あかね噺-第133席・明日がある-感想
米大統領選はトランプの勝利。日本のメディアでは民主党のハリスが優勢という話だったけど、トランプの圧勝でした。
私はXで見てる感じトランプ圧勝と予想したので、やっぱりねって感じ。
日本のメディアはそこまでハリス有利じゃなかったって話も聞くけど、うちのおかんもハリスが勝つと思うって言ってたので、テレビだけ見る人だとそう感じてしまう報道ではあったのかな?って思ってる。
私は保守思考の人間なので、フォローする人も目にする情報もトランプ支持が多いので当たっただけかもだけど、バイデンの時はかなりの接戦と予想できたので、SNSの印象は一般メディアよりも正確な感じがする。
トランプの強力な支援をしたイーロン・マスク氏の話に面白いのがあった。
「人々の総合的な声が、何がニュースになるかを決めるべきだ。」
人々が互いにコミュニケーションや会話をオンラインを通じて出来る時代になり、市民ジャーナリストが最も優れていると感じている。
素人ジャーナリストの集団だと感じるかもしれないが、実際にはその分野の専門家がいたり、実際に現地でライブで見た人もいる。
主要メディアと言っても数人の編集者が決定しフィルタリングされコントロールしたニュースが、それらの情報よりも優れているとは限らない。
各メディアの編集者の数人程度が、ニュースの価値を決めるのは不健全であり、国民の声や国民の総意がそれを決めるべきだ。
要約なので、実際の発言とは違うけど概ね合ってるはず。
この言葉は正論だけど、デマや不確かな情報で困る人も出る諸刃の剣だし、イーロン本人がXを私的な情報操作の可能性の問題には留意が必要だ。
しかし、twitter時代の検閲などは、まさしくtwitter社の恣意的な運用だったので、イーロンになってからの方が、フェアな空間になっていると感じる。
またデマや誤情報については、コミュニティノートが出来て集合知で判断できるようになり分かりやすくフェアになった。
色々文句もあるけど、イーロンはいい仕事をしていると思う。
日本とアメリカの2つの選挙で、世間の目からオールドメディアへの不信感をヒシヒシと感じる。こうしてオールドメディアのろうそくがまた一つ短くなったように感じた。
◆あらすじ
週刊少年ジャンプ 2024年11月5日発売 49号
ヤクザからうららを助けた仕返しでボコボコにされる一生と志ぐま。
たまたま居た生禄に助けられ、寄席に招待される。
◆感想
前回の感想で、うららに対してあかねにツッコミ入れさせてくれって書いたんだけど、早速ツッコミが入ってましたね。違和感が邪魔して話に入りにくいんだけど、一回ツッコミが入ったので、これはボケだと割り切ってこれ以上言及するのは野暮って事で先に進みたいと思います。
そしていよいよ生禄が初顔出しです。ネットの感想には笑い方がワンピっぽいとか、シャンクスっぽさを感じてる人が多かったけど、私もワンピっぽいというか今っぽいキャラに感じました。
ということで今回は、生涯を捧げるもの・柏家生禄・ラバウル、について書いていきます。
生涯を捧げるもの
一生は、黒鉄組という建設会社の長男だそうで、イイトコのお坊ちゃんみたいです。変に哲学書を読んでみたり、世を拗ねてみてみたり、確かにひ弱なお坊ちゃんな感じはありますね。
しかし、若い頃に自分が何かを考えるなんてよくあることで、会社の社長の長男のような立場だと、自分の人生が自分の意志以外のところで決まっている感じがして、自分の可能性を自分で見つけたい気持ちは理解できます。実存主義に傾倒して自分探しで飛び出したくもなるよねって感じです。
若さというのは可能性に溢れていて、何にでもなれるように感じるけど、そんな簡単になれるものも無いんですよね。
行倒れで蕎麦屋の女将さんに救われて、恩義を感じて蕎麦屋になるつもりになってるけど、女将さんの言う通り蕎麦屋になりたいからなれるものでは無く。なるべくしてなるものを探すのが自分探しです。
蕎麦屋は一生がなるべくしてなるものでは無い事を見抜いて、そこにある甘い幻想を切り捨てた女将は、生きることの大変さを知っている人だと感じました。
その成るべきモノが落語という事なんでしょう。それに一生を捧げるから”一生”って名前なんだろうか?
このどこか甘い部分のある坊っちゃんが、今の苛烈な一生に繋がっていくのかも楽しみです。
柏家生禄
ここまで顔を隠し続けてきた生禄がついに公開になりました。予想通りにイケメンかつ好漢な感じで、読者の期待を裏切らない人物でした。
ツケで蕎麦を食べてる風采の上がらない感じから、ヤクザがボコボコにしているのを余裕で見ている感じなど、強者という感じがたまらないっすね。
今後、どうやって捻くれた一生や、バカな志ぐまが彼に心酔していくのかが楽しみです。
しかし、支払いを行わずツケを溜め込み、ピンチにさっそうと現れ店を助けるって、どこかで見たようなってか、魁生と一生のそのままやんって思いました。この構図なら、志ぐまは父の仇を取るために生禄に弟子入するのかと思ってしまいます。
話は戻して、一生がツケで飲むのも、店の人を助けてあげるのも師匠ゆずりだったんですね。これを見ると一生は生禄に対してかなり心酔していたように感じます。
立川志らくの談志の好きなものを同じ様に好きになることで、談志の感性を身に着け談志になりたいと努力していた話と繋がるようで、一生も生禄になりたかったのかな?と思いますね。
そんな一生だから、阿良川志ぐまになれなかった事が二人の仲違いの原因だとしても納得できる感じがします。
なぜ、一生が志ぐまを継げなかったのか?生禄が今際の際に言った「お前が俺を殺した」の意味や理由など、この回想でどこまで触れられるのかも楽しみですね。
そんな生禄が亡くなった後でも、ツケで飲んだり、師匠と同じ様に若い子を救い弟子に迎え入れるなど、師匠のマネは続いているわけで、生禄への想いは今も大きな比重を締めているようにも感じます。
あかねが”志ぐまの芸”を引き継ぐことにも、志ぐま以上に望んでいるのかもしれません。
激重感情が多すぎるマンガだよ!
ラバウル
ヤクザとの争いを止めた生禄に対して”落語の隊長”とラバウル戦線に居たことが判明しました。
ヤクザが強すぎること、ボコボコに殴られた人を見ても動じない感性は、ラバウルで地獄を見てきた男を感じさせました。
ラバウルとはどういう場所だったのか?
ラバウルとはパプアニューギニアのニューブリテン島の東にある街です。
1910年にドイツによって作られ、第一次世界大戦後の1914年にはオーストラリアが占領・統治し、1942年に日本軍がイギリス・オーストラリア連合軍を破って占領しました。
占領後にすぐに空港を整備し、ラバウルを拠点にガダルカナル等の南洋戦線の拠点となりました。
しかし、日本海軍が連合艦隊に敗れ戦線が維持できなくなり、本国からの補給が途絶えると、島を要塞とした持久戦となり、終戦まで闘い続けました。
島で農作物や燃料を作るなど自給自足できましたが、衛生状態や栄養不足とマラリアの伝染など、戦闘以外でも沢山の兵士が犠牲になった激戦地でもありました。
ラバウルと言えば、水木しげるが有名です。水木は徴兵でラバウルに輸送され、終戦までラバウルで闘うことになります。
この時に水木は上官からのイジメや、玉砕命令を受けたり、決死隊に入れられたり、マラリアに苦しむ、機銃掃射による怪我で左手を切り落とす等の凄まじい地獄を見ました。
この経験を後に「総員玉砕せよ!」というマンガになっていて、水木の飄々とした生き方と、おかしくなってしまった日本軍の有り様や戦争の怖さを感じられる傑作なのでぜひ読んで欲しい。ビビビ!
あと、志ぐまの「死神」が水木タッチなのは、ラバウルで見た死神の姿を師匠を通じて落語に反映されていて、ラバウルで見た死神の姿=水木が見た死神であーいう感じに写ったのかもなと思いました。
ヤクザの親分と落語の隊長が、どんな地獄を見てきたのか、それが落語に同意化されるのかにも注目です。
戦争で指をなくし、戦争体験を落語にした春風亭柳昇という名人もいるのですが、そういう落語をする感じじゃないかなとは思います。
今回は掲載順2番めだし次回は巻頭カラーだし14巻も発売と好調なあかね噺ですがアニメ化の発表はまだのようで、Xデイは近づいてると思うんだけど、周年ぐらいまでお預けですかね。
あと、感想のモレなんだけど、ヤクザの息子の愛一くんは、モブにしては名前が凝りすぎてる感じがします。一生らと同世代っぽいので、この後出てくるキャラクターなのか、キーパーソンの一人になりそうな気がします。
とりあえず巻頭カラーを楽しみに感想を終わります。でわでわー。
