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椿の種類: 椿油がとれるヤブツバキとは!?

アロマテラピーでは、キャリアオイルやヘアケアで使用する椿油(カメリアオイル)。

椿油については、アロマの書籍にも多少書いてありますが、国産の植物油なのに、椿の植物としての生態やその歴史なども知らず、その活用法もヘアケアなど限定的だったため、もっと勉強をしたいと思っておりました。

今回のnoteでは、椿の種類について勉強するために訪れた椿図書館の話や椿の種類(椿油がとれるヤブツバキなど)について、まとめていきます。



椿図書館について


椿について、講座などで正確な知識をお伝えするうえで、図書館で図鑑や本を借りてもイマイチ意味がわからず…

どこかで勉強できないかと探していたところ、椿油で有名な大島椿さんの社内に椿図書館があることを発見しました!

大島椿(株)さん社内にあります

『大島椿 椿図書館』
東京都港区芝大門2-9-16 Daiwa芝大門ビル4F 
大島椿株式会社内
開館日:毎週木曜日 13:00~17:00 (予約不要)


椿図書館内

植物学、衣食住にいかす家政学、ボタニカルアート、生け花、椿を題材にした小説、椿油の活用についての特集された雑誌(なんと1986年の雑誌も)などなど収集された椿に関する本たちの多様さに驚きました!

椿に関する書籍、雑誌

読んだ中で一番面白い!と思ったのは、昔の雑誌の中で、
ひざが痛い時に椿の葉をお風呂に入れたら痛みがなくなった
踵がスベスベになった、との記事。

椿の葉にもそこまでの効果が?
入浴剤にもなるの?と驚きました。
(今では薬機法はじめ法令にひっかかりそうな表現ですが、当時はセーフだったのでしょうか。笑)

椿の種類

椿の原種、学名としての分類は4つです。

4種のツバキの分布

ヤブツバキ
(青森県東津軽郡平内町を北限とした本州以南に分布)
・ユキツバキ
(日本海側の一部の地域に分布)
・サザンカ
(西日本〜沖縄に分布←注意:よく見かける園芸種のサザンカではない)
・ヒメサザンカ
(奄美大島以南に分布、香りがウメの花に似ている)

ヤブツバキとヒメサザンカの香りの違い

上記の分類は、例えばバラでいうと、ダマスクローズ、センティフォリアローズなどのような分類です。

公共の図書館では見かけない珍しい書籍もたくさん!


また、咲き方の分類としては約17種類あります。(日本ツバキ図鑑より)
⇒ バラでいうとティーローズ系、オールドローズ系のような分類と思ってください。

これは、一重咲きの抱え咲きの品種の椿。

卜半

この椿は唐子咲きといって、おしべが小花弁に変化して整列している品種になります。

しかし、学名的分類でみると、両方とも『ヤブツバキ』なんですね。
本に載ってるヤブツバキの写真は一重咲きなので、混乱に陥ります。

卜半はどう見ても園芸品種に見えたので、種はできないと思ってたけど、
『ヤブツバキ』だとこれからも実がとれるの!?
わけがわかんなくなってきます笑


そこで、椿図書館の館長さんにお伺いしてみました。
(館長さんは、一般社団法人日本ツバキ協会の理事でもいらっしゃいます)

ご説明のもと、図鑑をみていくと椿のことがだんだんとわかってきました。

結論から言うと、ヤブツバキ系の椿には、一重咲きも、八重咲きも、ほかの咲き方の椿もあり、

卜半のようにおしべが花弁化してしまっているヤブツバキには実がつかないそうですが、

園芸種でもひらひらとしたバラのように咲く八重咲き品種でもおしべめしべあるものは、実がつくそうです。↓

八重咲き

アロマテラピーインストラクター公式テキストP126のツバキ油の説明部分には、「園芸品種の多くは八重咲きで、八重咲きのものは果実ができません」とありますが、

館長さんに伺うところ、正確には、椿油をとる品種のものと比べると実が小さいだけで、果実ができるものもあるそうです。

椿は鳥梅花で、メジロなどの鳥に蜜を吸って身体に花粉をつけ受粉してもらうため、おしべが花弁とくっついています。
(そのため花が終わると花首ごとボトッと落ちます)

鳥に花弁をバラバラにされて蜜だけとっていかれないように、
鳥に受粉してもらいやすく椿の実がなるべくできるような構造になっています。

椿の実はアカネズミが運んで土の中に埋められ、運が良ければ実から発芽したりするそうですが、

園芸種は観賞用に美しくなるよう接ぎ木、指し木などを行いますので、
園芸種の中にはおしべが花弁化し、実ができないものもあるそうです。

椿の実もゾウムシなどに狙われてしまうので、種子を守るため分厚い殻をつくり、種子はちっちゃくなる品種もあるとか。

種子がちっちゃいと椿油はほとんどとれませんので、
結局「園芸種の椿たちには椿油の材料となる果実がとれません」、

園芸用に改良されたものではない「自生のヤブツバキから椿油はとれます」とするのが無難な表現なのだなと納得いたしました!

もはや複雑でわからないという方は、講座などでお会いした際に直接聞いてくださいね。



昨年、天然香料のみで「椿の香り」をつくり、フレグランスコンテストで第二位の評価も受けましたが、

大島椿さんの椿図書館で勉強させていただいた結果、自分がそれまで椿だと思っていたのが、園芸種のサザンカであることが判明しました…笑

実は、椿油がとれるヤブツバキを見たことがない…!?

ちゃんと咲いている椿をみたい!と思い、今年3月に再び伊豆大島を訪れました!

前回大島に来たのは昨年2024年5月下旬で、島中にあるヤブツバキの青々とした葉と木部しか見れなかったのですが、

今回島内を車でほぼ一周したのですが、それらがすべて花を咲かせているので、どこを走っていても椿の花が咲いているのが見られまして感動しました!!


2025年3月下旬、椿の咲く季節に椿と大島桜を堪能した話は、長くなりますのでまた次回のnoteへ ↓

香りを創るわたしにとって、経験してきたことからしかアイディアは生まれません。
直接天然精油(アロマ)の話ではありませんが、とてもいい経験でした!!

アロマブレンドデザイナー / アロマ講師 かたみ まき

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