「やりたいことを見つけなきゃ」と焦っていた私へ
「やりたいことを見つけなきゃ」って、ちょっと焦っていたあの頃の私へ。
社会人1年目の私は、就活の面接で話していた「入社したらやりたいこと」を胸に、大きな希望と少しの不安を抱えてスタートを切りました。
周りに置いていかれないように、「何者かになれるように」、一生懸命に。
キャリア面談で「やりたいことは?」「将来どうなりたい?」と聞かれるたびに、用意していた「それっぽく聞こえる答え」を繰り返していました。
でも心の中では、なんとなくしっくりこない。
「早く何か見つけなきゃ」と焦る気持ちが大きくなっていきました。
今振り返ると、あの頃の私は「やりたいこと」を外からなんとか見つけてこようとして、空回りしていた気がします。
「ゆくゆくはマーケティング部に異動して、ヒット商品を生み出したい」
「海外赴任して、現地のたくさんのお客様に自社商品を届けたい」
残業終わり、ビールを片手に将来やりたいことをイキイキと語る同期や先輩が眩しく、目の前の業務をこなすことに精一杯な自分はイケてないな…と引け目を感じていました。
いろいろな部署で活躍している人の話を聞けば「すごいな」「かっこいいな」とは思うけど、自分がその仕事をやりたいかと言われるとピンとこない。
自分のできることや強みを探そうとしても、何も浮かんでこない。
特別なスキルも経験も、何も持っていない私にやれることなんてあるのかな?と悩む。
このままじゃだめだ、何かしなきゃ、と焦る。
でも、何を?
必死に「やりたいこと」を見つけなきゃと思っていたけれど、今振り返ると、その前にやっておきたいことがありました。
あの頃の私に、今の私が声をかけるとしたら、たぶんこんなことです。
・とにかく目の前の仕事に、自分なりにちゃんと向き合ってみて
・自分の「できていること」と「これから伸ばしたいこと」を、ちゃんと見てあげて
・仕事の中で「ちょっと気持ちが動いた瞬間」を、ちゃんと覚えておいて
とにかく目の前の仕事に、自分なりにちゃんと向き合ってみて。(=Should)
ただ言われたことをこなすだけじゃなくて、「これって誰にとって、どんな意味があるんだろう?」って一度考えてみる。
そうやって少しずつでも自分の頭で考えて動けるようになると、不思議と、仕事が前よりおもしろく感じられるようになると思う。
あとは、自分の「できていること」と「これから伸ばしたいこと」を、ちゃんと見てあげて。(=Can)
見栄や謙遜の気持ちはいったんこらえて、ありのままの自分をとらえてみよう。
周囲の人に客観的なフィードバックをもらうのもおすすめ。
私は昔から、「私なんて」とか「これぐらい、みんなできてる」なんて、自分を下げてしまいがち。
そういう自分のクセも自覚しよう。
「スゴイ特技」じゃなくても、少し得意なことや成長できたと感じるポイントを大切にして。
自分を過小評価して、かけてもらった期待やチャンスを逃してしまうのは、もったいないよ。
それから、仕事の中で「ちょっと気持ちが動いた瞬間」を、ちゃんと覚えておいて。(=Willのタネ)
「リーダーから『丁寧な仕事ぶりを信頼してる』と言ってもらえて、嬉しかった」
「お得意先の期待に沿う提案ができなくて、悔しかった」
気持ちが動くのは、その出来事が自分の価値観に触れているから。
積み重ねることで、自分の大切にしたいことや譲れないことが少しずつ見えてくるはず。
当時の私は、「やりたいこと」を見つけなきゃと焦っていたけれど、今思えば、それはどこかでポンと出会えるようなものではありませんでした。
目の前のことに向き合って、
自分をちゃんと見て、
心が動いた瞬間を少しずつ拾っていく。
その積み重ねの先に、「これかもしれない」と思えるものが、少しずつ見えてくるはずです。
(私は、10年以上かかってやっと気づきました…)
あの頃の私へ。
焦らなくて大丈夫。その時間も、ちゃんと今の私をつくってるから。
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