AIデザインをそのまま納品。それ、Webデザイナーの仕事と言える? 最低限3つの手直し
AIでデザインを一瞬で作れるようになったけど、問題はその先。
ブラッシュアップしろって言われてもどこを…?
まず文字から直し始めるか…と気づけば3時間。
いろいろいじってたら全体がチグハグに💦
改善する、ブラッシュアップするって難しいですよね。
私もWebデザイナーになりたての頃は、既存デザインのどこを改善していいかわからず、やみくもに手を動かしていました。
もちろん、先輩デザイナーからダメ出しの嵐でした…!
前回の記事で、AIバナーをCanvaのマジックレイヤーで分解すると、デザインがけっこう崩れる、これじゃ納品は難しい、という話をしました。
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今回はその続き。
ChatGPTでバナーをパーツ分解して、Photoshopで組み直していきます。
……なんですが、AIバナーで気になる点が次々目について。
これ、ただ組み直すだけじゃだめだろう、と。
Webデザイナーと名乗るんであれば、この3箇所。
ここだけでも最低限、直さなければ…!
…ということで、パーツ分解の手順などは次回にまわして、今回は「AIバナーで、最低限どこを改善したか」をお話しします。
今回のクライアントワーク(想定)
あなたは制作会社さんから、下記の依頼を受けました。
・提供資料に基づき、バナーデザインを作成してください。
・編集可能なデータ形式で納品してください。
(fig・psd等)
題材は前回記事と同じ、パーソナルカラー・骨格診断サロンのWeb広告バナーです。
20〜40代の女性がターゲットで、診断予約・公式サイトへの誘導が目的。
そこで、あなたはAIでバナーを作成しました。
それがこちら。
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パッと見、おしゃれで素敵なデザインですよね。
カラー配色や写真の雰囲気、全体のトーンもマッチしていて。
パーツ分解して、FigmaかPhotoshopでバナーを組み直せばデータ納品できそうです。
さて。
ここで、ひとつ立ち止まってほしいんです。
なにか気になる点がありませんか?
AIバナーをそのまま編集データにして納品。
それ、Webデザイナーの仕事と言える?
AIバナーをそのまま編集データにして納品する。
それで喜ばれるケースもあるかもしれません。
でも、「Webデザイナーとして仕事をしていきたい」なら、ここが分かれ道です。
AIが作るバナーの完成度は、私の体感で7割。
残りの3割に「プロなら見過ごせない粗」があります。
たとえば、
・パーツの配置が動線に沿っていない
・情報が多すぎて、どこを見ればいいか迷う
・余白や揃えのルールがバラバラ
・写真がどこか"眠い"
・著作権に違反してる箇所
など。
この3割を調整するのがWebデザイナーのお仕事。
AI画像は「素材」、仕上げるのは「人間」です。
例えるなら…
自分が食べるご飯はレンチンでOK。
でも、お金をいただいてお客さんに出す料理は、厨房で調理して、盛り付けまできれいに仕上げる必要がある。
AIは下ごしらえ。
盛り付けから先が、デザイナーのお仕事です。
ちなみに先ほどのAI画像を見た瞬間、「ここ気持ち悪いな~」という直したい欲に駆られたら、立派なデザイナーマインドをお持ちだと思います!
なぜFigmaじゃなくて、Photoshopを選んだのか
納品形式は「fig・psd等」という指示。
このケースではPhotoshopでの納品を選択します。
Figmaでも組み直せるのに、なぜPhotoshopを選んだのか?
それは、このバナーの「写真」が占める面積が多いからです。
さらに、診断の様子をビジュアルでちょい見せして、興味を引きたいから。
なのに、この写真はなんだかぼんやりしていて「眠い」んです。
Figmaは、パーツを並べて画面を設計するのが得意な、いわば設計ツール。
一方Photoshopは、写真を補正・加工するのが本職です。
使い分けの基準はシンプル。
写真を加工する作業が重要なら、Photoshop。
画面を設計する作業が重要なら、Figma。

こう考えると、デザイン時のツール選びの迷いがすっと消えますよ。
では、手をつけた手直し順に解説しますね。
今回改善したのは、プロとして見過ごせないこの3箇所だけ。
手直し①:ロゴに居場所を作る
🔍気になるポイント
右上のサロン名、なんだか居心地が悪そう…

AIバナーでは、サロン名が右上に置かれています。
でも背景の写真と重なって、ちょっと窮屈そうだし見づらい。
手直し版では、最上部に細いヘッダー帯を新設して、ブランド表記をそこに収めました。

Webサイトのヘッダーと同じ考え方です。
「この帯はブランド情報のエリア」と決めてあげると、見る人は迷わないし、デザイン全体もきゅっと締まります。
手直し②:下部の渋滞を解消
🔍気になるポイント
下の部分の情報量、よくばり過ぎじゃない…?

AIバナーの下部は、キャッチコピー、3つのベネフィット、CTAボタン、さらに一番下にもう1本キャッチコピーの帯。
…ぎゅうぎゅうです!
夕方のスーパーのレジくらい大渋滞!
メッセージを詰め込みすぎると、結局どれも読まれません。
このバナーの目的はただひとつ、「診断メニューを見る」を押してもらうこと。
なので、最下部の帯は上部に移動。
左側のキャッチコピーは思いきって削除。
ベネフィットとボタンだけを残し、ボタンを大きくしました。

ブラッシュアップは「足す」より「引く」作業の方が多いんです。
AIは気を利かせて盛って埋めてくれるぶん、引き算は人間の担当です。
手直し③:写真の"眠さ"を補正する
🔍気になるポイント
AIの写真って、なんかぼんやりして見えない?
AIが生成するバナーの写真は、ピントが甘くぼんやり見えがちです。

そこで、Photoshopの調整レイヤーで補正して、被写体に軽くシャープをかけました。

メリハリが出て、写真の眠さが軽減されました!
これが、FigmaではなくPhotoshopを選んだ理由です。
細かいパーツ修正より、大きな変更から
直す順番も大事です。
手をつけた順番はこんな感じ。
①パーツの配置変更
②情報の整理
③写真の補正
文字や色など、細かい修正から始めると、あとからレイアウトを修正したとき、ぜんぶやり直しになることも。
レイアウト変更や情報整理、面積の大きい写真の修正などをまず先に。
その後に細かいパーツを調整していくのがスムーズです。
「変換できる人」と「仕上げられる人」の差
AI画像を編集データにするのは、ツールの操作方法さえ覚えれば、誰でもできます。
Canvaのマジックレイヤーも、そのうち完ぺきな編集データを出力できるようになるかもしれません。
でも、20年以上制作にたずさわる身としては、
「ここを直したらもっと良くなる!」
「お客さんにより満足してもらえる」
という判断力や心遣いこそ、AI時代のWebデザイナーにとって差別化スキルになると思っています。
クライアントへのデータ納品ってどう作ってる?
今回お話ししたのは、AI画像、最低限の手直し改善まで。
次回は現役Webデザイナーがどんな納品用データを作っているのか、お見せいたします。
パーツ分解からPhotoshopでの実作業、プロンプト、納品データ作成のコツまで、プロのやり方を知ることができる実践編です。
「クライアントに納品するデータ、これで本当にいいのかな…?」
と悩んでいる方に向けた内容になっています。
👇Before/After画像+納品データにするまでの全工程はこちら
まずは今回の「直す順番」を、今後バナーを改善するときに一度試してみてください。
👇AIで作ったデザインの修正やホームページのリニューアルは、AmotDesignでもご相談を承っています。
👇AIデザイン手直し帳
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