それって本当にやりたいこと?「Will」と「Should」の話
私は長いこと、「やりたいことがわからない」と思っていました。
新卒で総合職としてメーカーに就職。
毎年1月に、リーダーに自分のキャリアの希望を伝える面談があります。
「5年後にはこんな仕事をしていたい」「だから現職ではこんな経験を積みたい、こんな力を身につけたい」…
いちおう毎回準備して臨み、それらしく話していました。
本当はあまりしっくりきていなかったけれど、まぁこんなものなのかな、と思っていました。
「私が本当にやりたいことって、なんだろう?」という問いにちゃんと向き合ったのは第一子の育休に入ったとき。
入社から10年以上(!)経ってからでした。
それまで、営業関連の業務を軸に経験を重ねていました。
当時のキャリア面談では、
「当面は営業として、お客様のニーズをとらえる力や課題解決力を磨きたい」
「ゆくゆくは管理職として、重要な意思決定に関われるようになりたい。経営戦略の立案にも携わりたい」
…みたいなことを言っていたと思います。
希望部署は、確か「①現部署(営業担当)」「②経営企画部」で提出していました。
(しっくりきていなかったせいか、ちょっとあやふやな記憶です笑)
そんなこんなで育休に突入し、娘との生活も少しペースがつかめてきたころ、ふと復職後の生活を想像しました。
「娘と過ごせる時間が減ってしまうのは寂しいな、仕事と子育てを両立させるのは大変だろうな…」
「そういえば、そこまでして仕事を続けたい理由ってなんだっけ?」
「私が本当にやりたいことって、なんだろう?」
考えてみると、それまでの私は「やりたいこと(Will)」を描いているように見えて、ただ「会社/リーダーから求められていそうなこと(Should)」に寄せていただけだった気がします。
本当は、得意先と厳しい交渉をすることが苦手で、ゴリゴリと営業成績を上げにいくことに熱くなれない。
プレッシャーに弱く、重要な決断を迫られると正直「誰か代わってくれないかな」と思ってしまう。
それでも女性活躍を加速させていこうという会社の方針を知っていたし、リーダーに向上心のないヤツと思われたくない、期待に応えられる自分でいたい…という気持ちがあったんだと思います。
だから、いざそこで働く自分を想像すると、「希望していたキャリア」のはずなのに、気持ちがついてきませんでした。
そうと気付けば、周りにどう見られるかとか、何を期待されているかとかはいったん考えないことにして、「私が」本当は何をやりたいのかをちゃんと見つけなきゃ、と思いました。
そのために、こんな視点でこれまでのキャリアを振り返ってみたんです。
・やりがいを感じた瞬間
・心から没頭できた、夢中でがんばれた経験
・自分らしさを発揮できたと感じる判断や行動
すると浮かんできたのは、連日夜遅くまで後輩のプレゼン準備と愚痴(笑)に付き合い、無事終わった日に「あさこさんのおかげで、ちょっと仕事がおもしろくなってきました!」と電話をもらったこと。
どうしたらメンバーがモチベーション高く働けるチームになるか、居酒屋で先輩と熱く議論したこと。
若手営業パーソンの育成プランを自ら立案して、提案したときのこと。
あ、私のベクトルは「人」に向いているのかもしれない。
そう思ったとき、これまで面談で話してきた内容がなぜしっくりこなかったのか、どこで掛け違えていたのかがわかった気がしました。
人が成長してイキイキと活躍できる、そのためなら私はがんばれるし、ワクワクするんだ。
霧が晴れるような感覚でした。
この気付きは、キャリアコンサルタントの資格取得にトライするきっかけにもなりました。
まだまだ、確固とした自分の軸をつかめているわけではありません。
やっぱり人からどう見られるかは気になるし、期待外れと思われたくなくて、本心ではなく「正解」を当てにいってしまうこともあります。
でも、ちょっとブレてるかも?と感じたときには立ち止まって考えられるようになりました。
「やらなきゃ(Should)」で選んでいるのか、
「やりたい(Will)」で選んでいるのか。
その違いを意識するだけで、少しだけ選び方が変わる気がしています。
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