【過去か未来か】「REVAMP THE UNDEAD STORY」Ep.2 感想
BounさんとPremさんが主演のタイBLシリーズ「REVAMP THE UNDEAD STORY」の感想を考察も交えながら綴っています。原作は未読なのでドラマの内容を受けての視点になります。今回はEp.2の感想です。
この記事はドラマ「REVAMP THE UNDEAD STORY」のネタバレを含みます。
Ep.2の感想
Ramilの封印と悪魔Lilith
冒頭シーンでは100年前にRamilが絵の中に閉じ込められたときの様子が明らかになりました。
呪いをかけたのはヴァンパイアの反逆者たちの儀式によって呼び起こされた悪魔Lilithでした。
〈リリスとは〉
メソポタミア神話をはじめとする様々な文献や創作物に登場する悪魔の生みの親で、夜に現れ妊婦や男児を襲うとされています。ルネサンス期の美術やグリモワール(魔術書)では男性を誘惑するサキュバスとして表現されています。また、「ベン・シラのアルファベット」という文書には一番最初の女性でアダムの最初の妻であると書かれています。
Lilithという名前はEp.1ですでに登場していました。MethusがヴァンパイアについてPunnに説明しているシーンで一瞬だけ映る家系図はLilithを祖として始まっていました。そしてその末裔がRamilということなので、この物語ではヴァンパイア=悪魔、あるいはヴァンパイアが悪魔の派生系、Lilithが生み出したものとして描かれているということになるでしょうか。
また、Lilithを呼び起こした反逆者たちの存在も気になります。人間ではなく同族のヴァンパイアによってRamilは封印されてしまったのです。理由はまだ明かされていません。
そこでわたしが気になったのは、彼らがRamilを殺さなかったことです。反逆者たちの目的がヴァンパイアの王族であるJonoel家を滅ぼすことだとしたらRamilを殺していたはずです。しかし彼らはLilithを召喚し封印させました。
そしてLilithも怖い女性には見えません。
RamilはLilithに "なぜ反逆者に従うのか" と問いますが彼女は "たとえ不当であっても召喚者に従わなければならない" と答えます。つまりLilithにとって自身の末裔であるRamilを封印することは不本意であったと言えます。
そこで彼女は封印の呪いと共にRamilに封印解除のおまじないもかけたのではないでしょうか。それは100年の眠りののち、解放者が血を捧げ名前を呼ぶと目覚めるというもの。そしてその人物はRamilが永遠に愛する者であると言います。つまりLilithは100年の孤独に耐えたRamilに永遠の愛をご褒美として用意したのです。
これはまるで、王子様のキスでお姫様が100年の眠りから目覚める童話「眠れる森の美女」のオマージュのようで、なんともメルヘンなおまじないです。
とはいえ、Ramilはある日突然絵の中に閉じ込められ、100年間孤独に眠ることになってしまいました。絶望に涙を浮かべるRamilの表情が悲しく、とても印象的なシーンです。
夢は過去か未来か
さあ、ここでひとつわたしの中に新たに浮かんだ考えがあります。
前回、Ep.1の感想の中でわたしはRamilの封印にPunnの前世や血筋が関わっている可能性について言及しましたが、それは今回ほぼ否定されたことになります。(ネックレスについては何もわかっていないのでPunnとの関連性はまだ否定できません。)
では封印を解くのはなぜPunnでなければならなかったのか。
これは過去から決められていたことではなく未来に導かれたことだったのではないかという説が新たに浮上しました。
前回わたしはRamilがPunnの前世と出会っていたのではないかと予想しましたが、目覚めたRamilはPunnのことを知りませんでした。
そしてPunnが見ていた夢の中でPunnはRamilが実在するかどうかも知らず、いつ会えるのかと聞いています。Ramilのほうはいつか会えることを知っていました。つまりこれは未来のRamilが現代のPunnに送ってきたメッセージだったのではないでしょうか。
夢の中のRamilが未来のRamilであると思ったのにはもうひとつ理由があります。
眠りから目覚めた時点でRamilは "ข้า (カー)" という一人称を使っていましたが、これは古い言葉遣いなので現代一般的に使う "ฉัน (チャン)" と言うようにとPunnから教えられます。
そして夢の中のRamilが使っていた一人称は "ฉัน (チャン)" です。夢の中のRamilがPunnと出会ったあとのRamilであることを意味しているように思えます。
PunnのほうはRamilを知らなかったので、未来のRamilが現代のPunnにテレパシーのようなものを送った、あるいはPunnの意識の中に入り込んで夢に現れたのかもしれません。これは、時空を超えて意識を飛ばすことができるなど、まだ明かされていないRamilの能力のひとつかもしれません。
ではなぜそんなことをしたのか。
これはタイムリープものなどであるような、未来で何か大変なことが起きて、それを変えるために過去に働きかけるというようなことでしょうか。
Ramilは夢の中で "名前を覚えておいて" とPunnに伝えています。Punnが自分の名前を呼んで目覚めさせてくれるようメッセージを送ったと考えられます。
Ramilの兄弟?
Punnが書斎のような場所でRamilの家系図を見つけるシーンがあります。ここでMethus、Mekhin、Ciarの本当の名前はMethuselah、Marquise、Ciaranであり、これは彼らがヴァンパイアになったときにRamilが名付けたものであることがわかりました。別のシーンでは3人はもともとは人間であったという話もしています。
この家系図に記されている名前はヴァンパイアの伝説や聖書などにまつわるものが使われているようです。
ちなみに…
Ramilの名前はギリシャ神話に登場する女の妖怪ラミアーから来ているのではないかと思います。ラミアーはゼウスに見初められたためにゼウスの妻であるヘラの嫉妬を買い子供を次々と奪われ、永遠に眠ることができない呪いをかけられます。その苦しみからラミアーは夜な夜な子供を探し回っては食べる妖怪になってしまいました。
また、若い男性を誘惑して交わったのちに新鮮な血を求めてその男性を食らうとも言われています。このことから、近代では血を吸う妖怪=ヴァンパイアとして扱われることがあります。
子供を襲う、男性を誘惑するという点がリリスと共通しているためしばしば同一視されることがあるようですが、起源は異なります。
リリスと類似性があり、ヴァンパイアとして扱われるラミアーからRamilの名前が付けられたのかもしれません。
そしてこの家系図で気になるのが、一人だけ名前を塗りつぶすようにして消されている人物がいるということです。
この家系図は木の枝のイラストで描かれたとてもメルヘンで可愛らしいものなのですが、Raduという名前が書かれた枝が二股に分かれており、一方にはRamilの名前、そしてもう一方に消された人物の名前があります。
この物語でのヴァンパイアの家系の仕組みがまだわかりませんが、Raduという人物がRamilの親にあたるのであれば名前が消された人物はRamilの兄弟ということになるでしょうか。いずれにしてもこの人物に重要な意味がありそうです。
Methus、Mekhin、Ciarがヴァンパイアになった経緯についても今後明かされていくでしょうか。
CiarはPunnに嫉妬している?
Ramilは力を取り戻すためにあと二人の部下、CiarとMekhinを訪ねます。
Mekhinは協力することに問題はないが今は仕事を離れられないと言います。Ciarは今では自分の部下を抱え "もう子供ではない" とRamilには従わない姿勢を見せています。しかしMekhinやMethusの証言により、彼は自分がRamilの解放者になれなかったことに拗ねているということが判明しました。
CiarはRamilの一番になりたかったのです。
しかし選ばれたのはPunnでした。だから面白くないのです。これはなんと可愛らしい展開なのでしょう。生意気な彼の態度も全て可愛く思えてしまいます。そしてそんな彼を再会時にRamilが "わたしのお気に入り" と呼んだことも悶えポイントです。生意気だけど本当はRamilに認められたがっているCiarのことをRamilも可愛く思っているのでしょう。
そんな天邪鬼で子供っぽい一面を見せたCiarですが、人間を殺めることに一切躊躇いのない残虐性もやはり持ち合わせています。冷酷な表情の美しさ、能力を使う際のCGやモーションのかっこよさも見どころです。
MekhinのほうはRamilに好意的に見えますが、人間として生きたいという思いが今後彼にどんな選択をさせるのか見守る必要があります。
RamilとPunnの恋
さあ今回はBounPremの可愛さがたくさん詰め込まれた回でもありました。
Ep.1の終わりで正気を失ったMethusに追い詰められたPunn。駆けつけたRamilは彼を救うとLilithの "呪いの解放者は汝が永遠に愛する者である" という言葉を思い出し、"君だったんだね" と運命の人であるPunnに口づけます。
Punnが自分の永遠に愛する人だと認識したRamilはその後も事ある毎に愛情表現をしようとします。人間は愛情を示すためにそうするとドラマで見た彼は、いい雰囲気になってはPunnに口づけようとしますがその度に邪魔が入ります。
Punnは夢のせいもあってかRamilのことを意識はしていますが戸惑いもあるようです。Ramilに触れられたり顔が近づくとドキドキしているのにどこか素直ではないPunnの態度は、「Between Us」のWinとTeamに重なる部分もありBounPremファンにはちょっと嬉しい瞬間です。
しかしPunnはRamilがキスをしようとすると拒むこともなくむしろ目を閉じて受け入れているように見えます。(ことごとく未遂ですが…)
Ciar、Mekhinのもとを訪れた帰りに立ち寄ったお店で二人はUFOキャッチャーに夢中になる少年たちを見かけます。そしてRamilは3人の部下たちと一緒に遊んでいた頃が懐かしいと昔のことを思い出します。
彼らはどれくらい長い間一緒にいたのでしょうか。本当の兄弟のように思っていたと言います。3人はRamilがヴァンパイアとして生き返らせたということなので、人間だった頃、子供の頃から一緒にいたのかもしれません。
そんな彼らが若くして命を落とさなければならない何かが起きたということです。ヴァンパイア絡みかもしれません。正気を失ったRamil自身が手にかけた可能性もあります。それを悲しんだRamilが彼らにもう一度命を与えた…という背景がありそうです。
Ramilの話を聞いて、自分にも弟がいるPunnは、大切に思っているのにすれ違ってしまう関係性に理解を示します。
この一連のシーンでのBounさんの表情がとてもよかったです。
100年の眠りから覚めたばかりで見るもの全てが未知の世界。UFOキャッチャーに興味津々な無邪気さも、Punnが買ってくれたアイスクリームの冷たさに驚く姿も、過去を懐かしむ優しくも切ない表情も、全てが無垢でとても可愛く美しいシーンです。
動き出すハンター
ついにハンターはRamilたちへ直接攻撃を開始します。Ramil、Mekhin、Ciarがそれぞれ狙われますが、ヴァンパイアたちの能力や戦闘力にハンターたちは全く歯が立ちません。
"Methus裏切り者説" をEp.1から視野に入れているわたしとしては彼一人だけ狙われていないことが気になりますが、今後の展開を見守りましょう。
また、Ramilの絵に傷を付けたのもハンターの仕業だったとわかりました。つまりJettの自作自演だったことになります。目的は何でしょうか。あの絵にヴァンパイアの秘密が隠されていることはわかっているのでしょう。Ramilが封印されていることまで知っていたのでしょうか。Punnがあの絵を修復することになったのは偶然だったのでしょうか。
まだまだ謎だらけです。
これからの注目ポイント
ここまでPunnの心情はあまり見えていません。ヴァンパイアやハンターの登場についてもさほど動揺を見せていないように思います。これは彼の冷静な性格のためというよりは、ヴァンパイアの存在もハンターの存在も知っていたからだと思います。
現在Ramilに協力しているPunnですがその真意も不明です。夢で会っていたからというだけでは理由が不充分な気がします。Ep.1の感想でも述べましたが、わたしはPunnの家族がヴァンパイアの犠牲になったと考えています。ハンターのJettとEliseについても同様で、この3人は幼なじみです。本来ならばPunnは彼らに協力するはずです。それにPunnは今後ハンターとして行動することが撮影中の様子からわかっています。
ではなぜ今Ramilに協力するのか。
PunnはPunnで何かを探るため、あるいはハンターのスパイとしてRamilたちと一緒に行動している…?弟のPokpongを遠ざけようとするのも自分のそばにいると危険が及ぶことをわかっているから…?
なぜRamilの呪いの解放者として選ばれたかも含めてPunnの正体が大きく鍵を握ります。
まとめ
今回はRamilの過去が少しだけ見えてきました。Ramilを封印したのは彼の祖先である悪魔Lilithで、彼女はヴァンパイアの反逆者たちによって呼び起こされました。
ここにはたくさんの謎があります。なぜRamilは封印されなければいけなかったのか。罰なのか、あるいは何か目的のためなのか。
100年の眠りから目覚め力を取り戻すために動き始めたRamilですが、思うように協力を得られません。そんな中ハンターも本格的に彼らの追跡を始めます。
PunnとRamilは行動を共にするうちに少しずつ心を通わせていますが、Punnがヴァンパイア側の味方であるかどうかはわかりません。むしろハンター側だと考えるほうが自然です。純粋にRamilに協力したいと思っているのか、ハンターのスパイなのか、別の目的があるのか。
Ramilのほうは自分を目覚めさせてくれた運命の人であるPunnに愛情を注ぎ始め、何があっても守ると決意しました。
Ramilは人間に対し全く敵意が無く、ある日突然封印され、100年振りに目覚めたかと思うと今度はハンターから命を狙われています。今のところ悲劇のヴァンパイアとしか言いようがありません。
そして気になるのが家系図の名前を消されたヴァンパイアです。消されたということはJonoel家から追放された、つまりRamilを封印した反逆者のトップかもしれません。もしくはヴァンパイアではなくなった=人間になったということも有り得るでしょうか。
様々な想像がふくらみますが、今回はこのへんにしておきましょう。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。よろしければ他のエピソードの感想も読んでみてくださいね🧛♂️
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REVAMP THE UNDEAD STORY
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監督:New Siwaj Sawatmaneekul
出演:Boun Noppanut、Prem Warut、Mark Jiruntanin、Barcode Tinnasit、Aun Napat、Kay Lartsittichai、Kapook Ploynira、AJ Chayapol、JJ Chayakorn、Stamp Panachkorn、他
