラスカを経由しこの辺りにたどり着いて住み着いたのだそうです。そう思うとタオス族の皆さんの顔が日本人に似てい流ことがわかります。彼らが白人たちの虐殺を生き延び、今でも辛い生活をさせられている事実に驚きます。そして観光地化されたサンタ・フェとは異なる寂しいボロボロのアドビ住居にも色々と思うことがありました。
サンタ・フェを訪れたのなら、是非この地域の光と影を見ておくことをお勧めします。

タオスの村

ラス・ベガス

ラス・ベガスと言っても、ギャンブルの街ではありません。同じ街名ですが、こちらの方が歴史が古いです。この街は西部開拓時代に宿場町として発展し、大陸横断鉄道の駅が設置されたことで一夜にして大きな街となりました。しかし開拓の時代が過ぎ、当時の面影をそのまま残して今に至っています。
サンンタ・フェから東に車で1時間ほどで行ける位置にあり、まるで西部劇の時代にタイムスリップしてきたかのような建物やホテルが残っています。ドラッグ・ストアでは今でもパーラーが付属していてコカコーラなどを提供しています。ダウンタウンと駅には、かつて東海岸からの富裕層を迎い入れたハーヴィー・ホテルが残っていて現在も営業されています。街のレストランやバーに行くと、ビリー・ザ・キッドやボニーとクライドがこの街に来た話などを地元の人から聞くことができます。なんだか西部劇の時代に迷い込んだようなラス・ベガス。日本人にはほとんど知られていませんが、なかなか面白い街です。

ラスベガスのダウンタウン

パゴサ・スプリングス

サンファ・フェから西に車で2時間ほどの場所にある温泉です。街に近くなると、どこかで嗅いだことのある匂いがしてきます。なんだか懐かしい匂い。そう硫黄の温泉の匂いです。ここはロッキー山脈にある温泉地なのです。サンファン川の辺りから温泉が自噴していて、この温泉を中心に温泉街があります。温泉客はホテルに併設された温泉に入っています。川からも温泉が沸いているので川に入っている人も多くみられます。みなさんアメリカですので水着を着ていますが、たくさんの露天風呂に入っている温泉客をアメリカで見ることができるとは思いませんでした。
温泉はいい湯加減です。日本のように日に何回も浸かるのだそうです。温泉ホテルにはスパなどもあり、女性客に人気です。
パゴサ・スプリングスは、近くにスキー場があるので冬はスキー客で賑わいます。湯沢温泉や蔵王温泉みたいで面白いです。
温泉から歩いていけるダウンタウンは、西部劇の街が残っていてとてもいい感じの街並みです。ここには洒落たレストランやカフェが並んでいます。
サンタ・フェから日帰りで遊びに行くのも良いですが、できればここで1拍して温泉に浸かるのも良いのではないでしょうか。

サンファン川と温泉

アルバカーキ

ニューメキシコ最大の都市。街は普通の地方都市ですが、ここにあるダウンタウンは必見です。西部開拓時代の街がそのまま保存されていて、そこが観光地となっています。今はレストランやお土産物店となっていますが、かつてはサルーンや遊楽街だったそうで、幽霊伝説もあります。
ここは旧ルート66が走っていて、西部開拓時代の街並みだけでなくゴールドラッシュの時代の遺構、60年代のカルチャーの遺構を見ることもできます。
アルバカーキと聞くと今はNetflixのスタジオがある街、新しいハリウッドというイメージですが、アメリカの歴史を感じることができるので、足を伸ばしてみるのも良いと思います。

アルバカーキのオールドタウン

サンタ・フェとその周辺は、とても魅力的でアメリカの歴史を知ることのできる観光地です。この地を旅することで普段知らないアメリカの新たな一面を体験できます。そしてその体験は我々が勝手に思い描いていた「アメリカ」の価値観を大きく変えることとなります。そこには美しい景色、知らなかった歴史、心優しい住人、思いがけない美食、温泉がありました。

ロサンゼルスやニューヨークとは違うアメリカ。こういう観光地にも是非足を伸ばしてみてください。





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