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②3|見えない“偏り”をほぐす|業務の抱え込みと分担の話(中小企業診断士の実務シリーズ)

――「あの人にしかできない」を放置してはいけない理由

B社の支援では、「時間を空ける」「その時間を未来に使う」というステップを経て、チームに少しずつ余裕が生まれてきました。

しかし、現場を観察していて気になったのが――

「特定の人ばかりが忙しそう」
「“あの人に頼めば安心”という空気がある」

という“構造的な偏り”でした。


「できる人がやる」が積み重なると?

B社では、こんなケースがありました。

  • 管理職xさんが、実は毎週30件以上のイレギュラー案件を処理していた

  • 特定メンバーにしか操作できないツールが複数あった

  • 後輩からの“相談依存”が、一人のベテランに集中していた

その人に悪気があるわけではなく、周囲も「任せてしまった方が早い」と思っている。
でも、その状態が続くことで、チーム全体の成長が止まってしまうのです。

スーパーマンしか出来ない仕組みは危険⚠️

属人化の“兆候”を見つけるチェックリスト

B社の支援では、属人化の解消に向けて、以下のようなチェックを行いました。

「この業務、他の人ができる?」と聞いて、YESが出ない
業務マニュアルがない/古い/誰も使っていない
相談が“いつも同じ人”に集中している
その人が休むと、現場が回らなくなると感じている

これらが複数あてはまると、「見えない偏り」が進行している可能性が高いです。


タスクマトリックスで“誰が何をやっているか”を再確認

属人化の解消には、「見える化」がやはり効きます。

事例①でご紹介したタスクマトリックスを使って、今度は“負荷が集中しているタスク”に着目しました。

  • どの業務に、どの人が関わっているか

  • “1人しかできない”業務の割合

  • “補佐”や“代替者”がいるかどうか

この整理をするだけで、メンバー間の負担バランスが一目瞭然になります。


解決のポイントは「代替」「予備」「観察役」

負担の偏りをほぐすには、「すぐに分担しましょう!」よりも、段階的にほぐす方がうまくいきます。

そこでB社では、次のステップを踏みました。

  1. その人以外が“横で見てみる”機会をつくる
     →「一緒にやってみる」だけで、理解度が上がる

  2. マニュアルや手順メモを“その場で”書き残す
     →「教えながら、ついでにメモる」が現場にハマる

  3. “代理でやってみる日”を試す
     →不安を減らしながら、実践を重ねる

無理なく、でも確実に「一人しかできない仕事」を減らしていく。
この“揺らぎ”が、属人化解消の第一歩になります。

「ほぐす」過程で作業ルールを見直し解像度を高める

「任せる側」が言語化できることが、チームの力になる

B社で特に印象的だったのは、あるベテラン社員の言葉でした。

「自分のやり方が最適か分からないけど、誰にも言語化してなかった」
「説明してみて、初めて“自分も感覚でやってた”と気づいた」

属人化は、時に「暗黙知の塊」でもあります。
だからこそ、“教える側が学ぶ”という逆転現象も、支援ではとても重要なんです。

学習定着率は人に教えることが最も高い

次回は、“役割のすき間”を埋めるステップへ

負担の偏りが見えてきたB社ですが、もう一つの問題がありました。
それは、「誰の役割でもない仕事」が放置されやすい、という構造です。

  • メール返信の代行

  • 取引先からの“ちょっとした”確認事項

  • 会議資料の準備

いわゆる“すき間タスク”の取りこぼしは、日々の小さな混乱につながります。
次回(8/26)は、「役割の間にあるグレーゾーン」の扱い方について、お話しします。


📘 連載をまとめて読みたい方はマガジンから

本日も貴重なお時間をいただきありがとうございました✨
連載をスタートさせ、一か月が経ちました
👏

ここまで累計555以上のスキ
❤️をいただき、とても嬉しく感じております🙇‍♂️

一話読切スタイルで書いていますが、序章、事例①と読み進めていただけることで、
より分かりやすく楽しんでいただけると思いますので、こちらから他の記事も覗いていただけると幸いです😄


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「うちでも“空いた時間の設計”、必要かも…」
「ラクになってるのに気づいてない、ってあるある!」

そんな気づきがあれば、ぜひコメントスキで教えてください🙇‍♂️

次回も、支援のリアルな現場から、等身大でお届けします!

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こちらも、よろしければご覧ください👀


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