神社散歩#41(貴布禰伊龍神社)
貴布禰伊龍神社(きふねいりゅうじんじゃ)
所在地
東京都西多摩郡檜原村下元郷266
御祭神
国常立尊(くにのとこたちのみこと)
猿田彦尊(さるたひこのみこと)
天手力男尊(あめのたぢからおのみこと)
↓こちらの後の話
軍刀利神社から車で30~40分程、来た道をそのまま都内へ引き返すその途中。
倫恵さんの推し神社がもう一社。
——貴布禰伊龍神社。
初めて知った時から行きたくて行きたくてしょうがなかった念願の神社。
下調べも念入りにしてある。
車は街道沿いの「山の店」さんに。
ちゃんとした舗装路を徒歩で15分くらい。


神社自体は決して大きくないが、思わず無言になってしまうくらいの存在感。
高倉健さんのような少し昔の渋くて寡黙でカッコイイ人を間近で見たらこんな感じなのかなぁ?
なんだかそんなイメージ。
大御所オーラというか雰囲気というか……。
とても静かで穏やかで余裕があるのだけれど、緊張感と近寄りがたい威圧感も感じるそんな趣き。

水の流れる音と緩い風に擦られた葉の音、声変りを待つウグイスの声が静かな境内に響いていた。



水はないのでポーズだけ

仏堂っぽいようなそうでないような……建物自体は割と新しめ。
後でちゃんと調べたら、明治以前までは不動明王と観音菩薩が祀られていたそうだ。
新編武蔵風土記(1830年)にも不動堂とある。
御神体も不動明王像と十一面観音像らしい。
神社名が貴布禰なので貴船神社と関係があるのか思ったが、そういう事でもなさそう。
※近隣にあった貴船神社を合祀した説もあり
伊龍の方も、近くにあったらしい伊龍権現社が元らしく、地名なのかなんなのか。
現在祀られている神様も龍や水とはあまり関係がない。
そして、やはりこちらで一番目を引くのは磐座だろう。

普段ご神木などは痛むので絶対に触らない私ですら、ちょっと触れてみようかなと思えるような圧倒的存在感。
手を伸ばしかけたけれど、ところどころ苔が剝がれているのを見て思い留まった。
自然物には触らないのが私のポリシー。
夏にはまた苔が覆ってくれるかも知れない。
後ろには小さな祠がある。

『!!』
祠にお参りをした直後、右の太腿裏に激痛が。
情けない事にどうやら攣ってしまったようだ。
あまりの痛さに動けなくてしばらくうずくまってしまった。
朝からの軽登山のせいなのか、ウジウジふさぎ込むなという戒めなのか……だけどきっとただの運動不足。
だが、最後の最後に喝を入れてもらったような気がした。

御朱印は車を停めさせてもらった「山の店」さんで。
もちろん普通の買い物もさせていただいた。
神社は無人なので、麓にある3店舗で御朱印を頒布している。
・山の店(道の駅的なお店)
・森の風(パン屋さん)
・タカトリ美容室(美容室+α)
なんとなく自然を思わせる名前が並ぶのがなんか面白い。
山の店さんの目の前にあるめちゃくちゃおいしそうな蕎麦屋さんで昼食をとる予定だったが、買い物をしているわずか5分10分の間に閉店してしまったので食べられず仕舞い。
閉店時間の15時までまだ1時間近く時間があったのだけれど……残念無念。
POUND(ぱうんど)
昼食を食べそびれた私は、せめてお茶でも飲もうと候補の一つだったお店に寄る事にした。
住宅街の細~い路地を抜けた先にその店はある。



入口の引戸を開けると農家のような広い土間。
見渡すと、リノベーションされたアットホームな雰囲気の空間が広がっていた。
チーズケーキが食べたかったが人気らしく売り切れとのこと。
店名にもなっているパウンドケーキを注文した。

ラテアートをしてもらえると知らなかったので嬉しい驚き。
パウンドケーキは少し硬めで私好み。
上品な小麦(ルヴァン種)の香ばしさが鼻を抜ける。
優しい甘さでとてもおいしかった。
特に端っこの少し硬いところがお気に入り。

ネコチャーン♡
この翌日に控えた猫の日。
用事があって猫の日の神社参りを諦めていたが、予想外の猫のプレゼント。
もし神社で足を攣らなかったら、店が閉まる前に蕎麦屋さんに入れていたはずだ。
そしてPOUNDさんには来ていなかっただろう。
これは猫神社に行きなさいという天啓にちげえねえ。
明日の予定を全部すっ飛ばしてでも狙ってた猫神社に行くべし!
そう心に誓う私だった。
国常立尊(くにのとこたちのみこと)
天地開闢(てんちかいびゃく)の頃に現れた非常に重要な神様。
天地開闢…世界のはじまり、宇宙だったらビッグバン的な出来事のこと。
「天地初發之時(あめつちのはじめのとき)」で知られる古事記冒頭部分。
古事記では、天地開闢によって現れた別天津神(ことあまつかみ)5柱の後に産まれた最初の神様。性別の記載はない。
日本書紀では天地開闢の際に現れた最初の神様。男神。
根源的な影響力を持つため根源神とも言われる神様の1柱。
古事記においては、別天津神の後に現れた神様を神世七代(かみよななよ)と総称し、神世七代の最後に現れたのがかの有名なイザナギ・イザナミである。
「宇宙から光柱が見えた」で全国のパワースポットファンから熱い視線を浴びる、茨城県御岩神社の主祭神はこのクニトコタチである。
記紀ともにこれといったエピソードはないが、とにかくすごい神様
猿田彦尊(さるたひこのみこと)
天孫降臨の際に、ニニギを道案内した事で知られる。
そこから導き、行路、旅人、交通安全の神様として祀られている他、道祖神としても祀られている。
※道祖神のルーツは古く、一元的なものではない
長い鼻と巨躯を持つ。
俗に言う天狗や猿に似た姿で表現される事が多い。
鼻の長さは約126cm、身長(座高?)212cmあるいは1,260cm、口と尻が光り、顔は真っ赤なホオズキのようだと記録がある。
ここでは身長212cm説を採用する。
つまり、アンドレザジャイアント(224cm)よりも少し小さく、ジャイアント馬場(208cm)より少し大きい。
二階から掌打で知られる総合格闘家セーム・シュルトと同じ身長。
アマテラスが岩戸に引き籠った際に岩戸の前でストリップを披露した日本神話界のセクシー担当、天宇受売命と結婚した(日本書紀)とかしないとか。
猿田彦珈琲は伊勢神宮の猿田彦神社から名前を拝借したのは有名な話。
この日、私が猫のラテアートに出会えたのもサルタヒコの導きか。
天手力男尊(あめのたぢからおのみこと)
高天原一の剛腕で知られる神様。
岩戸隠れのエピソードでアマテラスが隠れた岩戸の扉を引き開けた事でよく知られている。
知恵の神であるオモイカネの子とも伝わる。
そのオモイカネと共に、天孫降臨の際はニニギの持つ三種の神器に副った。
怪力っぷりからスポーツなどの勝負事はもちろん、開運・厄除けなどにもご利益があるとされる。
腕力で強引に運を開いてくれそうな感じがなんか楽しそう。
アメノヒワシはタヂカラオの子と書かれている記録もある。
