私が考えた企画が、退職した今も続いていた
休職してから、これまでの仕事を振り返る時間が増えました。
「あの仕事は大変だったな」
「あの時は必死だったな」
そんなことを思い返しながら、
ある日、何気なく以前働いていた会社のサービスサイトを見ていました。
そこで、思わず手が止まりました。
「あ…これ、まだ続いてる!」
そこにあったのは、
私が営業担当だった頃に提案したタイアップ施策でした。
私はもうその会社にはいません。
それでも、その企画は形を変えながら今も続いていました。
その瞬間、なんとも言えない嬉しさが込み上げてきました。
1店舗ではなく、グループ全体で価値を届ける企画を考えた
当時の私は、複数の施設を展開する企業へ、
広告やキャンペーンの提案をする営業を担当していました。
日々営業をしている中で感じていたのは、
1店舗ごとの提案には、予算や取り組める規模にどうしても限界があるということでした。
もちろん、それぞれの店舗に合わせた提案は大切です。
でも、それだけでは生み出せる価値にも限界があります。
「グループ全体として、一緒に取り組める企画はできないだろうか。」
そんなことを考えるようになりました。
そこで思いついたのが、複数の店舗が一緒に参加できるタイアップ企画でした。
担当者さんとの会話から生まれた企画
この企画は、私一人で作ったものではありません。
日頃から信頼関係を築いていた担当者さんとの何気ない会話がきっかけでした。
「今度、こういうイベントをやるんだよね。」
そんな雑談から、
「せっかくなら、グループ全体を巻き込んだ企画ができないだろうか。」
という話へ広がっていきました。
そこから、関係する方々とやり取りを重ねながら、
「こんな見せ方なら読者に伝わるんじゃないか。」
「それぞれの魅力もしっかり紹介したい。」
そんなことを一緒に考えていきました。
サイトを訪れる方にとってわかりやすく、
施設側にとってもメリットや納得感がある形を模索しながら、
一つずつ形にしていきました。
その結果、多くの方に関わっていただける企画となり、
自分の中でも特に印象に残る仕事の一つになりました。
また、この企画を実施するには、社内の様々な方の協力が必要でした。
その中で、私が大切にしていたのは、
一時的な施策で終わらせないこと
単発で終わるものではなく、今後も継続して価値を届けられるものにすること
そんな企画に込めた意図や想いを、周囲にも伝えていました。
もしかすると、そうした思いも少しずつ周囲に伝わり、今も続いている形につながっているのかもしれません。
数年後に見つけた「あの日の仕事」
その後、私はその会社を離れました。
引き継ぎは当然行いましたが、
その企画がその後も続いていくかは、正直わかりませんでした。
でも、そうではありませんでした。
数年後に偶然目にしたその企画は、
今も更新されながら続いていました。
自分がいなくなっても続いている。
関わる人が変わっても、
「続ける価値がある」と思ってもらえている。
「あの時の仕事は、ちゃんと誰かの役に立っていたんだ。」
「自分が大切にしていた考え方も、ちゃんと引き継がれていたんだ。」
そんなふうに思うことができ、とても嬉しく、誇らしく感じました。
営業は「売ること」だけじゃなかった
当時の私は、とにかく目の前の数字に必死でした。
売上をつくること
契約をいただくこと
そのことばかり考えていました。
でも今振り返ると、
本当に残っていたのは数字だけではありませんでした。
相手の課題を一緒に考え、
お互いにとって価値のある仕組みをつくること。
その結果として、
「これからも続けたい」と思ってもらえる仕事を残すこと。
それこそが、営業という仕事の本当の価値なんじゃないかと、今は思います。
私が仕事で大事にしたいこと
そして、今回この企画が続いていることに気づいて、
これから自分が仕事をする上で大切にしたいことも改めて感じました。
どれだけAIや自動化が進んでも、
相手と会話を重ね、
その人やその会社のことを温度感を持って理解しようとすること。
そこから一緒につくり上げていく過程は、これからも大切にしたいと思いました。
休職して立ち止まったからこそ、
あの頃は見えなかった仕事の価値に気づくことができました。
自分がいなくなったあとも、誰かの役に立ち続ける仕事がある。
そんな仕事を一つでも残せていたことは、
私にとってキャリアの中でも、とても大きな財産になっています。
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