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父の思い出の味「七草おじや」

先日、母との思い出のレシピについて話したのですが、父との食に関する思い出は何かな?とふと考えました。

父は交通事故で少々早く天国へ行ってしまったので父の事をゆっくりと思い返すのは久しぶり。
なんだか懐かしいような気分です。

職人だった父はお酒が大好きで、料理や家事などほとんどしない昭和の親父でしたが思い返してみるとありました!
年に一度だけ父が作ってくれたものが。

それは…
1月7日に作る七草粥ならぬ「七草おじや」
(全然七草は入りませんが)
なぜ「おじや」だったのか、そしてなぜ父が作っていたのかは今となってはわかりません。

1月7日(七草の日)というと私が住んでいた地域だけかもしれませんが、父を含め職人と呼ばれる人たちはお正月休みは七草まで、といって1月7日まで休んで8日が仕事始めでした。

お正月休み最後の日、1月7日の夕方近くになると父が台所に立ちます。
なんだか後姿がぎこちなく気になって何度ものぞきに行くのですが、やっぱり手際が悪くてお母さんがやればいいのにって思っていました。

土鍋を使い大根、大根の葉、ニンジン、豚肉、ごぼう、油揚げをごま油で炒めてだし汁を注ぎ、醤油などで味付け。
具材に火が通ったら冷やご飯をいれ、ご飯がだし汁をしっかり吸うまでこげないようにしゃもじでかき混ぜる。

いい感じになってきたら蓋をして夕飯まで寝かせておく。
最後に溶き卵が入る時もあったな。

慣れない手つきで作るおじやですが、野菜やお肉の味がしっかりとお米にしみ込んで美味しいんですよ。
特別豪華ではない質素なおじやなのに、普段料理をしない父が作ってくれているというだけでなんだか特別なものでした。

大きな土鍋でたくさん作っても子供たち3人で食べ始めるとあっという間に少なくなって…
そんな時、父は

「旨いだろ、全部食っていいぞ!」

といって嬉しそうにしながら晩酌を楽しんでいました。

なんだか久しぶりに父の顔まではっきりと思い浮かんできました😊

ちなみに私も毎年1月7日には「七草おじや」を作ります。
もうすっかり我が家の定番の味です!


実はもう一つ、思い出した父の味があります。
そして父がその料理をつくるのには、ある「優しい理由」がありました。

少し話が長くなりそうです。
もう一つの思い出の味については、また別にお話しすることにします。

もしよろしければまた遊びにいらしてくださいね。
お待ちしております🤗





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