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昔ながらの喫茶店は、なぜ潰れないのか

どうも、夫婦でカフェを経営しているピヨ実です。

先日、近所にひっそりと佇む喫茶店を見つけて、ランチを食べに行った時のこと。

そのお店は外から見ると薄暗く、いつもはその外観からスルーを決め込んでしまっておりました。
いざ覚悟を決めて入店してみると、案の定、店内は薄暗く、、、。
また、店主の筋トレグッズや少年漫画が雑多に置かれており、かなり味のある空間でした。笑

しかしながら、ランチタイムも手伝ってか来客が途絶えず、よくよく観察してみると、おっさんの常連一人客が多いことに気付きました。
お料理を待ちながら、思わず

あぁ、ここは良いお店なんだなぁ

と、しみじみと感じてしまいました。
(私の統計によると、中年の常連一人客が居る店は大体当たりの店です)

「一見やる気のなさそうな昔ながらの喫茶店は、なぜ潰れないのか」
運ばれてきたボリューム満点のハンバーグを一口頬張りながらふと疑問が湧き上がってきたので、経営者目線で考察してみました。

なお、これまでに書いた飲食店経営に関する記事はこちらです👇

昔ながらの喫茶店は、なぜ潰れないのか

店舗が持ち物件

このお店、自営業によくありがちな店舗兼住宅の喫茶店でした。
持ち物件のメリットは以下の通りです。
・ランニングコストの削減
支払い家賃が生じないのって、飲食店経営においてはかなり大きなメリットです。
とはいえ新築で店舗を建設するのはコストがかかり本末転倒です。
もし今後転居を考えているのであれば、思い切って中古物件を購入し、住宅の一部を店舗として営業するやり方もあります。
(親族から古家を相続出来れば一番ラッキーなのですが・・・!)
店舗の営業利益で住居費用の回収が見込めるなんて、とてもありがたいことですよね。
・営業場所に関する心配をしなくても良い
賃貸の場合、大家の事情により、急な移転や家賃の値上げを要求されることもしばしば・・・!
飲食店経営はただでさえ忙しいですから、業務外のトラブルは出来る限り避けて、心穏やかに過ごしたいですよね。
・店が潰れたとしても、建物(資産)は残る
万が一経営が行き詰まったとしても、テナントとして貸し出しすことも可能ですから、回収は十分に見込めます!
なお、店舗や事務所だと、普通の家賃相場よりも高い家賃収入が期待できるのも嬉しいポイントです💡

定番メニューが庶民的

突然ですが、みなさん一緒に想像してみてください。
ご近所にあるチェーン店、どんな飲食店が思い浮かびますか?
回転寿司?うどん?ラーメン?ハンバーグ?カレー?
はい。
これら全て、庶民的なものばかりですよね?
しかし、庶民的こそが最大の武器なんです⚔️
チェーン展開している=その看板メニューに強い需要がある証拠なんです。

話は戻って、こちらの喫茶店、定食メニューを一例に挙げると・・・
ハンバーグ、カツカレー、エビフライetc・・・
まるで国民食を具現化した様なラインナップ。
手っ取り早く需要を掴みに行くには、庶民的なメニューを取り揃えるのが無難ということなのでしょう。
因みに味は、全てそこそこでいいんです。
実際に私が食べたハンバーグ、ソースの味はデミグラス缶そのもので、旦那が食べたカレーはとても美味しいレトルトの味でしたw
それでもしっかりとコスパが良いので、なんの不満も感じませんでした。
※もちろん全て手作りで美味しいものを提供出来るのがベストですが、こちらの様にメリハリをつけて一部(カツカレーのカレー、ハンバーグのソースなど)を既製品に頼ることは、美味しければ全然アリだと思っております!

外観の期待値を下回らなければ全て善し

ぴよ実


しっかり(ちゃっかり)値上げに踏み切っている

あなたはご年配の店主がやっている、汚シュランに選ばれるような(失礼)老舗のお店に行った際、こう思ったことは無いですか?

あれ?案外しっかりと値段取るな

私はこういうお店に遭遇すると、ついつい嬉しくなってしまいます。笑
しっかり利益を取るお店じゃなければ、息の長い営業を続けていくことは難しいです。
オ○ウマイ店に出てくる様な、低価格でどんぶりいっぱいにドーン!!!なお店は、利益よりもお客様の満足度を追求した、言わば店主が変態な店です。(ごめんなさい)
こちらの喫茶店は、最も安い日替わり定食が980円、その他の定食は平均して1400円ほどでした。
昨今の食材費高騰により、低価格がウリの店舗からどんどん淘汰されていくでしょうし、やはり利益を取ることは店主のモチベーションにも繋がります。
良いお店には無理なく長く続けてほしいから、適当な値上げは大大大賛成派であります。
(あくまで適正価格の範囲内で、です)


常連客からの信頼が厚い

ここの喫茶店のGoogleマップを覗いた際、以下の様な低評価の口コミが記載されているのを発見しました。

10人ほどで来店した際、常連客が利用出来なくなるから、という理由で断られました。

店主、あっぱれでございます。
先述の通り、おっさんひとりの常連客が多い理由も、この硬派な店主の人柄が寄与していることは多少なりともあると思います。
ネットの口コミは少々荒れるでしょうが、そんなことで長年の常連客は離れません。
(むしろ新規の客を求めていない店主にとっては好都合なのかもしれませんw)
また、こちらの喫茶店では、パートのお姉さんもナイスな働きかけをします。
常連さんが入店するなり放たれるパワーワード「いらっしゃい、いつものね。」
こうしたつかず離れずのおもてなしに、世のおっさん達は心をグッと鷲掴みにされ、気付けば常連客の道を歩んでいくのです。

そうして築き上げた常連客との信頼関係が、細くても長ーく経営を続けていくことの秘訣になるとだと思います。

自分のキャパを認識している

こうした個人店では、自身の店が持つゆったりとした空気感を大事にするため、団体利用をお断りする事もしばしばです。

実際に飲食店を経営している身としては、団体利用に苦手意識を持つ理由が痛いほど良くわかります。
その理由は、
・グループ間の提供時間にズレが生てしまう
・その後来店された方々にも、自ずと料理の提供に遅れが生じてしまう
こうなると、店主・客の双方にストレスが生じてしまい、あまりベストな状態とは言えません。
そもそも、こういった個人店では団体利用を想定していない事も多く、【一気に売上が上がる喜び】より【客を待たせているという焦燥感】の方が勝ってしまうようです。

つまりは、自身のキャパを認識し、割り切ってお断りする事も時には必要なのです。

まとめ

マイペースに長く続けていくことは、店主のストレスを削ぎ落とすこと。
それ即ち「お客が店側に合わせてなんぼ!」という強気な空間づくりが、潰れない喫茶店づくりにおいて重要なスタンスなのかもしれません。

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