⚽2026W杯|日本は優勝出来る⁉ 鍵は幸運、戦略、それから覚悟 ∽ 第一章 ∽
∽ 序章 ∽
北中米ワールドカップまで、あと1年となった。夢物語のようだけど、もし日本代表がワールドカップ優勝するとしたら、どういったシナリオが考えられるだろうか? と、想いを巡らせてみた。
歴代最強と言われる森保ジャパン。確かにそうかもしれない。しかし強いだけでは、ワールドカップで優勝出来ない。優勝候補に挙げられる強豪国でさえ、実力は勿論の事、幾つかの幸運を掴み取らなければ、ワールドカップを掲げる事は出来ない。日本はと言うと、ベスト16が最高実績だ。日本が以前より強くなったとは言え、一体幾つの幸運を掴めば優勝に手が届くのだろう。
日本代表の、これまでのワールドカップでの闘いを振り返ると、死力を尽くしてグループステージを勝ち上がり、決勝トーナメント1回戦で善戦はしても、あえなく力尽きる。と言った印象だ。踏ん張りが利かない。余力が残っていないのだ。
だが、ワールドカップが4、5試合しか無ければ、ワンチャンあるかもしれない。そんな不届きな事を考えてしまった。でも次のワールドカップは、決勝戦まで8試合を戦わねばならない。前半の4試合、グループステージと、決勝トーナメント1回戦となるラウンド32を 無かった事に出来たら。。。無かった事には出来ないけれど、死力を尽くす事無く、やり過ごす事が出来たら。。。
といった多大な妄想を 具現化していく試みにお付き合い下さい。優勝への近道。日本が優勝するとしたら、辿るであろう道筋が見えてきます。
∽ 第一章 ∽ 日本はポット2に入るべき
ポット1に入れば、グループステージで強豪国との対戦を避けられるため、グループ分けの抽選ではポット1が最も有利というのが、一般的な常識となっている。ゆえに森保監督は、ポット1を目指すと公言していた。当然だ。日本代表を率いる指揮官ならば、チームの士気を上げるために、常に上を目指す発言を心掛けねばならない。
しかし、以下の理由により、必ずしもポット1が有利とは 言えない状況となっている。
明らかに不利となるグループ「C,F,H,J組」がある
開催国枠が3枠
開催国はポット1に入る
開催国は不利グループに入らない
✅明らかに不利となるグループ「C,F,H,J組」がある

ラウンド32進出チームは、グループ1位12ヵ国・2位12ヵ国・3位8ヵ国、計32ヵ国となっている。3位進出チームは1位のチームと対戦だが、3位は8ヵ国なので、1位のうち 8ヵ国しか対戦出来ない。
1位の残りの4ヵ国はグループ2位との対戦。その4ヵ国は「C,F,H,J組」で、1位vs.2位(M75,M76,M84,M86)となる。他の組は 1位vs.3位・2位vs.2位の対戦となっている。次のラウンド16(M90,M91,M93,M95)で、バランスを取っている様に見えても、ラウンド32を勝たなければいけない以上、「C,F,H,J組」が明らかに不利だ。
トーナメント表で ご確認頂きたい。
✅開催国枠が3枠
2026北中米ワールドカップは、『アメリカ』『カナダ』『メキシコ』の3カ国共催。大会の成功を収める為に、ホスト国を優遇するのは容認の範囲だとしても、数が増えるとバランスが崩れて来る。
✅開催国はポット1に入る
『メキシコ(A組)』『カナダ(B組)』『アメリカ(D組)』の3ヵ国は、FIFAランキングに関わらず、ポット1に入る。ランキングを基にすると、『メキシコ』『アメリカ』は「実質ポット2」。『カナダ』は「実質ポット3」だ。
ポット1残りの9ヵ国が、ランキング上位の強豪国ということになる。
✅開催国は不利グループに入らない
『メキシコ(A組)』『カナダ(B組)』『アメリカ(D組)』の3ヵ国は、前出の不利グループではない。よって抽選により、ポット1の9ヵ国の強豪国に$${\frac{4}{9}=44.4\%}$$の確率で「C,F,H,J組」が割り当てられる。
ポット2~4は、12ヵ国中4ヵ国が「C,F,H,J組」に入るので、$${\frac{4}{12}=33.3\%}$$となる。
グループによって明確な有利不利があり、不利な「C,F,H,J組」には開催国が入らない。これによって他の強豪国にしわ寄せがいく事になる。
開催国枠が1つだけなら誤差の範囲で済ますことが出来そうだが、枠が3つあることで、不利が3倍に増幅される形になっている。これがポット1が不利な理由となる。
ポット1の他の強豪国との対戦を避けられるのが ポット1のメリットのはずだが、開催国優遇が3枠あるために、メリットが若干薄くなる。ポット2でも、「A,B,D組」に入れば「実質ポット1」の強豪国との対戦を避けられる。もし開催国が『ドイツ』『フランス』『スペイン』の3ヵ国なら、誰も同組になりたいとは 考えないはず。だが『メキシコ』『アメリカ』は「 実質ポット2」。『カナダ』は 「実質ポット3」だ。
日本が掴むべき幸運
『組み合わせ抽選で「C,F,H,J組」以外の組に入る』が掴むべき幸運。だが、抽選の結果をコントロールすることは出来ないので、出来るのはポット2に入れるように、ランキングを維持する。その後は組み合わせ抽選で、幸運を掴めるよう祈ろうではないか。おすすめ順にグループを示していこう。
グループB⭐⭐⭐⭐⭐
『カナダ』を決して甘く見ている訳ではない。ホームアドバンテージを得た『カナダ』を侮っては いけないことは承知している。しかし、『カナダ』には申し訳ないが、ポット2~4のどの国もグループBに入りたいと願っているだろう。もちろん狙うは1位突破。しかし仮に2位だったとしても、A組2位との対戦となるため、「実質ポット1」との対戦を避けられるというのも嬉しい。
グループA⭐⭐⭐⭐
『メキシコ』との首位争いを制して、1位突破を目指したい。2位でもB組2位との対戦。強豪国と当たる事が無く、比較的楽な相手となるため、状況によっては2位狙いでもいい。ただ、グアダラハラは標高1,560m、メキシコシティは2,240mの高地での試合となる。選手のコンディション等を考えると、『カナダ』と『メキシコ』が実力同等と仮定しても、グループBに比べて若干のマイナスとなる。
グループD⭐⭐⭐
もちろん、『アメリカ』には競り勝っておきたい。A,B組との違いは、2位突破かつG組2位が、ポット1の強豪国となる可能性がある。
「A,B,D組」は、開催国のホームアドバンテージを加味すると、やりづらい相手ではある。しかし、日程の余裕ができる恩恵もある。
グループG⭐⭐
2位突破の際、D組2位との対戦となり、1回戦で「実質ポット1」との対戦を避けられるのがメリット。考えようによっては、D組より おいしいかもしれない。
グループE,I,K,L⭐
G組と比較して、グループ2位で進出した際に、ポット1の強豪国と対戦する可能性がある点がマイナスとなる。
グループC,F,H,J❌
『ダメ、絶対』 理由は前出の通り。今更言うほどでもない。優勝候補の国々であれば、ここからでも少ない幸運をがっちり掴んで、優勝へとたどり着くだろう。しかし、日本にとっては、グループステージ及びラウンド32での消耗が大きい。ここから優勝するには、より多くの幸運が必要だ。苦難の道筋となる。
というわけで組合せ抽選では、ひとつでも⭐の多いグループに入れるように祈ろう。
∽∽∽ 第一章 終わり ∽∽∽
第二章へ続く
$${\footnotesize\bfこの記事が参加している募集}$$
$${\boxed{\fbox{\large\#}\raisebox{0pt}{\scriptsize\bf{北中米ワールドカップ抽選会}}\hspace{18pt}\tiny\raisebox{1pt}{\textrm{2025/12/5}}}}$$
$$
\footnotesize\textrm{\fbox{\#妄想トーナメント} \fbox{\#FCなんはな} \fbox{\#KaTeX魔術} \fbox{\#サッカー日本代表} \fbox{\#サッカーを語ろう} \fbox{\#北中米ワールドカップ抽選会}}
$$
いやいや、これじゃ終われない。それでもまだ、ポット1の方が有利と思ってるでしょ? そこで指標となる数値を示す。ポット1と2のどちらが有利か、判断して欲しい。
とは言え、数字の並んだ表とにらめっこする退屈な お時間と相成ります。
ポット2がおいしいと御理解頂けた方は、このまま第二章へ飛んで行って頂いて構いません。
$${\boxed{\begin{matrix}\text{承知しました}\\\text{I agree.}\end{matrix}}}$$
眉唾と思われし御仁は、忍耐を携えてお進み頂こう。
ポット1のメリット
そもそも、なぜポット1に入ると有利と考えられているかを整理しよう。ポット1には、ランキング上位の強豪国と、開催国が入ります。ポット1に強豪国を入れる事で、強豪国同士が戦う事が無くなる。シードされると考えてよい。開催国がポット1に入るのも、強豪国との対戦が無いように優遇する為です。強豪国が居なければ、敗退確率が下がります。これがポット1が有利とされる理由のひとつ。さらに、グループ1位で突破する可能性が高まります。すると1回戦(ラウンド32)で、他のグループ下位との対戦となります。より弱い格下相手との対戦が見込める訳です。
$$
\small
\fbox{ポット1に入った場合}\\⬇\\
\fbox{強豪国との対戦が無い}\\⬇\\
\fbox{グループ順位が上がる}\\⬇\\
\boxed{\begin{split}&①敗退確率が下がる\\&②1回戦の相手が下位\end{split}}
$$
①敗退確率が下がる
前回までの32ヵ国W杯グループステージ敗退確率は、$${\frac{16}{32}=50\%}$$。次回48ヵ国W杯は、$${\frac{16}{48}≒33.3\%}$$。敗退確率が下がるため、ポット1の強豪国との同組は、以前ほど厳しいものではありません。ポット1に入れば 確かに敗退確率は幾分か下がりますが、日本の実力で敗退に怯える様では、優勝は望めないでしょう。
②1回戦の相手が下位
より上を目指す強豪国、そして日本にとっては、1回戦でつまづいたり、苦戦して消耗するのを避けたい。上位で突破する事により、1回戦の相手が下位となります。
論点が整理できたので、次に進みます。
進出確率テーブルによる試算
以降は、試算の根拠として、「進出確率テーブル」を設定します。
テーブルの数値は統計によって得られたものではないので、信頼性は高くありません。数値を変更すると、試算結果も変わります。それでも、普遍的な数値を設定することで、得られた試算結果は信頼できるものと判断します。
ポット1を「p1」、ポット2を「p2」として表しています。
「3位↑」は、3位の成績上位8ヵ国なので、合計が$${\frac{8}{12}≒66.7\%}$$「敗退」は、4位と3位敗退の合計$${133.3\%}$$となっています。
$$
\def\arraystretch{1.1}
\small
\text{進出確率テーブル[互角] 単位(%)}\\
\begin{array}{c|cccc|c}
\text{順位}&\text{p1}&\text{p2}&\text{p3}&\text{p4}&\text{合計}\\\hline
\text{1位}&25&25&25&25&100\\
\text{2位}&25&25&25&25&100\\
\text{3位↑}&16.7&16.7&16.7&16.7&66.7\\\hdashline
\text{敗退}&33.3&33.3&33.3&33.3&133.3\\\hline
\text{合計}&100&100&100&100
\end{array}
$$
$$
\def\arraystretch{1.1}
\small
\text{進出確率テーブル[Ⅰ] 単位(%)}\\
\begin{array}{c|cccc|c}
\text{順位}&\text{p⑵}&\text{p2}&\text{p3}&\text{p4}&\text{合計}\\\hline
\text{1位}&36.7&\fbox{36.7}&20.0& 6.7&100.0\\
\text{2位}&33.3&\fbox{33.3}&23.3&10.0&100.0\\
\text{3位↑}&13.3&\fbox{13.3}&16.7&23.3& 66.7\\\hdashline
\text{敗退}&16.7&\fbox{16.7}&40.0&60.0&133.3\\\hline
\text{合計}&100&100&100&100
\end{array}
$$
・『日本』が「A,B,D組」またはp1の想定
・ 開催国と『日本』が「実質ポット2」と仮定
・ p⑵とp2は同値
$$
\def\arraystretch{1.1}
\small
\text{進出確率テーブル[Ⅱ] 単位(%)}\\
\begin{array}{c|cccc|c}\text{順位}&\text{p1}&\text{p2}&\text{p3}&\text{p4}&\text{合計}\\\hline
\text{1位}&50.0&\fbox{30.0}&13.3& 6.7&100.0\\
\text{2位}&33.3&\fbox{33.3}&23.3&10.0&100.0\\
\text{3位↑}&13.3&\fbox{13.3}&20.0&20.0& 66.7\\\hdashline
\text{敗退}& 3.3&\fbox{23.3}&43.3&63.3&133.3\\
\hline\text{合計}&100&100&100&100
\end{array}
$$
・『日本』が「C,E~L組」p2の想定
実は試算に使用するのは、「p2」の枠で囲んだ数値です。他のポットの確率を出したのは、これらの数値が、ある程度の範囲に限定される事を示すためです。
実力互角のポットによる優劣
全てのチームの実力を互角とすると、試算が簡単になります。現実にはあり得ないですが、ポット分けをせずに無作為抽選をした場合と考えることが出来ます。テーブル[互角]を使用した、ラウンド32の対戦相手の確率がこちらです。
$$
\def\arraystretch{1.1}
\small
\text{対戦確率 [互角] 単位(%)}\\
\begin{array}{c|cc}
\text{対戦相手}&\text{p1}&\text{p2}\\\hline
\text{vs.3位}&13.9&\bf{16.7}\\
\text{vs.2位}&25.0&25.0\\
\text{vs.1位}&\bf{27.8}&25.0\\\hdashline
\text{敗退}&33.3&33.3\\\hline
\end{array}
$$
ラウンド32の相手をおさらい。A,B,D,E,G,I,K,L組は1位vs.3位・2位vs.2位の対戦。「C,F,H,J組」は1位vs.2位です。3位は どの組も1位と対戦です。
ポット1はvs.1位の確率が高く、ポット2はvs.3位の確率が高くなります。敗退確率が同率のため、ポット1よりポット2の方が有利なのは明白です。わずか数パーセントの違いなので、誤差の範囲内と捉えますか?
実際は、実力によってポットが分けられて、ポット1の国が強いです。実力差が小さい場合はポット2が有利で、大きい場合はポット1が有利と予想出来そうです。
実力差がある場合のポットによる優劣
テーブル[Ⅰ]と[Ⅱ]を使用した、ラウンド32の対戦相手の確率がこちらです。「p2」の値から、対戦確率を求めています。
$$
\def\arraystretch{1.1}\small
\text{実力差有 [ 進出確率 ] [ 対戦確率 ] 単位(%)}\\
\begin{array}{c|cc}
\text{順位}&\text{[Ⅰ]p2}&\text{[Ⅱ]p2}\\\hline
\text{1位}&_a36.7&_e30.0\\
\text{2位}&_b33.3&_f33.3\\
\text{3位↑}&_c13.3&_g13.3\\\hdashline
\text{敗退}&_d16.7&_h23.3\\\hline
\text{合計}&100.0&100.0
\end{array}
\text{ ➡ }
\begin{array}{c|cc}
\text{対戦相手}&\text{p1}&\text{p2}\\\hline
\text{vs.3位}&20.4&\bf21.7\\
\text{vs.2位}&34.8&32.2\\
\text{vs.1位}&28.1&24.4\\\hdashline
\text{敗退}&\bf16.7&21.7\\\hline
\text{合計}&100.0&100.0
\end{array}\\
\begin{array}{ll}
\rm{p1vs.3位=(a5_組)/9_組}≒20.4\%\\
\rm{p1vs.2位=(b5_組+a4_組)/9_組}≒34.8\%\\
\rm{p1vs.1位=(c5_組+(b+c)4_組)/9_組}≒28.1\%\\
\rm{p1 敗退=(d12_組)/12_組≒16.7\%}\\
\rm{p2vs.3位=(a3_組+e5_組)/12_組≒21.7\%}\\
\rm{p2vs.2位=(b3_組+f5_組+e4_組)/12_組≒32.2\%}\\
\rm{p2vs.1位=(c3_組+g5_組+(f+g)4_組)/12_組≒24.4\%}\\
\rm{p2 敗退=(d3_組+h9_組)/12_組}≒21.7\%\\
\rm{3_組|A,B,D組}\hspace{16pt}\rm{5_組|E,G,I,K,L組}\\
\rm{4_組|C,F,H,J組 9_組|C,E~L組 12_組|A~L組}\\
\end{array}\\
$$
ポット1に入った場合、敗退確率は下がります。しかしvs.3位の確率は、ポット2に入った場合よりも低い結果となります。敗退確率が減った分は、vs.1位とvs.2位の対戦確率が上がります。実力差が大きいと見積もるほど、vs.3位の確率の差が少なくなります。しかし、あまりに実力差が大きい見積もりは、現実から かけ離れていきます。
日本の実力の見積もりを強豪国と同等にする等、テーブルの数値を変えても、この傾向は変わりません。
よって、
「①敗退確率が下がる」と、「②1回戦の相手が下位」は、両立しません。
敗退を恐れるなら、ポット1に入るべき。
ラウンド32で対戦相手に恵まれたいなら、ポット2に入るべき。
となります。
ポット2が有利な説明をしてきましたが、組合せ抽選で「C,F,H,J組」を引いてしまえば、これまで述べてきた理屈は泡と消えます。あくまで「C,F,H,J組」に入る確率を下げるため。さらに、あわよくば開催国と同組になるために、ポット2が良いという推論です。
あなたならポット1とポット2、どちらが有利と判断しますか?
さらに第三章まで読めば、強豪国との同組は、さほど問題ではないと考える様になるかもしれません。
次の第二章は、グループステージの戦略について考えていきます。
∽ 第二章 ∽
∽ 第三章 ∽
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