父が教えてくれた自然に生きる力
からだ美調律@講師インストラクターの乗京玲子(のりきょう・れいこ)です。
私が体のケアを大切にするようになったのは、マクロビを取り入れた生活をしていた、父の影響が大きいと感じています。
父の故郷の福井での小学校時代
私は東京で生まれ、6歳のころに父の故郷である福井に移住しました。
引っ越した場所は、周りは山に囲まれ、数件しか住人がいない「ポツンと一軒家」に出てくるような山奥でした。
私たち兄弟の遊び場は、山や川しかなかったんですよね。
通っていた小学校は3キロ離れていて、とても小さな学校でした。
全校生徒が25人しかいない中、私を含めた7人兄弟が占めていたのです。

冬でも子供たちだけで雪の中を歩いて、小学校に通いました。
屋根の雪が積もると、屋根に上がって雪降しもしました。夏は暑い太陽の日差しを浴びながら汗だくになって歩いて帰ったのを覚えています。
子供にとっては、大変な通学路ではありました。
春には凍った田んぼの雪が朝日に当たってキラキラ輝くのを見えます。
雪が溶けて春が近づいているのを感じて、ウキウキした気持ちになりました。
菜の花や桜など、次々に季節の花が咲いていくのを見て、暖かくなっていくのを待っていました。
秋には、山の樹木が赤や黄色に染まっていくのを見ながら、季節の流れを感じていました。
子供のころはあんなに嫌だった、不便な山での生活。
大人になった今は、自然の中で川のせせらぎや鳥の声を聴いて過ごした暮らしが一番の贅沢だったと分かります。
今では、私にとってとても大事な場所になっています。
自然食品店を経営する父とマクロビ生活
東京でマクロビオティックに出会い、福井の土地で自然食品店の経営を始めた父。
母や子供たちにも、マクロビオティックを生活に取り入れてきました。
マクロビオティックの基本的な考え方として、身土不二、一物全体、陰陽調和というものがあります。
ご飯は玄米や分付米と野菜中心です。

給食がないときのお弁当の中身は、いつも茶色いおかず。お肉や魚は1年に数回、果物、クッキーやチョコレートはなかなか食べさせてもらえませんでした。
病気や怪我をしても、よっぽどの事がない限り、薬や病院には頼りません。
生姜シップや大根湯などの自然な手当法で看病してもらっていました。
私が、小学3年生の時に自転車に乗る練習をしていた時に、誤って家の前の土手に落ちて左足にケガをしてしまった事がありました。
その時も、父はすぐには病院に連れて行ってくれず、覚えていた手当法で処置をしてくれました。
なかなかケガが良くならないので病院に行き、やっと治療してもらえたのです。
今でも、その時の傷跡が左脚に残っています。
いくら薬や病院に頼らないと言っても、大きなけがの場合はすぐに外科的治療が必要だということを、この出来事を通じて学びました。
小学生の高学年になると、「なんでウチだけ他の家とは違うのだろう!」と、同級生たちをうらやましく思いました。
当時の私は、そんな父が嫌いでした。
心と体が元気であることの大切さを実感
就職したころには、福井にもファミレスができたんです。
子どもの頃から憧れだったハンバーグセットやパフェなどを、仕事帰りに友人とよく食べに行っていました。
そのころ職場になじめずにいた私は、ストレスが原因で落ち込むことがよくありました。
あんなに好きだったスキーやカラオケが全然楽しめなくなり、自分に自信が持てなくなっていました。
「本当の健康は、心と体が元気でいることなんだな!」と、その頃から何となく感じるようになったのです。
アトピーのお子さんが多いことに気づく
その後、結婚して、2人の娘を出産しました。二人共とても健康で、すくすく成長。
周りを見てみると、アトピーの子供さんが意外と多いことに気づいたのです。
その時初めて、父が私たち兄弟をマクロビで育ててくれたことを誇りに思えました。
父が福井で自然食品店を開業したころは、田舎の福井では変人扱いされていました。
そんな父を恥ずかしく思うこともあったのです。
子供を自然の中で育てたいという夢とマクロビを広めたいという夢は、なかなか世間に受け入れてもらえず、苦労が多かったと思います。
7人の子供を育ててくれた父に対して、自分が子供を育てるようになってやっと尊敬できるようになりました。
今でも、風邪をひいて熱を出した時は、薬や病院は最終手段。
子供のころにしてもらっていた手当法で身体を整えています。
子育てするようになってから、昔から伝わる手当法やマクロビオティックの食事のとり方などに興味を持つようになりました。
子供が保育園や小学校に行くようになって手が離れると、リフレクソロジーやアロマテラピーなど、自然治癒力を生かして体や心を整えられることに興味を持つようになりました。
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