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ミノキシジルは飲む薬と塗る薬どっちがいい?効果と副作用の違いを解説

「飲む方が効く」

ミノキシジルについて調べると、たいていこれが出てきます。実際、その通りです。

それでも塗る薬から始めることを勧める理由があります。効果が高いことと、自分に合っていることは、別の話だからです。

順番に整理します。

ミノキシジルは、フィナステリドとは別の場所に効く

まず、この薬が何をしているかを確認しておきます。

フィナステリドやデュタステリドは、DHTの産生を抑える薬です。AGAの原因物質を減らす。抜ける側を止める薬と言ってもいい。

ミノキシジルは違います。毛包に作用して血流を改善し、成長期を延ばす。育つ側を支える薬です。

作用する場所が違うので、併用されることがあります。役割が重ならないからです。

DHTを抑える薬の選び方は、フィナステリドとデュタステリドの違いと選び方で書きました。

塗る薬は、作用が頭皮に留まる

外用薬は頭皮に直接塗ります。市販されているリアップX5などがこれにあたります。

特徴は、作用が塗った場所を中心に留まることです。全身に回る量が限られるので、副作用の範囲も狭い。

報告されている主な副作用は、接触性皮膚炎です。かゆみや赤みが出る。アルコール成分に反応している場合が多いとされます。

それから、塗った周辺の顔や首に産毛が増えることがあります。

いずれも、起きたことに気づきやすく、対処もしやすい。市販で買えるので、始めるハードルも低い。

リアップX5の実際の効果については、リアップX5は効果ある?臨床データで見る本当の実力で整理しました。

飲む薬は、全身に回る

内服薬は錠剤です。血流に乗って全身をめぐります。

効果が高いとされるのは、この全身作用によるものです。毛包に届く量が、外用より多くなる。

ただ、届くのは毛包だけではありません。

体毛が増えます。外用でも起こりますが、内服では腕や胸、背中まで、はっきりと変化が出ることがあります。

そして、循環器系への影響があります。動悸、むくみ、血圧の変化。頻度は高くありませんが、無視できない副作用です。

ミノキシジルの内服で動悸やむくみが出る理由

ここは、薬の来歴を知っていると腑に落ちます。

ミノキシジルは、もともと血圧を下げる薬として開発された成分です。血管を拡張する作用がある。

その臨床試験の過程で、被験者に体毛の増加が観察されました。副作用として現れたその作用が、後に発毛剤として使われるようになった。

つまり、循環器系への影響は「予期しない副作用」ではありません。この薬が本来持っている作用の一部です。

外用であれば、全身に回る量が限られるので影響は出にくい。内服では、その前提が崩れます。

心臓や血圧に持病がある方が、自己判断で内服を始めるべきでないのは、このためです。

内服薬は、日本ではAGA適応で承認されていない

これは、はっきり書いておかなければなりません。

ミノキシジルの内服薬は、日本ではAGA治療薬として承認されていません。

クリニックで処方される場合も、医師の責任のもとで、承認されていない用途に使われています。個人輸入で入手する例もありますが、その場合は医師の管理もありません。

未承認であることは、効かないという意味ではありません。ただ、承認薬であれば整理されているはずの用法・用量・副作用の情報が、同じ水準では揃っていないということです。

薬を評価する側にいたとき、私たちが見ていたのはまさにその整理された情報でした。それがない状態で使うということの意味は、知っておいた方がいいと思います。

効果と安全性は、交換関係にある

整理すると、こうなります。

塗る薬は、効果は穏やかだが、副作用が管理しやすい。飲む薬は、効果は高いが、副作用の範囲が広く、医師の管理が要る。

きれいな交換関係になっています。

「効果が高い方を選ぶ」という判断は、この交換で何を差し出すのかを分かった上でなら、合理的です。分からないまま強い方を選ぶのは、話が別です。

私なら、まず塗る薬から始めます。副作用が起きても気づきやすく、やめやすい。市販で手に入るので、試すこと自体のコストも低い。

その上で効果が不十分だと感じたなら、内服を医師と相談する。順番としては、そうなると思います。

ただし、進行が進んでいる場合や、外用を続ける時間的余裕がない事情がある場合は、最初から内服を選ぶ判断もあります。一般論で決められることではありません。

ミノキシジルを飲むか塗るか、決める前に確認すること

内服を検討するなら、自分の循環器系の状態を把握しておく必要があります。

血圧はどうか。動悸や息切れを感じることはないか。心臓に関する指摘を受けたことはないか。

これは、鏡を見ても分かりません。

薬理の研究でも、一つの条件だけを見て投与の可否を決めることはしません。既往歴、併用薬、検査値を重ねて判断します。

自分の体についても、同じだと思っています。

AGAクリニックの初診カウンセリングは、多くが無料です。頭皮の状態と、内服が使えるかどうかの両方を確認できます。

塗るか飲むかを迷っているなら、その判断材料を先に揃えた方が早い。

AGAクリニック【レバクリ】の無料カウンセリング

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参考資料

日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」

※この記事は一般的な情報提供を目的としています。診断や治療については医師へご相談ください。

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