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ルート66を行く 13 アリゾナ州東部

ニューメキシコ州Gallupを過ぎるとアリゾナ州に入ります。ルート66が走る全8州のうちの7つ目の州です。残すはカリフォルニア州だけとなりました。

しばらく高地の砂漠地帯を走ります。この辺りを私は何度か走っていますが景色が変わらない場所です。道はまっすぐに伸び、右側にはビュート、左側は平原が続きます。ルート66らしい景色ではあるのですが、いくら走っても景色がかわらないのです。
その途中に小さな町が現れます。

映画「カーズ」にも登場するモーテル

Holbrook
ホールブルックは、東西南北から来る道の交差点です。北に向かうとネイティブ・アメリカンが住む高地、南に進むとアパッチ族が住む保留地です。この町は東西に伸びるルート66(現在は州間高速道路40号)の通る宿場町というわけではなく、はるか昔からこの辺りに住んでいた住人やインディアン(ネイティブ・アメリカン)によって作られたのだそうです。
現在、この集落には8,500人程が住んでいるのだそうです。
私がこの小さな町を訪れたかったのは、有名なWigwam Motelを見たかったからです。ネイティブ・アメリカンのテントを模したモーテルで、ひとつのテントがひとつの部屋になっています。町には人影もなくまるでゴーストタウンのようでしたが、ここだけは満室でした。宿泊客の皆さんは、ルート66を旅しているようで、ここが目的地であると話していました。こういう古くてルート66には重要な場所が栄えていてよかったと思います。ここはこれからもクローズすることなく営業を続けてくれると思います。

Wigwam Motelを出発し、旧ルート66を西に走ります。右側には高速道路、左側には鉄道とリトル・コロラド川が並行して走っています。

Joseph City
とても小さな町です。この町はキリスト教系の宗教団体が作った町だそうです。現在は1,000人程が生活しています。メインストリートは寂しいですが、カフェなどが点在しています。見るべき観光ポイントがあるわけではありませんが、ちょっと寄ってみるのが楽しい町です。この集落にはどのような産業があるのでしょう。現在は特に機能していないようです。ホテルもほぼないです。
この町を過ぎると有名なJack Rabbitがあります。「Here It Is」と書かれた黒いウサギマークは、ルート66の定番の写真となっていますが、ここにあるのでした。

お土産物店

このサインは、まさに看板です。道を挟んだ反対側にトレーディング・ポストがあります。ここではかつては交易が行われていたのだと思いますが、現在はお土産店になっています。この看板がなかったらほぼ全ての旅行者は高速道路で通り抜けてしまいます。しかし看板があるために皆、わざわざ高速を降りてここに立ち寄るのです。これすごい看板です。おそらく世界で一番費用対効果がある看板なのではないでしょうか。
私が訪れた時もたくさんの観光客がいました。周りには何もないのですが、この看板が店を潤わせ、ジョセフ・シティの税収入にも貢献しているのだと思います。

ルート66を代表する名物看板

旧ルート66は、州間高速道路と並行していたり重なっていたりします。旧道を走っていても急に行き止まりになり戻ることもありました。人口が多くないので、旧道を残す意味もないのでしょう。

旧ルート66

Winslow
ジョセフ・シティから10分程走るとウィンズローという町に着きます。この町には一通りの町の機能が揃っているようでした。旅客の駅もあります。アムトラックのサウスウエスト・チーフ号がロサンゼルスとシカゴを1日1往復しています。ここからロサンゼルスやシカゴに乗り換えなしで行けるのです。
駅前にはハーヴィー・ホテルが残っていて現在も営業しています。これはとても貴重です。今回、私は宿泊しませんでしたが、次回はここに泊まろうと思います。今でもきちんとリノベーションされていて満室でした。

ラ・ポサダ・ホテルの内装

ウィンズローには、ルート66旅行者が立ち寄るべきポイントがあります。道に大きなルート66のロゴが描かれた場所で車を降ります。そこにはイーグルスの銅像があります。彼らの楽曲「Take It Easy」には、このウィンズローが歌われているのです。ルート66を旅する人、アメリカ音楽を愛する人、イーグルスのファン、様々な思いを持った人たちがここで写真を撮っていました。

奥にはイーグルスの銅像が

ウィンズローは大きな街ではありませんが、それなりに人が住み、街としての機能があります。駅周辺にはホテルだけでなくレストランやカフェもあり賑わっていました。かつての賑わいではないと思いますが、アリゾナの高地にあるとても可愛らしい町でした。

ウィンズローを出発し、西へ向かいます。次の町はフラッグスタッフですが、ルート66から少し離れ、巨大な隕石孔があるので見に行きます。

Meteor Crater
5万年前にここに落ちてきた隕石が作り上げたクレーターです。円周は4,300m、直径1,300m、深さ130mです。あまりに大きく、写真だとなかなか実際の驚きを再現できません。

クレーターの中

東京ドーム15個分ということですが、とにかく巨大です。
アリゾナの大地はとにかく平らです。360度平なのです。しかしこのクレーターに近づくと山が見えてきます。この山全部がクレーターなのです。車でこの山を登ると、上の写真の景色が現れます。

ひとつの隕石が地球に激突してここまで地表が抉られるとは驚きです。衝突時はマグニチュード5.5の地震が起きました、周囲数キロに及ぶ範囲の植生は一瞬にして死滅したそうです。衝撃波は40km先まで届き全てを荒野に変えたのだそう。その凄さが実感できます。
ここは映画「スターマン」で主人公が目指す目的地でした。今映画を見ると、ここにヘリコプターを何台も飛ばし、爆破もしています。今の時代はこのような撮影はできないでしょう。

これほど綺麗に残っているクレーターは世界でも少ないそうです。このクレーター、私は30年前にも来ていますが、ルート66を旅する人には必見のポイントです。

西へ向かいます。
次の町はフラッグスタッフです。アルバカーキ以来の大きな町です。ただ
大都市という感じではなく高地にある美しい田園都市のようです。



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