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【CRDO】買収で変わったもの、変わらなかったもの。今から追うべきか、ALABとMRVLで考える

私はCredo(CRDO)を決算後に時限的モメンタムサテライト銘柄として購入したものの、NVIDIA GTC 後に直ぐに売却した。その時の判断は間違っていない。
そして、同じく決算後にMRVLを厚く買ったが、更にCRDO売却分でMRVLを時限的モメンタムサテライトと して、ぶ厚く買い増しした。

今回のCRDOの更新で大事なのは、市場が何を見直したのかを考えることだ。

4月13日にCredoはDustPhotonics買収を発表し、SerDes、DSP、Silicon Photonics、system integrationをまたぐ垂直統合スタックを語り始めた。しかも会社は、この統合によってFY2027のoptical revenueが5億ドル超になる見通しと、FY2027のnon-GAAP EPSに増益寄与する見込みまで示している。

Jefferiesの新規Buyと175ドルの目標株価は、その変化を市場に言語化した材料だった。

要するに、今回の急騰は「AECの会社」への再評価ではなく、「銅から光への移行期を押さえに行く接続プラットフォーム候補」への評価変更だと思う。  

■ CRDOは何が変わったのか


私が3月にCRDOを見たときの違和感は、数字ではなく構造にあった。Q3 FY2026の売上高は4.07億ドル、前年比+201.5%、前四半期比+51.9%、non-GAAP粗利率は68.6%、Q4売上ガイドは4.25億〜4.35億ドルで、数字自体は極めて強かった。

それでもNVIDIA GTC後に見えたのは、NVIDIAが接続の価値を以前よりも自社システムの内側へ取り込み始めた姿であり、CRDOがAIファクトリー時代のどこを押さえるのかは少し曖昧に見えた。

今回の買収は、その曖昧さに対して会社が後から答えを追加した形だ。つまり、「当時の懸念が間違っていた」のではなく、「その後に前提が更新された」と整理するのが自然だと思う。  

■ CRDOの変わっていないもの


買収の戦略的意味は大きいが、統合の質はまだ未確認だ。DustPhotonicsは未上場のSiPho企業で、400G、800G、1.6TのPICやmerchant silicon photonics engineを持ち、量産や顧客採用の説明もある。ただ、Dust単体の売上高、粗利率、主要顧客比率、既存受注残は公開されていない。さらに、Credo自身の粗利率もQ3の68.6%に対してQ4ガイドは64.0%〜66.0%で、買収前から少し揺れている。だから今言えるのは、「粗利改善のロジックは示された」が、「粗利改善を数字で確認できた」ではない。ここを飛ばして新ストーリーだけで株価を追うのは好きではない。  

■ CRDOは今から追うべきなのか?


私は、以前より追う理由は増えたと思う。
ただし、飛びつく局面かは別だ。

実際、足元の株価はすでにかなり速く新ストーリーを織り込みに行っている。4月14日時点でCRDOは134.36ドル、前日比+12.3%だった。この記事を書いてる今も前日比14%上昇し153ドルを超えている。今回の買収で、CRDOは確かに面白くなった。だが、それは「初動でまだ誰も気づいていない銘柄」になったという意味ではない。

むしろ今は、構造改善を市場が理解し始めた後半に入っている。だから現時点のCRDOは、再監視銘柄としての格は上がったが、時限的モメンタムサテライトとして最も気持ちよく張れる銘柄とはまだ言い切れない。  

■ CRDOの構造比較はALABで見るべき


CRDOの構造変化を測る相手としては、まずALABのがきれいだ。Astera LabsはQ4で売上高2.706億ドル、non-GAAP粗利率75.7%、non-GAAP営業利益率40.2%を出し、自らをrack-scale AI infrastructure向けのconnectivity companyとして位置付けている。

つまり、AI接続レイヤーの会社が高粗利・高利益率で成長するモデルをどこまで成立させられるかを見るには、CRDOよりもALABがベンチマークになる。今回の買収でCRDOは面白くなったが、まだ「高粗利の接続プラットフォーム」としての完成度はALABより不確定だ。だから事業比較はALABで行う方が、読み手も引っかかりにくい。  

■ 今の時限的モメンタムサテライトはMRVLでよい


一方で、ポートフォリオの資本配分は別の話だ。ここで重要なのは、「今の自分が何を期待して持っているのかを明確に説明できるか」だと思う。

MRVLはQ4 FY2026で売上高22.19億ドル、通期81.95億ドルを記録し、会社はbookings continuing to grow at a record pace、design wins hit an all-time recordと述べた。さらにNVIDIAとのNVLink Fusion提携と20億ドル出資があり、最近のBarclaysの評価軸もcustom AI chipだけではなくoptical networkingとinterconnectへ移っている。

つまりMRVLは、数字、顧客、AIファクトリー内での役割、その三つがすでに接続している。CRDOは新しく面白くなったが、MRVLはすでに大きな数字でその位置を示し始めている。

だから私は、構造理解の対象としてはCRDOを再監視する一方、時限的モメンタムサテライトとしては今もMRVLを優先する。  

■ 結論


今回のCRDOのアウトプットで残しておきたいのは、単純な後悔や正当化ではない。DustPhotonics買収によって、CRDOは「AEC中心の会社」から「銅と光の移行期を押さえる接続プラットフォーム候補」へ一段上がった。これは事実だ。

ただし、統合の質や粗利率への影響はまだ確認できていない。そして株価は、その新ストーリーをかなり速く織り込みに行っている。

だから、今のCRDOは再評価に値するが、今すぐ最優先で飛びつく対象ではない。事業比較はALABで冷静に見て、ポートフォリオの時限的モメンタムサテライトはなおMRVLでよい。MRVLでまだ戦える。


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