別所温泉 北向観音堂 と 平維茂 | 長野県上田市
信州の鎌倉こと別所温泉にある「北向観音堂」と、歌舞伎・能の人気演目「紅葉狩」の平維茂の話です。
北向観音堂と善光寺で両巡り
「なぜ、北向き?」
通常、寺社は南向きがほとんどです。長野市にある善光寺も南向きです。
北向観音堂は千手観音を御本尊として祀り、現世利益が得られるとされています。
一方の善光寺は阿弥陀如来を御本尊とし来世利益が信じられています。
善光寺と北向観音堂は南北に向かい合う位置関係となり、この両方をお参りすることを「両参り」といい、現世と来世の両方を約束してくれると言われています。
片方だけをお参りすることは「片参り」とされます。
日々の幸せと魂の救い、この二か所を巡って初めて、信州の祈りの旅は完結するとされているのです。

▼善光寺の記事はこちらです
北向観音堂は天台宗常楽寺の観音堂です。
常楽寺の本坊は、北向観音堂と少し離れた場所にあります。
北向観音堂は、現在は焼失してしまった長楽寺の場所でした。
八角三重塔のある安楽寺と合わせて、3つの楽の字がつくお寺として三楽寺と呼ぶそうです。
北向観音へ進んで行きます










あっ!本坊の写真が無い・・・!
近くのお寺へも・・・安楽寺の八角三重塔
信州最古の禅寺安楽寺の八角三重塔は国宝に指定されています。


北向観音の歴史 開創は慈覚大師
北向観音は平安時代初期の天長2年(825年)に慈覚大師・円仁が開創したと伝えられています。
円仁は比叡山延暦寺を開いた最澄の弟子で、最後の遣唐使船で唐に渡り、比叡山に密教を持ち帰り台密を完全な形とし、のちには延暦寺第三世座主となりました。
北向観音は1200年近くにわたり、別所温泉のシンボルとして、また厄除けの観音様として信仰を集めて来たのです。
平維茂と「鬼女紅葉」の伝説
平維茂は藤原道長と同じ時代を生き、鎮守府将軍などを歴任した人物です。
維茂は信濃守のとき、現在の北向観音一山を修理し、堂宇を増築するなどの支援をしています。
紅葉狩
能、歌舞伎の人気演目『紅葉狩』の主人公です。
戸隠神社への参拝
信州戸隠山に棲む鬼女を北向観音の加護によって退治したものの、戦いの傷を別所温泉で癒したとされ、維茂の墓とされる将軍塚もあります。

実はもっと古い時代の古墳だそうです
別所温泉の外湯
別所温泉の湯は、かつて維茂も傷や疲れを癒やしたかもしれません。
現在は3つの外湯があります。
外湯とは共同浴場、つまり銭湯のことです。
石湯 真田幸村隠しの湯

大師湯 慈覚大師ゆかりの湯

大湯 木曽義仲ゆかり葵の湯〜北条氏ゆかりの湯

別所温泉のお宿の湯も良いですが、外湯も人気があります。
北向観音の参拝や別所温泉散策の後に浸かる温泉は、リラックス効果が高まる気がします。




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写真はありませんが、薬房森のくすり塾さんは別世界な雰囲気でした。
北向観音堂で現世の幸せを願い、いにしえの英雄の物語に思いを馳せ、過去から現在、そして未来の幸せを善光寺で祈る、信州の巡礼の旅も楽しいのでおすすめです。
