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判断位置という構造|同じ状況なのに判断がズレる理由|MFゴーストから学ぶ「崩れない構造」⑥

行動の前にすでに結果は始まっている

「なんでこの人は崩れないんだろう」
「同じコースを走っているはずなのに。」

『MFゴースト』を見ていると、
そんなふうに感じる瞬間があります。

ここで起きているのは、
技術の差というよりも

どこから状況を見ているのか

という違いなのかもしれません。

『MFゴースト』シーズン3,エピソード35でも、
流れが大きく変わる印象的な場面がありました。

スタート時の走行順は

1位 沢渡光輝
2位 ミハイル・ベッケンバウアー
3位 片桐夏向

という並びでした。

ところがレース序盤、
沢渡の運転する車が大きくバランスを崩してスピーンアウト、
これよって状況が大きく変わります。

ミハイル・ベッケンバウアーも、
片桐夏向も、進路を塞がれてスピンしてしまう。

しかし、ベッケンバウアーは、

「ランボルギー二と赤い車の間にスペースがある……
分かっているんだろ、行けっ、片桐」
と心の中でつぶやく。

カナタは、窓越しに見えるベッケンバウアーに相槌を打つ。

次の瞬間、2人は車体を滑らせるように一気に向きを変え、
そのままレースへと復帰していく。

いわゆる、アクセルターンに近い動きでした。

しかし、一気に順位を落とし、
気づけば9位前後まで後退してしまいます。

普通なら、ここで焦ってしまいそうな場面です。

順位を落とした状況で、前には多くの車がいる。
早く順位を取り戻したいと思えば、
無理なオーバーテイクを仕掛けてしまうかもしれません。

しかしこのとき、
ベッケンバウアーとカナタは少し違う動きを見せます。

二人は互いの状況を理解し、
ベッケンバウアー曰く、
“紳士協定”のような形でレースを進めていきます。

無理に競り合うのではなく、
前の車の動きやコース状況を観察しながら、
効率よくオーバーテイクを重ねていく。

結果として、二人は少しずつ順位を上げていきます。

また、沢渡も印象的な反応を見せます。
順位を落とした状況でも、
大笑いし、

「……憑依していた悪霊が10体くらい落ちたような爽やかさだぜ」
と言って気持ちを切り替え、
そこから再び前を追い始めます。

この場面を見ていると、速さだけでなく、
状況の捉え方が重要なのだと感じさせられます。

ただ焦りで前に出ようとするのではなく、
レース全体の流れを見ながら判断している。

つまり

どこから状況を見ているのか

という視点です。

実はこれは、トレードでもよく似たことが起きています。

同じ相場を見ていても、
冷静に判断できるときと、
焦って崩れてしまうときがある。

価格の動きは同じなのに、
判断が大きく変わってしまうような場面です。

なぜこうした差が生まれるのでしょうか。

この答えに近づくヒントは、

どの位置から相場を見ているのか

という点にあるのかもしれません。

実はこの視点は、
このシリーズでずっと扱ってきたテーマでもあります。


シリーズのここまで

このシリーズでは、『MFゴースト』のレースをヒントにしながら、
トレードや判断のあり方について整理してきました。

これまでの記事では、

①自分の走行ラインを崩さないこと

②なぜ人はラインを崩してしまうのか

③サバイバル vs パフォーマンス

④呼吸を整える― 崩れない判断の作り方

⑤高橋涼介の公道最速理論と観察の力

といったテーマを扱ってきました。

レースを見ていると、
速さの差は単純な操作技術だけでは説明できない場面
があります。

同じコースを走っていても、
崩れていくドライバーと、
最後まで安定して走り続けるドライバーがいる。

その違いは、
どの位置から状況を捉えているのか
という点にあるようにも見えます。

そして今回のテーマは、
その判断を左右するもう一つの要素についてです。


同じ相場でも、見ている場所が違う

相場を見ているとき、
多くの人の意識はエントリーの瞬間に向かいます。

ここで入るべきか
もう少し待つべきか
この足で動くのか

といった判断です。

しかし実際には、
その判断が生まれる前の段階で
すでに多くのことが決まっているようにも感じます。

たとえば

どの時間足を基準にしているのか
どの流れの中で相場を見ているのか
どこを重要な位置として捉えているのか

こうした判断の前提が違えば、
同じチャートを見ていても結論は大きく変わります。


行動の前にある「位置」

私がよく使う言葉で言えば、
それは「判断位置」という考え方です。

整理すると、判断の流れは次のようになります。

判断位置

認知

行動

結果

多くの場合、人は「行動」と「結果」の関係に注目します。

ここで入ったから勝った
ここで入ったから負けた

という見方です。

しかし実際には、その前の段階、
どこから状況を見ているのかという位置が、
判断の質に大きく影響しているように見えます。


トレードでよく起きること

トレードをしていると、こんな場面があります。

価格が動き始める。

「そろそろブレイクするかもしれない」

そう思ってエントリーする。

ところがその直後、価格は止まる。
あるいは逆方向に動いてしまう。

あとからチャートを見ると、

もう少し上位足を見ていれば
まだレンジの中だったと気づくことがあります。

つまりこれは、エントリーの技術の問題というより

どの位置から相場を捉えていたのか

という問題だったりします。

判断位置が近すぎると、
どうしても目の前の動きだけに反応してしまいます。

逆に、少し引いた位置から相場を見ると、

まだ準備の段階なのか
それとも本当に動き始めているのか

が見えてくることがあります。


崩れない人の共通点

長く安定している人を見ていると、一つの共通点があります。

それは、慌てて行動しないことです。

もちろん常に正しい判断ができるわけではありません。

ただ、行動する前にもう一度状況を見直すという習慣を持っているように見えます。

すぐに動くのではなく、少し引いた場所から状況を見る。

そうしてから判断する。

つまり、行動よりも先に位置を整えているのかもしれません。


次回予告

このシリーズでは、アニメ『MFゴースト』のレースをヒントに、トレードや判断のあり方について整理しています。

これまでの記事では

ライン
崩れ
モード
呼吸
観察
判断位置

といったテーマを見てきました。

では、判断の前にあるもう一つの要素は何でしょうか。

『MFゴースト』のレースを見ていると、ある場面が印象に残ります。

片桐夏向が、言葉の力でオーバーテイクを重ねていくシーンです。

次回は「言葉」というテーマから、なぜ人は自分の言葉によって判断や行動を変えてしまうのか。

そしてそれが、トレードにおける心理やセルフトークとどのようにつながるのかを整理してみたいと思います。


判断を安定させるための「見る順番」

トレードが難しく感じられるとき、
多くの場合、問題は技術ではなく

どこから相場を見ているのか

という位置にあります。

エントリーの判断だけを考えていると、
相場はどうしても難しく見えてしまいます。

実際には、判断には順番があります。

方向

位置

構造

エントリー

この順番が整うと、
相場の見え方は大きく変わります。

このテーマは、今回一冊にまとめました。

読みながら感じた違和感や気づきがあれば、
その延長で触れてみてください。

明日から5日間だけ、無料で公開します。


シリーズを続けて読む

前の記事
⑤高橋涼介の公道最速理論と観察の力

次の記事
⑦言葉—人は自分の言葉で未来を決めている

トレードの視点から、もう少し整理したい方へ

・トレードが難しくなる理由は技術ではなく「判断の位置」です
→ 判断の前提そのものを見直したい方へ


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出典:MFゴースト公式サイト

※本記事は、相場や判断の考え方について私自身の視点から整理したものです。特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。

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