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🐋🌊いおワールドへの小さな冒険👶✨

家族旅行二日目の朝。

ホテルのカーテンを少しずつ開けると、鹿児島の朝日が部屋いっぱいに差し込み、白いシーツがゆっくりと朝日を浴びていく。

赤ちゃんが声をあげて笑う。僕と妻は眠そうに目をこすりながらも、その元気な声に思わず笑顔になった。

昨日は観覧車に乗ったけど、

今日は朝から慌ただしくせず、まずはホテルでのんびりホカンスを楽しむ。

普段の朝はオムツ替えや授乳でバタバタするけれど、旅先では時間がゆったり流れる気がする。

妻と交代で身支度を整え、旅ならではの贅沢な朝を味わった。

午前中をゆっくり過ごし、いよいよお出かけ。

今日の目的地は「いおワールド かごしま水族館」。

鹿児島といえばジンベエザメ。赤ちゃんにとっては初めての水族館だ。


赤ちゃんをベビーカーに乗せると、まるでスイッチが入ったようにテンションが急上昇。

「キャッキャッ!」と声をあげて笑いながら、両足をバタバタ、バタバタ。

まるで小さな太鼓を叩いているように勢いよく足を動かし、ベビーカーが前に進むたびにますます大喜び。

その姿に僕と妻もつられて笑い合う。


電車に乗るときだけはベビーカーをたたみ、僕が赤ちゃんを抱っこして席に座った。

そしてたくさんの優しさに出会った。

途中で電車を降りた男子学生が、外から窓越しにわざわざ振り返って大きく手を振ってくれた。

その明るい笑顔に、僕も自然と手を振り返してしまう。

隣の席には女子高校生が座っていて、鹿児島の街のことを妻にいろいろと教えてくれた。

地元の人ならではの話が観光客の僕たちにはとても新鮮で、移動中の短い時間がちょっとしたガイドツアーのように感じられた。


バス停で並んでいるときには、日差しが強くて赤ちゃんがしかめっ面になった瞬間、近くにいた家族が「よかったら使ってください」と日傘を貸してくれた。

その思いやりに胸がじんわりと温かくなる。


エレベーターでは、中華圏から来たおばさんが赤ちゃんを見て「いないいないばあ」をしてあやしてくれた。

言葉が通じなくても心がつながる、そんな瞬間だった。


そしてついに到着した水族館。

入り口を抜けると、目の前には巨大な水槽が広がり、悠々と泳ぐジンベエザメが僕たちを出迎えてくれた。

その迫力に僕も妻も思わず「わぁ!」と声をあげる。

赤ちゃんは目をまんまるにしてジンベエザメや魚の群れをじーっと見つめていた。


中でも赤ちゃんが一番夢中になったのは、小さなクラゲが漂う水槽だった。

暗い部屋の中でふわふわと光るクラゲを追いかけて、ガラスごしに触ろうと手で追いかけていた。

その様子は、まるでクラゲと一緒に遊んでいるかのようだった。


お昼ごはんは、鹿児島名物の黒豚とんかつ。

お店に入るとすぐに店員さんが「かわいいねぇ」と笑顔で声をかけてくれた。

赤ちゃんはベビーカーの上でにっこり。

どこのお店でもそうだが、赤ちゃんがいると自然と会話が生まれる。

食べている間も別の店員さんが「いい子にしてるねぇ」と優しく話しかけてくれ、まるで小さなアイドルのランチタイムだ。


運ばれてきたとんかつは、衣がサクッと音を立て、黒豚は噛むたびにジューシーな旨味が広がる。

「おいしいね!」と妻と顔を見合わせると、赤ちゃんはその表情を不思議そうに見つめていた。

食後に店員さんが「また来てねー!」と手を振ってくれて、僕たちの心も温かくなる。


一日を振り返ると、本当にたくさんの人と出会った。

男子学生、女子高校生、日傘を貸してくれた家族、エレベーターで笑い合った中華圏のおばさん、そしてお店の人たち。

数え切れないほどの優しさに触れ、そのたびに僕と妻は感謝の気持ちでいっぱいになった。


帰り道、赤ちゃんはベビーカーの中でスヤスヤ眠っていた。

小さな寝息を聞きながら、僕は思う。

きっと赤ちゃんは大きくなった時、今日の出来事を覚えていないだろう。

でも、僕たち家族の心には、今日一日出会ったすべての笑顔と優しさが深く刻まれた。

またいつか、この場所に赤ちゃんと一緒に来よう。

そう強く思いながら、僕たちはゆっくりと帰路についた。


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