🚺「息子の“未来の地図”になる──『妻のトリセツ』が問いかける父親の背中」
妻との向き合い方がわからず悩んでいた頃、
ふと手に取った一冊がありました。
黒川伊保子さんの『妻のトリセツ』です。
夫婦のコミュニケーションを脳科学の観点から読み解いたベストセラーで、多くの夫婦の気づきになっている本でもあります。
今回は、第1章④-5「あなたは息子が目標にできる『行き先』になれるか」の概要とポイントを紹介します。
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■ 息子にとって、父親は“未来のモデル”
黒川さんによると、男性脳は「ゴール指向・目的地志向」が強く、
息子は成長の過程で 「自分はどんな大人になりたいか」 を、
身近な大人の姿からイメージすると言います。
その最も近いモデルこそ、父親。
つまり息子は、日常のあらゆる場面で
父の姿を“行き先”として見ている のです。
■ ポイント1:息子は「どこへ向かうか」で世界を理解する
男の子は空間認知が得意な脳を持ち、
「どこまで行けるか」「どこを目指すか」という
“距離” や “方向” で物事を捉えます。
そのため、父親の生き方はそのまま息子の未来像になります。
仕事に疲れ果て、愚痴ばかりこぼす父
多少大変でも、自分なりに前を向いて生きている父
息子に焼きつく「大人像」は、日常のふとした瞬間に決まっていきます。
■ ポイント2:父親は「しんどそうな大人」か、「かっこいい行き先」か
父親がいつも不機嫌、妻に当たり散らす、家ではため息ばかり……。
そんな姿を見ていれば、息子にとって「大人の男になること」は
魅力のないものに映ってしまいます。
逆に、完璧でなくてもいい。
仕事や趣味に打ち込んでいる
家族を大切にしている
妻を尊重している
そんな父の背中は、息子にとって 「自分もいつかああなりたい」
と思える行き先になります。
■ ポイント3:妻との関係も“目標にできる未来”の一部
息子は父が母をどう扱うかを、驚くほどよく見ています。
妻を雑に扱う → 息子の基準も同じになる
妻を大切にする → 息子も「大切な人を大切にする男」になりやすい
つまり、夫婦の関係はそのまま
息子の将来のパートナーシップの手本 になるのです。
■ ポイント4:日常でできる、小さな“行き先”の示し方
黒川さんは、父親が意識できる行動として次のような例を挙げています。
仕事や日常の中で、ひとつでいいから「楽しそうにやっている姿」を見せる
妻へ「ありがとう」「助かるよ」と言葉で伝える場面を、あえて子どもの前で見せる
失敗したときもふてくされず、「こう学び直す」と立ち上がる姿勢を見せる
どれも難しいことではなく、
日々の小さな積み重ねで息子の未来像は形作られていきます。
■ この小節のまとめ
この章は、父親自身にそっと問いかけてきます。
「息子が将来、『お父さんみたいに生きたい』と思えるだろうか?」
父の背中は、息子にとって “未来の地図”。
立派である必要はなく、完璧である必要もありません。
ただ、前を向いて生きている姿そのものが、
息子の “行き先” になるのだと教えてくれる一節でした。
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