雲南メシ 豆花米線(ドウホア ミーシィエン)
[日] 豆花米線
[中] 豆花米线
豆花米線
昆明発祥の豆腐が乗っかった和え米線。この豆腐は北京等で言う豆腐脳に使われる水分含有量が多い内酯豆腐。肉入りと肉なしがある。濃厚な手作り豆腐を使う店が多く美味しい。



豆花米線の由来
言い伝えによれば、昔、昆明の徳勝橋のたもとに、漬物を作って売っている一家がいた。一家には小花という看板娘がいて、漬物作りだけでなく、豆腐作りも覚えた。
娘が十九歳になった時、楊という武官の四番目の夫人として嫁ぐことになった。楊武官の三人の夫人は息子に恵まれなかったため、小花を四夫人に迎えて一日も早く男子が生まれるよう願った。しかし願いとは裏腹に、小花が産んだのも女児だったため、彼女は冷遇されるようになってしまった。
しかし、穏やかな性格の小花は恨みごとを言う事もなく、よく寺にお参りに行くようになった。やがて生活習慣も変わり、毎日精進料理を食べ、念仏を唱える日々を送るようになった。小花は次第に寺の精進料理も覚え、豆腐で作った精進鶏肉や精進肉は、食感も味も本物と見分けがつかないほどになった。
ある日、小花の両親や兄弟姉妹、親戚が遠くから彼女を訪ねてきた。小花は家族をもてなすために、精進料理の膳を用意した。皆は口では「悪くない」と言ったが、心の中では「物足りない」と感じていた。特に父親は満足できず、不機嫌そうな顔で、箸を少し動かしただけで置いてしまい、「米線が食べたい」と言いだした。
小花は急いで台所に行った。米線はあったものの、何年も肉を買ったことがなかったので、出汁や具にする肉がなかった。仕方なく、湯がいた米線を碗に盛り、豆腐を一匙のせて具とし、甘醤油と塩醤油、漬物、胡椒、味噌、ごま油、香油、細かく刻んだニラ、油辣子など十数種類の調味料を加え、父親に差し出した。 父親は眉をひそめて「これは何だ?」と尋ねた。小花はとっさに機転を利かせ、「豆花米線です。どうぞお召し上がりください」と答えた。
父親はいぶかったが、いざ食べ始めると、あっという間に食べ終えてしまい、少し間を置いて「もう一杯くれ」と言った。小花は急いで同じようにしてもう一杯作ったが、父親はまたあっという間に平らげ、「この碗はどうしてこんなに小さいんだ?」と文句を言った。小花は急いで台所に戻り、大きな碗で豆花米線を作って持ってくると、父親はそれもまたきれいに平らげてしまった。
周りの人々は呆然と見つめ、「そんなに美味しいのか?早く私にも一杯くれ!」「私にも一杯!」「私にも!」と口々に言い出した。小花は大忙しで、一気に十数杯も作った。皆は食べて絶賛し、楊武官でさえ食べて笑顔を見せた。
それ以来、豆花米線の評判は広まり、人々の要望に応えるために、小花は小さい店を開き、豆花米線を専門に売り出した。食べに来た人の中には、豆花米線の作り方を学びたいと思う人も現れ、小花は惜しげもなく彼らに作り方を教えた。材料はどれも家庭にあるものばかりで、作り方も簡単なため、皆すぐに覚えることができ、豆花米線は民間に広く普及した。
