フランスで見たコンクラーベと新教皇誕生&おすすめ映画紹介
先週から1ヶ月の予定でフランスを旅している。これを書いてるリアルタイムでは、フランス北東部のコルマールに滞在中。ここもストラスブールと同様にフランスとドイツの領土を行ったり来たりしたアルザス地方の街で、クリスマスマーケットが有名なところ。

前回の記事はこちら↓
コンクラーベ
私たちが今回フランスで楽しみにしていたことの一つが、コンクラーベの報道をテレビで見ることだった。コンクラーベとはローマ教皇の選挙のことで、先月フランシスコ教皇がお亡くなりになり、新しい教皇が選挙で決まった。

テレビでは、日本の「選挙特番」のような感じでバチカンから連日生中継があり、ずっと煙突(煙の色で教皇誕生が市民に知らされる)がリアルタイムでテレビに映されていたりと、かなり報道に力が入っていた。私たちは現地のアパートメントに滞在中だが、生放送で発表を見ていた。
バチカン市国の煙突から教皇が決定したことを知らせる白い煙が上がり、続いてHabemus Papam!(ラテン語で“We have a Pope!”)というアナウンスがあった。

ちなみにconclaveというのはcon + claveで、conは英語のwith、claveは「鍵」です。つまり「鍵をかけた状態で」教皇選挙が行われるということ。外の影響を受けないように、スマホなどを預けて外部との連絡を遮断して、選挙が行われる。
選挙が行われるのは、ミケランジェロの「最後の審判」の壁画が描かれたバチカン市国のシスティーナ礼拝堂。

去年、私たちもイタリア旅行中にシスティーナ礼拝堂に行った。写真撮影禁止だったので礼拝堂の写真はないけど・・・↓
選ばれた新教皇については、夫のマイクは「まさかアメリカ人になるとは」と驚いていたが、事前の予測でも名前が挙がっていなかった、多くの人に予想外の人選だったらしい。
そうそう、飛行機のなかで映画『教皇選挙』も見た。
ストーリーは、世界中の枢機卿たちがバチカンに集まって選挙をするわけだが、みんな「私のような者が教皇になる資格はない」とか表面的には謙遜しつつ、内心は誰もが次の教皇になりたいと思っていて、あらゆる根回しをしたり、あるいは他の候補者を陥れる卑劣な策を講じたりするという、人間臭さ満点の映画だった。
「ああ、聖職者と言えども人間なんだな、欲望からは解脱できないんだなぁ」と思わされる映画。ネタバレなので言えませんが、最後はキリスト教の根幹を揺るがす候補者が・・・という驚きのラストだった。
本当のコンクラーベがどのように開催されているかは秘密なのでわからないそうだが、本物も映画のようなドロドロした感じなのかな〜と思ったりした。それにしても、映画が上映されているタイミングで本物のコンクラーベが開催されるなんて、なんとも運命的。

運命的なタイミングといえば、最近、大学受験塾ミスターステップアップの講師よなたんと一緒にやっている英語コンテンツでも、カトリック教会と教皇についての映画を2本取り上げたばかりだった。
まずは『スポットライト世紀のスクープ』。
アメリカ・ボストンの新聞社ボストン・グローブ社が、長年にわたるカトリック教会の神父たちによる児童性的虐待と組織的な隠蔽の実態を暴いた実話に基づく作品。「こんなことが本当にあったのか」と驚く。レイチェル・マクアダムス、マーク・ラファロ出演。
次に『2人のローマ教皇』。
先日お亡くなりになったフランシスコ教皇と、その前任のベネディクト16世の友情を描いた実話に基づく物語。システィーナ礼拝堂をはじめ、バチカンの美しさが堪能できる。堅い話かと思いきやユーモアもあって、ほっこりする映画。Netflix作品。アンソニー・ホプキンスとジョナサン・プライス主演。
2人のローマ教皇についてはこちらの本館ブログでも紹介したので、合わせてどうぞ。↓
「英語を学んで世界のニュースを理解できるようになりたい」と思っている方は多いと思うけれど、世界のニュースを理解するにはキリスト教の知識は不可欠。私がいつも読んでいるEconomistでも、宗教の話はめちゃくちゃ出てくる。上記の映画は勉強になるので、機会があればぜひ見てみてください。カトリック教会の問題点や教皇選挙のことがよりよく理解できると思う。
ちなみに前回の記事でグーテンベルクの印刷技術発明と宗教改革について書いたが、プロテスタントとカトリックの違いや分裂した背景も、私たち日本人が世界を理解する上で絶対に知っておくべき教養。
ついでに言うならば真田広之さん主演のハリウッドドラマ『SHOGUN』も、キリスト教を理解するのにすごく役立つと思う。なぜ日本は鎖国をしなければならなかったのか、私は長い間思い違いをしていた。ドラマとしてもめちゃくちゃ面白いので、まだだったら心からお勧めします。
ちなみに私の夫マイクのお父さんは牧師さんなので、彼は宗教がとても身近な環境で育った。夫自身は今は熱心なキリスト教徒というわけではないが、幼少期の英才教育(?)のおかげで知識は非常に豊富。英語速読教材SPEEDIER READINGのラジオでも、マイクと私でこれらの映画・ドラマのあらすじや歴史や宗教の基礎知識の解説をしています。(ちょっと宣伝)

フランスでは教皇が決定した後も、引き続きテレビで教皇の話題がたくさんテレビで流れている。フランスでは無神論者が増えて宗教への関心が薄れていると聞いているが、それでもやはりカトリック教の国なんだなと実感した。
私自身はキリスト教徒ではなく、ただ歴史的な事実として興味があるだけだけど、この歴史的な瞬間をフランスで見ることができて良かった。
というわけで、今日は以上です!
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