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混乱する魔力感知2

*『本好きの下剋上』のネタバレ推察になりますので、未読の方でこれから読みたいと思っている方はご注意ください*
*魔力感知の基本的なことは1https://note.com/amanoakimi/n/n6e7599a9157eに纏めました。
こちらはフェルディナンドとローゼマインが魔力がほぼ同質のため感知がなかったということがはっきりした後の疑問になります。

*2026年2月10日追記*
フェルディナンドが「記憶を見るために飲ませた同調薬」「トロンべの際に傷を塞ぐために流した魔力」「祈念式襲撃時、魔力枯渇した為に飲ませた自分の液状魔力」でエーヴィリーベの印の子であるローゼマインを染めてしまっていましたが、この場合染めた側より薄い状態ということでほぼ同質だが違いはあるということです
詳しい説明は下記↓にあります
https://ncode.syosetu.com/n4830bu/585/
≫ただし、生きているにもかかわらず死人が持つはずの魔力の塊ができているエーヴィリーベの印を持つ子は別だ。体内に魔石を持っているようなものなので、それを完全に染められるとほぼ完全に染まってしまう。薄めようとしてもなかなか薄まらない状態になるそうだ。染めた相手よりやや薄めの魔力を持つことになるらしい。≪

■ユルゲンシュミットの貴族で魔力が同質だと子供はできない?

まず『ふぁんぶっく8』Q&Aに「魔力感知は子作りが出来るかどうか?自分と魔力量が釣り合う者が分かる能力」(大意)とあります。
また『ふぁんぶっく5』Q&Aには
≫魔力量に差があると同調薬等使っても片方が一方的に染める形になるので子供ができるのは難しい(大意)とあり
身食いの中でも特殊なエーヴィリーベの印の子であるローゼマインが魔力器官ごとフェルディナンドに染められている状態は、ここで言われている「片方の魔力で染め切っている」状態と同じではないかと推測しました。さらに『ふぁんぶっく8』Q&Aで「フェルディナンドとローゼマインは魔力が同質すぎて感知出来なかった、魔力的に婚姻対象外」とあり、
(これとは別の問いへの答え中に)
感知範囲外だと子供ができない代わりに魔力が感じられないため特に苦痛も感じません」とも入っていて
これらの解答から「魔力が同質で魔力感知できない」=「子供ができない」という意味と考えて問題がないと私は思いました。
『ふぁんぶっく8』の「同質だったから感知できなかった」という答えは先に挙げた5の「染め切ってしまうと子供が出来るのは難しい」と繋がってるように思えるのだけど、5では魔力量を主としているQ&Aなのであまり結びつけて考える人は多くなかったみたいです。
この答えが出るまで質についてはっきり出してこられなかったのは、恐らく8巻Q&Aまでフェルディナンドとローゼマインの魔力感知の件を読者に曖昧にしておきたかったのだろうという気もします。

■よりによってジェルヴァージオで感知発現

(ローゼマイン達の阻害にあって不完全な形ではあったけども)ジェルヴァージオがメスティオノーラの書を取得して貴族院の舞台上に現れた時ローゼマインの魔力感知が発現
(『ふぁんぶっく8』Q&Aにこれは魔力感知だったと明記あり)
闘い中のSSを読むとジェルヴァージオはフェルディナンドとローゼマインの魔力を感知していて両人とも量は自分より下で大差がないと判断。
(ただ加護の数が多く祝福で使う魔力量の少ないローゼマインを警戒している。ジェルヴァージオは加護の取得を行なっていないので消費量が非常に多い。フェルディナンドについては祝福を使わないので使用量が分からない為ローゼマインへの警戒が上になっていた。)
『ふぁんぶっく8』が出る前、本編初読の際非常に混乱したのが
(二人ともジェルヴァージオの感知内で彼より魔力量下であるなら、なぜずっと側にいたフェルディナンドの魔力でローゼマインは感知発現しなかったのだろう?)ということでした。
アーンヴァックスの力で身体が成長したにも関わらずローゼマインに第二次性徴である魔力感知が発現してなかったのは、釣り合う魔力量の者が現れなかったからだったとして
では(いつも近くに魔力量が釣り合うフェルディナンドが居たのになぜ?)と。
が、この後神々の御力で染められてしまった魔力を枯渇させようと動いていた夜、2階建てレッサー君の中でローゼマインがフェルディナンドの魔力を感知した時、
(ここまで2人の魔力の色が同質すぎて感知が発現しなかったのではないか?)と推測し、結果的に8Q&Aで推測が合っていたことがはっきりしました。

(では、フェルディナンドの魔力で再度染め切ったらその後はどうなるのかな?同質に戻ったらどうなるのだろう?)と心配していたところ、ローゼマインが命がけで行った魔力散布式・古代の大規模魔術の後フェルディナンドの魔力でも魔力器官を染め切れず神々の御力が残ったという(斜め上からの展開で2人は同質に戻らない!)
このお陰で例え特殊な身食いであるローゼマインであっても完全に二人の魔力は同質になることがない(『ふぁんぶっく8』Q&A)。それで2人はこの後はずっと魔力感知内で子供も出来るのだなvと納得出来たのでした。

(*余談ですが、初感知の相手がよりによってジェルヴァージオだったという皮肉も、貴族院時代魔力感知が発現したフェルディナンドにとってエーレンフェストで感知内の女性はよりによってヴェローニカくらいだったというのと呼応していて非常に切ないですね。)

■基本的にはっきりしているのは

第二次性徴としての魔力感知は、子供が出来るか出来ないか相手の魔力を感知できる能力である(『ふぁんぶっく8』Q&A)
(*感知内であれば異母/同母きょうだいでも親子でも恐らく子供は出来る)
→魔力的に近い婚姻が多い古い家柄の貴族の魔力が「硬い」と表現されるのも近親婚による弊害とすれば、逆に感知内であれば子供が出来るという意味に取れる(実際『ふぁんぶっく5』リーゼレータ視点SSで、前は感知出来ていたお父様の魔力が圧縮によって魔力量が増えて感じられなくなったとあるので、ユルゲン制度的に婚姻出来ない父娘でも魔力は感知していた。で、あれば近親婚でも子供は出来るのだろうと推測)
『ふぁんぶっく8』で「魔力的に婚姻外」という言葉をわざわざ使われていたのは政略結婚であれば魔力感知外であろうと結婚は出来るからそこからの区別だろうと考えられます。
・魔力差が大きい場合、同調薬等を使って染め合った場合でも片方が一方的に染め切ってしまうから子供が出来ることが難しい←先に挙げた『ふぁんぶっく5』Q&A
(「染め切ってしまう」状態というのは一般的な貴族にとっては一時的に魔力が同質になるという状態ではないか。これも結局「魔力的に婚姻外」と言える。)

ただ、エーヴィリーベの印の子であるローゼマインのように一度染め切られるとそのままになるような状態は他の一般的な貴族ではほぼあり得ないし、エアヴェルミーンに同一人物と間違えられるほどに魔力がほぼ同質な二人というのは親子や兄妹姉弟でもレアとも思えます。
初読時私は同質のせいで魔力感知が出来ないというのは近親相姦避けもあるのでは?と思っていて
確かに可能性としては同母や親子で魔力が近く感知内に入らない可能性もあるかも…
制度的に同母は婚姻出来ないとしているのも、魔力質相似の可能性が同母の方がより高いせいかもしれないですね。
魔力の質や量は母親に依るという記述は書籍版5部6のディートリンデ視点SS「ランツェナーヴェの使者」の中でフェルディナンドの説明セリフにあります。(生まれる子供は母親の魔力に左右される)
が、理由はともかく「魔力感知」が子供が出来るかどうか?なのだから「同質で魔力感知が出来ない=子供ができない」で良いように考えられると思っています。

(2026年5月5日 先に追記
ふぁんぶっく10QAにて
Q魔力的に婚姻外=子供ができない?→Aそうです
ということで推測ほぼ合ってたようです
(別件のQAで「一卵性双子でもなければないケース(大意)」というのも出てて ツイで「魔力的に同一人物扱い」としてたもので納得でした)

■コピーしてぺったんの時のフェルディナンド

私は上述のような推測をしていたのだけど
「魔力が同質=魔力的に婚姻対象外=子供が出来ない」という作者の明言はない」というご意見を散見しました。
その疑問を生んでいるのが、王族にツェントを引き受けさせる為に2人が隠し部屋に篭り、魔術具としてのグルトリスハイトを作製する為の場面
https://ncode.syosetu.com/n4830bu/632/

魔術具である自分のメスティオノーラの書にローゼマインから魔力を流されて、腕をさすさすしながら必死に耐えていたフェルディナンドの様子は非常に妄想を掻き立てるもの。
ここについて『ふぁんぶっく8』Q&Aにローゼマインが首に掛けていたシギスヴァルトからの求愛の魔術具(ローゼマインにとっては許可証)から魔力が滲んでローゼマインの魔力が若干変質していたせいだったとあり。
私もこれは何かな?とにやにや妄想していたけども、Q&A読んで同質だった筈が少し変質してたからかーと納得しました。
作業中はまだ異質さが微妙にあったせいだろうくらいに雑に把握。
でもフェルディナンドのモノローグ(書籍版第5部11)にもこの時の染め替えはすぐだったというのもあるので、
そうすると「魔力感知外だと魔力を感じない」というのは、すぐ同質に戻ってるのと矛盾があるのでは?というご意見が出るのも分かるのです。
少しでも魔力の色を合わせる為に同調薬を飲むので同質の方が快感が強いのではと私もそこまで思っており「魔力を感じない」という答えにはあれ?と思ったので。
基本を動かさないで考えると浮いてるのはフェルのこの時の感じの部分。これまでの経験から整理から浮く部分の解釈について違う答えが来ることの方が多いんですよね。
ローゼマインはコピーしてぺったんの時は魔力感知発現前でかつ魔力を流す側。ということで個人的にはこの時のフェルディナンドの感じは性的快感かどうか?流し方に何かあるのかも?
とりあえず魔力感知問題からは外してみました。
感知に関係なく自分の身体を魔力が動くのは分かるという答えもあるし(『ふぁんぶっく8Q&A』)。
正直、閨ごとについては今も尚、不明点多いですし。

*2025.10.8 /2025.10.11追記*
メスティオノーラの書が自分のシュタープ(身体から出す)神具であるというのがやはり特殊なんだろうという推測が強くなってきました。
ちょっと下ネタ強めですが、自分自身のシュタープで自分に魔力流す行為でも感じるかもねって。これなら矛盾しないけどもR15では詳細は書けないとも思うので、この件は各自の想像で良いような。
メスティオノーラの図書館に居るローゼマインを呼び戻す際に手を合わせて魔力を流したけど気づかず、シュタープを握らせて流す場面がありました。これって多分ユルゲンシュミット的に結構破廉恥なんだろうとも思いますwそしてややヒント的な。

別件で公式過去ツイート再読していたら前にも読んでいた下記
》グルトリスハイトへのコピペは、シュタープに他人が魔力を通す事と同じ現象で、詳しく書いた場合には読む時に表情が崩れる感じの破廉恥案件です。《
https://ncode.syosetu.com/n4099cd/13/
やはりシュタープ製ってとこが。そして詳細が書かれることはないだろうとは改めて思いました。

追記分

1に纏めたように第二次性徴で発現する魔力感知とは別に自分の魔力を動かして感知する能力もあるのでその辺が少しややこしい。
自分の魔力を動かして他者の魔力を感じることも出来るし、自分の中の魔力の動きも分かるということで描写が少し混乱する部分もあるのかも。https://note.com/amanoakimi/n/n6e7599a9157e

■余談:もしもヴィルフリートが男のプライドを前向きに発揮して自分の魔力の籠った婚約魔石を自分の魔力で作った鎖付きで贈ってローゼマインに付けさせていたら?

ローゼマインの魔力感知はもう少し早かったかもしれないと思ったりしました。短い期間付けていた求愛の魔術具で変質したくらいなので。その場合でもただしヴィルフリートは感知出来ないけど;フェルディナンドに対してということで…
なんでもローゼマインから貰いっぱなしで御礼もお見舞いも一個もしたことないというヴィルフリートの性格とダメ側近達の設定のお陰で、今まであんまり考えてもみなかったけども
色々妄想してもこれもまた先生の織り込みなのでしょう。

◾️終わりに

今回2個もつらつらくどくど纏めてみたのは、
「コピーしてぺったん」の時のフェルディナンドの様子があまりに美味しくて妄想が色々出来るけど、グレーティアの受けていた性的虐待に絡めてのQ&Aもあって少し混乱するので改めて整理してみようと思ったからです。
グレーティアが「痛みに慣れている」と言ったことについては、痛みを与える方法は色々あるとのことでだったので、結局のところフェルディナンドがどうしてゾワゾワしたのかは自分の出した神具に直接魔力を流される動きは魔力感知有無とは別(「感知外だと魔力を感じないから痛みがない」という動きと別)かもしれない…?とかとりあえず保留に。房事について詳細を描かれることはないと思うので謎のままかもしれません。

でもいろんな解釈が出来るのが『本好きの下剋上』の良いところだし、二次作品も推測もいろいろ自由で良いですよね。
ここに書いたこともあくまで私の推測に過ぎません。
『ふぁんぶっく10』で答え合わせが出て、自分が外れていてもまあ良いか〜wくらいの感じで書いていますので、生温かく読んでください。
今回の纏めは下記のツイートからです↓
https://x.com/haneusaamano/status/1927354616603107478?s=61&t=luUqP6RzjtKyXqNP0CSA6Q

*長い文章を最後までお読みくださってありがとうございます。

2025年12月30日補記
フォロイーさんがお読み下さった上で「もし同質のままなら魔力を感じないと快感もない?」という疑問を。
これについてはグレーティアの絡みのふぁんぶっく9Q&A中で「耐えるべき苦痛は魔力の流れだけではない(大意)」というお答えがあります。そもそも感知外だと子供ができないから都合が良いということで灰色巫女に花捧げさせたり愛妾にしたりがあることを思えば肉体を重ねて得る性的快感は普通にあって、感知内同士貴族間の魔力による交歓はそこにさらに加わるものだと思われます。そしてR15作品なので今後も詳細を書かれることはないとも思います。