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AGA治療は何歳まで有効?40代50代でも手遅れではない理由

「もう歳だから」

そう言って治療を検討しなかった方に、開発の現場で何度か会いました。

40代、50代。始めるには遅すぎる。今さら意味がない。

その判断が正しいかどうかは、実は本人にも分かりません。分かるための材料を、まだ持っていないからです。

手遅れかどうかを決めているのは、年齢ではありません。

AGA治療の効果を左右するのは、年齢ではなく早さ

「若いほど効く」という理解は、正確ではないです。

治療の効果を左右するのは、AGAが進行し始めてからどれだけ早く対処したか。この一点です。

20代でも、進行に気づかず何年も放置すれば、毛包へのダメージは蓄積します。40代でも、進行の初期に対処すれば、毛包が十分に残った状態から始められる。

暦の上の年齢と、AGAの進行段階は、一致しません。

問題は、この2つが混同されやすいことです。年齢が上がるほど、AGAが進行している確率も上がる。だから「歳のせいだ」と見えてしまう。

でも治療の可否を決めているのは、後者の方です。

40代50代でも手遅れではない理由|毛母幹細胞は生きている

AGAが進行すると、毛が細く短くなっていきます。ミニチュア化と呼ばれる変化です。

太かった毛が、産毛のような毛に置き換わる。頭皮が透けて見えるようになる。

ここで多くの方が「毛根が死んだ」と考えます。

ただ、ミニチュア化した毛包が、そのまま死滅しているとは限りません。

近年の研究では、従来「手遅れ」とされていた頭皮でも、毛母幹細胞が生存していることが報告されています。毛を作り出す元になる細胞が、機能を落としたまま残っている状態です。

生きているなら、DHTの影響を抑えることで、再び太い毛を育てられる可能性がある。

「手遅れかどうかは年齢ではなく毛包の状態で決まる」というのは、こういう意味です。

AGA治療を始めるなら30代が最も選択肢が広い

とはいえ、早い方が有利であることは変わりません。

30代は、いくつかの条件が重なる時期だと思っています。

毛包の状態。進行が始まっていても、まだ十分に残っていることが多い。

続けられる年数。AGA治療は続けている間だけ効果が維持されます。早く始めれば、それだけ長く守れる。

そして経済的な条件。継続を支える基盤ができ始める年代です。

AGAの罹患率は30代で大きく上がるとされています。悩み始める時期と、動きやすい時期が重なっている。

先送りする理由が見つかりやすい時期でもあります。まだ大丈夫だ、と。

「手遅れ」を、誰が判断しているのか

ここが、この記事で最も伝えたいところです。

自分の毛包の毛母幹細胞が生きているかどうか。

これは、鏡を見ても分かりません。頭皮の表面から、細胞の状態は見えない。

「もう遅い」と判断してやめてしまう方がいます。その判断の根拠は、鏡に映った地肌と、自分の年齢です。

どちらも、毛包の状態を示していません。

薬を評価する側にいたとき、私たちが対象を選ぶときに見ていたのは、外見ではありませんでした。何が残っていて、何が失われているのか。介入できる余地があるのか。それを確認してから、投与するかどうかを決めます。

確認せずに「効かないだろう」と判断することは、ありません。

自分の頭皮についても、同じだと思っています。

諦めるにも、根拠がいる

治療をしないという選択は、あっていいと思います。

費用がかかります。続ける必要があります。副作用の可能性もあります。それらを踏まえて、今は治療しないと決めることは、十分に合理的です。

ただ、「もう手遅れだから」を理由にするなら、それが事実かどうかは確認した方がいい。

日本皮膚科学会のガイドラインでも、AGAの評価には経過や家族歴に加えて、生え際の後退や、前頭部・頭頂部の毛が細く短くなっているかを確認するとされています。頭皮を見る、ということです。

マイクロスコープで拡大すれば、細く短い毛がどこにどれだけ残っているかが分かります。ミニチュア化がどの段階にあるのか。介入する余地があるのか。

その情報を持った上で諦めるのと、年齢だけを見て諦めるのとでは、意味が違います。

確認するだけなら、費用はかからない

多くのAGAクリニックでは、初診のカウンセリングが無料です。

診察を受けるまでは、費用はかかりません。

頭皮の状態を見て、進行の段階と、治療の余地があるかどうかを聞く。それだけなら、治療を始めることとは別の行為です。

「もう遅い」と思っているなら、それが本当かどうかを確認してから、諦めればいい。

順番として、そうだと思います。

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日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」

※この記事は一般的な情報提供を目的としています。診断や治療については医師へご相談ください。

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